ざっくり言うと
ChatGPTを使い始めたら、最初の10分を設定に使ってください。やることは3つだけです。
- 入力した内容を、学習に使わせない設定にする
- メモリとカスタム指示で、自分の前提を伝えておく
- 人に見せられない情報は入れない、と決めておく
ここまでやっておくと、安心して使えますし、答えの精度もグッと上がります。
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正確には
ChatGPTは、大規模言語モデル(LLM)を使った対話型のAIサービスです。LLMとは、大量の文章を学んで人の言葉を扱えるようになったAIを指します。だからこそ、入力した内容の扱いは、契約しているプランと自分で選んだ設定によって変わるという前提を、使い始める前に知っておいてください。
OpenAIの公式ヘルプでは、会話がモデルの改善に使われるかどうかをData Controlsから管理できると説明されています。OpenAIの利用規約でも、出力を唯一の正解として扱わず、必要に応じて人間が確認するよう求めています。使い始めの数分を設定に使う理由は、ここにあるわけです。
①と②で開く場所は、次のとおりです。
| 決めること | 開く場所 |
|---|---|
| 入力を学習に使わせない | Settings→Data Controls→「Improve the model for everyone」をオフ |
| メモリを使うかどうか | Settings→Personalization→Memory |
| 自分の前提を伝える | Settings→Personalization→Custom Instructions |
① 入力した内容の扱いを決めましょう
プロフィールアイコンからSettingsを開き、Data Controlsへ進んでください。そこにある「Improve the model for everyone」をオフにします。スマホアプリでも同じ経路で見つかります。
これは、自分の会話をモデルの改善に使わせないための設定であって、会話履歴を消す機能ではありません。ログインしている全デバイスに反映されるので、パソコンで切り替えればスマホ側も同じ扱いになります。
メモリを使うかどうかは、Settings→Personalization→Memoryで切り替えられます。「Manage」を開けば、覚えた内容を1件ずつ確認したり削除したりできますよ。
迷ったときは、学習への利用はオフ、メモリは中身を見ながら使う。この組み合わせが安全です。
② カスタム指示に自分の前提を書きましょう
ChatGPTは、こちらの背景を知らないと「平均的な答え」しか返せません。最初に自分の前提を伝えるだけで、答えの精度がかなり上がります。伝えると効くのは、たとえばこんな項目です。
- 職業・業種(例:個人事業主、士業、小売店オーナーなど)
- 想定する読み手(例:取引先、一般のお客様、家族など)
- 文章のトーン(例:丁寧に、フランクに、簡潔に)
- 苦手なこと(例:カタカナ語が多いと読みにくい、長文は避けたい)
毎回チャットの頭に書いてもかまいませんが、それだと手間がかかります。そこで使うのがカスタム指示です。
- 「Settings」を開いてください
- 「Personalization」を選んでください
- 「Custom Instructions」を開いてください
- そこに自分の前提を書き込んでください
スマホアプリでは、Settings→Customize ChatGPTという名前です。
一度書いておけば、そのあとのすべての会話で自動的に考慮されます。入力できる文字数の上限は、プランによって違います。FreeとGoは1,500字、Plus以上は5,000字です。OpenAIの公式ヘルプによると、カスタム指示はWeb、デスクトップ、iOS、Androidのどの環境からでも設定できます。
③ 入れない情報を先に決めましょう
便利だからといって、なんでもかんでも貼り付けるのは危険です。
どうしても相談したいときは、名前や金額をダミーに置き換えてから渡してください。要点だけを抜き出して渡す方法もあります。
送る前に、「この情報、もしSNSに流出しても大丈夫?」と一度考えるクセをつけておけば、大きな失敗は避けられます。
大事な答えは、公式情報や専門家に確認しましょう
OpenAIの利用規約でも、AIの出力は常に正確とは限らず、唯一の正解として頼り切らないよう説明されています。医療・法律・お金・契約・人事・学校の提出物など、間違えると影響が大きい話は、ChatGPTの答えだけで決めない。公式情報や専門家の確認を、必ず一段はさみましょう。
ここに書いた設定の場所と文字数の上限は、2026年7月29日時点の公式ヘルプに沿った内容です。ChatGPTは画面の更新が早いので、項目が見当たらないこともあります。そのときはOpenAI公式ヘルプ(Data Controls FAQ)とカスタム指示のヘルプで、いまの画面を確認してください。
やってみよう
最初の10分でやる3つ
カスタム指示に書く文章の例です。コピーして、自分用に書き換えてください。
- 「私は個人事業主で、主に○○業をしています。お客様向けの文章を書くことが多いので、丁寧で簡潔な日本語でお願いします。カタカナの専門用語は、なるべく言い換えてください。」
この一文を入れておくだけで、返ってくる文章の手触りが変わります。会話のたびに貼り直す手間もなくなるので、最初の数分をここに使う価値は十分あります。