商品ページのSEO対策|商品名・説明文・画像で見直すポイント

商品ページのSEO対策と聞くと、商品名に検索されそうな言葉をたくさん詰め込む方法を思い浮かべるかもしれません。
けれど、言葉を並べるだけでは、商品を探している人はほかの商品との違いを判断できません。
一つの商品ページで最初に考えたいのは、どんな人が何を探してそのページへ来るのかです。
そこが決まれば、そろえるものも順に見えてきます。
分かりやすい商品名、自分の店にしかない説明、内容に合う画像、関連ページからの導線の四つです。
なお、検索エンジン向けの細かい設定は、利用中のサービスやテーマが自動で対応していることもあります。
自分で追加する前に、いまのページ表示と、使っているサービスの公式仕様を見ると、すでに対応済みかどうかが分かります。
この記事では、商品ページを一枚ずつ見直すときのSEOの基本を、順番に説明します。
カテゴリ、絞り込み、URL、クロールなどECサイト全体の技術SEOは、「ECサイトのSEO対策|URL・クロール・商品構造を整える基本」で説明しています。
1. 商品を探す人の言葉を確認する
まず集めたいのが、お客様が商品を探すときに使う言葉です。
店で使っている正式名称と、その商品を初めて知る人が検索する言葉は、違うことがあるからです。
商品ごとに書き出すときは、切り口を分けておくと集めやすくなります。
- その商品の一般的な呼び名、つまり商品の種類
- 主な使い道と、使う場面
- 素材、形、サイズなど、選ぶ決め手になる特徴
- 型番、シリーズ名、対応する機器の名前
- 使う人の属性や、その商品で解決したい困りごと
- 店頭や問い合わせで、お客様が実際に使う言い換え
たとえば、型番だけで探す人もいれば、「小さな机に置ける収納」のように用途と条件で探す人もいます。
お客様がどの言葉を使っているかは、問い合わせの文面、サイト内検索の入力履歴、接客中に受ける質問から拾えます。
Search Consoleに出てくる検索語も、有力な手がかりです。
Search Consoleは、検索での自分のサイトの状況を確かめられる、Googleの無料ツールです。
検索語は、検索される回数の多さだけでは決まりません。決め手は、その商品を必要とする人の目的と、ページで答えられる内容が合っているかどうかです。
関係の薄い言葉を足して訪問数が増えても、訪れた人の目的と商品が合っていなければ、購入にはつながりません。
言葉が集まったら、商品ごとに「どんな人が、何を確かめるためのページか」を一文で書いてみます。
その一文が決まると、ページで使う言葉を絞りやすくなります。
2. 商品名とページタイトルを分かりやすくする
商品名とページタイトルは、前半を読んだだけで何の商品か分かる形が基本です。
商品名はショップの中でお客様が目にする名称のことで、ページタイトルはブラウザのタブや、検索結果に出るタイトルのもとになります。
利用中のECプラットフォームによって、商品名からページタイトルが自動で作られることもあれば、検索表示用に別途編集できることもあります。
どちらのしくみかは、公開前に管理画面と公式ヘルプを見ると分かります。
整えるときに見るのは、こんな項目です。
- 読んだだけで、一般的な商品の種類が分かる
- 使い道や、選ぶ決め手になる特徴が必要な範囲で入っている
- 型番やシリーズ名が正確に書かれている
- 自分の店のほかの商品と見分けられる
- 同じ語句や記号を不自然に繰り返していない
- 価格、送料無料、在庫など、あとで変わる情報を名前に入れっぱなしにしていない
Googleのタイトルリンクに関する公式資料では、ページごとに違う、内容が分かる簡潔なタイトルを使うようすすめています。
あわせて、キーワードを詰め込んだり、同じ定型文を繰り返したりしないよう案内しています。
検索語を網羅しようとして商品名を単語の羅列にすると、お客様は商品を見分けられなくなります。優先したいのは、見分けられる自然な名称のほうです。
検索結果に出るタイトルは、検索エンジン側で書き換えられることがあります。
そのため、設定した文言がそのまま表示されるとはかぎりません。
あわせて、ページ内の見出しや商品説明の中身が、商品名と大きくずれていないかも見ておきたいところです。
3. 固有の商品説明を書く
商品説明は、仕入先の文章をそのまま載せただけでは足りません。
自分の店のお客様が買うかどうかを判断できる情報まで足して、はじめて商品説明になります。
メーカーが出す仕様は、内容の正確さを支えてくれます。
ただし、どんな人やどんな場面に向くか、自分の店の別商品と何が違うかまでは書かれていないことがあります。
商品説明へ足したい内容を挙げていきます。
- どんな人が、どんな場面で使うのか
- その特徴が、実際の使い方でどう役立つか
- サイズ、素材、内容物、手入れの方法
- 色違い・種類違いの差と、どれを選べばよいかの目安
