ChatGPTでExcel・CSVを整理してもらう
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ざっくり言うと
ExcelファイルやCSVは、ChatGPTにそのまま渡せます。入力欄のクリップアイコン(添付ボタン)からファイルを上げて、「このCSVを月別の売上で集計して」と頼むだけです。
このとき裏で動くのが、Advanced Data Analysis(旧Code Interpreter)という機能です。ChatGPTがPython(データの計算が得意なプログラミング言語)のコードを書き、そのコードに計算をやらせます。全部の行を文章として数えるわけではないので、行数が多い表でも数字が狂いにくいのが持ち味です。
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正確には
ChatGPTは、アップロードしたファイルの中身を読んで分析できます。Excel(.xlsx / .xls)・CSV・TSVは、その対象です。公式ヘルプ「Data analysis with ChatGPT」には、スプレッドシートを上げて集計や可視化を頼めることが書かれています。対応する形式にXLSX・XLS・CSV・TSVが入っていることは、公式ヘルプ「What types of files are supported?」で確かめられます。
裏ではPythonが計算しています
ファイルをアップロードすると、Advanced Data Analysisが自動で立ち上がります。もともとはCode Interpreterという名前で、今も両方の呼び名を見かけますが、指しているものは同じです。
やっていることは3つです。
- ChatGPTがPythonのコードを書く
- そのコードを、ChatGPTの中の作業部屋(サンドボックス)で動かす
- できあがった表・グラフ・数値だけを画面に出す
数字を文章として読んで数えるやり方だと、行が増えるほど取り違えが起きます。計算そのものをコードにまかせるので、1万行の売上明細でも集計が狂いにくくなります。
データ分析に使うPythonの実行環境からは、外部のWebサイトやAPIへ直接通信できません。ただし、ファイル自体はChatGPTへアップロードされ、OpenAIのサービス上で処理されます。顧客情報や社外秘は伏せ、会社の利用ルールを確認してから使ってください。しくみの詳しい説明は、ChatGPTのAdvanced Data Analysisでデータを分析するにあります。
計算の手順は、その場で見せてもらえます
会話のなかに「分析を表示」「コードを表示」といったボタンや、コードそのものが出てくることがあります。どんな手順でデータを処理したのかが、見えるようになっているのです。
コードが読めなくても大丈夫です!「どの列をどう計算したの?」と聞き返せば、日本語で説明し直してくれます。公式ヘルプでも、出てきたコードや前提を確かめたうえで結果を信頼するようすすめられています。
あとから手順をたどれること。これが、金額を扱うときのいちばんの安心材料になります。
渡し方は2つあります
- ファイル添付
入力欄のクリップアイコン(添付ボタン)からExcelやCSVを選びます。行数や列数が多いときは、こちらが向いています - コピペ
5〜10行ほどの小さな表なら、Excelでその範囲を選んでコピーし、入力欄に貼るだけでも読み取ります
貼るだけの場合は、こんな頼み方になります。
下の表を、月ごと・商品ごとに集計し直してください。
(表はこの下に貼ります)
古いブラウザや社内ルールでファイルを添付できない場面でも、この手なら使えます。まず動きを見てみたいときの入り口としても便利です。
プランごとの上限は公式ヘルプで
2026年7月29日時点の公式ヘルプでは、1ファイル512MBまで、CSVは約50MBまで、無料プランは1日3ファイルまでと案内されています。数字はちょくちょく改定されます。自分のプランでどこまでできるかは、記事の末尾にある「参考ソース」の「File Uploads FAQ」で確かめてください。
読み取りやすい表と、苦手な表
注意点
外に出せない数字は、そのまま上げない
やってみよう
そのまま使える、4つの頼み方
1つめは、レジの売上CSVを月ごとにまとめる場面です。
添付したCSVは、うちの店の売上明細です。
1. 商品カテゴリごと・月ごとの集計表にしてください
2. それぞれ合計金額・件数・平均単価の3つを出してください
3. いちばん売れた月を3つ挙げて、気づいた点をひとこと添えてください
2つめは、仕入表の重複と書き方のゆれをそろえる場面です。
添付したのは、仕入先ごとの取引一覧です。
1. 同じ取引先が別の書き方で入っていそうな行を抜き出してください
2. 「正式名称→ゆれている書き方」の形で、統一案を出してください
3. そろえたあとの一覧を、上から20行だけ表示してください
「(株)」と「株式会社」が混ざっている表記のゆれは、先に片づけてもらいましょう。
3つめは、経費を月ごとに見て、気になる月を洗い出す場面です。
添付したのは経費の入力シートです。
1. 月ごとの合計を表にしてください
2. 金額の大きい上位5項目も出してください
3. 前年の同じ月と比べて大きく増減した項目があれば、指摘してください
