SEOとは?初心者向けに仕組みと最初にやることをやさしく解説

「ホームページを作るなら、SEOもやったほうがいいですよ」
そう言われて、そのときはうなずいたものの、結局それが何をすることなのか分からないまま。
そんな状態で止まっている方は、めずらしくありません。
自分で調べてみても、クロール、インデックス、被リンクといったカタカナの言葉が並んでいて、最初の数行で読む気がなくなってしまいますよね。
SEOがよく分からないままだと、業者から「月額◯万円で対策します」と提案されたときに、自分に必要かどうかを判断できません。
「上位表示を保証します」のような要注意の営業を受けても、おかしいと気づけず断りにくくなります。
かといって、専門的な作業をすべて自分でできるようになる必要はありません。
言葉の意味と大まかな仕組みさえ分かれば、自分のサイトで何を確認すればよいか、誰に何を頼めばよいかは判断できるようになります。
この記事では、パソコンにあまり詳しくない小規模事業者・個人事業主の方に向けて、SEOという言葉の意味、できること・できないこと、検索エンジンの仕組み、そして最初にやることまでを順番に説明します。
出てくるカタカナの言葉は、そのつど普段の言い方に置き換えながら進みます。
1. SEOとは何か

SEOとは、検索した人に役立つページを用意して、検索エンジンにもその内容を理解してもらいやすくする取り組みのことです。
読み方は「エスイーオー」で、英語の Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)を略した言葉です。
Googleの検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイドでも、SEOは検索エンジンにコンテンツを理解させることで、ユーザーがサイトを見つけてアクセスすべきかどうかを判断できるようにするもの、と説明されています。
「SEO対策」と呼ばれることが多いせいか、何か特別な裏技があるように思われがちです。
けれど、実際にやることはもっと地道です。
お店にたとえると、こんなイメージになります。
- 何を扱っているお店なのかを、看板と店内表示ではっきり示す
- お客さまからよく聞かれる質問に、あらかじめ答えを用意しておく
- 通りから店内まで、迷わず入れるようにしておく
どれも、お店では当たり前にやっていることですよね。
つまりSEOは、「誰に、何を伝えるページなのか」をはっきりさせて、人にも検索エンジンにも伝わる形へ整える作業です。
検索エンジンだけを意識して同じ言葉を詰め込んだページは、読んだ人がすぐ離れてしまいます。人が読んで分かりやすいことが、そのまま土台になります。
検索広告とは何が違うのか
検索結果の画面には、大きく分けて広告の枠と、それ以外の枠があります。
広告は費用を払って表示させる仕組みで、出稿を止めれば表示も止まります。
一方のSEOは、掲載料を払って順位を確保するものではありません。
検索されるたびに、Googleのシステムが検索語句とページの内容を照らし合わせて、表示するページを選んでいます。
そのぶん時間はかかりますが、一度整えたページは、費用を払い続けなくても案内役として残ってくれます。
広告枠を除けば、検索結果の順位は料金で確保できるものではなく、そのつどGoogleのシステムが判断して決まります。
2. SEOでできること・できないこと

取り組みを始める前に、期待できることと、できないことを分けておきましょう。
ここがあいまいなままだと、途中で「思っていたのと違う」と感じやすくなります。
まず、SEOでできることはこちらです⇩
- 広告費をかけずに、悩みを持っている人と出会う入口を作れる
- 公開したページが、営業時間に関係なく案内役として働き続ける
- まだ依頼先を決めていない、探し始めたばかりの人にも情報が届く
- 書いた内容がサイトに積み上がり、次のページを作るときの土台になる
一方で、SEOが約束できないこともはっきりしています。
- 特定の検索語で、上位に表示されること
- 取り組んだ翌日から、アクセスが増えること
- アクセスが増えれば、そのまま売上も増えること
先ほどのスターター ガイドには、「残念ながら、Google でのランキングがトップになるような秘訣はありません」と明記されています。
反映までの時間についても、同ガイドは、数時間で反映される変更もあれば数か月かかる変更もあると説明しています。
そのうえで、一般的には数週間待ってから結果を確認することがすすめられています。
つまり、「必ず1位にします」と言い切れる人は、本来いないということです。
「上位表示を保証します」「1位にならなければ返金します」といった説明を見かけたら、その根拠と、何をもって成果とするのかを必ず確認してください。
これは不安をあおるための話ではなく、費用をかけるかどうかを判断する材料として知っておいてほしい部分です。
なのはAIラボでは、SEOを短期の順位争いではなく、検索から相談につながる道を少しずつ整えていく作業としてご案内しています。
3か月、半年と続けたあとに振り返ったとき、問い合わせのきっかけが以前より増えている。
その状態を目指すのが、小規模事業者にとっていちばん現実的な進め方だと考えています。
3. 検索エンジンはページをどう扱うか

