Claudeでブログ・SNS投稿の下書きを作る
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ざっくり言うと
Claudeに「業種・読み手・トーン・文字数」の4つを伝えると、ブログのたたき台やSNS投稿の下書きが数十秒で返ってきます。ブログは構成案から本文へ2段階、SNSは媒体ごとに書き分け。この2つを覚えるだけで、毎回の発信がずいぶんラクになります。
連載やお知らせのような続き物なら、Projectsに過去回と口調のルールを置いておく手があります。回を重ねても、文体がぶれません。最後に自分の言葉へ直すひと手間が、長く読まれる文章にする決め手です。
イメージ
正確には
Claudeは、長めの文章を整えたり、相手に合わせて書き分けたりする作業が得意なAIです。Anthropic公式の「Claude for Marketing」には、マーケティングでの使い方がまとまっています。コンテンツ作成、トーン調整、届けたい相手に合わせた言い回しづくりなどです。
Anthropic自身も、社内のマーケティング業務でClaudeを使っています。公式ブログ「How Anthropic uses Claude in Marketing」で紹介されているのが、Customer Marketingのチームの例です。ケーススタディの下書きが2.5時間から30分に短くなり、週10時間の節約につながりました。
下書きづくりでClaudeに任せられるのは、こんな作業です。
- 記事の構成案を出す(H2見出し、つまり記事を大きく区切る見出しの一覧)
- 決まった構成案をもとに本文を書く(段落ごとでも、全体まとめてでも大丈夫)
- 同じ内容をSNSごとの書式に変換する(ブログ→X / Facebook / Instagram / LINE)
- トーンを切り替える(やわらかい、丁寧、専門家として落ち着いた、など)
- タイトルや見出しの言い換え案を複数出す
- 書き上がった文章を短くする、ふくらませる、要点を抜き出す
Claudeへ送るこの指示文をプロンプトと呼びます。公式ドキュメント(Prompt engineering best practices)には、うまく伝えるコツが並んでいます。その第一歩が「明確に、具体的に」です(※原文:Be clear and specific)。
誰に向けて書くのか、どんなトーンか、どのくらいの長さか、どんな書き方か。こうした前提を具体的に伝えるほど、Claudeの下書きはこちらの想像に近づくという仕組みです。
ブログやSNSの下書きは、前提の伝え方がそのまま出来に響く使い方です。くわしい説明は、記事の最後の「参考ソース」の公式ページで読めます。
SNSは、媒体ごとに読まれ方が変わる
Xで伸びた書き方を、そのままFacebookへ持っていってもうまくはまりません。頼むときに媒体名を伝えるだけでも、Claudeは書き分けてくれます。
- X(旧Twitter)
短文とハッシュタグが基本です。1投稿でぱっと伝わるよう、切り口を1つに絞ると読まれやすくなります。連投してスレッドにする手もあります - Facebook
長めの文章に向いています。ストーリー仕立ての体験談や、知っていることの共有が読まれやすい媒体です - Instagram
写真ありきの媒体です。キャプションは、写真の説明、ひとことメッセージ、呼びかけ(保存・コメント・DMなど)の3つでまとまります - LINE公式
親しみやすい口調が合います。お知らせや限定情報は、短くまとめてください。長すぎると、最後まで読まれないことがあります
1投稿の文字数上限や、ハッシュタグをいくつまで付けられるかは、各SNSの決まりで変わります。使う時点の制限を知りたいときは、各SNSのヘルプを直接見るのがいちばん確実です。Claudeの記憶や推測には頼らないでください。
続き物の発信は、Projectsに前提を置くとラクになる
たとえば、税理士事務所のブログで「はじめての決算」を全6回、連載するとします。毎回まっさらなチャットを開くと、そのたびに事務所のこと、読み手、口調、前回までに書いた内容を伝え直すことになります。3回目くらいで面倒になって、説明も雑になりがちです。回ごとに文体がそろわなくなるのは、たいていここが原因です。
ここで使えるのがProjectsです。案件やテーマごとにチャットをまとめておける機能で、中には2つの置き場があります。
- ナレッジベース:参考にしたい資料をアップロードしておく場所。入れた資料は、そのプロジェクトのどのチャットでも使われます
- プロジェクト指示(Project instructions):そのプロジェクトの中だけで効くルール
