Claudeに「イベントの案内ページを作って」と頼んだら、会話とは別の画面にページが表示された。これは何なのか、どうやって直したり保存したりするのか、気になる人もいるでしょう。

Artifacts(アーティファクト)は、Claudeで作った文書やWebページなどを、見ながら直して使える成果物の仕組みです。文章だけでなく、コード、図、操作できる小さなアプリも扱えます。

この記事では、実際に1つ作る手順から、修正・保存・共有の違いまで説明します。2026年9月に仕様が大きく変わったため、以前作ったArtifactsと新しいArtifactsの違いにも注意してください。

ざっくり言うと

やりたいことArtifactsでできること
文章を完成させたい文書を別画面で確認し、指定した段落だけ修正する
Webページを試したいHTMLやデザインの見た目を確認し、変更を頼む
動くものを作りたいボタンや入力欄を備えた小さなツールを試す
後日続きを直したいArtifactsタブから成果物を開き直す
他の人に見せたい対応する共有機能で相手と閲覧範囲を指定する
手元に持ち出したい成果物の種類に応じて書き出し・コピー・ダウンロードする

普通のチャットは「答えを読む場所」、Artifactsは「作ったものを仕上げる場所」と考えると分かりやすくなります。

イメージ

1. Artifactsはチャットと何が違う?

チャットで「企画書の書き方を教えて」と聞けば、通常は会話欄に説明が返ります。一方、「この企画書を成果物として作って」と頼むと、独立した文書をArtifactsとして作成できます。

たとえば、次のようなものです。

種類具体例使いどころ
文書案内文、手順書、企画書見出しや本文を何度も直す
図・画像フローチャート、SVGの図全体を見ながら構成を考える
HTML・コード1ページのWebサイト、コード例見た目やコードを確認する
小さなアプリクイズ、計算ツール、操作できる画面ボタンや入力欄の動きを試す
資料・デザインスライド、デザイン、ダッシュボード人に見せる資料を整える

すべての短い回答が自動でArtifactになるわけではありません。Claudeは、独立して使えるまとまった成果物かどうかを判断します。確実に作りたいときは「Artifactとして作って」と明示しましょう。

また、Artifactのプレビューは、そのままWebサイトが一般公開されたことを意味しません。 公開するサイトが必要なら、書き出し後の設置先や公開作業は別に考えます。

正確には

2. まずは1つ作って、直してみよう

パソコンのブラウザでClaude公式サイトにログインし、次の順で試すと違いが分かります。

  1. Claudeのチャットを開く。
  2. 次の依頼文を送る。
  3. 会話の横に表示された成果物を開き、文章やデザインを確かめる。
  4. 修正したい場所を指定し、もう一度Claudeに頼む。
  5. 完成したらArtifactsタブから開き直せることを確認する。

最初は架空の内容を使うと、共有範囲や個人情報を気にせず試せます。

架空の読書会のイベント案内ページをArtifactとして作ってください。
見出し、日時、会場、内容、参加方法の5つを入れてください。
スマートフォンでも読みやすい、シンプルな1ページにしてください。

できあがったら、こう続けます。

見出しと全体の構成はそのままで、
「参加方法」の説明だけ半分の長さにしてください。

変更する場所と、変えない部分を一緒に伝えるのがコツです。文書やMarkdownでは、直したい文章を選択して「Edit with Claude」から指示できる場合もあります。

テンプレートから作る方法もある

現在のClaudeでは、Artifactsタブや入力欄のOutput(出力)から、文書(Docs)、スライド(Slides)、デザイン(Design)などのテンプレートを選べます。テンプレートで作った文書やスライドは、対応する画面で直接編集することもできます。

画面の名称・配置は、新しいClaudeへの切り替え状況や端末によって異なります。「Artifacts」「Output」「Docs」などを探し、見つからなければチャットで直接作成を頼む方法から試してください。

3. プレビューと編集はどう使う?

