Claudeを使い始めたら、細かい機能を覚える前に3つの設定を確認しましょう。 自分のデータの扱いと、会話の引き継ぎ方、毎回の答え方を決めるところから始められます。

ざっくり言うと

最初に見るのは、モデル改善への利用、Memory、Instructions for Claudeです。 全部オンにする必要も、全部オフにする必要もありません。

設定主に決めること最初に見るポイント
モデル改善への利用会話やコーディングセッションをAIの改善に使うかPrivacyでオン・オフを確認する
Memory過去の会話から役立つ前提を次の会話へ引き継ぐか状態と、覚えているTopicの内容を見る
Instructions for Claudeすべての会話で考慮してほしい共通ルールよく頼む答え方だけを短く書く

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新しく仕事を頼む相手なら、渡した資料の使い道を確かめたいですよね。 前回の案件を覚えておいてほしいか、報告は短めにしてほしいかも、別々の希望です。 Claudeでも、データの改善利用・過去の前提・共通の指示は、別の設定で決めます。

正確には

ここからは、2026年10月1日に確認したAnthropic公式情報をもとに説明します。 主に個人向けのFree/Pro/Maxが対象です。 画面の名前や場所が変わったときは、各節の公式リンクで最新の手順を確認してください。

① モデル改善への利用を確認する

個人向けのClaudeと、そのアカウントで使うClaude Codeでは、モデル改善への利用を選べます。 Web・デスクトップ・モバイルとも、Settings→Privacyを開いてください。 モデル改善への利用を切り替える項目の名前は「Help Improve our AI models」です。 希望どおりのオン・オフか、公式の変更手順と合わせて確かめましょう。

オフにするとどうなる?

オフにした後の新しい会話やコーディングセッションは、将来の一般的なモデル学習に使われません。 以前保存されていた会話やセッションも、今後の新しいモデル学習から外れます。 ただし、進行中の学習や、完成したモデルへの反映を取り消す設定ではありません。 この区別は、データ保持の公式説明にも案内されています。

安全性の確認で会話が検知された場合には、例外があります。 有害な内容の検出、利用ポリシーの適用、安全研究、安全性を守る内部モデルの改善などに使われることがあります。

評価ボタンなどで自分から送ったフィードバックも、別の扱いです。 関連する会話全体が保存され、モデル学習に使われる場合があります。 詳しくはモデル学習への利用に関する公式説明を確認してください。

②Memoryの状態と内容を見る

Memoryは、次の会話でも役立つ前提を覚える機能です。 現在は会話全文の写しではなく、「Topic」という項目ごとに保存します。 たとえば、仕事での役割、進行中の案件、説明の好み、継続中の作業などが対象です。

Settings→Memoryを開き、Topicsに並ぶ項目を選んでください。 内容を読んで、違う部分は編集し、不要な項目は削除できます。 「覚えてほしくない内容が入っていないか」を最初に一度見ておきましょう。 状態を切り替える場合も、Memoryの公式手順で確認できます。

元のチャットを削除してもTopicは残る

元の会話を削除したり、保存期限が切れたりしても、そこから作られたTopicは自動で消えません。 消したい前提があるときは、チャット履歴だけでなくMemoryのTopicも確認してください。

今回だけMemoryを使わない方法

普段はMemoryを使い、今回の会話だけ使わない選択もできます。 新しいチャットを開き、最初のメッセージを送る前に「+」メニューでMemoryをオフにしてください。 会話を始めた後では切り替えられないため、変更したいときは新しいチャットを開きましょう。

この会話では、既存Memoryも過去チャットの検索も使わず、新しいMemoryにも追加しません。 チャット履歴には残るので、後で自分が読み返せます。 別の会話から過去チャットを検索する際には、この会話が見つかる場合があります。

Memoryが利用できない、またはアカウント全体でオフになっている場合は、この項目が出ません。 モバイルでは最新のアプリを使ってください。

IncognitoとMemoryオフを使い分ける

履歴にも残したくない会話には、Incognito chatを使えます。 2026年10月1日時点では、Free/Pro/Max/Team/Enterpriseに提供されています。 Projectの外で新しいチャットを開き、右上のおばけのアイコンから始めてください。

