Geminiを使うと、会議や打ち合わせの内容から議事録を作れます。

ただし、2026年10月現在のGeminiには「音声を使う方法」がいくつかあり、それぞれ役割が違います。

  • 入力欄のマイクで話して文字にする
  • Gemini Liveで音声会話する
  • Google Meetの「Take notes for me」で会議そのものをAIにメモしてもらう

「Geminiなら会議を丸ごと録音して議事録にできる」と一括りにすると、ここで混乱しやすくなります。

まず3つの違いを整理したうえで、短い打ち合わせならGeminiの音声入力、会議そのものを自動で残したいならGoogle Meetという使い分けまで説明します。

ざっくり言うと

やりたいこと向いている方法
打ち合わせ後に2〜3分で要点を話して議事録にしたいGeminiのマイク音声入力
Geminiと声で相談しながら内容を整理したいGemini Live
会議そのものをAIに聞かせて議事録を作りたいGoogle Meet「Take notes for me」
オンライン会議の決定事項・次のアクションを自動で残したいGoogle Meet「Take notes for me」
対面会議を端末の近くで自動メモしたい対象プランのGoogle Meet「Take notes for me」

初心者がまず覚えておきたいのは、Geminiアプリのマイクは「自分が話して入力する機能」だということです。

一方、会議そのものを自動で聞いて、要約や決定事項をGoogleドキュメントにまとめるのは、Google Meet側の「Take notes for me」です。

イメージ

打ち合わせが終わったら、自分が覚えている要点をGeminiへ話し、議事録の下書きに整えてもらえます。会議中の会話を自動でメモしたい場合は、Google Meetの専用機能を選びます。

正確には

1. Geminiのマイクは「話した内容をプロンプトにする」機能

Android・iPhoneのGeminiモバイルアプリでは、入力欄のマイクをタップして話すと、その内容を音声で入力できます。

2026年10月7日に確認したGoogle公式ヘルプでは、Android版のマイクは最大5分間聞き取れます。プロンプトとは、AIへの質問や指示文のことです。利用前に、公式の案内とアプリの表示を確認してください。

