ChatGPTに画像を読み込ませて中身を聞く
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ざっくり言うと
ChatGPTは、写真を見せて「これ何?」「文字を読んで」と聞ける道具でもあります。名刺・レシート・看板・チラシをスマホで撮って送るだけで、写っている中身を読み取って答えてくれます。
うれしいのはその先です。読み取った金額や日付を、そのまま「月ごとに合計して」「グラフにして」と続けて頼めます。写真を撮るところから表ができあがるまでを、ひとつの会話のなかで進められます。
イメージ
レジ横にたまっていく紙の束、見るたびに気が重くなりますよね。写真を撮る手間だけで、そこから先を任せられます。
正確には
ChatGPTには「画像入力(イメージ・インプット)」という機能があります。会話のなかに画像をアップロードすると、その中身を読み取って答えてくれます。
きちんと読ませる撮り方
同じ紙でも、写り方しだいで結果は変わります。次のような撮り方だと、読み取りが安定します。
- 文字が小さい紙は、できるだけ近づいて撮る
- 影が入らないように、明るい場所で撮る
- レシートや名刺は、斜めではなく正面から撮る
- 1枚に詰め込みすぎず、必要ならページごとに分ける
- 読ませたい場所があるなら「右上の表だけ見て」と範囲を伝える
きれいな写真である必要はありません。読みたい部分がはっきり見えていれば十分です。
読み取って終わりにせず、計算までまかせられます
写真から起こした数字は、そのまま集計に回せます。ChatGPTに、Advanced Data Analysisという計算役がついているからです(もとの名前はCode Interpreterで、今も両方の呼び名を見かけます)。
ファイルをアップロードすると、この機能は自動で立ち上がり、裏側でPythonのコードが書かれて実行されます。Pythonは、データの集計や分析に強いプログラミング言語です。
こちらがコードを書くことはありません。「品目ごとに合計して、棒グラフにして」と日本語で頼むだけです。
公式ヘルプ「Data analysis with ChatGPT」では、渡したデータについて次のことを頼めると案内されています。
- 中身の確認(列名・行数・欠けている値のチェック)
- 集計と要約(月別・品目別など、観点は自由に指定できます)
- 集計表とグラフの作成
- コードを使った分析と、その結果の見直し
計算は、ChatGPTの中にある作業環境(サンドボックス)で行われます。この実行環境から外部のWebサイトやAPIへ直接通信することはできません。ただし、ファイル自体はChatGPTへアップロードされ、OpenAIのサービス上で処理されます。顧客情報や社外秘は伏せてから使ってください。しくみの詳しい説明は、ChatGPTのAdvanced Data Analysisでデータを分析するにあります。
手書きの棚卸メモが読み違えられやすいのは、上に挙げたうち手書き・小さい文字・斜め・日本語の4つが一度に重なるからです。走り書きの日本語を、斜めから小さく撮ってしまいがちですよね。正面から、大きく、明るい場所で撮り直すだけでも結果は変わります。
利用できるプランやモデルの組み合わせ、画像の保存や学習の扱いは、時期によって変わります。今の条件は、記事の末尾にある「参考ソース」の公式ヘルプで確かめてください。
注意点
読み取った結果は、元の画像と見比べる
ここは飛ばさないでください。ChatGPTは画像から読み取った内容をもとに答えています。元画像がぼやけていたり文字が重なっていたりすると、もっともらしい読み間違いが起こります。
金額・日付・電話番号のように、間違えると困る数字はとくに要注意です。よくあるのは次のようなずれです。
- 数字の読み違い(「3」と「8」、「0」と「6」)
- 単位の取り違え(税込と税抜が混ざる)
- 条件の読み違い(「7月ぶん」がどこからどこまでか)
確かめ方は3つあります。
- 「合計金額だけもう一度確認して」と頼み直す
- 「電話番号を1文字ずつ区切って出して」のように、確認しやすい形で出してもらう
- 表の総合計を、レシート1枚ずつの金額と自分でも突き合わせる
どれか1つやるだけでも、大きな間違いは防げます。請求書や税務にかかわる数字は、返ってきた結果をそのまま提出しないでください。
やってみよう
慣れてきたら、聞き方を変えてみましょう。お店で出てくる紙を例にします。
- 仕入伝票の写真
「この伝票から、日付・仕入先・品名・金額を表にして」 - レシートの写真
「店名・日付・税込合計だけ抜き出して」 - 手書きの棚卸メモ
「読み取れる範囲で品名と数量を書き出して。読めない字は『(不明)』と入れて」 - 業者のチラシ
「載っている商品名と単価を一覧にして」