集計で終わらせず、「気になるところはある?」まで聞くのがコツです。
4つめは、請求書のひな形を作ってもらう場面です。
個人店向けの請求書のひな形を、Excelファイルで作ってください。
必要な欄:品目・数量・単価・小計・消費税・合計と、請求先・請求日・請求番号・振込先
数量×単価と合計の計算式も入れたうえで、ダウンロードできる形で出してください。
整えた結果は、ダウンロードできるExcelファイルとして受け取れます。
一度で決まらないときの聞き直し方
データの整理は、一度で決まることのほうが少ないです。会話で詰めていけば大丈夫。
- 「列名の意味を、1つずつ短く説明して」
- 「この集計を棒グラフにして」
- 「空欄や、桁の違う金額が紛れ込んでいないか調べて」
- 「集計に使ったコードと手順を見せて」
最後の1つが、このあとの検算でいちばん効きます。
毎月の集計は、専用のGPTにまとめられます
月初にレジの売上CSVを開き、先月分を毎月同じ形で集計している。そんな繰り返しなら、指示文ごと1体にまとめてしまえます。
使うのはCustom GPTsという機能です。自分の仕事のやり方を覚えさせた「ミニChatGPT」を、対話だけで作れます。プログラミングの知識はいりません。
たとえば「経費集計専用GPT」を1体作り、最初に一度だけこう教えておきます。
- 集計の観点は、月別と勘定科目別の2つにします
- 月別の合計は折れ線グラフにします
- 前月から2割以上増えた項目は、かならず指摘します
翌月からは、そのGPTを開いてCSVを添付するだけです。毎回同じ前置きを打ち直す時間が、まるごと消えます。
作るときは、Capabilities(使える機能)の「Code Interpreter & Data Analysis」をオンにしてください。ここが表やデータの計算を引き受けます。
入り口は、サイドバーの「Explore GPTs」です。右上の「Create」を押すと、GPT Builderが立ち上がります。人が作ったGPTを使うだけなら無料プランでもできますが、自分で作るには有料プランが必要です(2026年7月29日に確認)。プランの条件と作る手順は、ChatGPTのCustom GPTsで自分専用AIを作る入門にまとめてあります。
コツは、用途を欲張らないことです。「経費集計だけ」と決めた1体のほうが、思ったとおりに動いてくれます。
締めに
ExcelやCSVの整理は、時短をすぐ実感できる使い方です。月初の集計に半日つぶれていたなら、ファイルを添付して一言頼むだけで片づきます。空いた時間は、仕込みや接客にそのまま回せます。
まずは、自分で作ったダミーのCSVから始めてください。形だけまねた10行の表で十分です。慣れてきたら、名前と金額を伏せた実データへ広げていきましょう。同じ集計を毎月やっているなら、そこが専用GPTの出番です。
よくある質問
- Q. ChatGPTにExcelやCSVのファイルは、そのまま渡せますか?
- A. 渡せます。入力欄のクリップアイコンからExcel(.xlsx / .xls)・CSV・TSVを上げて、「このCSVを月別の売上で集計して」と頼むだけです。数行の小さな表なら、コピーして入力欄へ貼るだけでも読み取ります。
- Q. ChatGPTがうまく読み取れない表はありますか?
- A. シートが何枚もあって参照し合っているExcel、セルを結合して作った表、画像として貼り付けた表は取り違えが起きやすくなります。1行に1件、列名は1行目、飾りなしという素直な形がいちばんうまくいきます。
- Q. ChatGPTが出した集計の数字は、そのまま使ってよいですか?
- A. 検算してから使ってください。列名の取り違え、円と千円の混在、期間の読み違いは起こります。「どの列をどう計算したのか教えて」と聞き返すか、1か月ぶんだけ自分で合計して確かめます。
- Q. お客さまの名簿や給与のファイルも、そのまま上げてよいですか?
- A. そのままでは上げないでください。名前は「顧客A」「顧客B」に置き換え、金額は桁だけそろえた仮の数字に差し替え、電話番号やメールアドレスは列ごと消します。ここまで伏せても、集計のやり方は分かります。
公開: 更新: ✓ 公式情報と照合:
参考ソース
- OpenAI公式 - ChatGPT(公式情報)
- OpenAI Help Center - Data analysis with ChatGPT(公式情報)
- OpenAI Help Center - Extracting Insights with ChatGPT Data Analysis(公式情報)
- OpenAI Help Center - File Uploads FAQ(公式情報)
- OpenAI Help Center - What types of files are supported?(公式情報)
- OpenAI Help Center - Creating and editing GPTs(公式情報)
- OpenAI Help Center - GPTs in ChatGPT(公式情報)
この教科書は無料で全文公開しています。仕事で使えるところまで進みたい方は、実習と資料がそろった生徒プランをどうぞ。
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