ざっくり言うと
Grokに比べてもらうときのコツは、3つです。
1つは、何を比べるか(軸)を先に決めること。もう1つは、「表にして」と付け足すこと。ここまではどのAIでも同じです。
3つめは、Grokならではのコツです。「Xも検索して」と頼むと、公式サイトに載っている料金や機能と、実際に使っている人の声を、1つの表に並べてもらえます。
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正確には
GrokはxAIが開発したチャットAIです。X(旧Twitter)の公開投稿とWebを検索できるのが、大きな特徴です。
Xのヘルプセンターによると、Grokは質問に応じて、検索が必要かどうかを判断します。X上の声を必ず入れたいときは、「Xも検索して」「参照した投稿やページのリンクも示して」と書き添えましょう。
頼むときに書くのは、目的と軸と形式
これはGrokに限った話ではなく、どのAIでも同じです。次の3つを指示文に入れると、返ってくる比較がぐっと使いやすくなります。
- 目的
何のための比較か(たとえば、店の予約受付をネットに移したい) - 軸
何を比べるか(たとえば、月額料金・予約画面の使いやすさ・キャンセル時の連絡) - 形式
どう出してほしいか(たとえば、マークダウンの表で)
マークダウンは、記号を使って表や見出しを作る書き方のことです。言葉が難しく感じるなら「表にまとめて」で十分通じます。
「表にして」の言い方は自由
次のどれでも、自然な日本語のまま通じます。
- 「表にまとめて」
- 「比較表で出して」
- 「マークダウンの表形式で」
- 「横に並べて見比べやすく」
- 「項目ごとに行を分けて」
表の形が崩れて読みにくいときは、「同じ項目でマークダウンの表に整えて」と頼み直せば大丈夫です。
開発者向けの「構造化出力」とは別の話
「表で出して」は、Grokへの普通の言葉での頼み方です。一方、xAIのAPIには「構造化出力(※原文:Structured Outputs)」という開発者向けの機能もあります。
こちらは、プログラムから決まった形でデータを受け取るための機能です。Grokの画面で比較表が出ることを保証する仕組みではありません。くわしい説明は、記事の最後の「参考ソース」の公式ページに載っています。
比べる軸は3つ、多くても5つ
軸を増やしすぎると、表がごちゃついてかえって読みにくくなります。決め手になりそうなものから選んでください。
- 予約ツールなら、月額料金・予約画面の使いやすさ・キャンセル時の連絡
- SNSの分析ツールなら、料金・画面の見やすさ・Xの数字をどこまで見られるか
- キャンペーンの案なら、かかる費用・準備の手間・お客さんへの伝わりやすさ
- 外注先なら、費用・納期・修正の頼みやすさ
カタログの数字と、使った人の声を1つの表に
ツール選びでいちばん手間なのは、情報集めです。まず各社の公式サイトを開いて、料金表を書き写す。そのあとXの検索窓で「使ってみた」の投稿を探す。この2つをやっていると、あっという間に夕方ですよね。
Grokなら、この2つを1回の依頼にまとめられます。頼み方はこうです。
店の予約受付に使うツールを3つ、月額料金・予約画面の使いやすさ・キャンセル時の連絡のしやすさで比較して、マークダウンの表で出してください。
Xも検索して、実際に使っている人の声を1〜2行ずつ「評判」の列に足してください。
参照した投稿やページのリンクも示してください。
返ってきた表では、公式サイトから拾った数字と、Xで見かけた声が同じ行に並びます。「思ったより設定が簡単だった」「スマホからの操作でつまずいた」といった声は、料金表を何枚見ても出てきません。
キャンペーンの打ち方を比べるときも同じです。「値引き・プレゼント・体験会の3案を、費用・準備の手間・お客さんへの伝わりやすさで比べて。Xも検索して、似た企画をやったお店の反応も添えて」と頼めば、自分の頭の中だけで比べるより、判断しやすくなります。
じっくり比べたいときは、Expertに切り替える
その場で返ってくる表は、下調べには十分です。ただ、長く使うツールや、金額の大きい発注では、もう一段ていねいに調べてほしくなります。
