法人でClaudeを使う時のプラン選び
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ざっくり言うと
Claudeのプランは、ひとりで使う個人プランと、チームや会社で使う法人プランに分かれます。
ひとりで使うなら個人プラン(Pro $20/月など)で足ります。対応地域の2〜150人の規模ならTeam($25/人/月から)、監査・保持・権限の管理まで必要ならEnterprise($20/シート+利用量の従量課金から)が候補です。この3段階で考えると、迷いにくくなります。
2026年7月29日時点の公式ドキュメントでは、Enterpriseのメンバー・招待・グループなどをプログラムから扱うAdmin APIが、ベータとして案内されています。
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正確には
ClaudeはAnthropicという会社が提供しているAIアシスタントです。2026年7月29日時点のプランは、Free / Pro / Max / Team / Enterpriseの5段階で整理できます(公式の料金ページ)。このうち、法人向けはTeamとEnterpriseです。
まず、金額を並べます。
ひとりで使う場合(Free / Pro / Max)
Free($0)は、無料で試せる入門枠です。Pro($20/月)は個人の日常利用向けで、Freeより使用量が多く、機能も増えます。
Max($100/月または$200/月)は、毎日ヘビーに使う個人向けです。Proよりさらに使用量が多く、Pro比で5倍・20倍にあたります。
3つとも、ひとりで契約してひとりで使うプランです。
2〜150人のチームで使う場合(Team)
Teamは、対応地域の2〜150人のチーム向けです。シートは2種類あり、使い分けて契約できます。
- Standardシートは$25/人/月、年払いなら$20/人/月
- Premiumシートは$125/人/月、年払いなら$100/人/月
PremiumはStandardに加えて、Pro比6.25倍の使用量を使えます。
管理者用のコントロールパネルがあり、シートや利用状況をまとめて管理できます。チームを管理する機能としては、次のものが案内されています。
- SSO(シングルサインオン。1回のログインで複数のサービスを使えるしくみ)
- Domain Capture(会社のメールアドレスで使っている人を、自社の組織にまとめるしくみ)
- Just-in-Timeプロビジョニング(はじめてログインしたときに、アカウントを作るしくみ)
組織ごと・ユーザーごとの支出上限、役割ごとの権限も設定できるのが特徴です。Slack、Microsoft 365、カスタムコネクターを横断して社内の情報を探すEnterprise searchも使えます。Claude CodeとClaude Coworkも、Team / Enterpriseの対象機能として案内されています。
全社で導入する場合(Enterprise)
大規模な組織や、セキュリティの要件が強い組織での導入を想定したプランです。次のような機能が追加されます。
- SCIM(自動プロビジョニング。社内のシステムと連携して、アカウントを追加・削除するしくみ)
- 監査ログ(誰がいつ何をしたかの記録)
- カスタムデータ保持期間(データを残す期間を、組織側で決められる設定)
- ロールベースのアクセス制御(役割ごとに、使える範囲を分ける方式)
さらに、Compliance API、IP allowlisting(接続を許可する場所を限定するしくみ)、ネットワークレベルのアクセス制御など、組織向けの管理・セキュリティ機能も追加されます。ベータの機能としては、使えるモデルやeffort level(どれくらい念入りに考えさせるかの水準)を、管理者がユーザーごとに制御するしくみも案内されています。
Enterprise向けAdmin APIのベータでは、こんなことができます。
- メンバーの検索、役割の変更、削除
- 招待
- グループと、そこに所属するメンバーの管理
- カスタムロールの参照
ただし、Claude Console組織とは使える管理APIの範囲が違います。どちらが対象になるかは、記事の最後の「参考ソース」の公式ページで確かめてください。
契約の形は2通りあります。
- セルフサーブは$20/シート+利用量をAPIレートで従量課金、年払いで、最低20シートから
- 営業経由は価格非公表で、最低50シートから
利用量で課金されるEnterpriseでは、座席の料金とは別に、実際に使った量の費用がかかります。シート料金が安い代わりに、使った分だけ払う形です。月額が読みにくくなるので、この点は事前に社内で共有しておいてください。
入れたデータは、学習に使われるのか
Anthropicは、商用利用(Commercial Terms)で送られたデータを、既定ではモデルの学習に使いません。Team / Enterprise / APIなど、法人向けサービスに共通のルールです。Development Partner Programに自分から参加を申し込んだ場合だけが、例外になります。
つまり法人プランの通常利用では、入力と出力がそのままモデル改善に使われる前提ではありません。ただし、フィードバックの送信、明示的な参加、契約上の条件、法令・安全への対応といった例外はあります。詳しくは Anthropic Privacy Center で確かめてください。
30日のデータ保持は、どこが対象か
対象モデル(Covered Models)のデータを30日保持する、という案内があります。ただしこれは、Team / Enterprise / APIのすべてに一律で適用されるものではありません。
対象になるのは、次の場合だけです。
