中小企業のSEO対策は何から始める?少ない予算で進める基本手順

SEOを始めようとしても、記事作成、キーワード調査、サイトの改修、分析ツールの設定など、やることが多く見えて迷いますよね。
担当者がほかの業務も抱えている中小企業で、これらすべてに一度に取り組むのは現実的ではありません。
かといって、予算を抑えるために記事だけを大量に増やしても、事業の成果にはつながりにくくなります。
記事を読んだ人が問い合わせようとしたときに、サービス内容や料金を説明するページが足りていなければ、そこで止まってしまうからです。
そこでおすすめしたいのが、目的を1つ決め、顧客の言葉を集め、重要ページを整えてから、必要な記事を少しずつ作るという順番です。
この記事では、限られた人員と予算でSEOを進める基本手順を、優先順位の付け方と一緒に説明します。
毎月できる作業量が少なくても、順番が決まれば一歩ずつ進められます!
1. SEOの目的を一つ決める

最初に決めるのは、検索順位ではありません。
検索からサイトへ来た人に、最終的に何をしてほしいのかを決めましょう。
目的が曖昧なままだと、狙う検索語も、先に直すページも、あとで確認する数字もばらばらになってしまいます。
次の中から、自分の事業に合う行動を1つ選んでみましょう。
- 問い合わせを送ってもらう
- 店舗へ来店してもらう
- 電話や予約フォームから予約してもらう
- 商品を購入してもらう
- 資料、料金表、事例を見てもらう
- 採用情報を読み、応募してもらう
目的を選んだら、「誰に」「何を探しているときに」「どのページへ来て」「何をしてほしいか」を一文にまとめましょう。
たとえば、「地域で相続の相談先を探している人に、初回相談の対象と流れを読んでもらい、予約フォームへ進んでもらう」という形です。
この一文が決まっていれば、事業と関係の薄い検索語や記事案に時間を使いすぎずに済みます。
SEOの目的が「アクセスを増やす」で止まっていると、どこから直せばよいのかを決められません。
役立てたい相手、優先するページ、その人に次にとってほしい行動まで、具体的にしておきましょう。
あとで確認する数字も、決めた目的によって変わります。
問い合わせが目的なら、検索から何人訪れたかだけでなく、問い合わせページまで進んだ数や、実際に届いた相談の内容も記録しておきましょう。
来店が目的なら、営業時間やアクセス案内のページがどれだけ見られたか、電話や経路案内がどれだけ使われたかも判断材料になります。
すべてを細かく計測できなくても問題ありません。
最初は、月ごとの問い合わせ件数と、顧客が「何を見て知ったか」を記録するだけでも大丈夫です。
それだけでも、検索と問い合わせのつながりが見えてきます。
2. 顧客の悩みと検索語を集める

狙う検索語の候補は、高価なツールを買う前に、実際の顧客が使っている言葉から集めましょう。
問い合わせや商談のやり取りの中に、検索キーワードの材料がすでにあることが多いためです。
まず、次のような内容を書き出してみましょう。
- 問い合わせや商談でよく聞かれる質問
- 他社と比べるときや契約前に確認される条件
- 購入や契約をためらう理由
専門家と顧客では、同じ内容をまったく別の言葉で呼ぶことがよくあります。
業界の専門用語だけで候補を作ると、顧客が実際に検索する言葉から離れてしまいます。
問い合わせの対応が1件終わるたびに、顧客が最初に使った言葉を1つメモしてみてください。
特別な時間を取らなくても、検索語の候補がたまっていきます!
集めた言葉を検索目的ごとに分ける方法や、事業との近さを判断する手順は、「ブログのSEOキーワードはどう選ぶ?」で詳しく説明しています。
なお、検索されている回数が多そうなテーマでも、自社が自信を持って答えられず、商品やサービスとの関係も薄いなら、無理に優先しなくて大丈夫です。
3. 最重要ページを先に整える

記事を増やす前に、顧客が問い合わせや購入を判断するときに見るページを整えましょう。
せっかく記事を読んで興味を持ってもらっても、そこで止まってしまうことがあります。
何を頼めるのか、料金はどう決まるのか、誰が運営しているのか、どこへ連絡すればよいのかが分からないままだからです。
中小企業がまず確認したいのは、次のページです。
- 主力のサービス・商品ページ
- 会社・店舗・運営者情報
- 料金、対応範囲、よくある質問
- 事例、実績、利用の流れ
- 問い合わせ、予約、購入ページ
すべてのページを一度に作り直す必要はありません。
最初に決めた目的にいちばん近い1ページを選び、顧客が判断するために足りない情報を補いましょう。
たとえば主力のサービスページなら、次の点がそろっているかを確認しましょう。
- 誰を対象にしたサービスか
- どんな悩みや目的に応えるサービスか
- 何が含まれ、何が含まれないか
- 料金、または見積もりの決まり方
- 依頼から完了までの流れ
- 実績や事例を確認できるか
- 問い合わせる前に知っておいてほしい条件
- 次に押すボタンが何をするボタンか分かるか
このとき、競合サイトの文章をまねる必要はありません。
自社の実際の条件と、顧客から実際に聞かれる内容をそのまま書きましょう。
料金、対応地域、納期、対象条件は、集客のために曖昧にしないでください。今提供している内容と照らし合わせて、正確に書きましょう。
ページの内容を直したら、トップページや関連記事からそのページへたどり着けるかも確認してください。
大事なページがメニューの奥に隠れていたり、どこからもリンクされていなかったりすると、顧客にも検索エンジンにも見つけてもらえません。
サイト全体のページ配置に迷う場合は、まず重要ページと記事の役割を一覧に書き出してみましょう。
全体を見渡してから並びを見直すと、整理しやすくなります。
4. 悩みを解決する記事を少数から始める

