【2026年7月30日】小規模事業者向けAI・Webニュース|Google検索の「メディアを保存」がAI学習に・補助金の次回締切は8月25日

今日は、先に確認しておきたい設定と締切が2件、知っておくと役に立つ新機能が3件です。
1件目は、Google検索で使った写真や音声の扱いです。
「メディアを保存」という設定がオンになっていると、Googleレンズで撮った画像などがGoogleのAIの開発と改善に使われることがあります。
2件目は、ITツールの導入費用を補助する「デジタル化・AI導入補助金2026」の次の締切です。
締切は2026年8月25日(火)17:00ですが、申請の前に済ませておく手続きがあるため、動き出すかどうかを今のうちに決めておきたいところです。
後半では、ChatGPTのアカウントで他サービスにログインできる新しい仕組みと、Mac版Geminiの音声入力、コードエディタVS Codeの更新をまとめました。
それでは、順番に見ていきましょう。
Google検索の「メディアを保存」、オンだとレンズの写真や音声がAIの学習に使われます
Googleが、検索ヘルプの「検索サービス履歴に保存されるメディアを管理する」というページで、検索サービスに保存されたメディアの扱いを案内しています。
ここでいうメディアとは、検索サービスで操作した画像、ファイル、音声録音、動画録画のことです。
具体的には、Googleレンズの画像、検索LiveやGoogle翻訳の英会話の練習の記録、アップロードしたコンテンツ、音声検索の結果などが含まれます。
大事なのは、「メディアを保存」という設定がオンのときの使われ方です。
「メディアを保存」がオンだと、保存されたメディアは検索を便利にするためだけでなく、GoogleのAIモデルと技術、それらを使うGoogleサービスの開発と改善にも使用されることがあります。
オフにした場合は、今後操作するメディアは、利用者への応答やGoogleの安全性確保には引き続き使われるものの、フィードバックを提供しない限り、生成AIモデルのトレーニングには使用されないと案内されています。
もう一つ、あとから取り返しにくい条件があります。
保存されたメディアがすでにAIモデルのトレーニング用として選択されている場合、そのメディアはアカウントから切り離され、元のアクティビティを削除しても最長4年間保持されます。
つまり、あとから履歴を消しても、学習に回った分は取り戻せないということです。
また、「メディアを保存」をオフにしても、過去に保存されたメディアが自動的に消えるわけではありません。
自分で削除しない限り、引き続きGoogleの技術改善に使用される場合があるとされています。
今の設定は、次の順番で確認できます⇩
- ブラウザで「Googleマイアクティビティ」(myactivity.google.com)を開きます(Googleアカウントへのログインを求められることがあります)
- 「検索サービス履歴」を選びます
- 「メディアを保存」のチェックボックスを、オンまたはオフにします
マイアクティビティは、Googleアカウント設定の「データとプライバシー」→「履歴の設定」からも開けます。
なお、このヘルプページの冒頭には、Googleが検索、マップ、ショッピング、翻訳などの設定を更新中で、その更新は今後数か月かけて段階的に適用される予定だと書かれています。
画面にこの設定がまだ表示されていない場合は、これまでどおり「ウェブとアプリのアクティビティ」で履歴が管理されている状態だと案内されています。
ご自身のアカウントが今どちらの状態かは、実際に画面を開いて確かめてみてください。
仕事の書類や商品、手書きのメモをGoogleレンズで撮って調べることがある方は、一度見ておくと安心です。
お客様の情報が写り込んだ写真を扱う機会がある場合は、特に確認をおすすめします。
保存されるメディアの種類、オン・オフそれぞれの扱い、設定の手順は、Google検索ヘルプの「検索サービス履歴に保存されるメディアを管理する」で確認できます。
デジタル化・AI導入補助金2026、次の締切は2026年8月25日(火)17:00です
業務用ソフトなどのITツール導入を支援する「デジタル化・AI導入補助金2026」で、次の締切日が公表されています。
昨年までの「IT導入補助金」にあたる制度で、公式サイトでは2025年以前の案内が「過去の補助金情報」としてまとめられています。
公式の事業スケジュールに掲載されている締切日は、申請枠ごとに次のとおりです⇩
- 通常枠、インボイス枠(インボイス対応類型)、インボイス枠(電子取引類型)、セキュリティ対策推進枠
