SEO診断では何がわかる?確認できる項目と、できないこと

「SEO診断を受ければ、検索順位が上がるの?」と気になりますよね。
SEO診断で分かるのは、検索エンジンと読者に内容が伝わりやすい状態になっているか、どこに改善できそうな点があるかです。
ただし、診断を受けただけで順位が上がったり、売上が増えたりするわけではありません。
「診断で分かること」と「診断だけでは変えられないこと」を先に分けておくと、結果を受け取ったあとの行動を決めやすくなります。
この記事では、SEO診断で確認できる項目と、診断だけでは分からないことを整理します。
1. SEO診断は何を確認するものか

SEO診断は、ホームページの今の状態を確認し、検索から見つけてもらううえで気になる点を整理するものです。
SEOとは「検索エンジン最適化」のことです。
検索エンジンがページの内容を理解しやすくし、探している人がそのページを見つけやすくする取り組みを指します。
GoogleのSEOスターターガイドでも、SEOは検索エンジンがコンテンツを理解できるようにし、検索した人がサイトを訪れるかどうかを判断しやすくするためのもの、と説明されています。
診断で行うのは、問題があるかどうかの確認と、改善できそうな箇所の洗い出しです。
実際に文章を書き直したり、設定を変更したりする作業は、診断とは別の依頼になることが多いです。
診断は「現在地を知るもの」です。検索順位を上げる魔法ではなく、何から手を付けるかを決めるための材料になります。
診断を依頼するときに確認したいのは、最低でも次の4点です。
- 対象になるページやURL
- 診断で確認してもらえる項目
- 結果を受け取る形式(報告書、表、口頭での説明など)
- 見つかった問題の修正作業まで含まれるか
同じ「SEO診断」という名前でも、1ページだけを見るもの、サイト全体を見るもの、アクセスデータまで確認するものがあります。
名前だけで決めず、どこまで見てもらえるかを先に確認しておきましょう!
診断結果は点数より「次に直せる形」かを見る
診断結果を受け取ったら、点数の高さだけで良し悪しを判断しないようにしましょう。
指摘された内容から、修正と修正後の再確認まで進められるかを確かめてください。
少なくとも次の7項目がそろっている結果なら、次に何をすればよいかを決めやすくなります。
結果に必要な項目 | 書かれているべき内容 |
|---|---|
問題 | 何が、どの状態になっているか |
根拠 | 画面、設定、HTML、計測データなど、何を見て判断したか |
対象URL | どのページに影響しているか |
影響 | 検索エンジンや読者に、どのような問題が起こり得るか |
対応難易度 | 自分で直せるか、制作担当者や専門家が必要か |
担当 | 誰が確認・修正するか |
再確認 | 修正後に、何を使って直ったと判断するか |
「タイトルに問題があります」だけでは、直す場所も完了条件も分かりませんよね。
対象URL、判断の根拠、修正後の確認方法まで書かれている結果を選ぶと、診断を受けたあとに動きやすくなりますよ。
2. 技術面で確認される項目

技術面では、検索エンジンがページを見つけて内容を読み取れる状態かを確認します。
クロール(検索エンジンがページを読みに来ること)や、インデックス登録(検索結果に載せるための登録)を妨げるものがないかを見ます。
診断でよく確認される項目はこちらです⇩
robots.txt(検索エンジンに読み取ってよい範囲を伝えるファイル)やnoindexの設定で、検索に載せたいページのクロールや登録を意図せず止めていないか- ページごとのタイトルが内容に合っているか
- 見出しで内容のまとまりが分かるか
- ページ同士をつなぐ内部リンクがあるか
- スマートフォンでも見やすく操作できるか
- HTTPSで通信が暗号化され、証明書の警告が表示されていないか
- ページの表示速度に大きな問題がないか
- 存在しないページや切れたリンクが残っていないか
GoogleのURL検査ツールを使うと、Googleに登録されているページの状態や、そのページが登録可能かどうかを確認できます。
ただし、検査結果に問題がなくても、検索結果への表示が保証されるわけではありません。
タイトルや見出し、内部リンク、スマホ対応といった基本は、先ほどのSEOスターターガイドでも説明されています。
一方で、診断ツールだけでは確認しにくい項目もあります。
たとえば、会員だけが見られるページ、ログインしたあとの操作、複雑な予約機能などは、診断の対象外になることがあります。
診断する人へSearch Console(Googleが提供する、検索での見え方を確認できる無料ツール)の閲覧権限を渡しているかどうかでも、分かる情報は変わります。
SEOの基本用語を先に押さえておきたい場合は、「小規模事業者のためのSEO入門」から読むと分かりやすいです。
3. 内容面で確認される項目