- 同じカテゴリのほかの商品ではなく、その商品を選ぶ理由
- 向かない使い方や条件と、購入前に知っておきたい注意点
目的は、その商品について読み手が確かめられる事実を増やすことです。
文章を長くすること自体が狙いではありません。
検索で目立たせたいからといって、実際にはない用途や確かめられない効果を書き足すのは、この目的から外れます。
自分の店ならではの説明とは、仕入先の文章を言い換えたものではありません。
想定するお客様、使う場面、ほかの商品と比べるときの基準、実際に受けた質問への答えを書き足したものです。
見せ方は、仕様なら表、特徴なら短い段落、注意点なら目に入りやすい位置です。
このように情報の種類ごとに見せ方を分けると、読みやすくなります。
商品説明の詳しい組み立て方は、「ネットショップの商品説明は何を書く?購入につながる基本の組み立て方」で扱っています。
4. 画像と商品情報を検索にも理解しやすくする
画像と商品情報は、ページに表示している内容と食い違っていないかを先に見ます。
画像で確かめるのは、ファイル名、代替テキスト、画像のそばに置く説明文の三つです。
ファイル名は「image01」のような連番より、商品名と撮影の向きが分かる短い名前にすると、あとで管理しやすくなります。
代替テキストとは、画像が表示されないときに代わりに読まれる文のことです。
書く中身は、その画像で伝えたい商品、色、状態、写した向きです。
全部を毎回書く必要はなく、その画像で伝えたい範囲で足ります。
Googleの画像SEO公式ガイドでも、画像は関連する本文のすぐ近くへ置くようすすめています。
あわせて、ファイル名と代替テキストには内容が分かる言葉を使い、キーワードを詰め込まないよう案内しています。
構造化データは、価格、在庫、レビューといった商品情報を、検索エンジンが読み取りやすい決まった形式で書いておく仕組みです。
Googleの商品構造化データ公式資料では、購入できる商品ページで、価格、在庫、配送、返品などの商品情報を検索エンジンへ伝える方法が案内されています。
構造化データを追加するなら、画面に表示している商品、価格、在庫、レビューと内容が一致していることが前提です。テーマやアプリがすでに出力していないかも、追加する前に見ておきたい点です。
設定のしかたは、利用中のECプラットフォーム、テーマ、アプリによって違います。
最新の公式資料を見ても判断がつかないところは、制作を頼んだ担当者に聞くと早く片づきます。
なお、正しく設定しても、検索結果に価格や在庫が付いた特別な表示が出るとはかぎりません。
構造化データの基本は、「構造化データとは?SEO初心者が知っておきたい役割と使いどころ」で詳しく説明しています。
5. カテゴリ・記事・関連商品からつなぐ
商品ページは登録して終わりではなく、関連するカテゴリ、記事、ほかの商品からリンクをつないだところまでが一つの作業です。
どこからもリンクされていない商品ページは、URLを直接知っている人しか開けません。
その状態では、お客様も検索エンジンも商品ページを見つけられません。
入口になる場所は、たとえばこういうところです。
- その商品が入っているカテゴリページ
- 使い道や条件が近い関連商品のページ
- 選び方、比較、使い方を書いた記事
- 特集ページや、用途別の案内ページ
- トップページに置いた、おすすめ商品やカテゴリの枠
リンクの見出しは、「関連商品」だけでは足りません。
「同じ幅で容量が大きい商品」のように、どうつながっているかが分かる言葉にすると親切です。
つなぐ相手は、すべての商品ではなく、想定するお客様、使い道、組み合わせ、比べる条件のどれかが合うページだけで足ります。
リンクを置いたら、スマートフォンで実際にたどると、古い商品ページや販売終了ページへ飛んでいないかが分かります。
記事から商品へ案内する方法は、「ECサイトのコンテンツマーケティング入門|何を書けば売上につながる?」で詳しく紹介しています。
商品ページのSEOは、商品名と説明を整えただけでは終わりません。カテゴリや記事から、その商品を必要とする人がたどり着ける状態まで確かめて完成です。
まとめ
商品ページのSEOで見直したい要点を振り返ります。
- 種類、用途、特徴、型番など、お客様が使う言葉を確認する
- 商品名とページタイトルを、自然で分かりやすい形にする
- 想定するお客様、使う場面、選ぶ理由を、自分の店ならではの説明として書き足す
- 画像のファイル名、代替テキスト、そばに置く説明を、画像の内容と合わせる
- 構造化データの内容と、画面に表示している価格・在庫・レビューを一致させる
- カテゴリ、記事、関連商品から、商品ページへリンクする
重要な商品を一つ選んで、商品名だけを見た人に種類、用途、違いが伝わるかを確かめると、直す場所が見えてきます。
その一枚が整えば、ほかの商品ページも同じ順番で見直せます。