4次締切分が2026年8月25日(火)17:00 - 複数者連携デジタル化・AI導入枠
2次締切分が2026年8月25日(火)17:00
その後の予定も、あわせて公表されています。
交付決定日は2026年10月7日(水)、事業実施期間は交付決定から2027年3月31日(水)17:00まで、事業実績報告の期限も2027年3月31日(水)17:00で、いずれも予定と記載されています。
締切当日の時間にも注意が必要です。
「17:00まで」と記載されている各種申請・提出は、締切日当日の17:00をもって申請マイページから行えなくなり、締切時間を過ぎた場合はいかなる理由であっても受付されないと案内されています。
さらに、締切の直前は申請マイページへのアクセスが集中し、画面の移動やSMS認証にかかる接続時間が通常より長くなる可能性があるため、余裕をもって手続きするよう呼びかけられています。
ここで見落としやすいのが、申請そのものより前に済ませておく手続きです。
公式サイトでは、すべての申請枠・類型の要件として、次の2つが挙げられています⇩
- 「GビズIDプライム」アカウントの取得
- 「SECURITY ACTION」の宣言(「★一つ星」または「★★二つ星」)
SECURITY ACTIONは、情報セキュリティ対策に取り組むことを事業者自身が宣言する制度で、交付申請を作成するときに宣言済アカウントIDの入力が必要になります。
それぞれ、発行までにかかる期間の目安も公式に示されています。
GビズIDプライムの発行はおおむね2週間、SECURITY ACTIONの宣言済アカウントIDの発行はおおむね2〜3日です。
8月25日から逆算すると、GビズIDプライムをまだ持っていない場合、準備の時間にあまり余裕はありません。
今回の締切に間に合わせたい方は、まずGビズIDプライムの申請から動きましょう。
GビズIDプライムは、GビズIDの公式サイトにある「GビズIDアカウントの作成をはじめる」から申請できます。
SECURITY ACTIONは、IPAの「SECURITY ACTION」案内ページにある「自己宣言の申込方法」から申し込めます。
締切日とその後の予定はデジタル化・AI導入補助金2026の「事業スケジュール」で、申請前に必要な手続きは同サイトの「申請を行う前に必要な手続き」で確認できます。
ChatGPTのアカウントで他サービスにログインできる「Sign in with ChatGPT」がベータで始まりました
OpenAIが、ChatGPTのアカウントを使ってほかのサービスにログインできる「Sign in with ChatGPT」を、ベータとして提供し始めました。
ベータとは、正式版の前のお試し提供のことです。
最初の対象として案内されているのは、Airtable、GitLab、HubSpot、Notion、Supabase、Vercelなどのプラグインとパートナーサイトです。
ChatGPTのプラグインディレクトリから対応アプリをつなぐときに、この方法で新しくアカウントを作ったり、すでに持っているアカウントと結び付けたりできます。
参加しているパートナーのサイト側でも、ログイン画面で「Sign in with ChatGPT」を選んでアカウントを作成したり、ログインしたりできるようになります。
気になるのは、相手側に何が渡るのかというところですよね。
サインインの際にパートナーへ共有されるのは、名前、メールアドレス、プロフィール写真(設定している場合)だけだと案内されています。
そのうえで、各プラグインが受け取るアクセス権については、利用者が別に内容を確認して承認する仕組みだと説明されています。
ログインのためにIDとパスワードを新しく作らずに済むのは、手間が減るありがたい変更です。
一方で、仕事で使うアカウントをつなぐ場合は、承認画面に出てくる権限の中身を読んでから進めましょう。
会社のNotionやHubSpotをお使いの場合は、社内で誰がどのアカウントでつなぐのかを決めておくと、あとで管理しやすくなります。
対象サービスと共有される情報は、OpenAIヘルプセンターの「ChatGPT — Release Notes」で確認できます。
Mac版Geminiで、Fnキーを長押しして話すと文字を入力できるようになりました(現時点では英語)
Googleが、Mac版のGeminiアプリに、パソコン全体で使える音声入力を追加しました。
Fnキーを押したまま話すと、今開いているウィンドウの中で、話した内容が整った文章に文字起こしされます。
その文章は、カーソルのある位置にそのまま入ります。
