他社に作ってもらったホームページをチェックしたいときの確認方法

制作会社や知り合いにホームページを作ってもらったものの、「このままで本当に大丈夫かな」と気になることがありますよね。
ただ、何となく見直しているだけだと、色や写真の好みに目が向きやすく、大事な確認が後回しになりがちです。
これから紹介する確認は、制作会社の仕事を疑うためのものではありません。
依頼した内容と今のサイトを照らし合わせ、お客様と同じようにページを操作してみましょう。
そのうえで、気になった点を事実として書き出していくのがポイントです。
この記事では、他社に作ってもらったホームページを確認するときの進め方を、5つに分けて紹介します。
1. チェックしたい理由を整理する

最初に、「良いホームページか見てほしい」という気持ちを、もう一段だけ具体的な言葉にしてみましょう。
良いか悪いかは、集客、使いやすさ、依頼内容との一致など、何を目的に見るかによって変わるからです。
たとえば、次のように分けると、確認する場所が見えてきます。
確認したい理由 | 主に見るもの | 確認したあとに決めること |
|---|---|---|
納品前に受け取ってよいか知りたい | 見積書、仕様書、ページ、機能 | 修正を依頼するか、納品を受け入れるか |
問い合わせが少ない | 内容、お客様が進む道すじ、フォーム、アクセス解析 | どこから改善するか |
自分で更新できるか不安 | 管理画面、権限、操作手順 | 引き継ぎや説明が必要か |
表示や動作がおかしい | 端末、ブラウザ、再現手順 | どこへ修正を頼むか、どれを先に直すか |
安全性が気になる | 更新状況、権限、扱う情報 | 技術者へ何を相談するか |
目的は一つに絞らなくても大丈夫です!
ただし、いちばん知りたいことを一つ決めておくと、細かな好みばかりに時間を使わずに済みます。
「公開日までに、依頼した機能が動くか確認したい」のように、期限と判断したいことまで書き出せると、確認の目的がよりはっきりします。
目的が決まれば、チェックする項目も決まります。まずは「確認したあと、何を決めたい?」と考えてみると整理しやすいです。
目的が決まったら、次は判断の基準になる資料を集めましょう。
2. 契約・要件と現在のサイトを照らす

他社が作ったホームページを見るときは、「最初に何を頼んだか」が判断の基準になります。
まずは、依頼内容が分かる資料を、手元にある範囲で集めてみましょう。
- 契約書、見積書、発注書
- 提案書、仕様書、サイトマップ
- メールやチャットで合意した内容
- デザイン案や確認時のコメント
- 納品物の一覧、操作マニュアル
- 修正回数、検収(納品物を確認して受け取ること)の期限、保守範囲が分かる資料
資料が全部そろっていなくても大丈夫です。
残っているメールや見積書からでも始められます。
実際のサイトと資料を照らし合わせたら、気づいた点を次の4つに分けましょう。
そうすると、制作会社と話すときに論点が混ざりにくくなります。
気づいた点の分類 | 例 | 制作会社への伝え方 |
|---|---|---|
依頼内容との不一致 | 頼んだページがない、仕様と動きが違う | 合意した資料を添えて確認する |
不具合 | ボタンが動かない、表示が崩れる | 再現手順と確認した環境を伝える |
確認が必要 | 仕様の読み方が分からない | 制作の意図と現在の動きを質問する |
好み・追加要望 | 色を変えたい、新機能を足したい | 契約範囲と分けて費用や納期を聞く |
この分け方なら、「依頼したのに入っていないもの」と「あとから欲しくなったもの」を、同じ修正依頼にまとめずに済みます。
文章、画像、データ、管理画面などを誰がどこまで使えるかは、契約内容によって変わります。
文化庁の著作権契約マニュアルでも、著作物は契約で定めた利用方法や条件の範囲内で使い、使用料や契約期間なども必要に応じて明記するよう案内されています。
誰に権利があるのか、契約をどう読むのかを、サイトの画面だけで決めつけないでください。まず契約書を確認し、判断が難しい場合は法律の専門家へ相談しましょう。
納品前の確認項目をもっと詳しく知りたい場合は、「制作会社から納品されたホームページはどこを見る?」も一緒に使ってみてください。
3. 利用者として主要な流れを試す

資料との照合が終わったら、今度はお客様のつもりでホームページを使ってみましょう!
トップページを眺めるだけで終わらせず、問い合わせや予約といった目的を達成するところまで進めることが大切です。
たとえば、次の3つの流れを試してみましょう。
- 初めて見る人のつもりで、サービス内容と対象者を読み取る
- 料金、事例、よくある質問を見て、頼めそうかどうか判断する
- 問い合わせや予約フォームへ入力し、送信完了まで進む
スマートフォンとパソコンでは見え方が違います。
お客様がよく使う端末を中心に、両方で確認してみましょう。
操作しながら確認したい項目はこちらです⇩
- メニュー名を見て、目的のページを選べる
- サービス内容、料金、対応範囲を読み取れる
- ボタンを押すとどのページへ進むのか、押す前に分かる
- 電話番号、地図、SNS、外部予約のリンクが正しい
- フォームの必須項目や入力例が分かる
- 入力を間違えたとき、直す場所と理由が分かる
- 送信後の完了画面、自動返信、運営者への通知を確認できる
- 文字、表、画像、ボタンが小さすぎたり、画面からはみ出したりしない
フォームの項目名、入力方法、エラー表示を確認するときは、W3CのForms Tutorialも参考になります。
確認中に気づいたことは、「分かりにくい」とだけ書かず、どのページのどこで手が止まったかまで残しておきましょう。
たとえば、「スマートフォンで料金ページを開いたが、申込みボタンが画面内に見つからなかった」と書けば、制作会社も状況を再現しやすいです。
サイトの内容をよく知っているほど、初めて訪れた人がどこで迷うのかは分かりにくいですよね。
そんなときは、事業の内容を知らない家族や知人へ、一度操作してもらう方法もあります。
こちらから説明せずに触ってもらうと、お客様が最初につまずきそうな場所が見つかるかもしれません。
4. 制作会社へ伝える材料をそろえる

