ChatGPTでブログ・SNS投稿の下書きを作る
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ざっくり言うと
先に渡すのは「業種・ターゲット・トーン・文字数」の4つだけ。これでブログのたたき台もSNSの投稿文も、数十秒で返ってきます。
同じ前提を3回も打ち込んだなと感じたら、そこが切り替えどきです。Custom GPTかメモリに覚えてもらえば、次からは今日のネタを渡すだけで下書きが出てきます。
ただし、仕上げの書き換えだけは毎回自分の手でやってください。
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正確には
OpenAI Academyの「Writing with ChatGPT」では、ゼロからの下書き、書き直し、トーンの調整、走り書きのメモを整える作業が、公式の使い方として紹介されています。「ChatGPT for marketing teams」には、キャンペーンの企画から配信用テキストの量産までが並びます。
任せられるのは、こんな作業です。
- 記事の骨組みを考える(H2見出し、つまり記事を大きく区切る見出しの一覧)
- 決まった見出しに沿って本文を書く
- 1つの内容を、X・Facebook・Instagram・LINE公式それぞれの形に直す
- 口調を入れ替える(カジュアル、丁寧、専門家風など)
- 書き上がった文章を短くする、ふくらませる、要点だけ抜く
ChatGPTへ送る指示文はプロンプトと呼ばれます。OpenAI公式ヘルプのプロンプトガイド(Prompt engineering best practices for ChatGPT)が勧めているのは、宛先・トーン・長さ・書き方をはっきり指定すること。指定が細かいほど、頭に浮かべた文章に近づきますよね。くわしい内容は、記事の最後の「参考ソース」の公式ページで確認できます。
置く場所が変われば、刺さる書き方も変わる
同じネタでも、媒体が変われば、ちょうどいい長さと言葉づかいは変わります。頼むときに媒体名を伝えるだけで、ChatGPTがそちらに合わせてくれます。
- X(旧Twitter)
短さが命です。話題は1つに絞り、続きは連投にする手もあります - Facebook
長めでも最後まで読まれます。仕入れ先を訪ねた話や、常連さんとのやり取りが向きます - Instagram
主役は写真です。キャプションは、写真の説明 → ひとこと → 呼びかけ(保存・コメント)の順で組み立てます - LINE公式
手元へ直接届くぶん、長いと嫌がられます。お知らせと限定情報を、短く親しみやすく
1投稿の字数も、ハッシュタグの数も、各SNSの決まり次第です。いまの上限は、それぞれのSNSのヘルプで確かめてください。ChatGPTに聞くと、古い数字を答えることがあるので注意しましょう。
ブログは、見出し案から1本ずつ育てる
いきなり「1500字の記事を書いて」と頼むと、体裁は整っていても手ざわりのない原稿が出てきがちです。見出しをひとつずつ選んで肉づけしていくほうが、書き手の実感が残ります。
- 「H2見出しを5本出して」と頼み、並んだ5本を眺めます
- いちばん書きたい1本を選びます。残りは消すか、別の記事へ回します
- その見出しだけ「300字で本文を書いて」と頼み、手ごたえがあれば隣へ進みます
1本ずつ確かめて進むので、途中で「この話は違うな」と気づけます。全文をまとめて受け取ると、直す気力のほうが先に尽きてしまいます。
同じ前提を毎回打つのが面倒になったら
業種とトーンは、毎回まったく同じ内容になりますよね。ここを省く道具が、ChatGPTには2つあります。
Custom GPTsは、用途を1つに決めた小さなChatGPTを対話だけで作れる機能です(公式名称はGPTs)。プログラミングの知識はいりません。発信用を1体作っておけば、あとは呼び出してネタを渡すだけです。
Instructions(指示)には、お店の前提を書いておきます。
- 業種と客層
「駅前の小さなお惣菜屋。お客さんは近所の30〜60代が中心」 - トーン
「親しみやすく、丁寧すぎない。絵文字は使わない」 - 媒体の決まり
「Xは140字以内、ハッシュタグは2つまで。Instagramは写真の説明から始める」 - 避けたい言葉
「『激安』『絶品』のような大げさな言い方は使わない」
「今日は唐揚げを夕方に追加。Xで3案」。これだけで、いつもの口調の下書きが返ってきます。反対に、発信用の1体に議事録や見積もりまで背負わせると、どれも中途半端になるので気をつけてください。
