同じ目的を深めるなら、今のチャットを続けましょう。 目的や前提が変わったら、新しいチャットへ分けると整理しやすくなります。

ただし、Memoryや過去チャット検索があるため、新しいチャットでも以前の情報が使われる場合があります。 会話を分けることと、過去の情報を使わないことは、分けて考えてください。

ざっくり言うと

同じ前提をそのまま使いたいなら続け、目的や前提が変わったら新しいチャットへ分けましょう。 継続案件の資料やルールを複数チャットで使うなら、Projectsが候補です。

迷ったら、使いたい前提で判断する

状況おすすめ
さっきの回答を短くしたい同じチャット
直前に作った文章を修正したい同じチャット
同じ資料から別の点を確認したい同じチャット
同じ企画をもう少し詰めたい同じチャット
まったく別の仕事を始める新しいチャット
同じ案件でも目的や前提が大きく変わる新しいチャット
長い会話を整理して仕切り直したい要約して新しいチャット
継続案件の資料やルールを複数チャットで使いたいProject
1チャットだけMemoryを使いたくない新しいチャットでMemoryをオフ
通常の履歴にもMemoryにも残したくないIncognito chat

Memoryを切る方法とIncognito chatの保存条件は、後半で確認できます。

イメージ

直前の回答を直すなら、そのチャットを続ける

架空の新商品を紹介する文章で考えてみましょう。 次の入力例は、そのまま試せます。

架空の新商品「折りたたみ収納箱」の紹介文を3案作ってください。
特徴は、使わないときはたためることと、A4の書類が入ることです。
お店のWebサイトへ載せる、お客様向けの文章です。
各案は150文字以内にし、価格やサイズなど未指定の情報は足さないでください。

回答のあとに「2案目を100文字に縮めてください」と頼めば、直前の2案目を修正できます。 さらに「その文章を取引先向けの敬語に変えてください」と続ける使い方です。

「2案目」「その文章」は、前の回答を指していますよね。 こうした修正は、同じチャットで進めるほうが自然です。 公式の入門ガイドでも、追加質問や修正を重ねる方法が案内されています。

同じチャットが向いているのは、たとえば次のような依頼です。

  • 今の回答を3行でまとめてほしい
  • 2つ目の案だけ書き直してほしい
  • さっき添付したPDFの3ページ目を見てほしい
  • 今の条件に予算5万円も追加したい
  • 今の構成で本文まで作ってほしい
  • この案のデメリットも確認したい

目的や前提が変わるなら、新しいチャットへ分ける

午前中の京都旅行の計画と、午後の取引先への請求メール。 同じ日にClaudeへ頼んでも、1つのチャットへまとめる必要はありません。 分けておくと、後から探すときにも用事を見分けやすくなります。

分ける基準は、話題の名前より「同じ前提を使うか」です。 たとえば、A社の採用ページ制作とA社の請求書の相談では、必要な資料や条件が違います。 一方、A社サイトの構成、トップ文章、FAQの作成なら、共通の前提を使って続けてもよいでしょう。

正確には

新しいチャットでも、以前の情報が使われる場合がある

Claudeには、今の会話とは別に情報を使う仕組みがあります。 新しいチャットを開くと今回の会話の流れは分かれますが、設定まで全部解除されるわけではありません。

仕組み使われる情報
Memory継続して役立つ仕事や好みなどの背景
過去チャット検索必要に応じて検索した以前の会話の内容
Instructions for Claudeアカウント全体の共通指示
Projectのknowledge・instructions・MemoryそのProjectの資料、指示、継続する文脈

2026年10月1日にチャット検索とMemoryの公式ヘルプを確認しました。 利用できる機能や画面の表示は変わるため、使うときにも公式案内と自分の設定を確かめてください。

Memoryがあっても、今回だけの条件は書く

Memoryは、会話から今後も役立つ情報を保存し、新しい会話でも使う機能です。 新しいMemoryでは、仕事や伝え方の好みなどが話題ごとの項目として保存されます。 有効なら、新しいチャットでも関連する背景が使われる場合があります。

ただし、今日の予算や締切まで必ず補ってくれるとは限りません。 「今回は予算5万円です」「最新版は今日添付した料金表です」のように、今回だけの条件は直接書いてください。

Memoryは継続する背景に使い、変わる条件は今回のメッセージへ書きましょう。

過去チャット検索は、以前の具体的な内容を探す機能

Memoryが背景を保存するのに対し、過去チャット検索は実際の会話から必要な内容を取り出します。 「前に相談したA社サイトの話を探して」のように頼めます。 検索を行ったかは、今の会話に表示される実行記録で確認してください。

2026年10月1日時点では、Pro/Max/Team/Enterpriseの有料プラン向けです。 Web・デスクトップ・モバイルで利用でき、SettingsのMemoryの「Search and reference chats」で切り替えられます。 旧画面ではSettingsのCapabilitiesに設定がある場合もあります。 公式ヘルプで、利用時の案内も確認してください。

Project内の検索は、そのProjectの会話に限られます。 Project外では、Project外のチャットを検索します。 Enterpriseで顧客管理の暗号化キーを使う組織では、過去チャット検索は利用できません。

