ブログのカテゴリ設計で迷ったら|SEOと読者の両方に伝わる分け方

ブログ記事が増えてくると、新しい記事をどのカテゴリへ入れるか迷う場面が出てきます。
一つの記事を複数のカテゴリへ入れたり、少し名前が違うだけのカテゴリを追加したりすることもあります。
カテゴリごとの役割が曖昧なまま分け方を増やすと、読者はどこを見れば目当ての記事にたどり着けるのか迷いやすくなります。
カテゴリは、記事を管理するためだけの保管場所ではありません。
読者を知りたい分野の記事へ導き、このサイトがどんなテーマを扱っているかを伝える案内板でもあります。
分け方の基準になるのは、読者がどんな目的で記事を探すかです。
似たカテゴリや、内容が重なる記事を減らすと、公開後の更新もしやすくなります。
この記事では、カテゴリの役割、読者の目的でまとめる方法、細かく分けすぎないための基準、基礎記事の置き方、公開前に記事一覧で確認する手順を説明します。
目次
1. カテゴリは記事の保管箱ではない
カテゴリの役割は、読者が目的に合う記事を見つけられるようにすることです。
サイトを運営する自分にとって便利な分類でも、読者がその名前の意味を理解できなければ案内になりません。
たとえば「コラム」「その他」「お役立ち情報」という名前だけでは、読者はそこにどんな記事があるのか予測できません。
名前には、「ホームページ公開前チェック」「SEO・検索集客」「ネットショップ開設」のように、読者の悩みや目的が分かる言葉を選びます。
カテゴリの役割を整理するには、次の質問に答えてみます。
- どんな読者のためのカテゴリか
- どのような悩みや目的を扱うか
- あえて含めない記事はどれか
- 読者が最初に読むとよい基礎記事はどれか
- 今後どんな記事を追加していくか
答えがそろったら、実際の記事を振り分けて、名前と中身が合うかを確かめます。
運営者が説明できることと、初めて見る読者に伝わることは別なので、可能なら対象の読者にも名前から内容を想像してもらいます。
答えに詰まる質問があったカテゴリは、名前を言い換える前に、誰へ向けたテーマなのかを決め直すところから見直します。
カテゴリページには記事一覧を並べるだけでなく、そのカテゴリが扱うテーマと、想定する読者を短く説明しておきます。
代表的な基礎記事や、よく読まれている手順の記事を先に案内すれば、記事が増えても読者は入口を見つけられます。
Googleもサイトリンクに関する公式資料で、サイトの構造について説明しています。
利用者が移動しやすい筋の通った構造にすることと、重要なページへ関連するリンクを置くことをすすめています。
カテゴリ名を整えるだけでSEOの成果が決まるわけではありません。
ただし、分かりやすいカテゴリは、読者がサイト内を移動しやすくし、記事同士の関係を整理する土台になります。
2. 読者の目的で記事をまとめる
記事をまとめる基準は、自社の組織や担当者の分け方ではありません。
読者がどんな目的で記事を探すかを見て決めます。
まず公開済みの記事タイトルをすべて並べ、それぞれがどんな悩みに答えているかを一言で書き添えていきます。
たとえばホームページに関する記事なら、読者の目的で次のように分けられます。
読者の目的 | カテゴリ例 | 含める記事の例 |
|---|---|---|
公開前に問題を防ぎたい | ホームページ公開前チェック | 表示崩れ、問い合わせフォーム、検索設定の確認方法 |
古いサイトを改善したい | ホームページ改善・リニューアル | 修正と作り直しの判断、問い合わせまでの流れの改善 |
検索から見つけてもらいたい | SEO・検索集客 | キーワードの選び方、サイト構造、効果の計測 |
ネット販売を始めたい | ネットショップ開設 | サービスの選び方、費用、開店前の準備 |
自社の商品名やサービス名だけをカテゴリにすると、その名前を知らない読者は、どこを見ればよいのか判断できません。
商品名を使う場合は、「誰のどんな困りごとを解決する商品か」が分かる説明をカテゴリページへ添えます。
一つの記事が複数の目的に関係することもあります。
この記事では、誰に向けて何を結論として伝えるかを見て、主カテゴリを一つ決める方法を紹介します。
これは検索順位のための決まりではなく、分類を管理しやすくするための目安です。
ほかのテーマとの関係は、本文中の内部リンクや、必要最小限のタグで補えます。
カテゴリとタグを同じ考え方で増やすと、中身がほとんど同じ一覧ページが二つできてしまいます。
両方を使うなら、カテゴリは記事の主要テーマ、タグは複数のテーマにまたがる補助的な特徴、という役割分担が考えられます。
3. 重複と細分化しすぎを避ける
カテゴリは、自分でも違いを説明できないほど細かくは分けません。
記事が二、三本しかなく、今後も増える予定がないカテゴリは、既存の別カテゴリと役割が重なっていないかを確かめます。
少数でも独立した目的があり、読者を案内する価値があるなら、数だけを理由にまとめる必要はありません。
次のような状態になっていたら、カテゴリを見直す合図です。
- 「SEO」と「検索対策」など、範囲がほぼ同じカテゴリがある
- 一つの記事を毎回三つ以上のカテゴリへ入れている
- カテゴリ名の違いを、記事を書いている自分でも説明できない
- 記事が一件だけのカテゴリが長く残っている
- 記事を公開するたびに新しいカテゴリが必要になる
- 同じ目的のカテゴリページとタグページが両方できている
当てはまるものは、カテゴリの範囲や案内が重なっていないかを確かめる候補です。
新しいカテゴリを作る前に、既存カテゴリとの違い、そこへ入れる予定の記事、今後も記事を追加し続けられるかの三つを先に確かめます。
似たカテゴリをまとめる場合、記事を移すだけでは終わりません。