レシートの山を、月別の表にするまで
7月ぶんのレシートがレジ横にたまっている、という場面で考えてみます。ここからがChatGPTの本領です。
- レシートを数枚ずつ撮り、同じ会話に順番に添付して読み取ってもらう
- 「ここまで読み取ったぶんを、日付・仕入先・品目・金額の4列の表にまとめて」と頼む
- 「この表をCSVで書き出して」と伝える(表計算ソフトで開ける形のファイルを作ってくれることがあります)
- 出てきたファイルをもう一度添付して、「月ごと・品目ごとに合計して、棒グラフにして」と頼む
3と4を分けるのは、あとから見直せる形を手元に残すためです。CSVならExcelでも開けますし、8月ぶんを下に足していけば、そのまま年間の集計になります。
なお、無料プランでアップロードできるファイルは1日3つまでです(2026年7月29日時点)。レシートの枚数が多い日は、1枚の写真に数枚まとめて写すか、日を分けて進めてください。
グラフにすると、7月3日(金)と7月15日(水)だけ仕入額が飛び抜けている、といった偏りもすぐ見つかります。数字の並びを眺めているだけでは気づけない差です。
集計まで一気に頼むときの書き方
写真を添付し終えたら、次の文をそのまま貼ってみてください。
添付したのは、当店の7月のレシートの写真です。
1. 1枚ずつ、日付・仕入先(店名)・品目・税込金額を読み取って、1行1件の表にしてください
2. 読み取れなかった項目には「(不明)」と入れて、あとで確認できるようにしてください
3. その表をCSVで書き出してください
4. 品目ごとの合計と、日ごとの支出の動きを棒グラフにしてください
5. 金額が大きかった上位5件を、別の表にまとめてください
読み取りと集計とグラフを、ひとまとめで頼むのがコツです。読めなかったところに「(不明)」を入れてもらうと、あとで人の目で確かめる場所もすぐ見つかります。
結果があやしいときの聞き返し方
出てきた表をそのまま帳簿に写すのは、まだ早いです。会話の続きで、こう聞き返してください。
- 「どの列をどう計算したか、手順を説明して」
- 「合計が、1枚ずつの金額を足した数と合っているか確かめて」
- 「読み取れなかった項目が残っていないか、一覧にして」
会話のなかに「分析を表示」「コードを表示」といったボタンや、コードそのものが出てくることがあります。どんな手順で計算したのかを、あとからたどれるようになっているのです。公式ヘルプも、出てきたコードや前提を確かめたうえで結果を信じるようすすめています。
コードが読めなくても大丈夫です!「今の集計、どうやったの?」と聞けば、日本語で説明し直してくれます。
締めに
手で打ち直すのが面倒だった作業を、写真1枚で片づける。画像認識のいちばんおいしいところは、そこです。そしてChatGPTなら、そこで止まらずに月別の表とグラフまで持っていけます。
最初は、失敗しても困らない紙で試してください。自分のメモや、もらったチラシで十分です。うまく読める写真とそうでない写真の差が分かってくると、仕入伝票や棚卸メモを扱うときも落ち着いていられます。
完璧を求めなくて大丈夫です。下書きを作ってもらって、仕上げは自分の目で。この距離感がちょうどいいですよ。
よくある質問
- Q. ChatGPTは、レシートや伝票の写真から文字を読み取れますか?
- A. 読み取れます。入力欄の「+」から写真を選び、「店名・日付・税込合計だけ抜き出して」のように頼みます。読み取った数字は、そのまま「月ごとに合計して」「棒グラフにして」と集計まで続けられます。
- Q. ChatGPTは手書きのメモも読めますか?
- A. 読めますが、印刷された文字にくらべて精度が落ちます。小さすぎる文字、回転した画像、日本語のような非ラテン文字も苦手です。「読めない字は(不明)と入れて」と頼むと、人の目で確かめる場所がすぐ分かります。
- Q. うまく読ませるには、写真をどう撮ればよいですか?
- A. 明るい場所で、斜めではなく正面から撮ります。文字が小さい紙は近づいて撮り、1枚に詰め込みすぎません。きれいな写真である必要はなく、読ませたい部分がはっきり見えていれば十分です。
- Q. ChatGPTが写真から読み取った金額は、そのまま帳簿に写してよいですか?
- A. 元の画像と見比べてください。3と8のような数字の読み違いや、税込と税抜の取り違えが起こります。「合計金額だけもう一度確認して」と頼み直すだけでも、大きな間違いは防げます。
公開: 更新: ✓ 公式情報と照合:
参考ソース
この教科書は無料で全文公開しています。仕事で使えるところまで進みたい方は、実習と資料がそろった生徒プランをどうぞ。
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