人が作ったGPTを使うだけなら、サインインすれば無料プランでもできます。自分で作るには有料プランが必要で、2026年7月29日時点では、公式ヘルプに「GPTの作成・編集には有料サブスクリプションが必要」と明記されています。料金ページ上はGo($8/月)から作成と共有ができ、実務で使うならPlus($20/月)が定番です。料金は改定されるので、契約する前にChatGPTの公式料金ページで確かめてください。
メモリは、前の会話で話した前提や好みを、次の回答に反映してくれる機能です(用語集:メモリ)。GPTを作らなくても、業種とトーンだけなら覚えてもらえます。
私は駅前でお惣菜屋をやっています。お客さんは近所に住む30〜60代が中心です。
投稿文の下書きを頼んだときは、親しみやすく、丁寧すぎない口調で書いてください。
この2つを覚えておいてください。
次からは「今日の入荷でXの短文を3案」で通じます。媒体と文字数はその都度変わるので、毎回書き添えてください。
向いているのは、お店が1つで、いつも同じお客さん層へ発信している人です。案件ごとに前提が変わる仕事では、前の設定が混ざって面倒になります。その場合は覚えさせず、4点セットを毎回渡すほうが早いです。会社のアカウントでは、メモリを使えるかどうかを管理者が決めていることもあります。
注意点
コピペのまま出すと、お店の色が抜けていく
手つかずの下書きを出し続けると、言い回しが他の利用者の投稿と似通ってきます。お客さんから見て、どの店の投稿か分からなくなるのはもったいないですよね。
直すのは、次の3か所で足ります。
- 書き出しの1〜2文。ここがいちばん、その人らしさの出る場所です
- 自分の口癖や、店で使っている呼び方。語尾のクセもここに入ります
- その日の出来事。常連さんの一言、雨で止まった客足、地名など
3つめの「その日の出来事」だけは、ChatGPTには書けません。「昨日○○さんが」という実体験を持っていないからです。
やってみよう
コピーして使える頼み方
パターン1:ブログの見出し案
ブログ記事のH2見出しを、まず5本だけ出してください。
- 業種:駅前の小さなお惣菜屋
- ターゲット:仕事帰りに夕飯を買う、近所の30〜50代
- トーン:親しみやすく、堅くならない感じ
- テーマ:「あと一品ほしい日の、お惣菜の選び方」
- 記事全体の長さ:1500字くらい
書きたい見出しが決まったら、続けてこう頼みます。
3つめの見出し「魚のおかずが余りがちな理由」だけ、本文を300字で書いてください。
店先でお客さんに話しかけるような口調でお願いします。
パターン2:Xの短文ポスト
次の内容を、Xの短文に3案直してください。
- 業種:駅前の小さなお惣菜屋
- ターゲット:仕事帰りに夕飯を買う、近所の30〜50代
- 長さ:ハッシュタグを入れて140字まで
- 内容:「金曜は揚げ物を多めに作る。18時を過ぎると品切れが出やすい」
- トーン:親しみやすく、売り込みすぎない
- ハッシュタグは2つまで
パターン3:Instagramのキャプション
写真:夕方に並べたお惣菜を、真上から撮った1枚
この写真のキャプションを書いてください。
- 業種:駅前の小さなお惣菜屋
- ターゲット:近所に住む30〜60代
- トーン:ほっこり、親しみやすい
- 組み立て:
1. 写真の説明(1〜2文)
2. 今日の一品に使った野菜の話(2〜3文)
3. 呼びかけ(保存、お店で見かけたら声をかけて など)
- 文末にハッシュタグを5〜8個。地名と、お惣菜に関する言葉で
パターン4:LINE公式アカウントのお知らせ
LINE公式アカウントで、月1回のお知らせを作ります。
- 業種:駅前の小さなお惣菜屋
- ターゲット:買いに来てくれる常連のお客様(40〜60代)
- トーン:親しみやすく、丁寧、長すぎない
- 内容:7月から夏向けの冷たいおかずを3品追加。価格は据え置き。前日までの予約で1品サービス
- 長さ:200字前後
- 最後に、予約はLINEからという一言を入れてください
うまく出なかったときは、直したい点を1つずつ足します。
- 「もう少しくだけた調子で。常連さん向けなので、いまは固すぎます」
- 「専門用語を3つ、普段の言葉に置き換えてください」
- 「書き出しの1文だけ、もっと引きの強い案を3つ」
- 「箇条書きを増やして、スマホで読みやすい改行に」
2〜3往復で仕上げるつもりで頼むと、気が楽です!