文章のArtifactなら本文を読み、HTMLや小さなアプリなら表示された画面を操作して確かめます。コードを扱うときは、表示された見た目と、実際のコードの中身は別だと覚えておきましょう。

  • 文章:見出し・段落・表をチェックし、必要な部分を修正する
  • Webページ:文字やボタンの配置を見て、画面幅や操作の問題を直す
  • コード:意図どおり動くか確認し、外部へ渡す前に中身を点検する
  • エラーが出たとき:「Try fixing with Claude」があれば、表示されたエラーをもとに修正を頼む

Claudeがエラーを直そうとしても、動作が保証されるわけではありません。特にフォーム、外部サービスとの接続、個人情報を扱うコードは、自分でもテストしてください。

「前の版」と比べたいとき

以前のメッセージを編集すると、別の会話バージョンとそのArtifactsを作って試せます。一方、新しい共有機能では、最新の版を見せるか、特定の版を見せるかを選べる場合があります。

「以前作ったものを必ず同じ操作で戻せる」と決めつけず、用途に応じて元の文章や書き出したファイルも残しておくと安心です。

4. 保存・コピー・ダウンロード・共有は別の操作

この4つは意味が違います。

操作何が起きる?注意点
保存作った成果物をClaudeのArtifactsタブから再び探せるパソコン内にファイルを保存する操作とは別
コピー内容やコードを別の場所へ貼り付けて使う書式や動作は貼り付け先による
書き出し・ダウンロード対応形式のファイルを端末などへ持ち出す選べる形式は成果物によって異なる
共有指定した人やリンクを持つ人にClaude上の成果物を見せる閲覧できる範囲と相手のログイン条件を確認する

たとえば現在のテンプレート型では、DocsはWord・PDF・Markdown・Google Docs、SlidesはPowerPoint・PDF・Google Slidesなどへ書き出せます。

DesignではHTMLなどへの書き出しも案内されています。一方、旧形式のチャットArtifactは、上部の操作からコードの表示・コピー・ダウンロードを行います。

「Artifactを作った=WordファイルやHTMLファイルが自動で保存された」ではありません。 欲しいファイル形式がある場合は、書き出しメニューを確認してください。

5. 公開と共有は、古いArtifactと新しいArtifactで違う

2026年9月16日より前にチャットで作られたものは、公式ヘルプで旧形式(Legacy)と呼ばれています。以前の記事にある「Publishを押せば誰でも見られる」という説明を、新しいArtifacts全体に当てはめるのは誤りです。

成果物の種類・プラン主な共有方法相手のログイン
新しいArtifacts/Pro・Max「Share」で招待・リンク共有など原則Claudeアカウントが必要
新しいArtifacts/Team・Enterprise組織内共有。組織設定により外部共有も可能原則Claudeアカウントが必要
旧形式のチャットArtifacts/Free・Pro・Max「Publish」で公開リンクを作れる基本の閲覧・操作はログイン不要
旧形式のチャットArtifacts/Team・Enterprise「Share & copy link」など。組織設定の影響を受けるClaudeアカウントが必要

FreeでもArtifactsは作れますが、新しい形式の「誰でもリンクで共有」をFreeで使えるとは案内されていません。旧形式の「Publish」と混同しないでください。

新形式のPro・Maxでは、指定した相手へのメール招待も選択肢です。Team・Enterpriseでは管理者設定によって共有可能な範囲が変わります。また、接続アプリを使うものやClaudeへ質問するものは、外部へのリンク共有が制限される場合があります。

相手に渡す前に見る3点

  1. 誰が開けるか:招待者のみ、組織内、リンクを持つ人のどれか。
  2. 何が見えるか:本文・コード・入力値・データ・添付資料に機密情報がないか。
  3. いつの版か:新しい共有では最新版か特定の版かを確認する。

旧形式のチャットArtifactをTeam・Enterpriseで共有すると、作成元チャットの添付ファイルが共有相手から見える場合もあるため、特に注意が必要です。公開・共有する前に、顧客名、社内URL、APIキー、契約条件などを取り除きましょう。

6. 無料プランとスマートフォンでも使える?

