ざっくり言うと

会社でClaudeを使う場合は、個人向けのProやMaxに加えて、TeamとEnterpriseという組織向けプランがあります。利用人数・使う量・必要な管理機能で選びましょう。

2026年10月2日時点の公式情報では、次のように整理できます。

状況まず比較するプラン
自分1人だけで使う個人向けのPro/Maxも候補
2〜150人で請求やメンバーをまとめて管理したいTeam
SSOで会社の認証を使いたいTeam/Enterprise
入退社の自動管理・監査・保持期間の設定が必要Enterprise
150人を超えて利用したいEnterprise

Teamは最低2人からです。Enterpriseはオンラインで購入するセルフサービスなら20席、営業経由なら50席から契約できます。人数に加えて、会社の規程や取引先の条件を満たせるかも確かめてください(Teamの公式ヘルプ、Enterpriseの公式ヘルプ)。

イメージ

同じ10人の会社でも、選ぶプランは変わる

10人で営業メールの下書きや議事録の整理に使う会社を考えてみましょう。請求をまとめ、会社の認証でログインさせたいなら、Teamが候補です。

同じ10人でも、入退社のたびに利用者を自動で追加・削除し、監査の記録を残す必要があるなら、Enterpriseを比較する理由があります。ただし、実際の利用者が10人でも最低席数分の契約が必要になるため、必要な機能と費用を合わせて判断してください。

正確には

Teamの料金とStandard/Premiumの違い

TeamにはStandardとPremiumの2種類の席があります。席とは、1人に割り当てる利用枠のことです。

次の金額は2026年10月2日時点の米国向け税抜き価格です。地域・通貨・税の扱いは異なるため、契約前に公式料金ページとアップグレード画面で確認しましょう。

Teamの席月払い(1人あたり)年払いの月換算(1人あたり)
Standard$25/月$20/月
Premium$125/月$100/月

PremiumはStandardの機能を含み、利用量が多い席です。同じTeam内で組み合わせられるので、全員をPremiumにそろえる必要はありません。

Teamの公式ヘルプでは、1セッションあたりの利用量を次のように案内しています。セッションは、利用量を区切って数える期間です。

席Proとの比較向いている使い方の例
Standard約1.25倍日常の文章作成や調査
Premium約6.25倍Claude CodeやCowork、長い調査を頻繁に使う

これは送れる質問の回数が常に同じ倍率になる、という意味ではありません。長い資料や回答など、使い方によって消費する量が変わります。

Teamは席料金に加えて、追加利用の費用を考える

Teamの利用上限はメンバーごとにあり、週ごとの上限も設けられています。1人が上限に達しても、ほかの人の利用枠は減りません。

組織の管理者がusage credits(利用クレジット)を有効にすると、上限に達したあとも追加料金で利用できます。Teamではクレジットを事前購入し、追加利用分は標準API料金で計算されるしくみです(利用クレジットの公式ヘルプ)。

5人全員がStandardを月払いで使うなら、席料金は$25×5人で$125/月です。年払いなら月換算$100、年間の席料金は$1,200になります。税と追加利用分は別なので、席料金だけを総予算にしないようにしましょう。

Teamでも請求・ログイン・メンバーを管理できる

2026年10月2日時点では、Teamでも次の機能が案内されています(Teamの公式ヘルプ)。

  • 中央請求とメンバー・席の管理
  • SSO(会社の認証を使ってログインするしくみ)
  • JIT(初回ログイン時にメンバーを追加するしくみ)
  • 追加利用の組織・ユーザー単位の支出管理
  • Enterprise Search(社内の情報をまとめて探す機能)とコネクタ(外部サービスとの接続機能)
  • Claude Code(開発作業を助ける機能)とCowork(ファイルなどを使って仕事を進める機能)

Google Drive、Gmail、Google Calendar、GitHub、Microsoft 365、Slackなどへの接続も案内されています。接続すれば、社内資料を探す作業にも使えますが、どの情報へアクセスさせるかは管理者が確認してください。

Enterpriseは席料金と利用料金を分けて考える

現行のEnterpriseは、1席あたり月換算$20の年払いに、実際の利用料金が加わる形です。2026年10月2日時点の公式料金ページで確認した価格なので、契約前には最新の表示と見積もりを確かめてください。

Enterpriseの席料金には、Claudeの利用量が含まれません。

Claude、Claude Code、Coworkで使ったトークン(AIが文章を処理するときの単位)は、標準API料金を基準に別途課金されます。APIとは外部のプログラムからサービスを使うしくみですが、ここではClaudeの画面で使う分にも、その料金基準を使うという意味です。

たとえば20席なら席料金は月換算$400、年間$4,800です。この金額に利用料金と税などが加わるため、「20人で月$400だけ」とは考えないでください。

利用額の上限は組織とユーザーごとに設定する

現行の従量課金型Enterpriseには、席ごとの利用量上限や、料金に含まれるトークン枠がありません。利用した分を組織全体でまとめて請求しますが、管理者は組織とユーザーごとに支出上限を設定できます。

