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Claudeに役割を与えると回答が変わる(プロンプトの基本)

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ざっくり言うと

質問の最初に「あなたは○○です」と一言足すだけで、Claudeの答えは切り口も言葉づかいも変わります。

もう一段効くのが、肩書きで止めないことです。「何を重視する○○か」まで書くと、答えの向かう先がぐっと絞られます。Anthropicの公式ガイドも、役割は具体的にするほど効きやすいと説明しています。

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正確には

Anthropicの公式ガイドには、「システムプロンプトでClaudeに役割を与える」という項目があります(※原文:Giving Claude a role with a system prompt)。役割を渡す書き方(役割プロンプト)は、Claudeの力を引き出すもっとも強力な方法のひとつとして紹介されています。挙げられている利点は3つです。

  • 答えの精度が上がる
    法律の分析や財務のモデル作りのような複雑な分野では、答えの質が大きく上がることがあります
  • 話し方を切り替えられる
    CFO(財務の責任者)のような簡潔さ、コピーライターのような表現力といったぐあいに、伝え方を選べます
  • 話が脱線しにくくなる
    役割という枠があると、頼んだ仕事の範囲から外れにくくなります

くわしい説明は、記事の最後の「参考ソース」の公式ページに載っています。

役割を渡すのは、キャラクター設定を作って遊ぶこととは違います。答えの角度、言葉づかい、どこまで踏み込むかを、こちらで決めるための道具です。

肩書きだけでは、まだ足りない

公式ガイドは、役割を具体的にするほど効きやすいとも書いています。例に挙がっているのが「データサイエンティスト」と「Fortune 500企業で顧客分析を専門にしているデータサイエンティスト」の差です。後ろのほうが、答えの狙いどころがはっきりします。

普段の仕事で、そこまで凝る必要はありません。「税理士」を「個人事業主の確定申告を専門にしている税理士」にするだけでも、返ってくる中身は変わります。

そこにもう一言足すと、さらに絞れます。「この人なら何を重視するか」です。編集者なら読みやすさ、税理士なら確かめておくべき前提、営業なら相手が引っかかりそうな条件。重視してほしい点まで書くと、役割がただの飾りになりません

覚え方は「肩書き + 何を重視するか」です。

具体さを1段ずつ上げてみる

同じ依頼を、役割の具体さだけ変えて出してみます。頼むのは、取引先へ出す見積書に添える説明文の見直しです。

まず、役割なしのまま。

この説明文を分かりやすく直してください(ここに元の文章を貼る)。

→ 一文を短くする、むずかしい言葉を言い換えるといった、一般的な手直しが返ってきます。

次に、肩書きだけを足します。

あなたは編集者です。
この説明文を分かりやすく直してください(ここに元の文章を貼る)。

→ 「結論が後ろすぎます」「同じ語尾が続いています」と、編集者らしい指摘が並びます。

最後に、専門と重視してほしい点まで足します。

あなたは、BtoB(会社どうしの取引)の提案書を専門に見ている編集者です。
はじめて取引する会社の経営者が読んで、金額の内訳に納得できるかを
いちばん重視してください。
この説明文を分かりやすく直してください(ここに元の文章を貼る)。

→ 「この一文では追加費用がいくらか読み取れません」のように、相手が引っかかる場所を名指しした指摘に変わります。

聞いている中身は3回とも同じです。それでも、最初の数行を足しただけで、返ってくるものの使い道が変わります。

やってみよう

4つの型を重ねて使う

役割の指定で覚えておくと便利な型は、次の4つです。

  • 誰に向けるか:「初心者向けに」「経営者向けに」
  • どんな立場か:「税理士として」「編集者として」
  • どんな口調か:「やわらかい敬体で」「フォーマルに」
  • どんな長さ・形か:「3行で」「箇条書きで」「結論から先に」

この4つは重ねられます。「あなたはBtoBの提案書を見ている編集者です。取引先の経営者向けに、結論から先に、3つに絞って教えて」のように足していくと、一度でかなり狙った形に近づきます。

気に入った役割は、プロジェクト指示へ移す

同じ役割を毎回打ち直していると気づいたら、置き場所へ移すタイミングです。Claudeのプロジェクトには「プロジェクト指示(Project instructions)」という欄があり、ここに書いたことは、そのプロジェクトの中のチャットすべてに効きます。

  1. Claudeのサイドバーから「Projects」を開く(直接開くなら claude.ai/projects
  2. 対象のプロジェクトを開く(まだなければ、右上の「+ New Project」で作る)
  3. 「プロジェクト指示(Project instructions)」に、役割を2行で書く
    • 例:「BtoBの提案書を専門に見ている編集者として答える」「取引先の経営者が金額の内訳に納得できるかを重視する」

これで、その案件のあいだは役割を書かずに始められます。プロジェクト名はあくまで目印なので、守ってほしいことは指示欄のほうへ書いてください。

プロジェクトは無料プランでも使えます。作れる数は、2026年7月29日時点で無料プランが最大5つ、Pro($20/月)以上は無制限です。数や仕組みは変わることがあるので、詳しくはClaudeのProjects機能でチャットをまとめるで確かめてください。

役割の置き場所は、ほかにもあります。すべての会話に効く Instructions for Claude との使い分けは、Claudeに前提条件を伝える書き方にまとめています。

注意点

役割を与えても、事実は保証されない

締めに

役割は、肩書きを1つ置くだけでも効きます。そこに「何を専門にしている人か」「何を重視してほしいか」を足すと、返ってくる文章はぐっと自分の仕事に寄ってきます

まずは今日書く1本で、役割ありと役割なしを見比べてみてください。しっくりくる役割が見つかったら、そのままプロジェクト指示へ移してしまいましょう!

よくある質問

Q. Claudeに役割を与えると、何が変わりますか?
A. 答えの切り口も言葉づかいも変わります。Anthropicの公式ガイドは、複雑な分野で答えの質が上がること、伝え方を選べること、頼んだ仕事の範囲から外れにくくなることを挙げています。
Q. Claudeに渡す役割は「税理士として」だけで足りますか?
A. もう一段くわしくすると絞れます。「個人事業主の確定申告を専門にしている税理士」のように専門を書き、そこに何を重視してほしいかまで足します。覚え方は「肩書き + 何を重視するか」です。
Q. Claudeに渡す役割は、職業でないといけませんか?
A. 職業だけではありません。誰に向けた説明か、どんな口調か、どんな長さ・形かも、同じように最初の一言で渡せます。「経営者向けに、結論から先に、3つに絞って」のように重ねて使えます。
Q. Claudeに専門家の役割を与えれば、答えは正しくなりますか?
A. 正しくなるわけではありません。税理士らしい話し方になるだけです。法律・税務・医療・契約の判断は本物の専門家に確認し、金額・社名・日付は公式サイトや手元の資料で裏を取ってください。

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参考ソース

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