検索エンジン向けの設定が整っていても、読者が知りたいことに答えていなければ、役に立つページとは言えません。
内容面では、次のような点を見ていきましょう。
- 誰に向けたページなのかが分かる
- ページの目的と内容がずれていない
- 読者の疑問に必要な情報がそろっている
- タイトルや見出しと本文の内容が合っている
- 料金、対象、条件、注意点が具体的に書かれている
- 情報の根拠や発信者が分かる
- 次に何をすればよいか迷いにくい
Googleの「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」では、独自の情報があるか、説明が十分か、信頼できる根拠を示せているかを意識するよう案内されています。
誰が、どのように、何のために作った内容なのかを示すことも挙げられています。
難しい言葉をたくさん入れることより、読者が知りたいことへきちんと答える方が大切です。
たとえば料金ページなら、価格だけでなく「誰が対象か」「何が含まれるか」「追加費用はあるか」まで書いてあると、読者が申し込むかどうかを判断しやすくなります。
ただし、内容が良いかどうかは、ツールの機械的な判定だけでは決めきれません。
自分の事業の強み、お客様からよく聞かれる質問、問い合わせにつながらない理由などは、事業の目的を知っている人が読んで判断する必要があります。
自動診断で気になる項目が出ても、すぐに文章を全部書き替えないでください。
「その指摘は、このページを読む人にとって本当に必要か」から考えることが大切です。
4. 診断だけでは分からないこと

SEO診断の結果が細かいほど、すべて正しい答えのように見えるかもしれません。
でも、診断で分かることには限りがあります。
診断で整理しやすいことと、診断だけでは断定できないことを並べてみましょう。
診断で整理しやすいこと | 診断だけでは断定できないこと |
|---|---|
現在の設定やページ上の問題 | 将来、何位になるか |
改善候補とその根拠 | 改善後に売上がいくら増えるか |
自社サイトの表示回数やクリックの傾向 | 競合サイトの非公開データ |
修正した方がよい項目 | 自社にとって最適な予算や経営判断 |
診断結果をどう読むか、代表的な3例で見てみましょう。
公開ページにnoindexが残っている例
- 問題:
検索結果へ出したいページにnoindexが設定されている - 根拠:
HTMLのrobotsメタタグ(検索エンジンへの指示を書く部分)や、HTTPヘッダーのX-Robots-Tagを見て設定を確認した - 対象URL:
トップページや主なサービスページなど、該当するURLを列挙する - 影響:
Googleがこの設定を読み取ると、そのページは検索結果に登録されなくなる - 対応難易度:
管理画面で切り替えられる場合は低い。テンプレートやサーバー設定の変更が必要なら、制作担当者へ依頼する - 担当:
サイト管理者または制作担当者 - 再確認:
設定を直したあと、ページのHTMLやHTTPヘッダーを見て、Search Consoleの「公開URLをテスト」でも確認する
noindexが働く条件は、Googleの公式資料で確認できます。
なお、noindexを外しても、検索結果に載ることや、いつ載るかまでは保証されません。
複数ページが同じタイトルになっている例
- 問題:
サービス、料金、会社情報など、内容の違うページに同じタイトルが設定されている - 根拠:
ページ一覧と各URLのHTMLを照らし合わせ、タイトルの重複を確認した - 対象URL:
重複しているURLをまとめて示す - 影響:
検索エンジンと読者がページごとの違いを判断しにくくなる - 対応難易度:
ページごとの内容を踏まえてタイトルを決め直すため、運営者と制作担当者の両方で確認する必要がある - 担当:
内容を決める運営者と、設定を変更する制作担当者 - 再確認:
各URLのHTMLとページ一覧を再取得し、タイトルが内容に合っているかを確認する
タイトルの考え方は、Google検索におけるタイトルリンクの公式資料も参考になります。
サービスページの判断材料が足りない例
- 問題:
ページにサービス名だけが書かれていて、対象者、対応範囲、料金の条件、注意点が分からない - 根拠:
ページの内容を、サービスの原資料や実際によく受ける質問と照らし合わせ、足りない情報を整理した - 対象URL:
情報が不足しているサービスページや料金ページを示す - 影響:
読者が自分に合うサービスか判断できず、検索した疑問にも十分に答えられない - 対応難易度:
事業上の条件を確認して文章を補う必要があるため、技術設定だけの修正より時間がかかる - 担当:
サービス内容を決める運営者と、文章を整える担当者 - 再確認:
原資料と内容が一致しているかを確認し、サービスを知らない人が対象・対応範囲・次の行動を説明できるか試す
サービスページの情報が足りているかどうかは、機械的な点数だけでは判断できません。
事業内容を知っている人が読んで確認する必要があります。
GoogleのSEO業者選びに関する案内でも、Google検索で1位になることは誰にも保証できないと明記されています。
「必ず1位にします」「すぐ売上が増えます」と説明する相手に出会ったら、いったん立ち止まりましょう。
何を根拠にそう言えるのか、条件を確かめることが大切です。
Search Consoleを設定しているサイトなら、検索パフォーマンスレポートで、検索結果での表示回数、クリック数、検索語句、平均掲載順位などを確認できます。
これらの数値は、今までの傾向を知る材料にはなりますが、これからの成果を約束するものではありません。
また、順位が上がっても、問い合わせにつながるとは限りません。
問い合わせを増やしたいなら、サービス内容、料金、実績、フォームの使いやすさもあわせて見直しましょう。
点数が低い項目を、全部直せばよいとは限りません。事業への影響、直す手間、ページの目的を見ながら、優先順位を決めることが大切です。
5. サイト診断との違いと選び方

