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ShopifyとWooCommerceを比較|運用方法と費用で選ぶなら?

ネットショップを作るとき、ShopifyとWooCommerceのどちらを選ぶか迷いますよね。

どちらも商品を販売できる仕組みですが、月額料金や機能の一覧を横に並べただけでは、運用の手間や総費用の違いまでは見えません。

Shopifyは、ホスティング(サイトを公開するためのサーバー)を含むサービスを契約して使います。

WooCommerceは、自分で用意したWordPress環境へ追加して使います。

そのため、サーバーの管理、更新作業、バックアップ、障害が起きたときの対応を誰が担当するかが変わります。

担当が変われば、かかる費用と作業量も変わります。

この記事では、仕組みの違い、保守の担当範囲、総費用、カスタマイズと外部連携、自社に合う選び方の順に比較します。

1. 仕組みの違いを理解する

「仕組みの違いを理解する」と手書きされたホワイトボードを指す公式キャラクターと、ひよこの落書き

最初に押さえたい違いは、ネットショップを動かすサーバーや管理画面を誰が用意するかです。

Shopifyは、商品と注文の管理画面からホスティングまでを、一つのサービスとしてまとめて提供します。

このように運営会社が基盤ごと用意する形を、ホスティング型と呼びます。

Shopifyの公式ホスティング案内では、すべてのプランに容量無制限のウェブホスティングが含まれると説明されています。

WooCommerceは、WordPressへネットショップの機能を追加するプラグイン(追加機能)です。

WooCommerceの公式資料では、WordPress上で動く、カスタマイズ可能なオープンソースのECプラットフォームだと説明されています。

オープンソースとは、ソフトの中身が公開され、誰でも無料で使ったり改変したりできる形のことです。

二つの仕組みがどう違うのか、項目ごとに整理しました。

比較する点

Shopify

WooCommerce

基盤

Shopifyが提供するサービスを契約

自分で用意したWordPressへ追加

ホスティング

各プランに含まれる

別途ホスティングを選び契約

管理画面

Shopifyの管理画面

WordPressとWooCommerceの管理画面

機能追加

Shopify App Storeのアプリやテーマ

WordPress・WooCommerceのプラグインやテーマ

技術管理

サーバーはShopify、店舗設定や追加した部分は運営者側

サーバーを含む構成全体を運営者側で管理

基盤を誰が用意するかの違いは、カスタマイズの自由度だけでなく、障害が起きたときの問い合わせ先にも影響します。

Shopifyの場合、サーバーと標準機能で起きた問題は、Shopifyの窓口へまとめて問い合わせできます。

ただし、外部アプリや独自に追加したコードが原因の場合は、アプリの提供元や制作を依頼した会社へ確認することになります。

WooCommerceの場合は、原因がホスティング、WordPress本体、テーマ、プラグイン、決済連携のどこにあるのかを、運営者側で切り分けなければなりません。

ShopifyとWooCommerceの大きな違いは、機能の数ではありません。ショップを動かすサーバーを誰が用意し、その管理責任を誰が持つかが違います。

すでにWordPressサイトを運営している場合も、同じサーバーへWooCommerceを追加できるかどうかだけで決めないようにしましょう。

いま契約しているサーバーが、ネットショップの運営に耐えられるかをホスティング事業者へ確認してください。

確認する項目は、想定するアクセス量、保存できるデータ容量、処理性能、バックアップの方法、セキュリティ要件です。

2. 開設・保守の担当範囲を比べる

「開設・保守の担当範囲を比べる」と手書きされたホワイトボードを指す公式キャラクターと、ひよこの落書き

日々の保守を社内の誰が担当できるかは、サービスを選ぶ前に決めておきたい条件です。

ShopifyでもWooCommerceでも、商品情報の登録、在庫と注文の管理、顧客対応、スタッフの権限設定は、店舗側の仕事です。

大きく違うのは、ショップを動かすサーバーやソフトを誰が管理するかです。

管理する対象ごとに、それぞれの担当範囲を整理しました。

管理すること

Shopifyでの担当範囲

WooCommerceでの担当範囲

サーバー

Shopifyが用意した基盤をそのまま利用

運営者がホスティングを選び、契約して設定する

WordPress本体

使用しない

運営者が更新し、不具合や互換性を確認する

テーマ・追加機能

運営者がテーマとアプリを更新し、動作を確認する

運営者がテーマ、プラグイン、決済拡張を更新し、互換性を確認する

バックアップ

重要なデータと独自の変更をどう保存するか自社で決める

ファイルとデータベースの取得方法と、元へ戻す手順を自社で決める

セキュリティ

アカウント、権限、アプリ、店舗設定を管理する

同じ管理に加えて、サーバーとWordPress環境も守る

障害対応

Shopify、アプリ提供元、制作者へ範囲ごとに確認する

ホスティング事業者、各拡張の提供元、制作者へ原因ごとに確認する

Shopifyのテーマ更新に関する公式ヘルプでは、テーマを更新するときの手順が案内されています。

追加したアプリや独自のコード変更と互換性があるかを確かめ、公開前に下書きテーマで動作を見る、という流れです。

つまり、Shopifyを選んでも、追加したテーマやアプリを何も確認しなくてよいわけではありません。

WooCommerceの更新に関する公式資料では、WordPress本体、WooCommerce、拡張機能、テーマ、決済ゲートウェイ(クレジットカード決済などを処理する仕組み)を更新するよう案内されています。

