ざっくり言うと

Canvasは、ChatGPTの画面の右側に「書き直せる文書」が開く機能です。

ふつうのチャットでは、質問と返事が上から順に流れていきます。Canvasなら、一枚の文章を眺めながら、気になる段落だけを直していけます。

ブログ記事や提案書の推敲にぴったりです。

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正確には

CanvasはOpenAIが公式に出している機能です。文章とコードを書き直すための新しい画面として発表されました。発表ページ "Introducing canvas" には、こう説明されています。

コードの手直しにも使えます

OpenAI公式によると、コード向けには次のショートカットがそろっています。

  • コードを見てもらい、その場で提案を受ける(Review code)
  • 動きを追うためのログを足す(Add logs)
  • 説明のコメントを足して、読みやすくする(Add comments)
  • 不具合を直す(Fix bugs)
  • 別の言語に書き換える(Port to a language)

書き換え先として選べるのは、JavaScript、TypeScript、Python、Java、C++、PHPです。

Canvasが開くタイミング

ChatGPTは「Canvasを使ったほうが便利そうだ」と判断すると、自動でCanvasを開きます。OpenAI公式が挙げているのは、10行を超えるような長めの内容を作ろうとしたときなどです。

こちらから開きたいときは、指示文に "use canvas"(キャンバスを使って)と書き添える方法もあります。

使える環境と、使えないモデル

2026年7月27日に確認したOpenAI公式ヘルプでは、CanvasはWeb版・Windows版・macOS版のChatGPTで使えると案内されています。iOS・Android・スマホのWebは、今後対応予定とのことです。また、"pro-series models" と呼ばれるモデルでは使えないと明記されています。

共有やダウンロードの機能も追加されました。ただし、対応プランや細かい動きはアップデートで変わることがあります。自分の環境で何ができるかは、記事の最後の「参考ソース」の公式ヘルプで確かめてください。

注意点

コードのプレビューを動かすとき

CanvasでReactやHTMLの見た目を確認したり、コードを動かしたりすると、設定によっては外部のネットワークへ通信します。Enterpriseプランでは、Canvasのコードからのネットワーク接続は最初からオフです。ただし、管理者が変更できます。

画面に「外部へ通信してよいか」と確認が出たら、送信先と送る内容を見てください。機微な情報を含んだ状態では、許可しないでおきましょう。

履歴や書き出しのやり方は変わります

Canvasは改善が続いている機能です。バージョン履歴・コピー・書き出し・共有のしくみは、そのつど変わることがあります。

「前のバージョンに戻したい」「Wordに書き出したい」といった細かい操作は、OpenAIの公式ヘルプで最新の案内を見てください。

やってみよう

仕事でよく使う3つの型

1. ブログ記事の下書きを、段落ごとに直す

個人事業主向けに、確定申告で気をつけたいことを紹介するブログ記事の下書きを書いて。1000字くらい、見出しもつけて。

Canvasが開いたら、気になる段落を選んで指示してください。「ここに具体例を入れて」「この段落は説教くさいので柔らかく」といった具合です。

2. 取引先への提案メールを推敲する

取引先A社に、納期延長をお願いする丁寧なメールの下書きを書いて。

Canvasに全文が開きます。「冒頭にもっと申し訳なさを出して」「結びだけビジネス調に」と、段落ごとに直していけます。

3. 手元の文章を貼り付けて、直してもらう

次のブログ記事の下書きをCanvasで開いて、推敲を手伝って。

(ここに自分の下書きを貼る)

自分で書いた文章をCanvasに乗せて、赤を入れてもらう使い方です。全部書かせるのではなく、自分の言葉を残したまま直せます。

段落ごとの指示は、この言い方が効きます

  • 「選択した段落だけ、もっと具体例を入れて」
  • 「ここを箇条書きに変えて」
  • 「この段落の語尾を、ですます調にそろえて」
  • 「ここに数字を入れて説得力を上げて」
  • 「最後の段落だけ短く」

数字を入れてもらったときは、その数字が合っているかを自分で確かめてください。ここだけは省けません。

締めに

「返事をもらう道具」だったChatGPTが、Canvasを開くと「一緒に文章を直す相手」に変わります。ブログ記事の推敲、提案書の練り直し、長めのメールの仕上げ。このあたりが、いちばんはまる場面です。

まずは1000字くらいのブログ下書きを頼んで、右側にCanvasが開く感覚をつかむところから始めてみてください。