気になる点が見つかったら、制作会社が同じ状態を再現できる材料をそろえましょう。
あれもこれも気になってくると、どう伝えればよいか迷いますよね。
長い感想文をまとめて送るより、気になる点を一件ずつ同じ形式で書く方が伝わりやすいです。
次の内容がそろっていれば、制作会社もすぐに状況をつかめます。
伝える項目 | 記入例 |
|---|---|
該当ページ | 料金ページのURL |
該当箇所 | スマートフォン画面下部の申込みボタン |
確認環境 | iPhone 15、iOS 18.x、Safari 18.x、画面幅390px、7月15日10時確認 |
操作手順 | メニューから料金を開き、最下部まで移動 |
現在の状態 | ボタンの右半分が画面外へはみ出す |
希望の状態 | 画面内に収まり、文字を読める状態にしたい |
優先度・期限 | 公開前に確認したい、7月20日まで |
端末名だけでなく、OS(端末を動かす基本ソフト)とブラウザのバージョン、画面幅、確認した日時まで記録しておきましょう。
そこまで書いてあると、制作会社が同じ状態を再現しやすくなります。
スクリーンショットに印を付けて送るときは、画像だけで終わらせず、そのページのURLと説明の文章も添えてください。
送る前に、パスワード、個人情報、問い合わせ内容などが画像に写っていないかも確認しましょう。
気になる点が複数ある場合は、次の順で優先度を付けると相談しやすくなります。
- 申込みや閲覧ができない不具合
- 会社情報、料金、契約条件などの誤り
- 読みにくさや迷いやすさ
- 色、余白、表現などの好みや追加要望
この優先度は、制作会社の責任範囲を決めるものではありません。
公開や業務にどれくらい影響するかを共有し、対応する順番を相談するための材料です。
「なぜこう作ったの?」と尋ねる前に、自分で確認できた事実から伝えましょう。制作会社の意図を決めつけず、現在の状態と希望を分けて書くと、原因の確認や相談へ進みやすくなります。
5. 第三者へ確認を頼む場合

制作会社へ聞いても判断しにくいときや、別の視点がほしいときは、第三者へ確認を頼む方法があります。
ただし、第三者の意見だから必ず正しい、というわけではありません。
誰が、どの基準で、どこまで見てくれるのかを先に確かめておきましょう。
依頼前に確認したい内容はこちらです⇩
- 確認してもらうページ数とURL
- デザイン、文章、操作、コードのうち、どこまで見るのか
- 目視、自動ツール、実機操作のどの方法で確認するのか
- 結果が一覧、レポート、打ち合わせのどれで届くのか
- 修正作業や制作会社とのやり取りまで含まれるのか
- 法務、セキュリティ、アクセシビリティなど、対象外になる専門分野
- 料金、納期、修正後にもう一度見てもらえるかどうか
ページの分かりやすさや修正の優先順位を整理する確認と、脆弱性診断(攻撃に悪用されるおそれのある弱点を調べる検査)や法律の判断は、別のものです。
目的に合わない相談先へ頼むと、欲しかった答えが出ないこともあるので注意してください。
なのはAIラボでも、ホームページの状態を確認できるAI簡易サイト仕上がり診断を提供しています。
確認範囲や結果の届き方を見比べるときの、選択肢の一つとして参考にしてください。
第三者の意見は、制作会社へ従わせるための命令書ではなく、確認や相談を進めるための材料です。
契約内容や技術的な事情を制作会社にも確認しながら、対応を決めていきましょう。
第三者に確認してもらうという考え方は、「ホームページのセカンドオピニオンとは?」で詳しくまとめています。
今のサイトを直して使い続けるか、作り直すかで迷っている場合は、「古いホームページは修正かリニューアルか?」も判断材料になります。
まとめ

最後に、他社に作ってもらったホームページを確認する流れをまとめます。
- 確認したあとに何を決めたいのか、目的を一つ決めた
- 契約、見積もり、依頼した内容と現在のサイトを照らした
- お客様のつもりで主要な流れを最後まで試した
- 気になる点をURL、確認環境、操作手順、現在と希望の状態で整理した
- 制作会社へ伝える項目に優先度を付けた
- 第三者へ頼む場合は、判断の基準、確認範囲、受け取れる成果物を確認した
まず一つやるなら、「何を確認したあと、何を決めたいか」を一文で書くことからです。
目的が決まれば、見る資料と確認するページが絞られます。
制作会社へも、落ち着いて相談しやすくなります。
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