「AとB、どっちがいい?」とChatGPTに聞いたのに、「用途によります」「それぞれメリットがあります」で終わってしまうことがあります。
これはChatGPTが比較できないのではなく、何を基準に比べればよいかが決まっていないことが大きな原因です。
比較を頼むときは、候補だけでなく、比較する観点・自分が重視する条件・出してほしい形まで伝えると、判断材料として使いやすくなります。
料金や機能など現在の情報を比べる場合は、さらに公式情報を確認すること・分からないものは推測しないことまで指定しておくと安全です。
ざっくり言うと
| やること | 例 |
|---|---|
| 候補をそろえる | A社 / B社 / C社 |
| 比較する観点を決める | 料金、使いやすさ、サポート |
| 自分の条件を伝える | 月1万円以内、初心者でも使いやすいこと |
| 表の形を指定する | 「観点 / A社 / B社」の比較表 |
| 分からない情報を推測させない | 「不明なら要確認と書いて」 |
| 最後に向いている候補を聞く | 「この条件ならどれが合う?理由も教えて」 |
初心者は、まず「候補+観点+自分の条件+表」の4つを入れるだけでもかなり変わります。
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1. 「どっちがいい?」だけでは比較基準が決まらない
たとえば、小さなカフェで新しいレジを選ぶとします。
候補はA社とB社です。
これだけだと、ChatGPTは何を重視すればよいか分かりません。
- 安さを優先するのか
- 操作の簡単さを優先するのか
- 売上分析を重視するのか
- サポートを重視するのか
によって、おすすめは変わります。
そこで、比較したい観点をこちらから渡してみましょう。
これだけでも、文章で長く説明されるより違いを見つけやすくなります。
OpenAI公式のプロンプトガイドでも、依頼を明確・具体的にし、必要な文脈を与えることが推奨されています。
2. 比較するときの基本テンプレート
迷ったら、次の形をそのまま使えます。
大事なのは、長いプロンプトを書くことではありません。
答えが変わる条件だけ、先に渡すことです。
正確には
3. 「事実」「評価」「おすすめ」を分けてもらう
比較でよく起こるのが、事実と評価が混ざることです。
たとえば、
- 月額3,000円 → 事実
- 安い → 評価
- 自分にはA社が向いている → おすすめ
は、それぞれ別の話です。
ChatGPTへ次のように頼むと整理しやすくなります。
特に料金・契約条件・対応機能などは、「おすすめ理由」と「確認できた事実」を混ぜないことが大切です。
4. 自分の優先順位を入れると「自分向けの比較」になる
同じ比較表でも、人によって重要な項目は違います。
たとえばカフェのレジなら、
と伝えます。
するとChatGPTは、単純な機能数ではなく、その人の条件に合うかという観点で整理しやすくなります。
「必須」「できれば」「気にしない」に分けてもよい
優先順位が多い場合は、次のように分ける方法もあります。
この形なら、機能が多い候補ではなく、自分の必須条件を満たしている候補を先に見られます。
5. 点数を付けるなら「重み」を自分で決める
候補が3つ、4つと増えると、点数で比較したくなることがあります。
たとえば、
| 項目 | 重要度 |
|---|---|
| 料金 | 5 |
| 操作の簡単さ | 5 |
| サポート | 4 |
| 機能数 | 2 |
のように、自分で重要度を決めます。
そして、
と頼めます。
ただし、AIが付けた点数は客観的な正解ではありません。
「4.2点だから絶対にA社」と考えるのではなく、何を根拠にその点数になったのかを見るための補助として使います。
6. 料金・機能・契約条件は、公式情報を確認する
比較表がきれいにできても、中身が古ければ意味がありません。
ChatGPTは、もっともらしい誤った情報を返す場合があります。OpenAIも、重要な内容は信頼できる情報源で確認するよう案内しています。
現在の料金やサービス内容を比べるなら、次のように頼みます。
ChatGPTがWeb検索や出典表示を使える場合でも、契約・料金・重要な仕様は、表示された公式ページを自分でも開いて確認してください。
7. 見積書やPDFを渡して比べてもらう
