GrokでExcel・CSVを整理してもらう
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ざっくり言うと
バラバラな書き方をそろえる、同じ人の行をまとめる、使わない列を落とす。グッズ通販の売上CSVやイベント物販の在庫表で毎回ついて回るこの手間は、Grokに渡せば下書きまで進みます。
Grokに頼む場所は2つあります。いつものチャットに表を渡す方法と、ExcelやGoogle Sheetsを開いたまま公式のアドインから頼む方法です。アドインは、表計算ソフトに機能を足す追加プログラムのことです。
表がきれいになったら、そこで止めなくても大丈夫です。GrokはWebとX(旧Twitter)を検索できるので、自分の数字とよその相場を並べて見てもらえます。
ただし、顧客リストや個人情報の扱いには気をつけてください。返ってきた表は、元データと照らし合わせてから使ってくださいね。
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正確には
ふだんアプリでGrokを使う人向けに、公式のよくある質問ページが用意されています(※原文:FAQ - Grok Website / Apps)。そこには、grok.com・iOS・Androidのチャットへファイルを直接アップロードできると案内されています。頼めるのは、内容の分析、要約、抽出などです。CSV(カンマ区切りの表データ)とXLSX(Excelのファイル形式)も、対応する形式に含まれます。
名前の似たページに、開発者向けの説明が2つあります。ファイルの概要(※原文:Files API Overview)と、ファイルと対話する方法(※原文:Files API: Chat with Files)です。こちらは開発者がAPIからファイルを扱うための説明で、一般向けGrokアプリの画面や上限を示すものではありません。
対応する形式、サイズの上限、使えるプランは、時期や環境で変わります。ふだんアプリで使う場合は、記事の最後の「参考ソース」の公式ページで、今の条件を確かめてください。
チャットに渡すときは、添付か貼り付けか
- ファイル添付
入力欄の+アイコンから、表のファイル(.xlsxや.csv)をアップロードします。列も行も多い表なら、こちらが向いています - テキストで貼り付け
表計算ソフトの画面で範囲を選んでコピーし、そのまま入力欄に貼ります。数十行までの表なら、これで足ります
Web版なら、ファイルを画面へドラッグ&ドロップして添付することもできます。どちらの渡し方でも「この表を整理して」という形で頼めます。
メニューやアイコンの位置や名前は、XアプリのバージョンやGrok.comの画面変更で変わることがあります。見当たらないときは、公式のヘルプページで今の表示を確かめてください。
ExcelやGoogle Sheetsを開いたまま頼む
2026年7月20日には、Microsoft Excel向けの「Grok for Excel」が公式に発表されました。7月24日には、Google Sheets・Slides・Docs向けの「Grok in Google Workspace」が発表されています。
ExcelとSheetsのアドインでは、開いている表について質問できます。参照したセルを確認しながら、数式・グラフ・シナリオの反映も通常の編集と同じ扱いです。表をコピーしてチャットへ渡す往復がなくなるので、作業の途中で気軽に聞けるようになります。
- Excel
Microsoft 365アドインを追加すると、開いているブックのなかで質問や数式作成、グラフ作成、シナリオ検討ができます - Google Sheets
Google Workspaceアドオンを追加すると、開いているシートのなかで同じように質問や編集ができます - データ連携
コネクタ(外部のサービスとつなぐしくみ)を有効にすると、メールやSharePoint、Google Driveのファイルを参照できる場合があります。業務用のアカウントなら、つなぐ前に会社の利用ルールと権限を確かめてください
アドインの提供条件や画面は変わることがあります。入れる前に、配布元のマーケットプレイス(アドインを配っている売り場)で、今の対応状況を見ておきましょう。
渡す前に、表の形をそろえておく
Grokが読み違えるときは、たいてい表の形に原因があります。渡す前に、次の4点を見ておくと結果が安定します。
