法人でGeminiを使う時のプラン選び
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ざっくり言うと
会社でGeminiを使うときの入口は、Google Workspaceです。どのエディション(契約の種類)にするかで、使えるAI機能と管理機能が変わります。
料金は1ユーザーあたりの月額です。2026年7月29日時点では、Business Starter 800円 / Standard 1,600円 / Plus 2,500円です。Enterpriseは要問い合わせになります。
StarterではAI機能が限られます。Standard・PlusとEnterpriseになると、使える範囲が広がります。
契約する前に、使いたいアプリ、使う人数、必要なセキュリティの管理機能を、公式の料金表と照らし合わせてみてください。
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正確には
法人でGeminiを使う入口は、基本的にGoogle Workspaceです。Geminiはどのプランにも組み込み済みです。かつての「Gemini for Workspace」のようなAI単体のアドオン(追加オプション)を、別に契約する必要はありません。
とはいえ、どのエディションでも同じように使えるわけではありません。2026年7月29日時点の公式料金表では、Business Starter / Standard / PlusとEnterpriseで、次の3つに差があります。
- Geminiアプリ
- Gemini Notebook
- Gmail・ドキュメント・MeetなどのAI機能
1ユーザーあたりの月額(2026年7月29日時点)
Google Workspaceの料金ページで公開されている金額は、次のとおりです。
| エディション | 1ユーザーあたり月額 | Geminiまわりで使えること |
|---|---|---|
| Business Starter | 800円 | GmailのGeminiアシスタント、Geminiアプリの基本アクセス |
| Business Standard | 1,600円 | Gmail・ドキュメント・スプレッドシート・スライド・Meetなど幅広くGemini、高度なAIモデル、Google Vids |
| Business Plus | 2,500円 | Standard相当のGeminiに加え、上位のセキュリティ機能と大きな保存容量 |
| Enterprise | 要問い合わせ | 最上位。DLP、データリージョンなどの管理機能 |
上の金額は、1年契約を月単位で請求する場合の表示です。公式ページでは、1年契約にすると月々払いより16%お得と案内されています。
人数をかけると、総額のイメージがつかめます。たとえば10人の会社がBusiness Standard(1,600円)を選ぶと、月額は16,000円です。
個人向けのGoogle AI Pro(2,900円/月)を10人ぶん契約する場合と、比べてみてください。Workspaceのほうは、独自ドメインのメールや管理機能まで含めてこの金額になります。
なお、地域や契約期間、販売経路によっても金額は変わります。実際にいくらになるかは、契約画面と公式の料金表で確かめてください。
エディションごとに、AI機能はどこまで使えるか
Business Starterでは、GeminiアプリもGemini Notebookも、Basic access(基本の範囲)という扱いです。Workspaceの中で使えるAIは、Gmailなど一部に限られます。
Business StandardとPlusでは、この2つがExpanded access(広い範囲)に上がります。Gmail、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、ドライブ、Meet、ChatなどでAI機能を使える範囲です。
Enterpriseでは、Standard / Plusで案内されるAI機能に加えて、次のような管理・セキュリティ機能が加わります。
- DLP(社外に出したくない情報の持ち出しを防ぐしくみ)
- コンテキストアウェアアクセス(接続元の状況に応じて、利用できる範囲を変えるしくみ)
- データリージョン(データを保存しておく地域を指定する設定)
より高い上限や高度な生成機能が必要な場合は、別売りのAI拡張アドオンが案内されることがあります。
BusinessとEnterpriseは、どこで分かれるか
Business Starter(1ユーザー月額800円)は、まず独自ドメインのメールと基本的なGeminiが使えればいい、という会社に向いています。ドキュメント・スプレッドシート・ドライブ・MeetのAI機能は、Standard以上と同じではありません。
Business Standard(1,600円)とPlus(2,500円)は、複数のWorkspaceアプリでGeminiを使いたい会社向けです。PlusではVault(会社のメールやファイルを一定期間保持し、必要なときに管理者が検索・書き出しできる機能)や高度な端末管理など、Standardより管理機能が増えます。
Enterpriseは、先ほど挙げたDLPなどの管理機能を条件に含む組織向けです。料金は問い合わせ方式になります。
人数の条件も違います。Business Starter / Standard / Plusは最大300ユーザーまでです。Enterpriseには、公式の料金表を見るかぎり、最小・最大ユーザー数の設定がありません。
「BusinessかEnterpriseか」から考えはじめると、かえって迷いますよね。次の順に見ていってください。