連載なら、こんな使い方になります。
- 「はじめての決算 連載」というプロジェクトを1つ作る
- 公開済みの第1回から第3回までの本文を、ナレッジベースに入れる
- 事務所で使う言い方をそろえたメモ(用語集)も、同じところに入れる
- 第4回を書くときは、そのプロジェクトの中で新しいチャットを始める
こうしておくと、「前回まではこう書きました」を毎回貼り直さずに済みます。「第3回と言い回しがそろっているか見て」と頼むこともできます。用語集には、「お客様の呼び方は『顧問先』でそろえる」「難しい税の言葉は必ず言い換える」といった事務所の決めごとを並べておきましょう。
あるチャットで話した内容は、ナレッジベースに追加しない限り、別のチャットへは伝わりません。次の回でも使いたい結論は、短くまとめてナレッジベースに入れてください。
作れるプロジェクトの数は、2026年7月29日時点でFreeが最大5つ、Pro($20/月)以上は無制限です。上限は改定されることがあるので、画面と食い違ったときは 公式ヘルプのProjectsページ の記載を優先してください。
「いつもの口調」は、プロジェクト指示に1度だけ書く
毎回のチャットで「やわらかい敬体で、専門用語は言い換えて」と打ち込むのは、地味に手間がかかります。連載のプロジェクトを作ったら、その口調をプロジェクト指示に書いておきましょう。中のチャットすべてに効きます。
書き方に迷ったら、この形をそのままコピーして、自分の仕事に置き換えてみてください。
この連載は、はじめて決算をむかえる小さな会社の社長へ向けて書きます。
- やわらかい敬体で、断定しすぎない
- 税務の専門用語は、初めて出てくるところで1行で言い換える
- 1文は短く、箇条書きを多めにする
- 金額や期限は、ナレッジベースの資料にある数字だけを使う
- 事務所の呼び方は「当事務所」でそろえる
なお、プロジェクトの名前と説明を、Claudeは参照しません。守ってほしいことは、プロジェクト指示かナレッジベースのどちらかに書いてください。
案件を問わず毎回そうしてほしい好みは、プロジェクトの外へ置きます。左下のイニシャルから Settings を開き、Instructions for Claude に書いてください。「常に日本語で」のような共通の好みはこちら、連載ごとに変わるルールはプロジェクト指示へ。こう分けておくと、別の案件へ混ざるのを防げます。
ブログは、構成案から本文へ2段階で進める
長い記事をいきなり全文書いてもらうと、読み返したときに「まとまってはいるけれど、ピンとこない」原稿になりがちです。途中に一度、自分の判断をはさむと変わります。
- 構成案を出してもらう。「H2見出しを5〜7本出して」と頼み、方向性を確かめて、気になる見出しは差し替えたり足したりする
- 確定した構成案を渡して、「この見出しに沿って、各段落300字くらいで本文を書いて」と頼む
途中で全体の向きを自分の手で握り直せるので、出来上がりに自分らしさが残ります。いきなり全文を書かせると、あとから自分らしさを差し込むのが難しくなります。これが、2段階に分ける理由です。
注意点
コピペのまま投稿すると、自分の色が消えていく
Claudeが出した下書きをそのまま投稿し続けると、言い回しや例え話の雰囲気が、ほかのClaude利用者の投稿と似てきます。読み手からは「前より、誰が書いたのか分かりにくくなったな」と映り、せっかくの発信が埋もれてしまいます。これはもったいないですよね。
手を入れる場所は3つだけです。
- 冒頭の1〜2文は自分で書き換える。つかみは、その人らしさがいちばん出る場所です
- 自分の口癖や、事務所ならではの言い方を1つは残す。「ですます」「〜なんですよ」といった語尾の癖もここに入ります
- 実際にあった場面を1つ足す。相談で出た質問、その月に多かった手続き、地元の話題などです
Claudeは「先月ご相談にみえた社長が」のような実体験を持っていません。だから3つめは、あなたにしか書けない部分です。プロジェクトに過去回を入れて文体をそろえた場合も、この仕上げは省けません。Claudeの下書きを土台にしつつ、最後は自分の言葉で上書きするのが、長く続けるための正解です。
やってみよう
そのままコピーして使える、頼み方の例3つ
パターン1:事務所ブログ(構成案から本文へ)
ブログ記事を書きます。まずH2見出しを5本だけ出してください。
- 業種:3人でやっている税理士事務所
- 読み手:はじめて決算をむかえる、創業1年目の会社の社長
- トーン:やわらかい敬体、専門用語は言い換える
- テーマ:「決算の3か月前から、社長がやっておくと当日ラクになること」