基本の流れはシンプルです。

  1. Geminiアプリを開く
  2. 入力欄のマイクをタップする
  3. 話す
  4. 必要なら文字になった内容を確認する
  5. Geminiへ送信する

これは、キーボードで文章を打つ代わりに、声でプロンプトを入れているイメージです。

議事録では「会議後の口頭メモ」に向いている

たとえば30分の打ち合わせが終わった直後に、覚えている要点を2分ほどで吹き込みます。

今日の打ち合わせの要点です。

新商品のテスト販売を7月に実施することで合意。
Aさんが販売ページの案を作成。
Bさんが在庫数を確認。
価格はまだ未決定。
次回会議は6月20日。

そのまま続けて、

この内容を議事録にしてください。

「決定事項」
「議論の要点」
「次のアクション」
「未決定事項」
の4項目に分けて整理してください。

と頼めば、口頭メモを議事録の形に整理できます。

この使い方のよいところは、会議中ずっとスマホを操作しなくてもよいことです。

打ち合わせ直後の記憶が新しいうちに、重要な点だけを声で残せます。

2. 音声入力したら、まず人名・数字・日付を確認する

音声入力は便利ですが、文字起こしが100%正確になるわけではありません。

特に間違いやすいのは、

  • 人名・会社名
  • 商品名
  • 金額・数字
  • 日付
  • 専門用語

です。

たとえば、

次回は10月17日

と話したのに、

次回は10月7日

と文字になれば、そのままGeminiに議事録を作らせた時も誤った日付が使われる可能性があります。

Geminiに整理させる前に、固有名詞・数字・日付だけは自分で見る。

このひと手間がかなり重要です。

3. Gemini Liveは「会議録音」ではなく、Geminiと話す機能

Geminiには、マイク音声入力とは別にGemini Liveがあります。

Liveは、Geminiと声で自然に会話するための機能です。

途中で質問したり、話題を掘り下げたり、考えを整理したりできます。

会話を終了すると、Liveの文字起こしを確認できます。

そのため、

今日の打ち合わせ内容をこれから話すので、
抜けている点があったら質問してください。
最後に議事録にまとめてください。

のように使うこともできます。

ただし、会議を丸ごと自動記録する用途とは別

Gemini Liveは、基本的にはユーザーとGeminiが会話する機能です。

複数人の会議を放置して自動で記録・共有するための専用会議機能ではありません。

会議そのものを自動でメモしたい場合は、Google Meetの「Take notes for me」のほうが用途に合っています。

Geminiの音声入力とGemini Liveの違い|話して相談する2つの方法では、この2つの音声機能の違いを詳しく整理しています。

4. 会議を丸ごと議事録にするならGoogle Meetの「Take notes for me」

Google Meetには、Geminiが会議を聞いてノートを作る「Take notes for me」があります。

2026年10月現在、Google Meet公式ヘルプでは、この機能を使うと、

  • 会議内容をAIが把握する
  • 重要な内容をノートに整理する
  • Googleドキュメントとして保存する
  • 決定事項や次のアクションを残す
  • 会議後に主催者へノートへのリンクを送る
  • Googleカレンダーの予定からノートを開く

といったことができます。

日本語にも対応

「Take notes for me」は、日本語を含む複数言語に対応しています。

2026年10月時点でGoogle公式が案内している対応言語は、

対応言語
英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語
日本語・韓国語・ポルトガル語・スペイン語

です。

ただし、1つの会議で同時に扱う言語は1言語です。

日本語と英語を頻繁に行き来する会議では、期待どおりのノートにならない可能性があります。

5. 「Take notes for me」はスマホや対面会議でも使える

以前は「Google Meetのオンライン会議で使う機能」というイメージが強かったですが、現在は用途が広がっています。

Google公式では、Android・iPhoneのMeetアプリから「Take notes with Gemini」を開始できます。

さらに、対面の打ち合わせでも利用可能です。

対面会議用の公式ヘルプでは、PCやスマホを会議の近くに置き、Geminiにその場の会話を記録させる方法が案内されています。

つまり、

  • オンラインのGoogle Meet会議
  • スマホから参加する会議
  • 会議室での対面ミーティング
  • その場で始まった簡単な打ち合わせ

でも、対象アカウント・対象プランであれば利用できます。

どのアカウントでも無料で使えるわけではない

「Take notes for me」には、対象のGoogle Workspaceエディションまたは対象のGoogle AIプランが必要です。利用前に公式ヘルプの対象条件と、ご自身のアカウントを確認してください。

また、仕事・学校のGoogleアカウントでは、管理者が機能を無効にしている場合もあります。

ボタンが見当たらない時は、

  1. 利用しているプラン
  2. 管理者設定
  3. Meetアプリのバージョン
  4. スマート機能の設定

を確認してください。

6. 「録画」「文字起こし」「AI議事録」は同じではない

Google Meetには似た機能が複数あります。

ここは分けて覚えておくと安全です。

機能役割
Record(録画)会議の映像・音声を残す
Transcribe(文字起こし)発言をテキストとして残す
Take notes for meAIが重要点・決定事項・次のアクションなどを整理する

