【2026年8月1日】小規模事業者・フリーランス向けAI・Webニュース|baserCMSに12件の脆弱性・Gmailに全員返信の警告・SNS投稿の検索での見え方

8月最初のニュースは、自社サイトとメールの安全に関わる情報が中心です。
国産CMSのbaserCMSに12件の脆弱性が公開され、開発元が最新版へのアップデートを案内しています。
自社サイトがbaserCMSで作られている場合は、今日どのバージョンを使っているかを確認したいところです。
メールでは、Gmailに「BCCで受け取ったメールへ全員返信しようとしたときの警告」が加わりました。
管理者の設定は不要で、個人のGoogleアカウントでも表示されます。
さらに、Search ConsoleでInstagramやYouTubeなどの投稿が検索でどう見られているかを確認できる機能が、全世界で使えるようになりました。
サイトの安全を確かめてから、今日できる集客の確認へ進みましょう!
baserCMSに12件の脆弱性、5.3.0より前のサイトは今日バージョンを確認しましょう
JPCERT/CCとIPAが運営するJVNは、2026年7月31日に国産CMS「baserCMS」のCSVファイルインジェクションの脆弱性(JVNVU#94952030、CVE-2026-65875)を公開しました。
影響を受けるのは、JVNの記載で「baserCMS 5.3.0 より前のすべてのバージョン」です。
開発元のbaserCMSユーザー会は、前日の2026年7月30日に告知を出しており、対象を5.0.0〜5.2.8として12件の脆弱性を挙げています。
CSVファイルインジェクションは、管理画面から書き出したCSVファイルを開いたときに、埋め込まれた不正なコードが実行される可能性がある問題です。
CSVファイルは表計算ソフトで開くことが多く、「ダウンロードして開いただけ」で被害につながる点が、この種の脆弱性の怖いところです。
開発元の告知では、ほかにSQLインジェクション(データベースへ不正な命令を送り込む攻撃)、パストラバーサル(本来見えない場所のファイルを読み書きされる問題)、認可回避、データベース復元機能を経由したリモートコード実行なども挙げられています。
開発元は、管理画面を不特定多数の利用者へ開放している場合は特に早急な対応が必要だと案内しています。
自社だけで管理画面を使っている場合でも、CSV書き出しを使うなら今回の対象になります。
対策として案内されているのは、baserCMSを最新バージョンへアップデートすることです。
開発元のダウンロードページでは、2026年7月30日公開の5.3.0が最新版として案内されています。
同じページには、5.0.20以降からアップデートでき、アップデート時の追加作業は不要と書かれています。
ただし、JVNと告知のどちらにも「この番号で修正した」という書き方はありません。
更新する前に、ダウンロードページで現在の最新版を確認してください。
自社サイトがbaserCMSかどうか分からない場合は、制作を依頼した会社へ「CMSは何を使っていますか」と聞くのがいちばん早いです。
確認は次の順番で進めましょう⇩
- 自社サイトの管理画面(多くの場合、自社ドメインの後ろに /admin/ を付けたURL)を開き、ログインします
- 管理画面に表示されているbaserCMSのバージョン番号を確認します(5.2.8以前なら今回の対象です)
- baserCMS公式のバージョンアップガイドを開き、バージョンの確認方法と5系のアップデート手順を読みます
- 更新の前に、ファイル一式とデータベースのバックアップを取ります
- 保守や運用を制作会社へ任せている場合は、更新の予定日を担当者へ確認します
更新作業に不安がある場合は、自分で試す前に制作会社へ相談してください。
脆弱性の内容、影響を受けるバージョン、対策は、JVN「BaserCMSにおけるCSVファイルインジェクションの脆弱性」とbaserCMSユーザー会の告知、最新版のバージョンはbaserCMS公式のダウンロードページで確認できます。
SharePoint Serverの脆弱性が実際に悪用、Microsoft 365のクラウド版は対象外です
JPCERT/CCは2026年7月31日、「2026年7月マイクロソフトセキュリティ更新プログラムに関する注意喚起」を更新しました。
7月15日に出た注意喚起へ、その後に判明した悪用の状況が追記された形です。
追記されたのは、SharePointのリモートコード実行の脆弱性(CVE-2026-58644)について、マイクロソフトが「悪用されている」と情報を更新した点です。
もう1件の脆弱性(CVE-2026-50522)については、攻撃が成立することを示す実証コードが公開されました。
この脆弱性は、米国の政府機関CISAが管理する「悪用が確認された脆弱性カタログ」にも登録されています。
セキュリティ企業のwatchTowrは、おとりのサーバーで実際の攻撃を観測したと報告しました。
同社は、SharePoint Serverからマシンキー(サーバーがデータの正しさを判定するために使う鍵)が盗まれたことも確認しています。
今回対象になるのは、自社や委託先のサーバーで動かしているSharePoint Server(オンプレミス版)です。
Microsoft 365に含まれるクラウド版のSharePointを使っているだけの場合は、この注意喚起の対象ではありません。
小規模事業者がSharePoint Serverを自社で運用しているケースは多くありません。
ただし、取引先や委託先の共有サーバーが該当することはあります。
あわせて、SharePoint Server 2019とSharePoint Server 2016が2026年7月14日(現地時間)でサポート終了したことも追記されました。
サポートが終わった製品には、今後の脆弱性に対する修正が提供されません。