SEO診断は、検索から見つけてもらうための確認が中心です。
一方でサイト診断は、ホームページ全体をもう少し広く見ることがあります。
違いを大きく分けると、次のようになります。
種類 | 主な目的 | よく見る項目 |
|---|---|---|
SEO診断 | 検索エンジンと読者に内容を伝えやすくする | クロール・インデックス登録、タイトル、見出し、内部リンク、内容 |
サイト診断 | 公開中のページに気になる点がないか整理する | 表示、リンク、フォーム、基本設定、内容、使いやすさ |
アクセス解析 | 実際の利用状況を把握する | 閲覧数、流入元、よく見られるページ、行動の傾向 |
検索から人が来ないことが気になっているなら、SEO診断が候補になります。
公開前後の表示やリンク、フォームまで広く確認したいなら、サイト診断の方が目的に合うかもしれません。
どちらを選べばよいか迷ったら、最初に「何を判断したいのか」を一文で書き出してみましょう。
「検索で見つけてもらえない理由を知りたい」のか、「公開して問題ないかを確認したい」のかで、選ぶ診断は変わります。
サイト診断の中身は、「サイト診断で何がわかる?依頼前に知っておきたい内容と使い方」で詳しく紹介します。
診断サービスを比べるときは、「ホームページ診断サービスの選び方|無料診断と有料診断の違い」も参考にしてみてください。
まとめ

最後に、SEO診断で分かることと分からないことをまとめます。
- SEO診断は、今の状態と改善できそうな点を整理するもの
- 技術面では、クロール・インデックス登録、タイトル、内部リンク、スマホ表示などを確認する
- 内容面では、読者の疑問に答え、信頼できる情報があるかを見る
- 診断結果は、問題・根拠・対象URL・影響・対応難易度・担当・再確認の順に読む
- 診断だけで、将来の順位や売上は保証できない
- 点数だけで決めず、ページの目的と直す優先度を考える
- 表示やフォームまで見たい場合は、サイト診断も候補になる
まず一つやるなら、「SEO診断で何を判断したいのか」を一文で書くことから始めてみましょう!
目的が決まれば、必要な確認範囲も選びやすくなります。
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