「Take notes for me」を使ったからといって、すべての発言が一字一句そのまま残るわけではありません。

逆に、文字起こしがあっても、それだけでは読みやすい議事録にはなりません。

記録そのものが必要なのか、全文テキストが必要なのか、要点整理が必要なのかで選びます。

7. Google Meetの議事録はどこに保存される?

「Take notes for me」で生成された会議ノートは、会議終了後にGoogleドキュメントとして作られます。

通常のMeet会議では、主催者のGoogle Driveにある「Google Meet」フォルダへ保存されます。会議ごとのサブフォルダに整理される仕組みです。

対面メモの場合は、機能を開始した人のDriveに保存されます。対面メモの保存先は、通常の会議と分けて確認してください。

また、

  • Googleカレンダーの予定にノートが添付される
  • 設定に応じて参加者へ共有される
  • 主催者へメールでリンクが届く

といった流れがあります。

会議後に「どこに保存された?」と探し回る場合は、まず、

Google Drive→Google Meetフォルダ

を確認してください。

8. 現在の「Take notes for me」は、要約だけではない

2026年10月現在、「Take notes for me」は以前よりかなり細かく設定できるようになっています。

Google公式ヘルプでは、利用環境によって次のような設定が案内されています。

ノートの長さ

  • 標準(Standard)
    短めの要約
  • 詳細(Longer)
    より詳しい内容

ノートに含める内容

環境や提供状況によって、

  • 概要(Summary)
  • 決定事項(Decisions)
  • 次のアクション(Next steps)
  • 詳細(Details)

などのセクションを調整できます。

セクションを選ぶ機能はベータ利用者向けです。決定事項の機能も、日本語ではベータ利用者が対象です。画面に表示される設定と公式の提供条件を確認してください。

発表資料のスクリーンショット

2026年8月から、会議中に共有されたスライドや図表などを、議事録へスクリーンショットとして取り込む機能も展開されています。

現在のGoogle公式ヘルプでは、スクリーンショット設定が有効で、プレゼンテーションが10秒以上画面に表示されている場合に、会議ノートへ含まれることがあります。

たとえば、

「このグラフの赤い部分が問題です」

という発言だけを文章で残しても、あとから読むと意味が分からないことがあります。

図表も一緒に残れば、会議後に内容を理解しやすくなります。

9. 会議中に機密の話へ入ったら、一時停止できる

「Take notes for me」は、会議中に開始・停止できます。

Google公式では、会議中の機密・センシティブな話をノートへ含めたくない場合に、ノート取得を停止して再開できると案内しています。

たとえば、

  • 人事評価
  • 個人情報
  • 未公開の金額
  • 契約条件
  • パスワードや認証情報
  • 非公開の経営情報

などに話題が移る場合は、AIに記録させる必要があるかを一度確認してください。

「便利だから最初から最後まで全部残す」より、残してよい範囲を人が判断するほうが安全です。

10. 録音・文字起こし・AIメモは、参加者へ知らせる

他人の声や発言を扱う時は、プライバシーへの配慮が必要です。

Google Meetでは、「Take notes for me」を開始すると、参加者へノート取得中であることが表示されます。

組織の管理者設定によっては、

  • Take notes for me
  • 録画
  • 文字起こし

などを開始・継続する際に、参加者へ明示的な同意を求める設定もあります。

また、Gemini Apps Privacy Hubでも、Gemini Liveへ他人を含めたり記録したりする場合は、相手のプライバシーを尊重し、許可を取るよう案内されています。

相手の発言をAIへ渡す時は、本人が知らない状態で録音・記録しない。

この基本は守ってください。

11. Gemini Liveの音声と文字起こしは、同じ扱いではない

Gemini Liveを議事録づくりに使う場合は、データの扱いも知っておきましょう。

2026年10月7日に確認したGeminiのプライバシー案内では、

  • アクティビティの保存(Keep Activity)がオンの場合、Liveの文字起こしはGoogleサービス改善に利用される
  • Gemini Liveの音声・動画・画面共有は、既定ではGoogleサービス改善に使われない
  • 音声・動画・画面共有を改善利用へ使う設定は別にあり、初期状態ではオフ