メールの返信やメモ書き、フォームへの入力など、キーボードを打っていた場面をそのまま置き換えられるのが特徴です。
さらに、設定で「reasoning」(AIがじっくり考える動作のことです)を有効にすると、できることが増えます⇩
- 文章の書き換え
- 書式の変更
- パソコン内のファイルからの情報の抜き出し
- 画像の生成
提供は2026年7月29日から始まっており、Mac版Geminiアプリのすべての利用者が対象だと案内されています。
ただし公式の案内では英語での提供とされており、日本語への対応については記載がありません。
日本語で使える時期は分からないため、今は「英語で試せる機能」として押さえておくのがよさそうです。
アプリは gemini.google/mac からダウンロードできると案内されています。
Macをお使いの方は、英語のメールの下書きなど、英語で入力する場面から試してみてください。
機能の内容と提供対象は、Geminiの公式リリースノート(2026年7月29日分)で確認できます。
VS Code 1.131が公開、AIの作業状況の表示と拡張機能なしの音声入力が加わりました
制作の現場で広く使われているコードエディタ「Visual Studio Code」の最新版1.131が、2026年7月29日に公開されました。
AIに作業を任せる使い方まわりの更新が中心で、大きな変更が3つあります。
1つ目は、サブエージェント(本体のAIから枝分かれして作業を進める補助のAI)の状況が見えるようになったことです。
Agentsウィンドウの会話画面に、動いているサブエージェントごとの情報が表示されます。
表示されるのは、使っているモデル、動き続けている時間、今まさに呼び出しているツールの3つです。
会話を開かなくても進み具合が分かるので、待っているときの「今どうなっているんだろう」が減ります。
2つ目は、音声入力です。
これまで必要だった「VS Code Speech」という拡張機能を入れなくても、チャット欄、テキストエディタ、内蔵ターミナルで音声入力が使えるようになりました。
文字起こしには、パソコンの中だけで動くオフラインのNemotronモデルが使われると説明されています。
3つ目は、Agentsウィンドウで使える新しいMarkdownエディタです。
Markdownファイルを表示しながらその場で編集でき、AIが対応できるコメントを書き込めます。
ただし、2つ目と3つ目は「Experimental(実験的)」と書かれた機能です。
自動では有効にならないため、「dictation.enabled」や「workbench.editor.markdownDefaultEditorInAgentsWindow」といった設定を自分でオンにする必要があります。
設定画面は、メニューの「File」→「Preferences」→「Settings」から開けます。
開いたら、上部の検索欄に設定名を貼り付けると、その設定だけに絞り込めます。
更新するだけで使える1つ目と違い、あとの2つは設定を変えてから試す機能だと考えておきましょう。
更新は、メニューの「Help」→「Check for Updates」から確認できます(お使いの環境によって表示が異なる場合があります)。
変更点の一覧と設定名は、Visual Studio Codeの1.131リリースノートで確認できます。
今日の要点、Googleの設定確認と8月25日の締切準備を先に
新機能も気になりますが、先に手を付けたいのはこの3つです。
- Google検索の「メディアを保存」
オンだとレンズの画像や音声検索の結果などがAIの学習に使われ、学習に使われた分は元の履歴を削除しても最長4年間保持されるため、マイアクティビティの「検索サービス履歴」で今の状態を確認しましょう - デジタル化・AI導入補助金2026
次の締切は2026年8月25日(火)17:00で、要件のGビズIDプライムは発行までおおむね2週間かかるため、申請を考えている方は今週のうちに手続きを始めましょう - 今日の新機能3件
「Sign in with ChatGPT」はベータで共有されるのは名前・メール・プロフィール写真、Mac版Geminiの音声入力は英語での提供、VS Code 1.131の音声入力とMarkdownエディタは実験的機能という点を押さえておきましょう
まずは数分で終わるGoogleの設定確認から、続いて補助金の準備へ進めてみてください。
※記事内の情報は2026年7月30日6時55分時点で、各公式ページを最終確認しています。
申請や利用の前には、リンク先の最新情報もご確認ください。