- 記事全体の文字数イメージ:1500字くらい
構成が決まったら、続けてこう頼んでください。
いまの見出しのうち、3つめ「領収書と請求書の集め方」だけ、
本文を300字程度で書いてください。
面談で社長へ説明するときの口調でお願いします。
パターン2:X(旧Twitter)の短文ポスト
次の内容を、Xに投稿する短文に3パターン直してください。
- 業種:社会保険労務士事務所
- 読み手:はじめて従業員を雇う、10人未満の会社の経営者
- 文字数:140字以内(ハッシュタグ込み)
- 内容:「はじめて人を雇う社長から、この1年でよく受けた質問3つ」
- トーン:専門家として落ち着いた感じ、あおらない
- ハッシュタグは最大2つまでで提案してください
パターン3:Facebookのお知らせ
Facebookの投稿文を書いてください。
- 業種:行政書士事務所
- 読み手:地元の建設会社の社長
- トーン:かたすぎない、事務的になりすぎない
- 構成:
1. 先週開いた無料相談会の様子(2〜3文)
2. 参加者から多かった質問を1つ紹介
3. 次回の案内と、問い合わせの呼びかけ
- 文字数:600字くらい
最初の下書きがしっくりこなかったときは、注文をひとつずつ足してみてください。
- 「もう少しやわらかく。はじめて聞く人には、いまは固すぎます」
- 「専門用語を3つ、もっと普通の言葉に置き換えて」
- 「冒頭の1文を、もっと引きの強い書き出しにして3パターン」
- 「箇条書きを多めに、スマホで読みやすい改行で」
- 「最後の呼びかけを、もう少し控えめに」
下書きは2〜3往復で仕上げるつもりで頼むと、肩の力が抜けます!一発で完璧を狙わないほうが、結局は長く使い続けられます。
締めに
ブログやSNSの発信は、続けるほど効いてきます。ただ、続けること自体がいちばんつらい仕事でもありますよね。「毎回ゼロから書く」を「たたき台はClaude、仕上げは自分」に変えるだけで、続けやすさが変わります。
まずはXの短文1本から練習してみてください。連載やお知らせのように続き物になってきたら、プロジェクトを1つ作って、過去回の本文と口調のルールを入れておきましょう。毎回4点セットを伝えて、最後は自分の言葉で仕上げる。この2つを守れば、自分らしさの消えない発信が続けられます。
よくある質問
- Q. Claudeの下書きが、誰に向けたのか分からない文章になるのはなぜですか?
- A. 業種・読み手・トーン・文字数の4つを伝えていないからです。「創業1年目の会社の社長へ、やわらかい敬体で」のように最初に渡すと、当たり障りのない文章になりにくくなります。
- Q. Claudeは、SNSごとに投稿文を書き分けてくれますか?
- A. 頼むときに媒体名を伝えるだけで書き分けてくれます。Xは切り口を1つに絞った短文、Facebookは長めのストーリー仕立て、Instagramは写真の説明・ひとこと・呼びかけの順、LINE公式は短く親しみやすい口調が合います。
- Q. Claudeが作った投稿文は、そのまま出してもいいですか?
- A. 手を入れてから出してください。そのまま投稿し続けると、ほかのClaude利用者の文章と似てきます。冒頭の1〜2文を書き換え、自分の口癖を1つ残し、実際にあった場面を1つ足すだけで変わります。
- Q. ブログ記事は、いきなり全文を書いてもらっていいですか?
- A. 2段階に分けるほうが、自分らしさの残る記事になります。先にH2見出しを5〜7本出させて方向を確かめ、差し替えたうえで「この見出しに沿って本文を書いて」と頼んでください。
公開: 更新: ✓ 公式情報と照合:
参考ソース
- Anthropic Help Center - Claude for Marketing(公式情報)
- Claude公式ブログ - How Anthropic uses Claude in Marketing(公式情報)
- Claude Docs - Prompt engineering best practices(公式情報)
- Claude公式 - Marketing Plugin(公式情報)
- Claude Help Center - What are projects?(公式情報)
- Claude Help Center - How can I create and manage projects?(公式情報)
この教科書は無料で全文公開しています。仕事で使えるところまで進みたい方は、実習と資料がそろった生徒プランをどうぞ。
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