- 1行に1件だけ入れる(1回の注文が2行に分かれていない状態にする)
- 見出しは1行目だけにして、途中に小見出しの行を挟まない
- 結合したセルは外し、空いたセルにも値を入れておく
- 金額や個数は数値のままにする(「1,200円」ではなく「1200」)
直してほしいことを、そのまま言葉にする
「整理して」とだけ頼むと、Grokもどこを直せばいいのか分かりません。返ってくるのは、当たり障りのない結果です。グッズ通販の売上CSVなら、こんな言い方になります。
- 書き方をそろえる
「『アクスタ』『アクリル スタンド』を全部『アクリルスタンド』に統一して」 - ダブりを見つける
「同じメールアドレスで2回以上注文が入っている行を抜き出して」 - 列を減らす
「注文日、商品名、数量、金額の4列だけ残して」 - 種類ごとに分ける
「商品名を見て、『アクリルスタンド』『缶バッジ』『ステッカー』の3つに分けて」 - 集計してもらう
「月ごとの売上を合計して、表にしてください」 - 抜けと異常値を探す
「金額が空欄の行と、マイナスの行を抜き出して」
出してもらう形も、先に決めておく
出してもらう形を先に伝えておくと、表計算ソフトへ戻すときが楽です。
- 「CSVで出して」
- 「タブ区切りで出して。スプレッドシートへそのまま貼りたいので」
- 「Markdownの表で見やすくまとめて」(Markdownとは、記号を組み合わせて見出しや表を作れる書き方です)
- 「直したところだけ一覧にして」(全件出されると確認が大変なとき)
整えた表から、一歩進んだ気づきを取る
Grokの検索には、オン・オフを切り替えるボタンがありません。Xの公開投稿を検索するか、リアルタイムのWeb検索を行うかは、Grok自身が判断します。無料プランでも使えます。
そのため、表が整ったあとに「この数字はよそと比べてどうか」と続けて聞けます。たとえば、イベント物販の経費を会場費・印刷費・送料に分けたうえで、同じくらいの規模の物販でよくある比率を調べてもらって、高すぎる項目を挙げてもらう、という流れです。
論点が多い調べ物では、入力欄のモードセレクターをExpertに切り替えます。時間をかけて筋道を立てて答えるのが特徴です。無料プランは回数に制限があり、SuperGrokにすると上限が上がります。2026年8月25日にxAI公式の料金ページで確認した時点で、SuperGrokは$30/月です。
古い記事で見かける「DeepSearch」は、2025年2月のGrok 3発表時に紹介された調査エージェント(自分で段取りを決めて調べるAI)の旧称です。今の公式ページには出てきません。
返ってきた相場やニュースは、あくまで下書きです。数字と日付は、回答に添えられた参照先を開いて確かめてください。X上の投稿から拾った話には、個人の感想も混ざります。
注意点
名簿や個人情報は、そのまま渡さない
やってみよう
ステップ1:小さい表で、頼み方を確かめる
いきなり全件を渡さず、10行ほどの小さな表で動きを見ます。
- 表計算ソフトで、架空の注文データを10行つくります(購入者の名前は「購入者A」でかまいません)
- その範囲をコピーして、Grokの入力欄へ貼ります
- 続けて、下の文を貼って送ります
- 返ってきた表を、元の表と横に並べて見比べます
この表の「商品名」列の表記ゆれをそろえてください。
たとえば「アクスタ」「アクリル スタンド」は「アクリルスタンド」に統一してください。
ほかの列は変えないでください。
ステップ2:ExcelやGoogle Sheetsを開いたまま頼む
コピーと貼り付けの往復が面倒になってきたら、アドインの出番です。
- Excelを使っているなら、アドイン「Grok for Excel」を追加します
- Google Sheetsを使っているなら、アドオンの「Grok in Google Workspace」を追加します
- 試したい範囲を別のシートに写して、元のシートは触らない状態にします
- 開いているシートについて質問します(「B列の商品名の表記ゆれをそろえて」など、範囲と直したい中身を書きます)
- 参照されたセルと変わった箇所を見て、思ったとおりかを確かめます
数式やグラフも同じ場所で頼めます。「月ごとの売上合計を出す数式を入れて」「その表から棒グラフを作って」といった具合です。うまくいかなければ、元に戻して頼み方を変えれば大丈夫です。
ステップ3:ファイルごと渡して、重複や抜けを洗う