重要ページを整えたら、次は顧客の具体的な悩みへ答える記事を、少数から始めましょう。
「月に何本出す」という本数を目標にするより、事業との関係が深く、繰り返し聞かれる質問から題材を選ぶ方が続けやすくなります。
最初の3記事を選ぶなら、次の組み合わせが考えられます。
- 基礎
サービスを選ぶ前に知っておきたい用語と全体像 - 問題解決
よく起きる困りごとの原因と、確認する手順 - 判断支援
選び方、他社との違い、費用の目安、相談するタイミング
この3種類を必ずそろえる必要はありません。
実際の問い合わせが多く、自社が責任を持って説明できるテーマから選びましょう。
1記事で答える検索目的は、1つに絞ってください。
似たキーワードごとに内容の薄い記事を分けて作ると、書いてあることが重なります。
読む人も、どの記事を読めばよいのか分からなくなってしまいます。
新しい記事を書く前に、「この疑問に答えるページはすでにないか」を確認しましょう。あるなら、新しく作るより、その記事へ書き足すか、1つにまとめる方が効果的です。
記事には、どこにでもある一般的な説明だけでなく、自社で実際に受けた相談、判断の基準、失敗しやすい点、対応できない条件まで書きましょう。
ただし、個人情報や取引先の秘密は書かないでください。
事例を匿名にして紹介する場合も、内容を誇張しないことが大切です。
Googleのユーザーを第一に考えたコンテンツに関する公式資料では、書いた記事を自分で評価するための観点が示されています。
想定する読者は誰か、自分の実体験や知識を反映しているか、サイトの目的は何か、読んだ人が十分な情報を得られるか、といった内容です。
料金や制度、製品の仕様など、変わりやすい情報を書いた記事は、公開して終わりにしないでください。
いつ内容を確認したかという日付と、次に見直す担当者まで決めておきましょう。
記事同士をどうまとめるか迷う場合は、「ブログのカテゴリ設計で迷ったら」も参考にしてください。
5. Search Consoleで確認して直す

記事を公開したあとは、Google Search Consoleで実際の検索状況を見ながら、次に直すページを選びましょう。
まだ登録していない場合は、Google Search Consoleを開き、自分のサイトをプロパティとして追加します。
そのあと、所有権の確認まで済ませてください。
とはいえ、画面の項目が多くて、どこを見ればよいのか分かりにくいですよね。
毎日すべての数字を見る必要はありません。
GoogleのSearch Console公式案内でも、確認の目安は月に1回程度、あとはサイトの内容を変更したときと案内されています。
人手の少ない運用なら、月に1度、次の順番で確認すると続けやすくなります。
- 重要ページがインデックス登録(Googleの検索結果に載る状態)されているかを見る
- 検索パフォーマンスの画面で、表示回数とクリック数の変化を見る
- ページごとに、実際に表示された検索語を見る
- 検索語とページ内容のずれや、答えきれていない疑問を1つ選ぶ
- タイトル、冒頭、本文、内部リンクのどれかを直し、直した日付を残す
表示回数は増えているのにクリックされにくい場合は、タイトルがページの内容を具体的に表しているかを確認しましょう。
想定していなかった検索語で表示されている場合は、その疑問がページの役割に合うかを考えます。
合っているなら、その疑問に答える説明を本文へ足してください。
ページの役割から外れる疑問なら、無理に書き足さず、別のページで扱うかどうかを検討しましょう。
問い合わせに近い重要ページがまだ登録されていないなら、記事の細かい順位より先に、そちらを解決しましょう。
ページを公開できているか、検索から除外する設定が入っていないか、ほかのページからリンクされているかを確認してください。
改善は一度にたくさん変えず、1つずつ試しましょう。「どのページの何を、なぜ直したか」を残しておくと、次の判断に使える経験がたまります。
数字が伸びない月があっても、すぐに失敗と決めないでください。
もともと検索する人が少ない専門サービスでは、訪問数が多くなくても、内容に合った相談につながるページに価値があります。
かけた作業時間と、届いた問い合わせの内容も一緒に記録しておきましょう。
自社にとって続ける意味があるかを、あとから見直せます。
まとめ

最後に、少ない予算でSEOを進める基本手順を振り返りましょう。
- 検索から来た人に何をしてほしいのか、行動を1つに絞って目的を決める
- 問い合わせや商談から、顧客が実際に使う言葉を集める
- 記事より先に、主力サービスと問い合わせに近いページを整える
- 1つの悩みへ十分に答える記事を、少数から作る
- 月に1度を目安にSearch Consoleを確認し、直す場所を1つずつ選ぶ
まず1つやるなら、過去1か月の問い合わせを3件だけ見返して、顧客が最初に使った言葉をメモしてみましょう!
関連記事
顧客の言葉や重要ページを見直すときに、サイト全体の現在の状態もあわせて確認したい方は、なのはAIラボのサイト仕上がり診断もご検討ください。
検索エンジン対策を含む項目まで確認できるプランもご用意しています。