社内にサーバーがあるかどうかを確認したい場合は、情報システムの担当者や保守を任せている会社へ「SharePoint Serverを使っているか、使っているなら7月の更新プログラムを適用済みか」を聞いてみてください。
対象の脆弱性番号、悪用の状況、推奨される対応は、JPCERT/CC「2026年7月マイクロソフトセキュリティ更新プログラムに関する注意喚起」で確認できます。
Gmailに「BCCで受け取ったメールへの全員返信」警告、設定なしで全員に届きます
Googleは2026年7月30日、Gmailに新しい警告を追加したと発表しました。
BCCで受け取ったスレッドで「全員に返信」を押そうとすると、送信前に確認の警告が表示されます。
BCCは、ほかの受信者に宛先が見えない送り方です。
そのまま全員に返信すると、自分がそのやりとりに含まれていたことが受信者全員に伝わってしまいます。
「一斉送信のお知らせに、うっかり全員返信してしまった」という経験、ありませんか。
この警告は、Google Workspaceの全エディション、Workspace Individual、個人のGoogleアカウントで使えます。
管理者の設定は不要で、既定で有効になっています。
Googleの発表では提供状況が「Available now(提供中)」とされ、Workspaceの配信設定の違いにかかわらず同時に提供されています。
警告が出るのは送信前なので、表示されたらそこで手を止めて、返信先を送信者だけに変えるか判断してください。
自分がBCCに入っているかどうかは、受信したメールの宛先欄で確認できます。
宛先(To)と Cc に自分のアドレスがなければ、BCCで届いた可能性が高いです。
なお、この機能は「押しても送れなくなる」ものではありません。
意図して全員へ返信する場合は、警告の確認を進めれば送信できます。
自分が送る側になるときも、同じ考え方が役に立ちます。
複数の取引先へ同じ案内を送るときは、宛先やCcではなくBCCを使うと、ほかの人のメールアドレスが見えません。
機能の内容、対象となる利用者、提供状況は、Google Workspace Updates「Prevent accidental disclosures with new Reply All BCC warnings in Gmail」で確認できます。
Search ConsoleでSNS・動画投稿の検索での見え方を確認できるように、全世界で提供開始
Googleは2026年7月29日、Search Consoleの「プラットフォーム プロパティ」を全世界の利用者へ提供したと発表しました。
7月上旬に発表された機能が、段階的な提供を経て全世界で使えるようになったものです。
対応しているのは、Instagram、TikTok、X、YouTubeの4つです。
これらに投稿したコンテンツが、Google検索、Discover、Googleニュースでどのように見られているかを、Search Consoleの画面で確認できます。
確認できるのは、パフォーマンスレポートの合計クリック数、合計表示回数、平均クリック率、平均掲載順位です。
どの投稿が多く見られているか、どんな検索語句から来ているかも絞り込めます。
インサイトレポートでは、最近の傾向や反応の良いコンテンツをまとめて見られます。
自社サイトを持っていなくても、SNSや動画で発信している事業者なら、検索からの見られ方を数字で確認できます。
SNSは「投稿した後の反応」しか見えないことが多いですよね。
検索経由の数字が分かると、どの投稿を続けるか、どの話題をサイトの記事へ広げるかを決めやすくなりますよ!
追加は次の手順で進めましょう⇩
- Google Search Consoleを開き、Googleアカウントでログインします
- 画面左上のプロパティ選択メニューを開き、「プロパティを追加」を選びます
- プロパティの種類で「プラットフォーム プロパティ」を選びます
- 既にウェブサイトのプロパティを登録している場合は自動接続を選び、そうでない場合は対象のプラットフォームへ直接ログインして所有権を確認します
- 追加が終わったら、パフォーマンスレポートで検索語句と投稿ごとの数値を確認します
Googleは段階的に提供しているため、アカウントによってはまだ表示されないことがあると案内しています。
見つからない場合は、日を改めて確認してください。
あわせて、ソーシャルと動画のコンテンツを分析するための新しいガイドも公開されました。
対応プラットフォーム、確認できるレポート、追加手順は、Google検索セントラル「Platform properties roll out globally, plus a new social and video performance guide」とSearch Consoleヘルプ「ウェブサイトまたはプラットフォームのプロパティを追加する」で確認できます。
今日いちばん先に確認したい3件
まず、自社サイトとメールに関わる内容から手を付けましょう。
- baserCMSの12件の脆弱性
5.3.0より前が対象なので、管理画面でバージョンを確認し、制作会社へ更新予定を聞いてください - SharePoint Serverの悪用
対象は自社や委託先で動かしているサーバー版で、Microsoft 365のクラウド版だけを使っている場合は対象外です - GmailのBCC全員返信の警告
設定不要で個人のGoogleアカウントにも表示されるため、警告が出たら送信前に返信先を見直してください
サイトの安全を確認できたら、Search Consoleのプラットフォーム プロパティで、SNS投稿が検索でどう見られているかも見てみてください。
※記事内の情報は2026年8月1日7時15分時点で、各公式ページを最終確認しています。
申請や利用の前には、リンク先の最新情報もご確認ください。