そんなときは、Grokの入力欄にあるモードセレクター(いま選ばれているモード名が出ている部分)を切り替えます。2026年7月29日時点では、Auto / Fast / Expert / Heavyの4つから選べます。
- Auto
質問の難しさを見て、FastとExpertを自動で切り替える - Fast
すばやく答える。ざっと当たりをつけたいとき - Expert
時間をかけてしっかり考える。論点が多い比較向け - Heavy
複数のエージェントが並列で調べ、結果を突き合わせる
エージェントとは、1つずつ指示しなくても自分で段取りを決めて動くAIのことです(用語集:AIエージェント)。
Expertを選ぶと、答えが返るまで数十秒から数分かかることもあります。そのかわり、途中で考え直したり、別の見方を試したりしたうえで答えてくれます。ふだんはAutoのままでも大丈夫です。難しい質問なら、GrokがExpertへ自動で振り分けてくれます。
「DeepSearch」という名前を見かけたら、それは2025年2月のGrok 3発表時に紹介された調査エージェントの旧称です。今の公式ページには出てきません。じっくり調べてほしいときは、いまはExpertかHeavyを選びます。
どこまで使えるかは、プランで変わります(2026年7月29日時点)。検索そのものは、無料プランでも使えます。Expertは無料でも回数制限つきで試せて、SuperGrok($30/月)で上限が上がります。Heavyは、SuperGrok Heavyなどの上位プラン向けです。SuperGrok Heavyの金額は、2026年8月25日時点で公式の料金ページに記載がありません。
有料プランでは、使える量が週ごとの枠で決まります。今週どれだけ使ったかは、GrokのSettings→Usageで確かめられます。じっくり比べる頼み方は、枠の消費が大きくなりがちです。軸を絞って具体的に書くほうが、枠の節約になります。プラン名と上限は改定されるので、契約の前に grok.com で今の条件を確かめてください。
「どっちが優れていますか」とは聞かない
「A社とB社、どっちが優れていますか?」と勝ち負けを決めさせるのは、あまりいい聞き方ではありません。使い方や好みしだいで答えが変わるからです。
それよりも「自分の使い方なら、どちらが向いているか」を判断材料つきで並べてもらうほうが、あとで効いてきます。
買う前に、公式サイトで確かめる
やってみよう
聞き方だけで、ここまで変わる
雑に聞くと、こうなります。
予約ツールのA社とB社、どっちがいいですか?
何を基準に答えればいいのか決まらないので、長い両論併記が返ってきます。読むだけでひと苦労です。
目的と軸と形式を伝えて、X上の声も頼むと、同じテーマでもこう変わります。
私は個人事業主で、ひとりでサロンを開いています。予約はいま電話とメールで受けています。
候補の予約ツール2つを、月額料金・予約画面の使いやすさ・キャンセル時の連絡・スマホからの操作の4つの軸で比較して、マークダウンの表で出してください。
Xも検索して、実際に使っている人の声を1〜2行ずつ添えてください。
最後に、私の使い方ならどちらが向いているかを2〜3行でコメントしてください。
見やすい比較表と、使っている人の声と、一言のアドバイス。この3つがまとめて返ってきます。
3つの手順で試してみましょう
物足りなければ、そのまま言い足す
最初の1回で完璧な表を目指さなくて大丈夫です。同じチャットで続けて頼めば、直した版が返ってきます。
- 「サポート対応の列を追加して」
- 「Xで見かけた不満の声も、短くまとめて足して」
- 「料金は税込みでそろえて」
- 「短所も1行ずつ追記して」
何度かやり取りして仕上げるのが、いちばんの近道です。
表ができたら、リンクを開いて確かめる
返ってきた表は、完成した資料ではなく下書きです。次の順で目を通してください。
- 料金やプラン名は、示されたリンクを開いて公式ページの今の数字と見比べる
- Xから拾った声は、個人の意見なのか事実なのかを分けて読む
- 気になる行があれば、「この評判のもとになった投稿のリンクを出して」と続けて頼む
とくにX上の声は、書いた人の状況しだいで評価が変わります。自分と近い使い方をしている人の投稿かどうかまで見ると、判断の材料になります。