Grokにテンプレ文を覚えさせて使い回す
この記事は約6分で読めます
ざっくり言うと
よく使う指示を「テンプレ」として保存しておくと、毎回ゼロから書かずに済みます。
ただし2026年7月29日の時点で、Grokには「このプロンプトを保存する」という専用ボタンがありません。
そこでおすすめなのが2段構えです。テンプレの本文はメモアプリに貯めておき、いつも同じ指示だけをGrokのCustom instructions(カスタム指示)やProjectsに登録します。
イメージ
正確には
テンプレにすると、条件の言い忘れが減る
Grokには、会話をまたいで覚えてくれるMemoryやCustom instructionsもあります。それでも、毎回はずせない条件はテンプレに書いて渡すほうが、言い忘れたまま送る失敗がなくなります。
「丁寧なビジネスメールに直して」のような決まった頼み方は、保存して使い回しましょう。書く手間が減るうえに、返ってくる文章の条件もそろいます。
方法1:メモアプリにテンプレを貯める(誰でもできる)
スマホやパソコンのメモアプリに「Grokテンプレ」というメモを1枚作り、よく使う指示を書き溜めます。使うときは、そこからコピーしてGrokの入力欄に貼るだけです。Grokに何かを覚えさせる必要がないので、今日からすぐ始められます。
メモの中身は、こんな形にします。
■ 丁寧メール変換
以下の文章を、お客様向けの丁寧なビジネスメールに直してください。
要点は変えず、敬語と気配りの一言を足してください。
[ここに元の文章を貼る]
■ 3行要約(結論/理由/補足の順で3行)
[ここに元の文章を貼る]
コツは、「指示」と「[ここに貼る]」の2部構成にしておくことです。
テンプレが増えてくると、今度は探すのに手間取ります。「メール系」「要約系」のようにジャンルで分けるか、先頭に番号を振って並び順を固定しておくと、一発でたどり着けますよ。
方法2:Grokの公式機能に登録する
2026年7月29日の時点で、xAIの公式ページとユーザーガイドが案内している機能のうち、テンプレ運用に使えるのは次の3つです。専用の保存機能はないので、この3つとメモアプリを組み合わせます。
| 機能 | できること | テンプレ運用での使いどころ |
|---|---|---|
| Custom instructions | 回答のスタイルや前提を、自分のアカウント全体の設定として指定する | 「常に敬語」「結論から3行」など、いつも同じ指示 |
| Memory across chats | 好みや過去の会話の内容を記憶し、次の会話に反映する | 職種・扱う商材など、毎回説明したくない自分の背景 |
| Projects | 会話をまとめておく作業スペース。プロジェクトごとにカスタム指示と参照ファイルを設定できる | 「顧客メール担当」「議事録担当」のような用途別の型 |
使い分けの目安は、次の3つです。
- どの会話でも効かせたい指示 →Custom instructionsに書く
- 用途ごとに切り替えたい指示 →Projectsを用途別に作り、それぞれにカスタム指示を書く
- 本文ごと使い回したい定型文 → メモアプリに保存して貼る(専用の機能がないため、ここはメモが確実です)
なお、設定メニューの名前や並びは、公式ドキュメントに載っていません。GrokのSettings(設定)を開いて、パーソナライズ関連の項目を探してください。それぞれの機能があるかどうかは、記事の最後の「参考ソース」の公式ページで確かめられます。
テンプレに「穴」を空けて、1つを何通りにも使う
本文・宛先・日付など、毎回変わるところは [ここに〇〇を貼る] と書いておきます。この空けたところが「穴(プレースホルダー)」です。指示の部分は固定したまま、穴だけ書き換えて使います。
ただし、穴は2〜3個までに絞ってください。多すぎると埋めるのが面倒になり、結局続きません。
穴を空けると、こんなテンプレになります。
以下の文章を、[相手の役職: 例 取引先の部長]向けの丁寧なメールに直してください。
トーンは[硬さ: 例 やや堅め]で、長さは[文字数: 例 200字以内]でお願いします。
[ここに元の文章を貼る]
役職・硬さ・文字数の3つを入れ替えるだけで、いろいろな相手に使い回せます。
やってみよう
ステップ1:メモアプリに「Grokテンプレ」を1枚作る
メモアプリで「Grokテンプレ」という新しいメモを作り、まずは1〜2個だけ書いてみましょう。中身は、さきほどの「丁寧メール変換」のような形で大丈夫です。