変更前に、現在のURLと変更後の行き先を対応させ、設定や記事のバックアップと元へ戻す手順を用意します。
サイトの設定によっては、カテゴリの変更で所属記事のURLも変わるため、カテゴリページだけでなく記事への影響も確認します。
URLを変更したり削除したりするなら、そのURLを指しているサイト内の案内も更新します。
本文中の内部リンク、メニュー、パンくず(今どの階層を見ているかを示す表示)、サイトマップが対象です。
あわせて、古いURLから新しいURLへのリダイレクト(自動で転送する設定)が要るかどうかも見ます。
転送する場合は元のテーマを引き継ぐカテゴリや統合ページを選び、関係のないトップページへ一括で転送しません。
変更後は旧URLとリンクから意図したページへ移動できるかを確かめ、不具合があれば用意した手順で設定を戻します。
すでに公開しているURLへどんな影響が出るか分からないときは、削除する前にサイトの制作者に相談します。
記事のほうも、同じ検索目的に答えるページが増えていないか見直します。
カテゴリを整理しても、内容が重なる記事が並んだままでは、読者はどれを読めばよいか選べません。
4. 各カテゴリに基礎記事を置く
記事が増えたカテゴリには、テーマの全体像と読む順番を示す基礎記事を置きます。
基礎記事とは、そのテーマで最初に知っておきたい考え方をまとめたページです。
細かい疑問には基礎記事で答えず、それぞれを扱う個別の記事へ案内します。
たとえばSEOのカテゴリでは、そもそも何のためにSEOへ取り組むのか、記事が検索結果に表示されるまでにどんな流れがあるのか、という全体像を基礎記事が扱います。
そこへ、内容と構造と技術という三つの土台と、公開後の改善の進め方を加えて、一つの記事にまとめます。
その基礎記事から、キーワードの選び方、内部リンク、検索結果への登録、Search Consoleの使い方といった詳細記事へつなぎます。
Search Consoleは、自分のサイトが検索結果でどう扱われているかを確認できるGoogleのツールです。
詳細記事からも、検索で途中の記事にたどり着いた人が、必要に応じて全体像を読めるように案内します。
基礎記事に持たせたい役割は、次のとおりです。
- そのテーマが誰のためのもので、何を目指すのかを示す
- 最初に知っておく用語と全体像を説明する
- 取り組む順番や判断基準を示す
- 個別の疑問を扱う詳細記事へ案内する
- 関係するサービスがある場合だけ、対象者と対応範囲を確認できるページへ案内する
この五つを基礎記事が引き受けると、詳細記事は一つの疑問に集中して書けます。
公開前に詳細記事を開き、全体像の説明が必要な読者を基礎記事へ案内できるかを確かめます。メニューなどに分かりやすい入口があれば、すべての記事本文へ同じリンクを足す必要はありません。
Googleもリンクに関する公式資料で、サイト内のリンクの張り方を説明しています。
読んでほしいページへはサイト内の別のページからリンクを張り、本文の流れに沿って関連する情報を案内するようすすめています。
記事同士のつなぎ方は、「内部リンクでSEOはどう変わる?」で詳しく説明しています。
5. 公開前に記事一覧で確認する
新しい記事を公開する前には、既存記事と内容が重なっていないか、足りないカテゴリがないかを記事一覧で確かめます。
その一覧は、表計算ソフトの簡単な表で作れます。
次の列を用意して、記事を一本ずつ書き出していきます。
用意する列 | 書き出す内容 |
|---|---|
記事タイトル | 公開中または予定している正式タイトル |
主カテゴリ | 記事の中心となるカテゴリ |
対象読者 | 誰のための記事か |
検索する目的 | 知りたい、解決したい、比べたい、依頼したいなど |
中心の疑問 | この記事で答える主な質問 |
主な案内先 | 本文からリンクする基礎記事、詳細記事、サービスページ |
状態 | 企画、執筆中、公開、更新予定など |
一覧にすると、タイトルは違っても答えている内容が同じ記事を見つけやすくなります。
公開済みの記事にはURLも添え、リンクの有無は実際の本文やメニュー、カテゴリページで確認します。
この一覧の「主な案内先」だけでは、サイト内のすべてのリンク元までは分かりません。
新しく書き始める前に、既存記事へ書き足す、二本を一本にまとめる、という手で足りることもあります。
ただし、公開済みの記事やカテゴリをまとめる前には、それぞれの読者の目的、検索や他サイトからの流入、残すべき説明も比べます。
流入を調べられない場合は「ない」と決めず、把握できた用途やリンクをもとに、残す価値がないかを確かめます。
記事が一つのカテゴリに集中し、大事な別のテーマに基礎記事がないと分かれば、次に書く記事の優先順位も決めやすくなります。
記事を公開するときは、カテゴリを設定して終わりにしません。
基礎記事や、内容が関連する既存記事のどこから新しい記事へリンクできるかも見ます。
キーワードと検索目的を整理する方法は、「ブログのSEOキーワードはどう選ぶ?」で説明しています。
まとめ
ブログのカテゴリを分けるときの要点を振り返ります。
- カテゴリは記事の保管箱ではなく、読者を目的のテーマへ案内する場所
- 自社の都合ではなく、読者が理解できる悩みや目的で記事をまとめる
- 違いを説明できない分類を見直し、記事が少なくても独立した案内価値があれば残す
- 記事が増えたカテゴリには、全体像を示す基礎記事を置く
- 公開前に記事一覧で、対象者、検索目的、内容の重複、内部リンクを確認する
まず一つやるなら、今あるカテゴリ名を並べて書き出すことです。
それぞれを初めて見る読者へ一文で説明できるか、声に出して読むと、見直す手がかりになります。