すでに資料が手元にあるなら、Web上の一般情報よりその資料を比較材料にするほうが正確なことがあります。
ChatGPTは、対応しているPDF・文書・表計算ファイルなどをアップロードして内容を比較できます。
たとえば2社の見積書なら、
と頼めます。
資料の条件をそろえる
A社は税込、B社は税別。A社は1年契約、B社は月契約。
このように条件が違うまま比較すると、表はきれいでも公平な比較にはなりません。
そこで、
と入れておくのも有効です。
8. 1回で決めず、追質問で比較表を育てる
OpenAI公式も、最初の回答を見て条件を追加・修正する反復的な使い方を推奨しています。
最初の比較表が出たら、たとえば次のように続けます。
この最後の質問は特に重要です。
「おすすめだけ」を聞くと、理由が一方向に寄りやすくなります。
向いているケースと、向かないケースの両方を聞くと、判断しやすくなります。
9. Canvasではなく、現在はWriting Blocksで文章を編集できる
以前のChatGPTにはCanvasという編集機能がありましたが、現在は文章の下書きや編集にはWriting Blocks(ライティングブロック)が使われています。
Writing Blocksでは、対応している場合、
- テキストを直接編集する
- 選択した部分だけChatGPTに直してもらう
- 全体を修正してもらう
- 全画面の編集画面で開く
- コピーする
といった操作ができます。
比較そのものは普通のチャットだけで十分です。
ただ、比較結果をあとで人に見せる「検討メモ」「社内説明文」「提案書のたたき台」などへまとめる場合は、
のように頼む使い方ができます。
Writing Blocksの表示や使える操作は、プラン・端末・ワークスペース設定などによって異なる場合があります。
よくある失敗
比較する候補の条件がそろっていない
同じサービス名でも、無料プランと上位プランを比べていたら正しい比較になりません。
どのプラン・製品・契約条件を比較するのかをそろえます。
比較項目を全部ChatGPTに決めてもらう
ChatGPTが選んだ観点が、自分にとって重要とは限りません。
最初に「何を重視するか」を自分で決めます。
点数だけを見る
点数は整理には便利ですが、評価基準そのものがChatGPT任せだと数字に意味がありません。
点数より根拠を見ることが大切です。
古い料金をそのまま使う
料金・キャンペーン・対応機能は変わります。
重要な数字は公式情報で確認します。
最初から「どれを買えばいい?」と丸投げする
ChatGPTは判断材料を整理するのは得意ですが、自分の予算・事情・責任まで引き受けてくれるわけではありません。
候補を整理してもらい、最後に決めるのは自分という使い方が安全です。
そのまま使える比較プロンプト3例
サービスを2社で比較する
3つ以上の候補を絞り込む
添付した見積書を比較する
よくある質問
判断クイズ
第1問
A社とB社のサービスを比べたいですが、料金とサポートを特に重視しています。
- A. 「A社とB社どっちがいい?」とだけ聞く
- B. 料金・サポートを重視すると伝え、比較表を頼む
第2問
ChatGPTの比較表に、B社の月額料金が書かれていますが、出典が分かりません。
- A. 表にあるのでそのまま使う
- B. B社の公式情報を確認する
第3問
3社の見積書を比較したいのですが、一部の会社だけ契約期間が書かれていません。
- A. ChatGPTに予想して埋めてもらう
- B. 「記載なし」としたうえで、確認事項に入れてもらう
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まとめ
ChatGPTで複数の候補を比較するときは、「どれが一番?」といきなり決めてもらうより、比較する条件をそろえて判断材料を作ってもらうほうが使いやすくなります。
まずは、候補、比較する観点、自分の条件・優先順位、表などの出力形式を伝えます。
料金や機能など重要な事実は公式情報で確認し、分からないものは「要確認」「記載なし」のまま残しましょう。
そして、最初の表で終わらせず、観点を足し、条件を変え、向いている人・向かない人を聞きます。必要な事実も確認しながら、比較を育てていきましょう。
ChatGPTに決断を丸投げするのではなく、自分が決めるための材料を同じ形にそろえてもらう。これが、比較でいちばん使いやすい頼み方です。