ブログのSEOキーワードはどう選ぶ?初心者向けの決め方

ブログを書こうとしてキーワード調査ツールを開いたものの、並んだ数字と候補の多さに、どれを選べばよいのか迷っていませんか。
検索回数が多そうな言葉を選んでも、その言葉が自社の顧客の悩みや提供サービスから離れていれば、記事を読んだ人が問い合わせなどの次の行動へ進みにくくなります。
反対に、検索する人が少なそうに見える具体的な疑問でも、実際に受けている相談と近ければ、事業にとって大切なテーマになります。
キーワード選びは、言葉だけを比べる作業ではありません。
その言葉を検索する人が何を知りたいのか、自社の事業とどう関係するのか、すでにある記事と内容が重ならないかまで確かめます。
そのうえで、検索する人の疑問にどの記事で答えるのかを決める作業です。
この記事では、顧客が使う言葉の集め方から、検索する目的と事業との距離の確かめ方、似たキーワードを一つの記事へまとめる手順までを説明します。
1. キーワードは顧客の言葉から始める

キーワードの候補は、ツールが出す一覧を見る前に、顧客との会話から集めましょう。
商品や業務に詳しい売り手と、初めてその困りごとに直面した顧客とでは、同じことを違う言葉で表すからです。
顧客の言葉は、次のような場所から拾えます。
- 問い合わせフォームやメールに書かれた件名と質問の文
- 電話や商談、店頭で繰り返し聞かれる質問
- よくある質問、レビュー、アンケートの自由記述欄
- 見積もりや契約の前に顧客から確認される条件
- 顧客が依頼を見送った理由や、比較していた他の方法
- 自社サイトのサイト内検索に入力された言葉や、Search Console(自社サイトがどんな検索語で表示されたか分かるGoogleの無料ツール)に記録された検索語
たとえばWeb制作者が「コンバージョン改善」(問い合わせや購入など、サイトの目標達成を増やすこと)と呼ぶ課題を、顧客は「問い合わせが来ない」「ボタンを押してもらえない」と表現します。
顧客が使う言葉は、記事の中で専門用語をやさしく言い換えるときの材料にもなります。
質問を受けたときは、専門用語へ言い換える前の言い方を、そのまま一つメモに残しておきましょう。
集める段階では、似た言葉を無理に整理する必要はありません。
言葉と一緒に、「誰が、どんな場面で、何を知りたくて使った言葉か」も記録しておきましょう。
Search Consoleをすでに使っている場合は、検索パフォーマンスレポートの公式ヘルプを見ながら、自社サイトが実際に表示された検索語と、そのときのページを確認しましょう。
ただし、Search Consoleに出てこない言葉が不要というわけではありません。
まだ記事を書いていないテーマや、検索される回数が少ないテーマは、そもそもデータに出てきません。
そうしたテーマは、問い合わせの記録や現場で得た知識から補いましょう。
2. 一つのキーワードにある目的を読む

次に、そのキーワードを検索した人が、検索結果を見たあとに何をしたいのかを考えます。
検索する人のこうした目的は「検索意図」と呼ばれます。
検索意図が分かると、記事で答える内容と、読み終えた読者をどのページへ案内するかを決めやすくなります。
検索意図は、次の四つに分けると整理しやすくなります。
検索する人の目的 | 読者が置かれている状況 | 記事で答える内容 |
|---|---|---|
知りたい | 意味や全体像が分からない | 定義、仕組み、基礎知識 |
解決したい | 問題が起き、対処を探している | 原因、確認手順、注意点 |
比べたい | 複数の方法から選びたい | 違い、向いている人、判断基準 |
依頼したい | 相談先や商品を探している | 対象者、対応範囲、料金、依頼方法 |
同じ一つの言葉でも、検索する人によって目的が違うことがあります。
たとえば「ホームページ 費用」で検索するのは、相場を知りたい人、複数の見積もりを比べたい人、自分で作る場合との違いを知りたい人などです。
すべてを一つの記事へ詰め込まず、その記事では誰のどの疑問に答えるのかを決めましょう。
決めたら、そのキーワードで実際に検索し、検索結果の上位にどんなページが並んでいるかも見てみましょう。
商品ページが多いのか、手順を説明する記事が多いのか、比較ページが多いのかを見れば、検索する人がどんな形式のページを求めているかが分かります。
キーワードを決める前に、「この記事を読み終えた人は何を判断できるようになるか」を一文で書いてみましょう。
検索結果の上位ページを参考にするときも、同じ構成をそのまままねる必要はありません。
読者の目的を外していないかを確かめたうえで、上位のページに足りない答えを、自社の経験や説明で補いましょう。
3. 事業につながる距離を評価する