と案内されています。

「文字起こし」と「音声そのもの」は同じ設定ではありません。

個人アカウントで仕事の会議内容を扱う前に、保存と改善利用の設定を確認してください。関連記事は末尾にまとめています。

仕事・学校のGoogle Workspace環境では、個人向けGeminiとはデータ保護の条件が異なる場合があります。

12. いちばん簡単な議事録の作り方

短い打ち合わせなら、次の方法で十分です。

ステップ1:会議後すぐにマイクで要点を話す

Geminiアプリを開いて、マイクをタップします。

今日の打ち合わせの内容を話します。

新商品のテスト販売を7月に行う。
販売ページはAさんが作成。
Bさんは在庫数を6月10日までに確認。
価格は未決定。
次回は6月15日に再検討。

ステップ2:文字を確認する

特に、

  • Aさん
  • 7月
  • 6月10日
  • 6月15日

などを確認します。

ステップ3:議事録へ整理する

この内容を議事録にしてください。

次の順番で整理してください。

1. 会議の目的
2. 決定事項
3. 議論の要点
4. 次のアクション(担当者・期限)
5. 未決定事項

書かれていない内容は推測で補わないでください。

最後の、

「書かれていない内容は推測で補わない」

も重要です。

議事録は、文章の自然さより事実の正確さが優先されます。

13. 議事録をより正確にする頼み方

議事録作成では、Geminiへ何を残したいのかを明示すると整理しやすくなります。

たとえば、

以下は打ち合わせ後の口頭メモです。

口頭メモ:
新商品のテスト販売は7月に行うことで合意。
営業担当Aが販売ページ案を作成。
在庫担当Bが6月10日までに在庫を確認。
価格は未決定で、6月15日の会議で再検討する。

目的:
新商品のテスト販売方法を決める

参加者:
営業担当A、在庫担当B、私

重視すること:
決定事項と次のアクションを最優先

出力:
・決定事項
・意見が分かれた点
・未決定事項
・担当者と期限
・次回までに確認すること

情報が足りない項目は「未確認」と書いてください。

という形です。

会議の前提条件をGeminiへうまく伝える方法は、Geminiに前提条件を伝える書き方でも詳しく説明しています。

14. どの方法を使うか迷ったら

最後に、用途で選び分けます。

5分以内の口頭メモ

Geminiのマイク音声入力

打ち合わせ直後に、自分が要点を吹き込む方法が簡単です。

Geminiと話しながら整理したい

Gemini Live

質問を返してもらったり、考えを深掘りしながら整理したい時に向いています。

30分〜1時間の会議を最初から最後まで残したい

Google Meet「Take notes for me」

対象プランを利用できるなら、会議そのものをAIにメモしてもらうほうが自然です。

一字一句の記録が必要

文字起こし機能も確認

AI要約だけではなく、発言記録そのものが必要なら、Meetの文字起こしなど別の機能を検討します。

よくある質問

やってみよう

判断クイズ

第1問

45分のオンライン会議を、最初から最後までAIに聞かせて、決定事項や次のアクションを残したいです。

  • A. Gemini入力欄のマイクを押し続ける
  • B. 対象プランのGoogle Meet「Take notes for me」を使う

第2問

10分の打ち合わせが終わった直後です。重要な点は覚えていて、2分程度で話せそうです。

  • A. Geminiのマイクで要点を吹き込み、議事録へ整える
  • B. もう一度会議を最初から再現する

第3問

「Take notes for me」を使っている途中で、未公開の人事情報の話になりました。

  • A. 便利なのでそのまま全部記録する
  • B. 必要に応じてノート取得を停止し、記録範囲を確認する

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まとめ

Geminiで議事録を作る方法は1つではありません。

  • 打ち合わせ後に短く要点を話すなら、Geminiのマイク音声入力
  • Geminiと相談しながら整理するなら、Gemini Live
  • 会議自体の要点を自動で残すなら、Google Meetの「Take notes for me」

この3つを分けて覚えると、かなり使いやすくなります。

特に2026年現在の「Take notes for me」は、日本語対応、スマホ、対面会議、詳細なノート設定、発表画面のスクリーンショットなど、以前より機能が広がっています。

ただし、AIが作る議事録は最終版ではありません。

最後に必ず、

  • 人名
  • 数字
  • 日付
  • 決定事項
  • 担当者
  • 期限

を人が確認してください。

AIには記録と整理を任せ、人が正確さと共有範囲を確認する。

この役割分担が、Geminiを議事録づくりで安全に使う基本です。