Artifactsの作成自体はFree・Pro・Max・Team・Enterpriseで利用できます。ただし、利用回数は契約や利用枠に左右され、外部アプリ連携や成果物内へのデータ保存など一部の機能は有料プラン向けです。

使えないときは、Settings(設定)→Capabilities(機能)を開いてください。

「Cloud code execution and file creation」は、クラウドでのコード実行とファイル作成の設定です。有効になっているか確認しましょう。組織向けプランでは管理者による設定が必要です。

iPhone・AndroidのClaudeアプリでも、チャットで文書・スライド・デザインの作成を頼み、Artifactsタブで表示・編集できます。ただし、共有設定の変更はスマホアプリからはできず、Web版かデスクトップ版で行うと公式ヘルプにあります。

機能や画面が見当たらないときは、アプリの更新、ログイン中のアカウント、組織の設定、段階的な新画面への切り替え状況を確認してください。

7. Projects・Claude Code・ファイル作成との違い

名前が似ていますが、役割が異なります。

機能主な役割
Artifacts文書やデザイン、動く成果物を作り、直して見せる
Projects同じ案件の会話、資料、指示などをまとめて使う
Claude Code開発作業を進め、コードや調査結果を扱う。成果をArtifactとして見せることもできる
ファイル作成Word・Excel・PowerPoint・PDFなどのファイルそのものを生成・編集する

たとえば、イベントを運営するなら「関連資料をProjectsで管理し、案内ページをArtifactsで作り、完成した資料を書き出す」という使い分けができます。

Claude CodeのArtifactsは、セッションの結果を更新されるページとして公開できるなど、一般の文書編集とは異なる使い方もあります。Artifactsだけで本格的なWebアプリの開発・運用・公開まで自動完結するわけではありません。

8. 個人情報や安全性で気をつけること

Artifactsは作っただけで自動公開されるわけではなく、初期状態では非公開です。ただし、共有先や共有データを誤ると情報が見えてしまいます。

特に、次を確認しましょう。

  • 入力する前:顧客情報や社内資料をClaudeへ渡してよい契約・設定か。
  • 共有する前:文書、画面、コード、会話の添付資料に秘密情報が残っていないか。
  • 使う前:他人のArtifact内のコードや外部サービス連携をむやみに信用しない。
  • データを保存する場合:自分だけが見る個人用保存と、利用者同士で内容を共有する保存を区別する。

有料プランの一部Artifactsでは、Google Calendarなど外部アプリへの接続やデータ保存ができます。接続時には許可を求められますが、共有された成果物の保存データが他の利用者にも見える設計もあるため、機密情報は入れないでください。

よくある質問

やってみよう

判断クイズ

第1問

取引先に見せる案内ページをArtifactで作りました。コード内に顧客のメールアドレスが残っています。次にすることは?

  • A. 見た目には出ていないので、そのまま共有する
  • B. 本文とコードを確認し、不要な個人情報を取り除いてから共有する

第2問

新しいArtifactsのリンクを、Claudeアカウントを持たない友人へ送る予定です。どちらが適切ですか?

  • A. 旧形式の「Publish」と同じで、必ずログイン不要だと説明する
  • B. 新しい共有はサインインが必要と伝え、必要なら書き出し形式も検討する

第3問

Claudeが作ったイベント案内ページは気に入りましたが、参加方法の説明だけ長すぎます。どう直す?

  • A. 構成を維持し、参加方法の部分だけ短くするよう頼む
  • B. 毎回すべてを作り直す

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締めに

まとめ

Artifactsは、Claudeの回答を「読む」だけで終わらせず、文書やページを作って、見ながら直す機能です。まずは架空の案内ページを1つ作り、一部分だけ修正すると使い方がつかめます。

完成後は、保存・ファイルの書き出し・共有を区別してください。新旧Artifactsの共有ルールは異なり、新しい共有リンクでは基本的に相手のClaudeアカウントが必要です。

人に渡すときは、共有範囲と内容を確認する。これが、Artifactsを安心して使うための基本です。