多く検索されそうなテーマでも、自社の事業から遠いなら優先順位を下げましょう。
アクセスが増えても、自社では対応できない相談ばかり届いたり、読み終えた読者へ案内できるページがなかったりするためです。
キーワードの候補ごとに、次の質問へ答えてみましょう。
- その疑問を持つ人は、自社が役に立ちたい顧客と重なるか
- そのテーマは、自社の商品やサービス、専門分野と直接つながるか
- 自分の実務経験や手がけた事例をもとに、責任を持って説明できるか
- 記事を読み終えた読者へ案内できるサービスページや関連記事があるか
- 公開したあとも、内容を正確に保つための更新を続けられるか
答えを見ながら、候補を次の三段階に分けましょう。
事業との距離 | テーマの特徴 | 優先度の考え方 |
|---|---|---|
近い | 顧客の悩みと提供内容が直接重なる | サービスページと合わせて優先して書く |
中間 | 依頼を決める前の知識や比較に役立つ | 「近い」テーマを補う記事として検討する |
遠い | 想定する読者や事業との接点が薄い | 検索回数が多くても優先しない |
たとえば税理士が一般的な仕事術の記事をたくさん書いても、その記事が税務の相談先を探す読者につながるとは限りません。
同じ仕事術でも、「領収書を月末に整理する手順」のように顧客が実際に困っている作業を扱えば、記事と税理士の仕事とのつながりを説明しやすくなります。
医療、法律、税務、金融、安全性に関わるテーマは、検索される回数よりも内容の正確さを優先し、自分の資格と対応範囲を超えた判断を断定して書かないでください。
事業との距離が近いテーマでも、記事をすぐ売り込みへつなげる必要はありません。
まずは記事を読むだけで読者の疑問が解決するように書きましょう。
そのうえで、自社への相談が必要な条件に当てはまる人にだけ、サービスページなど次の選択肢を示しましょう。
4. 競合と自社が書ける内容を確認する

候補を絞ったら、そのキーワードの検索結果に並ぶページと、自社が出せる情報を見比べましょう。
競合の文章を写すために見るのではありません。
その検索で読者が求めている答えは何か、そこへ自社が何を付け加えられるかを知るために見ます。
検索結果の上位に表示されるページでは、次の点を確認しましょう。
- どんな読者を対象にしているか
- 冒頭でどの疑問へ答えているか
- 基礎知識、手順、比較、商品紹介のうち、どの役割のページか
- 読者が判断するために必要な条件や注意点を、どこまで説明しているか
- 情報の根拠や、いつ更新された記事かを確認できるか
確認できたら、次は自社側の材料を書き出しましょう。
実際の相談で多い誤解、作業するときに確認する順番、失敗しやすい条件、社名を伏せれば紹介できる事例、地域や業種ならではの事情などです。
Googleのユーザーを第一に考えたコンテンツに関する公式資料には、記事を自分で点検するための確認項目が挙げられています。
たとえば、書き手の実体験や深い知識が示されているか、読み終えた読者が目的を果たせるだけの情報を得られるか、といった項目です。
自社でしか書けない情報が一つもなく、他社の既存ページの要約にしかならないなら、書き始める前にテーマや切り口を見直しましょう。
独自性とは、変わった意見を無理に作り出すことではありません。
誰が、どんな経験や手順をもとに説明しているのかを、記事の中で具体的に示しましょう。
他から引用した事実には、根拠として公式資料へのリンクを添えます。
書き終えたら、公式資料に基づく事実と、自社の意見や提案が混ざっていないかも読み返して確認してください。
5. 似たキーワードを一つの記事へまとめる

言葉が少し違っても、検索する目的と必要な答えが同じなら、一つの記事でまとめて扱いましょう。
言葉ごとに記事を分けると、記事どうしで内容が重なります。
すると、そのテーマでどのページを読んでほしいのかが、読者にも伝わりにくくなります。
たとえば「ホームページ 検索 出ない」「サイト Google 出てこない」「ホームページ インデックスされない」の三つは、よく似た言葉に見えます。
ただし、検索結果に出ない原因を一通り知りたい人と、インデックス登録(Googleの検索結果に載せてもらうための登録)がされない技術的な原因を調べたい人とでは、知りたいことが違います。
このような場合は、二つの記事に分けられます。
まとめるか分けるかは、次の順番で判断しましょう。
- それぞれの言葉で検索する人が知りたいことを書き出す
- 答えとなる結論、手順、注意点がほぼ同じかを比べる
- ほぼ同じなら、中心となる一つの記事へまとめる
- 違うなら、記事ごとの役割を一文で書き分ける
- 基礎記事、詳細記事、サービスページを内部リンクでつなぐ
一つの記事へまとめる場合も、集めたキーワードを本文へすべて不自然に詰め込む必要はありません。
読者が実際に使う表現を、タイトルと見出し、本文へ自然に入れましょう。
同じ意味の言葉が複数あるときは、読者に分かりやすい方を選びます。
表計算ソフトなどで記事一覧を作り、「対象読者」「検索する目的」「中心となる疑問」の三つの列を加えておきましょう。
新しい記事を書く前にこの一覧を見比べれば、内容の重複を公開前に見つけられます。
記事が増えたら、同じ分野の記事をカテゴリでまとめ、詳細記事から基礎記事へ戻れるように内部リンクを置きましょう。
まとめ

ここまで説明した、SEOキーワードを選ぶ流れを振り返ります。
- 問い合わせや会話の記録から、顧客が実際に使う言葉を集める
- その言葉を検索する目的が、知りたい、解決したい、比べたい、依頼したいのどれかを読む
- 自社の顧客やサービス、経験、更新を続けられる体制と、テーマがどれだけ近いかを評価する
- 検索結果の上位ページを確認し、自社の経験や事例で付け加えられる答えを考える
- 目的と答えが同じキーワードは一つの記事へまとめ、役割が違うときだけ記事を分ける
まず一つやるなら、直近の問い合わせを三件見返し、顧客が使った言葉と、そのとき知りたかったことを一組ずつ書き出してみましょう。
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