支出上限に達すると利用が止まるため、よく使う人への配分と月の予算を決めておきましょう(Enterpriseの請求に関する公式ヘルプ)。

Enterpriseは購入方法で請求が変わる

2026年10月2日時点の公式ヘルプでは、セルフサービスと営業経由の基本機能・席価格は同じとされています。違うのは最低席数や支払い方法です(Enterpriseの公式ヘルプ)。

セルフサービス

オンラインで購入し、最低20席から契約できます。席料金は年払いで、利用料金はクレジットを事前購入する形です。

USDのみで、カードやACH(米国の銀行振替)に対応します。組織共通のクレジット残高がなくなると、追加購入するまで組織全体の利用が止まります。

営業経由

Anthropicの営業を通じて購入し、最低50席から契約できます。席料金は年払いで、利用料金は月ごとの後払いです。

複数通貨や請求書払いに対応します。専任の支援や個別条件が必要な場合も、契約前に相談してください。

セルフサービスでは年契約の途中に席数を減らせません。利用者を削除しても、その席を別の人に割り当てられるようになるだけで、すぐに料金が下がるわけではない点に注意しましょう(席管理の公式ヘルプ)。

Enterpriseで追加される管理・監査機能

Enterpriseを選ぶ理由は人数だけではありません。2026年10月2日時点の主な管理機能を並べると、次の違いがあります(公式料金表、JITとSCIMの公式ヘルプ)。

管理したいことTeamEnterprise
SSOで会社の認証を使う対応対応
JITで初回ログイン時に追加する対応対応
SCIMで入退社をID管理システムと同期する対応なし対応
監査ログで操作やアクセスを記録する対応なし対応
Compliance APIで監視システムと連携する対応なし対応
会話などの保持期間を会社で設定する対応なし対応
IP許可リストなどで接続元を制限する対応なし対応

JITは初回ログイン時の追加に使えますが、退職者を自動で削除する機能ではありません。Teamでは退職時のメンバー削除を誰が担当するか、先に決めておく必要があります。

SCIMは、会社のID管理システムに合わせて利用者を追加・削除するしくみです。入退社を自動で同期したい、監査記録やデータ保持期間が契約上必要、といった条件があればEnterpriseを検討してください。

1人会社ならProやMaxも候補になる

自分1人で使う会社なら、Teamへ移る必要があるとは限りません。Teamは最低2人からなので、まず個人向けのProやMaxも含めて比較しましょう。

2人以上になっても、人数だけで自動的にTeamへ切り替えるものではありません。請求・ログイン・退職時の管理を会社としてまとめたいかが判断材料です。

一方、個人プランと法人プランではデータの扱いも異なります。業務に入れる情報について会社の条件を満たすか確かめ、個人向けも含む金額はClaudeの料金プラン早わかりで比較してください。

入力内容は、既定ではモデル学習に使われない

Anthropicは、TeamやEnterpriseなど商用製品の入力・出力を、既定ではモデル学習に使わないと案内しています。ただし、評価や不具合の報告を送った場合、データ利用を明示的に許可した場合などは例外です(公式プライバシー案内)。

TeamとEnterpriseのOwner/Primary Owner(組織の所有者)は、メンバーがチャット評価を送れるかを設定できます。運用を始める前にフィードバック設定の公式ヘルプも確認しましょう。

データの見え方や管理者の権限は、Claudeのプライバシーの基本で確認できます。

契約前に確認したい5つ

料金を比べる前に、次の5つを社内で整理してみてください。

  1. 何人で使い、そのうち何人が頻繁に使うか
  2. SSO・SCIM・監査ログ・保持期間の設定が必要か
  3. 席料金と追加利用を合わせた月の予算はいくらか
  4. 入力してよい情報と、伏せる情報は何か
  5. メンバー削除・席の変更・支出確認を誰が担当するか

最初の用途は、議事録の整理や営業メールの下書きなど、効果を確かめやすい仕事を1つ選ぶと進めやすくなります。必要な管理条件を満たすプランで小さく試し、利用量を見てから席の組み合わせを考えましょう。

判断クイズ

第1問

社員10人で使い、SSOと中央請求が必要です。SCIMや監査ログは不要なら、まず何を比較しますか?

A. 必ずEnterpriseを契約する。
B. Teamで必要な条件を満たせるか確認する。

第2問

社員の入退社を、ID管理システムからSCIMで自動同期したい場合は?

A. Teamを選ぶ。
B. Enterpriseを比較する。

第3問

Enterpriseを20席契約すれば、月換算$400だけでClaudeを使えますか?

A. 席料金だけで使える。
B. 席料金とは別に利用料金がかかる。

まとめ

まずTeamで必要な管理を満たせるかを確認し、監査や入退社の自動管理が必要ならEnterpriseを比較しましょう。

TeamはStandard/Premiumの席料金が基本で、必要に応じて追加利用の費用がかかります。現行のEnterpriseは、席料金とすべての利用料金を分けて考える契約です。

1人利用ならProやMaxも候補になります。人数だけでなく、管理条件と実際の利用量を合わせて選んでください。

やってみよう