あわせて、更新の前にファイルとデータベースをバックアップし、検証環境(本番とは別に用意した確認用のサイト)で試すことがすすめられています。

WooCommerceを使う場合、運営者は更新作業だけでなく、問題が起きたときに元へ戻せる準備まで整えておく必要があります。

注文を受け付けているショップへ、動作を確かめていない更新をそのまま適用すると、表示が崩れたり決済が止まったりすることがあります。バックアップの取得と、更新後の購入テストまで含めた手順を先に決めてください。

担当者を決めるときは、通常時と緊急時を分けて考えましょう。

日常の更新を誰が行うかに加えて、トラブルが起きたときの連絡先も一覧にしておきましょう。

決済ができない、注文通知が届かない、サイトが開かないといった場面ごとに、どこへ連絡するかを書き出しておくと安心です。

3. 費用を総額で比べる

「費用を総額で比べる」と手書きされたホワイトボードを指す公式キャラクターと、ひよこの落書き

費用を判断するときは、導入時にかかる金額や本体価格だけを見ないようにしましょう。

12か月で支払う総額にそろえて比べます。

ここで紹介する料金体系は、2026年8月25日時点の公式情報を基にしています。

ショップを公開する直前に、料金、税、契約期間、決済条件、キャンペーンの内容を公式ページで再確認してください。

Shopifyの公式料金ページでは、Basic、Grow、Advancedなどの月額プランが案内されています。

あわせて、プランごとの決済手数料、外部の決済サービスを使うときの取引手数料、プランに含まれる追加機能も確認できます。

Shopifyのプラン料金にはホスティングが含まれます。

これとは別に、有料テーマ、アプリ、独自ドメイン、制作や移行の支援などの費用がかかることがあります。

Shopifyの請求に関する公式ヘルプでも、プラン料金のほかに費用が発生する場合があると説明されています。

具体的には、アプリの定期料金、使用量に応じた料金、テーマやドメインなどの一度だけ支払う料金です。

WooCommerceの公式料金ページでは、本体が無料で、月額のプラットフォーム料金も売上からの分配も0だと案内されています。

ただし、本体が無料でも、ショップを公開して安全に運用するための費用まで0になるわけではありません。

費用の項目ごとに、ShopifyとWooCommerceで何がかかるのかを並べました。

費用項目

Shopify

WooCommerce

基本利用

選んだプランの利用料

WooCommerce本体は無料

ホスティング

プランに含まれる

別途契約

ドメイン

取得・更新費を確認

取得・更新費を確認

決済

プランと決済方法に応じた手数料

選んだ決済事業者の手数料

機能追加

有料アプリや、使った分だけ支払う料金がかかることがある

有料の拡張機能や外部サービスの費用がかかることがある

デザイン

有料テーマの購入費や制作費がかかることがある

有料テーマの購入費や制作費がかかることがある

保守

Shopifyの標準機能以外を確認・支援してもらう費用がかかることがある

更新、バックアップ、監視、修正を支援してもらう費用がかかることがある

開発・移行

独自要件への対応やデータ移行で発生

初期構築、独自開発、データ移行で発生

総額を試算するときは、どちらの候補にも次の項目を同じ条件で入れましょう。

  • 12か月分の固定費
  • 想定する売上と注文数に応じた決済手数料・取引手数料
  • 運用に欠かせないテーマ、アプリ、プラグイン、外部サービスの費用
  • ドメイン、メール、ホスティング、バックアップの費用
  • 初期設定、デザイン、データ移行、開発の費用
  • 毎月の保守、障害対応、更新テストにかかる外注費、または自社で使う作業時間

社内で使う作業時間も費用として数えると、どちらが自社に合うか見えやすくなります。

たとえば、WooCommerceの保守を自社で行う場合と、毎月外部の会社へ依頼する場合では、同じ構成でも総額が変わります。

「WooCommerceは本体無料」「Shopifyは月額制」という一項目だけで最安を決めないでください。同じ商品数、売上、必要な機能、保守範囲をそろえたうえで、12か月の総額を比較しましょう。