- Claude Consoleで、データを残さない設定(ZDR)のワークスペースを使っている場合
- Claude Enterpriseで、データを残さない設定のままClaude Codeを使っている場合
- AWS Bedrock、Google Cloud Agent Platform、Microsoft Foundryのいずれかで、データを残さない設定のまま対象モデルを使っている場合
Free / Pro / Maxは、この変更の対象外です。Enterpriseの通常のチャットとCoworkは、すでに標準の保持設定で動いています。ほかの組織にも、変わるところはありません。
契約を考える前に決めておくこと
- 誰が使うか。代表者だけか、メンバー全員かで、必要な管理機能が変わります
- 何を入れるか。社内資料・顧客情報・契約書などを扱うなら、個人プランの延長ではなく、法人向けのデータの扱いを確かめてください
- 誰が管理するか。退職者のアカウント削除、シートの追加、アクセス権限の見直しを、誰が担当するか決めておきましょう
- 何を成功とするか。「議事録作成の時間を減らす」「社内FAQを探しやすくする」など、導入の目的を1つに絞ると選びやすくなります
よくある選び間違い
- 人数だけで決める。少人数でも、セキュリティの要件が厳しければ管理機能が要ります
- 機能名だけで決める。使う業務が決まっていないと、便利そうな機能が眠ったままになります
- 個人アカウントを寄せ集める。メンバーが増えるほど、退職時の手続きや請求の管理が面倒になります
法人利用は「高いプランほど偉い」という話ではありません。何人で使うのか、記録と権限をどこまで管理したいのか。この2つで決まります。
やってみよう
人数と用途で始め方を決める
「個人事業主だけれど、近いうちに法人化して数人を雇うかもしれない」。そんな段階なら、ひとりの間は個人のPro($20/月)で慣れておくのが現実的です。共同で管理する必要が出てきたら、そこでTeam($25/人/月)を検討すれば間に合います。
2026年7月29日時点の公式料金ページでは、Teamは2〜150人向けとされています。とはいえ、2人になっただけで自動的に移行が必要になるわけではありません。
逆に、取引先のセキュリティ要件でSSO、監査ログ、SCIM、カスタム保持期間などが最初から必須になることもあります。その場合は、早めにEnterpriseの条件を確かめてください。
もうひとつ大事なことがあります。法人プランにしたからといって、社内の活用が自動で進むわけではありません。契約だけしても、誰が何に使うかが決まっていなければ、結局は個人の試行錯誤に戻ります。
最初は、議事録の作成、社内FAQ、営業メールの下書きなど、効果が見えやすい業務をひとつ選んでみてください。小さく試して、ルールと成果が見えてから利用者を増やすほうが、社内の説明もしやすくなります!
導入前のメモには、最低限この4つを書いておくと安心です。
- 利用者
- 扱う情報
- 管理者
- 禁止事項
よくある質問
- Q. Claudeを会社で使うなら、どのプランを選びますか?
- A. 人数と、記録や権限をどこまで管理したいかで決まります。ひとりなら個人プラン、チームでまとめて管理したいならTeam、監査ログやデータの保持期間まで決めたいならEnterpriseが候補です。
- Q. ClaudeのTeamプランでは、どんな管理ができますか?
- A. 管理者用のコントロールパネルで、シートと利用状況をまとめて管理できます。SSO、Domain Capture、Just-in-Timeプロビジョニングのほか、組織ごと・ユーザーごとの支出上限や役割ごとの権限も設定できます。
- Q. ClaudeのTeamに入れた社内資料は、AIの学習に使われますか?
- A. 既定では使われません。Anthropicは商用利用の規約で送られたデータを、既定ではモデルの学習に使わないと案内しています。Development Partner Programに自分から参加を申し込んだ場合だけが例外です。
- Q. Claudeの法人プランを契約する前に、決めておくことはありますか?
- A. 誰が使うか、何を入れるか、誰が管理するか、何を成功とするかの4つです。とくに退職者のアカウント削除やアクセス権限の見直しを誰が担当するかは、先に決めておいてください。
公開: 更新: ✓ 公式情報と照合:
参考ソース
- Anthropic公式 - Claude Pricing(公式情報)
- Claude Help Center - What is the Team plan?(公式情報)
- Claude Help Center - What is the Enterprise plan?(公式情報)
- Anthropic公式 - Team plan(公式情報)
- Anthropic公式 - Enterprise(公式情報)
- Anthropic Privacy Center - Is my data used for model training? (commercial)(公式情報)
- Anthropic Privacy Center - How long do you store my organization's data?(公式情報)
- Claude Help Center - Release notes(公式情報)
- Claude Platform Docs - User management(公式情報)
- Anthropic Privacy Center - Data retention practices for Covered Models(公式情報)
この教科書は無料で全文公開しています。仕事で使えるところまで進みたい方は、実習と資料がそろった生徒プランをどうぞ。
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