自分のページが検索結果に出るまでには、いくつかの段階があります。
ここを知っておくと、「検索しても出てこない」と困ったときに、どこで止まっているのかを切り分けられるようになります。
GoogleはGoogle の検索エンジンの仕組み、検索結果と掲載順位についてで、クロール、インデックス登録、検索結果の表示という3つの段階を説明しています。
このうち最初のクロールには、そもそもURLを見つける作業も含まれます。
ここでは分かりやすくするために、見つける段階を独立させて、4つの流れとして見ていきましょう。
- 発見:
Googleが「こういうURLがあるらしい」と知る段階。ほかのページからのリンクや、サイト内のURLをまとめたサイトマップというファイルから見つける - クロール:
クローラーと呼ばれる自動プログラムが実際にページを訪れ、文章や画像を読み取る作業 - インデックス登録:
読み取った内容を解析し、Googleの巨大な目録へ保存すること。図書館の蔵書リストに近いもの - 検索結果の表示:
誰かが検索したとき、その目録の中から検索語句に関連する情報を選んで返す段階
大事なのは、この4つが自動的に必ず進むわけではない、ということです。
同じ資料には、Google 検索の基本事項に準拠していても、ページがクロールされてインデックスに登録され、検索結果に表示される保証はないと明記されています。
言い換えると、「公開した」と「Googleの目録に載った」は、同じ意味ではありません。
ここまで分かれば、SEOの最初のハードルはもう越えたようなものです!
目録に載っているかを確かめる方法
自分のページが登録されているかどうかは、Googleの検索画面だけでも大まかに確認できます。
Google検索の入力欄に「site:」と半角で入力し、続けて自分のサイトのアドレスを、「https://」を付けずに入力してください。
たとえば当サイトなら、「site:nanohac.net」と入力します。
そのままEnterキーを押すと、Googleに登録されているそのサイトのページだけが一覧で表示されます。
見覚えのあるページが並んでいれば、登録は進んでいる状態です。
まったく表示されない場合は、まだ登録されていない可能性があります。
ただし、この方法はあくまで目安です。
正確な状態は、無料ツール「Google Search Console」の「URL検査」機能で、ページごとに確認できます。
4. SEOの主な取り組み

SEOと呼ばれる作業は、大きく6つの分野に分けられます。
すべてを一度に始める必要はありませんので、まずはどんな種類の作業があるのかを眺めてみましょう⇩
- 内容(コンテンツ):
検索した人の疑問に、実際に答えている情報がページにあるか - ページタイトルと説明文:
検索結果に並んだときに、何のページなのかがひと目で分かるか - サイト構造:
どこに何があるか整理され、目的のページまで迷わずたどり着けるか - 内部リンク:
関連するページ同士がつながっていて、次に読む場所が分かるか - 表示や技術面:
スマートフォンで読みやすいか、表示が極端に遅くないか、エラーが出ていないか - 外部からの評価:
ほかのサイトから紹介され、リンクされているか
この6つのうち、自分で手を付けやすいのは上の2つです。
内容とページタイトルは、普段お客さまへ口頭で説明していることを、そのまま文字にするところから始められます。
ページタイトルの付け方は、GoogleのGoogle 検索におけるタイトルリンクで説明されていて、各ページに内容が分かる簡潔なタイトルを付けること、すべてのページで同じ定型文を繰り返さないことが基本とされています。
最初は「内容」と「ページタイトル」の2つに絞るのがおすすめです。どちらも外部へ依頼しなくても、自分の言葉で改善できる部分だからです。
サイト構造や表示速度のような設定に関わる部分は、無理に自分で触らなくても構いません。
制作をお願いした会社や、管理してくれている方がいるなら、気になる点をそのまま質問してみてください。
外部からの評価だけは注意が必要
6つ目の「外部からの評価」は、扱い方を間違えるとサイトへ悪い影響が出ることがあります。
Googleのスパムに関するポリシーでは、検索結果の掲載順位を操作することを目的としたリンクは、リンクスパムとしてポリシー違反にあたると説明されています。
リンクを購入する、順位を上げる目的だけで相互リンクをやり取りする、といった方法は避けてください。
外部からのリンクは、良い内容を書いた結果として自然に増えていくもの、と考えておくと安心です。
5. 初心者が最初にやること