長くなった会話は、要約して新しく始めてもよい

同じ案件でも、何か月も1つのチャットだけを使い続ける必要はありません。 古い案や却下した条件が混ざって読み返しにくくなったら、現在有効な内容をまとめて移しましょう。

たとえば、次のような変化が仕切り直す目安です。

  • 方針が大きく変わった
  • 古い案が増えすぎた
  • 添付資料を最新版へ入れ替えた
  • 作業の段階が変わった
  • 決定事項が分かりにくくなった

今のチャットで、引き継ぎ用の要約を頼んでください。

ここまでの決定事項を、次のチャットへ渡せる形でまとめてください。
却下した案と古い条件は除いてください。
現在有効な条件と、未決定事項だけ残してください。
不明な点は推測せず、「要確認」と書いてください。

要約の金額・期限・決定事項を自分でも確認し、新しいチャットの最初に貼りましょう。 必要な資料は、そのチャットへ改めて渡すか、Projectのknowledgeへ置いてください。

継続案件はProjectsで、資料と指示をまとめる

Projects(プロジェクト)は、関連するチャット・資料・指示をまとめる作業場所です。 2026年10月1日時点では無料を含む全ユーザーが利用でき、Freeでは最大5件作れます。 利用前にもProjectsの公式ヘルプで条件を確認してください。

「A社サイト制作」のProjectなら、会社概要・商品資料・文章ルールを置く使い方です。 構成、トップ文章、SEO、FAQを別のチャットへ分けても、共通の資料や指示を使えます。

ただし、同じProjectにあるだけで、別チャットの全文がすべて自動共有されるわけではありません。 確実に使ってほしい資料やルールは、次の場所へ置きましょう。

使いたい情報置き場所・方法
共通の資料project knowledgeへ追加する
共通の指示やルールproject instructionsへ設定する
会話から蓄積する継続的な文脈有効ならProject専用のMemoryを使う
別チャットの具体的な発言利用条件を満たす場合は過去チャット検索で確認する

公式ヘルプでは、knowledgeへ置いた資料をProject内のチャットで使うと説明されています。 instructionsの指示も、Project内のすべてのチャットへ適用されます。 詳しい操作はClaudeのProjects機能を参考にしてください。

履歴を残してMemoryだけ切るなら、新しいチャットでオフにする

その会話だけ過去のMemoryを使いたくないなら、最初のメッセージを送る前に設定してください。 新しいチャットの「+」メニューから「Memory」をオフにします。 始めたあとでは、そのチャットのMemory設定は変更できません。

この会話では、既存のMemoryを使わず、新しいMemoryにも追加しません。 通常の履歴には残り、別の会話から過去チャット検索で見つけることはできます。 Project内でも、この方法を使えます。

過去の会話から好みを反映させたくない相談や、一時的な仮定で考えるときに向く選択肢です。 設定の場所や動作は、Memoryの公式ヘルプでも確認してください。

通常の履歴にも残したくないなら、Incognito chatを使う

Incognito chat(履歴を残さない一時的な会話)は、Free/Pro/Max/Team/Enterpriseで利用できます。 Project外の新しいチャットで、右上のおばけのアイコンから始めてください。 Project内では利用できません。

通常のチャットと違い、次の扱いになります。

  • 通常のチャット履歴に残らない
  • 既存のMemoryを使わず、新しいMemoryにも追加されない
  • 過去チャット検索の対象にならない
  • モデル学習に使われない
  • 一度閉じると再び開けず、通常チャットへも変換できない

2026年10月1日に確認したIncognito chatの公式ヘルプでは、標準で30日間保持すると案内されています。 使う前に、公式の保存条件も確かめましょう。

共通指示は、新しいチャットやIncognito chatでも使われる

Instructions for Claudeは、アカウント全体の指示です。 パーソナライズの公式ヘルプでは、共通の指示をすべての会話へ適用すると説明されています。 たとえば、次のような回答の希望を設定できます。

日本語で回答してください。
結論を先に書いてください。
専門用語には短い説明を付けてください。

Incognito chatの公式ヘルプでも、プロフィール情報は利用されると案内されています。 チャットを分けたりMemoryを切ったりしても、共通指示まで全部解除されるわけではありません。

判断クイズ

第1問

商品紹介文を3案作ってもらいました。2案目だけ短く直すなら、どう頼みますか?

A. 同じチャットで「2案目を100文字にして」と頼む。
B. 新しいチャットを作る。

第2問

午前中は旅行計画を相談していました。今から会社の請求メールを書くなら?

A. 同じチャットを続ける。
B. 新しいチャットへ分ける。

第3問

A社サイト制作を数週間続けます。共通資料と文章ルールを使い、構成・文章・SEOは別々に相談したいです。

A. 1つのチャットだけをずっと使う。
B. Projectへ資料と指示を入れ、目的ごとにチャットを分ける。

まとめ

同じ目的と前提を使うなら今のチャットを続け、変わるなら新しいチャットへ分けましょう。 継続案件で資料やルールを使うなら、Projectsへまとめる方法もあります。

新しいチャットでも、Memoryや共通指示が使われる場合があります。 過去のMemoryだけ使いたくないのか、通常の履歴にも残したくないのかで、設定を選んでください。

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