会話の種類チャット履歴Memoryの利用・追加モデル改善への利用
通常チャット残る設定次第Privacy設定次第
1チャットだけMemoryオフ残る使わず、追加もしないPrivacy設定次第
Incognito chat残らない使わず、追加もしない使われない

表のモデル改善欄は、通常の設定による扱いを示しています。 安全性の確認や、自分から送るフィードバックの扱いは、①で説明したとおりです。

Incognitoでも、Claude側の保存がゼロになるわけではありません。 通常は30日間保持され、Enterpriseでは組織の保持設定によって長くなる場合があります。 閉じた後は再び開けないので、必要な成果物は閉じる前に保存してください。 保持期間と操作は、Incognitoの公式説明で確認できます。

なお、Incognitoでもプロフィールの共通指示などは参照できます。 「履歴やMemoryを使わない会話」として選び、機密情報を入力するための機能とは考えないでください。

③ 共通ルールをInstructions for Claudeに書く

Instructions for Claudeは、すべての会話で考慮してほしい指示を書く場所です。 Settingsを開き、「Instructions for Claude」を探してください。 入口はパーソナライゼーションの公式説明でも確認できます。

最初から長い自己紹介を書く必要はありません。 毎回頼んでいる答え方だけ、短く入れてみましょう。 基本の例は、そのまま登録して使えます。

日本語で回答してください。
結論を最初に書いてください。
専門用語には短い説明を付けてください。
長い回答では見出しを使ってください。

初めて学ぶことが多いなら

日本語で回答してください。
専門用語には、その場で短い説明を付けてください。
難しい内容は具体例を1つ入れてください。

仕事で使うなら

結論を最初に書いてください。
事実と推測を分けてください。
重要な数字や仕様は、確証がなければ断定しないでください。

短い回答が好きなら

まず結論を簡潔に答えてください。
不要な前置きは省いてください。

全部を入れず、自分に合う例を1つ選んでください。 使いながら「毎回これを頼んでいるな」と気づいたルールだけ足すと、長くなりすぎません。

Project instructionsやSkillsとの違い

指示を置く場所は、どの会話で使うかによって選びましょう。

指示を置く場所適した用途例
Instructions for Claudeアカウント全体で共通のルール日本語で、結論から答えてほしい
Project instructionsそのProject内だけの前提や条件その案件のブランドルールや想定する読み手
Skills特定の作業を繰り返す手順決まった形式で議事録を作る

たとえば「今回の予算は5万円」という条件は、そのチャットへ直接書くのが分かりやすいです。 毎回共通のルールと、今回だけの条件を分けておきましょう。 最初からProjectやSkillsを全部使う必要はありません。

仕事・組織アカウントでは社内ルールも確認する

Team/Enterpriseなどの商用製品は、個人向けとはデータの扱いが異なります。 通常、入力や出力はモデル学習に使われません。 自分から送る評価やフィードバックなどには例外があるため、商用製品の公式説明も確認してください。

組織向けでは、管理者によるMemoryの利用可否や、データ保持のルールも関係します。 Incognitoの会話も、組織管理者向けのデータエクスポートには含まれます。 個人アカウントと同じ感覚で決めず、会社の利用ルールに合わせましょう。

判断クイズ

第1問

今回の会話だけ過去の前提を使わせず、チャット履歴は残したいときは?

A. Incognito chatにする。
B. 最初のメッセージを送る前に、Memoryだけオフにする。

第2問

モデル改善をオフにした後、入力する情報をどう選びますか?

A. パスワードやAPIキーも安心して貼れる。
B. 学習設定と、共有してよい情報の範囲を分けて考える。

第3問

毎回「日本語で、結論から、専門用語には説明を付けて」と頼んでいる場合は?

A. 毎回手入力するしかない。
B. Instructions for Claudeに共通ルールとして入れる。

やってみよう

最初の1分で確認する3つ

余裕があれば、新しいチャットの「+」メニューとIncognitoの場所も確かめてください。 設定をすべて覚えるより、必要なときに選べる状態にしておくと使い始めやすくなります。