行数の多い表は、チャットへ丸ごと渡すほうが早いです。
- Grokの入力欄にある
+アイコンをタップまたはクリックします - パソコンのなかから
.xlsxか.csvを選びます - 「このファイルで、同じメールアドレスの注文が2件以上ある行を一覧にして」のように、お願いは1回に1つだけにします
- 結果を見て、必要なら「重複のうち、注文日がいちばん新しい行だけ残して」と続けて頼みます
1回で全部やらせないのがコツです。段階を分けると、確認しながら進められるので、事故がぐっと減ります。
ステップ4:出てきた表を、元のシートへ戻す
整えてもらった表を、手元のシートへ戻します。
- 「タブ区切りで出して」または「CSVで出して」と頼みます
- 出てきた結果をコピーします
- 新しいシートを1枚追加して、そこに貼り付けます(元のシートには貼らないでください)
- 貼ったシートと元のシートを並べ、行数と合計金額が同じかを見ます
- ずれがなければ、使う列だけを元のシートへ移します
ステップ5:整えた表を、外の数字と突き合わせる
表がきれいになったら、そのまま続けて聞いてみましょう。ここからがGrokの持ち味です。
上の表は、2026年6月13日(土)のイベント物販の経費です。
会場費・印刷費・送料が売上に占める比率を出してください。
そのうえで、同じくらいの規模の物販でよくある比率を調べて、
うちが高すぎる項目があれば、考えられる理由も挙げてください。
論点が多いと感じたら、モードセレクターをExpertに切り替えてください。返ってきた比率やニュースは、そのまま信じずに参照先を開いて確かめましょう。
締めに
表の手入れは、Grokに下書きを任せて、確かめるところだけ自分でやる。この進め方がいちばん安全で、結局いちばん速いです。表が整うと、次に何を直せばいいのかが見えてきます。浮いた時間をそこへ回せるのが、この使い方のおいしいところですよ!
よくある質問
- Q. GrokにExcelやCSVのファイルをそのまま渡せますか?
- A. 渡せます。grok.comとiOS・Androidのチャットへ直接アップロードでき、CSVとXLSXも対応する形式に含まれます。ExcelやGoogle Sheetsを開いたまま、公式のアドインから頼む方法もあります。
- Q. Grokが表を読み違えるときは、どこを直しますか?
- A. たいていは表の形が原因です。1行に1件だけ入れる、見出しは1行目だけにする、結合したセルを外す、金額や個数を数値のままにする。この4点で結果が安定します。
- Q. お客さまの名簿をGrokに渡しても大丈夫ですか?
- A. そのままは渡さないでください。xAIのプライバシーポリシーは、個人情報をプロンプトに含めないよう利用者にお願いしています。氏名や住所は、購入者Aのようなダミーに置き換えてから渡します。
- Q. Grokが整理した表は、そのまま使ってよいですか?
- A. 元データと突き合わせてから使ってください。行が減る、順番が入れ替わる、似た値がひとまとめにされる、といったことが起きます。行数と合計金額を、いちばん先に見比べましょう。
公開: 更新: ✓ 公式情報と照合:
参考ソース
- xAI公式 - Pricing(公式情報)
- xAI公式 - Grok(公式情報)
- xAI Docs - FAQ (Grok Website / Apps)(公式情報)
- xAI公式 - Grok for Excel(公式情報)
- xAI公式 - Grok in Google Workspace(公式情報)
- X Help Center - About Grok(公式情報)
- xAI Docs - Files API Overview(公式情報)
- xAI Docs - Files API: Chat with Files(公式情報)
- xAI Docs - Web Search(公式情報)
- xAI Docs - X Search(公式情報)
- xAI - Grok 3 Beta — The Age of Reasoning Agents(公式情報)
- Grok(grok.com)(公式情報)
- xAI - Privacy Policy(公式情報)
この教科書は無料で全文公開しています。仕事で使えるところまで進みたい方は、実習と資料がそろった生徒プランをどうぞ。
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