制作会社から見積もりをもらうときは、その金額にどこまでの作業が含まれるのかも書いてもらいましょう。

バックアップからの復元作業、更新後の購入テスト、緊急時の対応は、保守契約に含まれていないことがあります。

4. カスタマイズと外部連携を比べる

「カスタマイズと外部連携を比べる」と手書きされたホワイトボードを指す公式キャラクターと、ひよこの落書き

カスタマイズは、できることの多さで比べないようにしましょう。

変更を加えたあとも安全に運用し続けられるかどうかで比べます。

Shopifyでは、標準機能に、テーマ、アプリ、外部サービスとの連携を組み合わせて機能を広げます。

Shopifyが用意した共通の基盤を使うため、サーバーを一から用意する作業はいりません。

その代わり、プランやアプリごとの利用条件、テーマとの互換性、毎月かかり続ける利用料は、自分で確認しましょう。

Shopifyのアプリ請求に関する公式ヘルプでは、アプリの料金として、定期料金、使用量に応じた料金、一度だけ支払う料金があると案内されています。

一部の外部アプリは、Shopifyを通さず提供元から直接請求されるとも説明されています。

WooCommerceでは、WordPressのテーマ、プラグイン、コードを組み合わせて、扱うデータ、画面の見た目、購入手続きの流れまで幅広く調整できます。

一方で、独自の変更を加えるほど、更新のたびに必要な作業が増えます。

バージョンアップ後に互換性を確かめる作業、動作テスト、仕様を書き残すこと、担当者が変わるときの引き継ぎまで必要になります。

やりたいことごとに、契約する前に確認しておきたい点を整理しました。

やりたいこと

先に確認すること

標準的な商品販売を早く始めたい

標準機能だけで商品登録、配送、決済、返品を運用できるか

定期購入や予約などを追加したい

対応する機能があるか、必要な利用プラン、追加料金、決済の条件

実店舗や倉庫と連携したい

いま使っているPOS(店頭のレジ・会計システム)、在庫管理、配送サービスと正式に連携できるか

既存のWordPressサイトと一体化したい

いまのテーマ、サーバー、プラグイン、保守体制と組み合わせても動くか

独自の購入手順を作りたい

標準機能で実現できるか、開発が必要な範囲、更新時のテストと保守費

将来ほかのサービスへ移りたい

商品、顧客、注文、画像、URLのデータをどの形式で書き出せるか

必要な機能が一つ増えるたびに、月額費だけでなく、設定作業、動作テスト、問い合わせ先も増えていきます。

機能の一覧に丸を付けて終わりにせず、その機能を誰が導入し、誰が更新し、問題が起きたときに誰が直すのかまで確認しましょう。

独自の機能が必要な場合は、作れるかどうかだけを聞かないようにしましょう。

ShopifyやWordPressの公式アップデートのあとも、その機能を使い続けられる作り方かどうかを制作者へ確認しておくと安心です。

5. 自社に合う選び方

「自社に合う選び方」と手書きされたホワイトボードを指す公式キャラクターと、ひよこの落書き

最後に決めるのは、サーバーやソフトの管理をできるだけ減らしたいのか、自社で管理してでも自由度を持ちたいのかです。

この方針を先に決めてから、細かい機能を比べましょう。

Shopifyを候補にしやすいのは、次のような場合です。

  • サーバーの選定やWordPress本体の保守を自社で担当したくない
  • 標準機能とアプリを中心に運用したい
  • 毎月の固定費をあらかじめ予算に組み込める
  • 管理画面と問い合わせ窓口をなるべく一つにまとめたい
  • 将来、販売する場所を増やすときも同じサービスの中で検討したい

WooCommerceを候補にしやすいのは、次のような場合です。

  • いま運営しているWordPressサイトに、商品販売の機能を組み込みたい
  • サーバー、WordPress、バックアップを管理できる担当者が社内にいる
  • 用意されたサービスでは対応しにくい、自社独自の要件がある
  • 使うテーマや拡張機能を自社で選び、動作を検証できる
  • 障害対応と毎月の保守について、予算や契約を用意できる

どちらのリストにも当てはまらない項目があっても、すぐに候補から外す必要はありません。

社内に足りない担当者や機能を外部の会社に補ってもらう場合は、その費用と対応にかかる時間も総額へ加えましょう。

Shopifyを選んだ場合も、検索から商品や記事を見つけてもらうための設定は必要です。

ページの構成や検索向けの設定は、「ShopifyのSEO入門|初心者が最初に確認したい設定と商品ページ」で詳しく説明しています。

契約する前に、候補の構成でひととおり動かして確かめましょう。

商品の登録、テスト注文、注文通知の受信、キャンセルと返金の処理、スマートフォンでの表示までを試してみてください。

まとめ

「まとめ」と手書きされたホワイトボードを指す公式キャラクターと、ひよこの落書き

ShopifyとWooCommerceを選ぶときの要点を振り返ります。

  • Shopifyはホスティング込みのサービス、WooCommerceはWordPressへ追加するプラグイン
  • 商品や注文の運用はどちらも店舗側が担い、サーバーとソフトの管理範囲が異なる
  • WooCommerceは本体が無料でも、ホスティング、拡張機能、保守、開発の費用がかかることがある
  • 料金は、同じ売上、注文数、必要な機能、保守範囲にそろえて12か月の総額で比べる
  • 独自機能は、作れるかどうかだけでなく、更新後の互換性と直す担当者まで確認する
  • 料金と機能は2026年8月25日時点のため、公開直前に公式情報を再確認する

まず一つやるなら、自社でサーバーとWordPressを保守できる担当者がいるかどうかを書き出してみましょう。

サーバーやソフトの管理をサービス側へ任せたいならShopify、自社でWordPress環境を管理して独自性を優先したいならWooCommerceが軸になります。最後は、12か月の費用と、緊急時に動く担当者を並べて比べてください。

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