- Starterの限られた範囲で足りるか
- Standard以上の、アプリの中で使えるAIが必要か
- Enterpriseだけの管理機能が必要か
入れたデータは、勝手に学習に使われないか
個人事業主なら、3つを分けて考える
「法人化はまだだけど、屋号で仕事をしている」段階でも、個人向けのGoogle AIプランとGoogle Workspaceは分けて考えてください。
- 個人向けのGoogle AIプラン(Plus 725円/月、Pro 2,900円/月)は、個人のGoogleアカウントでAI機能を増やす選択肢です
- Google Workspace Business(1ユーザー月額800円から)は、独自ドメインのメールと組織の管理がほしい場合の選択肢です。Workspace契約でのデータ保護も、ここに含まれます
- 無料のGemini(0円)は、機密情報を扱わない個人の用途で、必要な機能を試す選択肢です
個人向けプランを契約しても、Workspaceの管理機能や法人向けのデータ条件が自動で付いてくるわけではありません。取引先の情報を扱うなら、料金だけでなく、契約の条件、社内のルール、必要な管理機能から選んでください。
自分の会社はどれに当てはまるか
- GmailのAI支援だけで足りるならStarterが候補です。ドキュメント・スプレッドシート・ドライブ・Meetなどでも使いたいなら、Standard以上になります
- メールと文書作成の効率化が中心なら、Business系で足ります。セキュリティ審査や監査への対応まで必要なら、Enterpriseを見てください
- 使う人が300ユーザー以内ならBusiness系が候補です。それを超える場合や、Enterpriseの契約・管理の条件が必要な場合は、Enterpriseになります
はじめにStarterで足りるかを決め、そのあとでPlusとEnterpriseの管理機能を比べると迷いません。プラン名だけで決めず、公式の比較表にある機能を、自社に必要な条件と1つずつ照らしてみてください。
やってみよう
会社で導入を考えたときの3ステップ
逆に、最初にやらないほうがいいことも3つあります。
- いきなり全社に広げる。効果を測れませんし、反発も受けやすくなります
- 無料の個人向けGeminiに社内資料を貼って試す。データの扱いが法人版と違うので、そもそも比べる意味がありません
- プラン名だけで決める。Starter / Standard / Plus / Enterpriseの機能表を見ないと、足りない機能や使わない機能が出てきます
WorkspaceにはGeminiの機能が含まれます。ただし、エディションごとに使える範囲と上限は違いますし、使えるかどうかは管理者の設定しだいです。この前提で見ていくと、導入の検討をぐっと整理しやすくなります。
よくある質問
- Q. 法人でGeminiを使うには、どこから契約しますか?
- A. Google Workspaceが入口です。Geminiはどのプランにも組み込み済みなので、AI単体のアドオンを別に契約する必要はありません。どのエディションにするかで、使えるAI機能と管理機能が変わります。
- Q. Google WorkspaceのBusiness StarterとStandardで、Geminiは何が違いますか?
- A. AIを使えるアプリの範囲が違います。StarterはGmailなど一部に限られ、GeminiアプリとGemini Notebookも基本の範囲です。Standard以上では、ドキュメントやスプレッドシート、Meet、Chatにも広がります。
- Q. 個人の無料GeminiとWorkspaceのGeminiは、データの扱いが同じですか?
- A. 違います。対象のエディションのWorkspaceでは、会社のデータを組織の許可なく、社外の生成AIモデルの学習や人間のレビューに使うことはありません。個人アカウントの無料Geminiは別のルールなので、社内資料を貼らないでください。
- Q. 会社でGeminiの導入を考えたら、最初に何をしますか?
- A. 今のWorkspace契約と設定を管理者に確かめてください。次に対象になる人をリストにして人数を数え、議事録の自動化のように効果が見える業務を1つ選んで、小さく試すのが順番です。
公開: 更新: ✓ 公式情報と照合:
参考ソース
- Google Workspace - AI Tools for Business(公式情報)
- Google Workspace - 料金プラン比較(公式情報)
- Google Workspace - 料金プラン(日本)(公式情報)
- Google公式 - Gemini subscriptions(個人向けAIプラン)(公式情報)
- Google Workspace Help - Compare Business editions(公式情報)
- Google Workspace Help - Turn the Gemini app on or off(公式情報)
- Google One - Google AI plans for personal accounts(公式情報)
- Google Workspace - Generative AI Security, Compliance and Privacy(公式情報)
- Google Workspace Help - Generative AI in Google Workspace Privacy Hub(公式情報)
この教科書は無料で全文公開しています。仕事で使えるところまで進みたい方は、実習と資料がそろった生徒プランをどうぞ。
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