いきなり記事を書き始める前に、確認しておきたいことが4つあります。
どれもパソコンの操作というより「自分の商売を整理する」作業なので、今日からでも始められます。
サイトの目的を一つに決める
検索から来てくれた人に、最終的に何をしてほしいのか。
問い合わせ、来店、予約、資料請求、電話など、思いつくものはいくつかあると思います。
複数あっても構いませんが、その中で「いちばん増やしたいもの」を一つだけ選んでおきましょう。
ここが決まっていると、あとの判断がぶれにくくなります。
お客さまが使う言葉を書き出す
次は、お客さまが検索窓へ入れそうな言葉を集めていきましょう。
気をつけたいのは、自分が普段使っている専門用語のまま考えないことです。
こちらが「リニューアル」と呼んでいるものを、お客さまは「ホームページ 古い 作り直したい」と探しているかもしれません。
実際に受けた質問、電話でのやり取り、見積り時の会話を思い出して、お客さまの言い方のまま5〜10個ほど書き出してみてください。
このズレに気づけるのは、現場でお客さまと話している方だけです!
いちばん見てほしいページを決める
次は、書き出した言葉に、サイト内のどのページで答えるのかを決める番です。
多くの場合、いちばん見てほしいのはトップページではなく、サービスや商品の内容が書かれたページです。
まずはその1ページに絞って、内容が足りているかを確認しましょう。
お客さまが依頼するかどうかを決めるときに見るのは、たとえば次のような情報です。
- 料金の考え方と、追加費用が発生する条件
- 対応できる地域と、対応できない範囲
- 依頼から完了までの流れと、かかる期間
- よくある質問と、その答え
「うまく書けているか」ではなく、「判断に必要な情報が抜けていないか」という視点で見ると分かりやすいです。
今の検索状況を確認する
最後に、今どんな状態なのかを確かめておきましょう。
まずは、自分の会社名やお店の名前で検索してみてください。
そこで自分のサイトが出てくるなら、Googleにはすでに認識されている状態です。
次に、さきほど書き出したお客さまの言葉で検索して、自分のサイトが出てくるかを見てみましょう。
出てこなくても、落ち込む必要はありません。
そこが伸びしろだと分かった、というだけの話ですから!
ここまで確認できたら、次に取りかかることを一つだけ決めましょう。
4つとも同時に進めようとすると、たいてい途中で止まってしまいます。
進み具合は、次のチェックリストで確かめてみてください。
- 検索から起こしてほしい行動を、一つ決めた
- お客さまが使う言葉を、実際の会話から書き出した
- いちばん見てほしいページを、一つ選んだ
- そのページが検索結果に出てくるかを確認した
- 次に取りかかることを、一つだけ決めた
まとめ

最後に、この記事の要点を振り返ります。
- SEOとは、検索した人に役立つページを用意し、検索エンジンにも内容を理解してもらいやすくする取り組み
- 掲載料で順位を確保する仕組みではなく、Google自身も上位表示の秘訣はないと明記している
- 検索結果に出るまでには、発見、クロール、インデックス登録、表示という流れがあり、どの段階も保証されてはいない
- 取り組みは大きく6分野に分かれるが、最初は「内容」と「ページタイトル」の2つで十分
- 順位を操作する目的のリンクは、Googleのスパムポリシー違反にあたるため避ける
- 最初にやることは、目的、お客さまの言葉、重要ページ、今の検索状況という4つの確認
全部を今日中に終わらせる必要はありません。
まず一つだけやるなら、自分のサービス名ではなく、お客さまが使いそうな言葉で検索してみましょう。
そこに自分のサイトが出てくるかどうかが、いちばん分かりやすい出発点になります。
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