いきなり10個そろえようとしなくて構いません。今週使った指示を1つ書き写すところから始めてください。
ステップ2:「穴」を1つ作って使い分ける
ステップ1のテンプレを読み返して、変えたくなりそうなところを [ ] で囲みます。これだけで、同じテンプレを「社内向けのカジュアル」「お客様向けの超丁寧」に使い分けられます。
以下の文章を、[相手: 例 取引先]向けの[トーン: 例 丁寧]なメールに直してください。
[ここに元の文章を貼る]
ステップ3:いちばんよく使うテンプレをGrokに登録する
メモのテンプレを2週間ほど使い、「これは毎日使っている」と思ったものだけGrokへ移します。
どの会話でも効かせたい口調や形式は、SettingsのCustom instructionsに書きます。用途が分かれるものは、用途別のProjectを作り、そのカスタム指示に書きましょう。
登録するのは、指示の部分だけです。使うときは本文を貼るだけ、という形に整えておきましょう。
流れはいつも同じです。メモにテンプレを貯める。穴を空けて、1つを何通りにも使い回す。毎日使うものだけ、Custom instructionsかProjectsへ登録する。
最初から全部やろうとしなくて大丈夫です!今日メモに1枚書いておけば、来週の自分がその分だけラクをします。
よくある質問
- Q. Grokに、よく使う指示を保存しておけますか?
- A. プロンプトを保存する専用のボタンはありません。テンプレの本文はメモアプリに貯めておき、いつも同じ指示だけをCustom instructionsやProjectsへ登録する2段構えがおすすめです。
- Q. GrokのCustom instructionsとProjectsは、どう使い分けますか?
- A. どの会話でも効かせたい口調や形式は、Custom instructionsに書きます。用途ごとに切り替えたい指示は、用途別のProjectを作って、そのカスタム指示に書きます。
- Q. Grokで使い回しやすいテンプレは、どう書きますか?
- A. 指示の部分と、元の文章を貼る場所の2部構成にします。毎回変わるところは穴にしておき、穴は2〜3個までに絞ると、埋めるのが面倒にならず続きます。
- Q. どの指示をGrokに登録すればよいですか?
- A. 毎日のように使うものと、同じ役割で何往復も会話するものです。単発の指示ならメモからのコピーで十分なので、しばらく使ってみて、よく使う型だけ移してください。
公開: 更新: ✓ 公式情報と照合:
参考ソース
- xAI公式 - Grok(公式情報)
- xAI - Consumer FAQs(公式情報)
- xAI Docs - FAQ(Grok Website / Apps)(公式情報)
- xAI Docs - Grok User Guide(公式情報)
- Grok(grok.com)(公式情報)
この教科書は無料で全文公開しています。仕事で使えるところまで進みたい方は、実習と資料がそろった生徒プランをどうぞ。
あわせて読みたい
- Claude | 便利な機能・小ワザ約11分
Claudeにテンプレ文を覚えさせて使い回す
メールの挨拶、クレームの一次受け、名刺交換のお礼。毎回使い回す定型文をClaudeに覚えさせる方法を、同じチャット内・Projects・Instructions for Claude・Skillsの4つに分けて解説します。内容を見る - Gemini | 便利な機能・小ワザ約7分
Geminiにテンプレ文を覚えさせて使い回す
「丁寧なメールに直して」「3行で要約して」。毎回同じ指示を打ち直すのが面倒な方へ、よく使う指示をメモアプリに貯める方法と、GeminiのGemに役割ごと覚えてもらう方法を、初心者向けにやさしく解説します。内容を見る - AI基礎 | 用語集約7分
メモリ機能
メモリ機能とは、AIが名前や好みを覚えておき、別の日の会話でも使えるようにするしくみです。その場かぎりのコンテキストウィンドウとの違い、便利な場面、確認と削除のしかたをやさしく解説します。内容を見る - AI基礎 | 用語集約6分
ナレッジベース
ナレッジベースとは、FAQや手順書などの知識を整理して保存し、人やシステムが探して使えるようにした置き場です。生成AI・RAGとの関係と、各社の資料参照機能との違いをやさしく解説します。内容を見る