発信用のGPTを1体だけ作る
有料プラン(Go $8/月以上、定番はPlus $20/月)なら、次の手順で作れます。
- ChatGPTにログインし、サイドバーの「Explore GPTs」を開きます
- 右上の「Create」ボタンを押して、GPT Builderを立ち上げます
- 左側の「Create」タブで、作りたいものを対話で伝えます(例:「うちの店のSNS投稿の下書きを作るGPTを作って。口調は親しみやすく」)
- 名前やアイコンの案が出てくるので、気に入ればそのまま使い、違えば直します
- 「Configure」タブに切り替えて、Instructions(指示)にお店の前提を書き足します
- 右上の「Create」(または「Save / Share」)から、共有範囲を選んで保存します
ボタン名や画面の作りは時期によって変わります。表示が違って迷ったら、一度キャンセルして画面を読み直せば大丈夫です。
メモリが何を覚えているか、ときどき見る
- 画面左下のアカウント名から
Settings(設定)を開きます MemoryまたはPersonalizationの周辺を選びますManage memoriesやMemory summaryを開いて、覚えている内容を確かめます
古くなった前提は、その場で1件ずつ消せます。会話の途中で「さっき覚えた○○は忘れて」と伝えても消えます。覚えさせたくない相談は、Temporary Chat(一時チャット)を選んでください。ここでは、これまでのメモリが参照されず、話した内容が新しい記憶として残ることもありません。
締めに
同じ説明を3回打ったな、と思ったら、そこが切り替えどきです。Custom GPTかメモリに前提を預けて、毎回の入力を「今日のネタと媒体」だけにしてください。
浮いた時間は、仕上げに回しましょう。書き出しを自分の言葉に直して、その日の出来事をひとつ足す。この2手間さえ残せば、下書きをChatGPTに任せても、お店の色は消えません。
よくある質問
- Q. ChatGPTでSNSの投稿文を作るとき、最初に何を伝えればよいですか?
- A. 業種・ターゲット・トーン・文字数の4つです。この4つが抜けると、どこのお店が出しても通じる文章が返ってきます。業種は「駅前の小さなお惣菜屋」のように、お店の姿が浮かぶ言葉で書いてください。
- Q. ChatGPTに、SNSごとの書き分けを頼めますか?
- A. 頼むときに媒体名を伝えれば書き分けてくれます。Xは話題を1つに絞った短文、Facebookは長め、Instagramは写真の説明からはじめる形、LINE公式は短く親しみやすくが目安です。
- Q. 書いてもらったブログやSNSの下書きは、そのまま出してよいですか?
- A. 手直ししてから出してください。直すのは、書き出しの1〜2文、自分の口癖や店で使っている呼び方、その日の出来事の3か所です。とくにその日の出来事は、ChatGPTには書けません。
- Q. ChatGPTの下書きに、頼んでいない数字や店の実績が混ざることはありますか?
- A. あります。「創業○○年」「地域で人気No.1」や、架空の名前つきのお客様の声が紛れ込むことがあります。「事実は私が渡した情報だけを使ってください」と頼み文へ足し、出す前に手元の資料と照らしてください。
公開: 更新: ✓ 公式情報と照合:
参考ソース
- OpenAI公式 - ChatGPT(公式情報)
- OpenAI Academy - Writing with ChatGPT(公式情報)
- OpenAI Academy - ChatGPT for marketing teams(公式情報)
- OpenAI Help Center - Prompt engineering best practices for ChatGPT(公式情報)
- OpenAI公式 - Introducing GPTs(公式情報)
- OpenAI Help Center - GPTs in ChatGPT(公式情報)
- OpenAI公式 - ChatGPT料金ページ(公式情報)
- OpenAI Help Center - What is Memory?(公式情報)
- OpenAI Help Center - Memory FAQ(公式情報)
この教科書は無料で全文公開しています。仕事で使えるところまで進みたい方は、実習と資料がそろった生徒プランをどうぞ。
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