本文へスキップ

ChatGPTのプロジェクト機能でチャットをまとめる

この記事は10で読めます

ざっくり言うと

Projects(プロジェクト)は、関連するチャット・ファイル・カスタム指示を1つのフォルダにまとめておける機能です。

たとえば「営業案件A」というプロジェクトを作れば、提案書を直すチャット、関連資料、「A社向けのトーンで」という指示を1か所に置けます。ChatGPTも、その前提で答えてくれます。

イメージ

正確には

ProjectsはOpenAIが公式に提供している機能です。OpenAIのヘルプセンターでは、「長期間続く作業に関連するすべてを1箇所にまとめる、賢いワークスペース」と説明されています。

1つのプロジェクトにまとめられる3つのもの

公式ヘルプが挙げているのは、次の3点です。

  • チャット
    そのプロジェクトの中で行った会話。サイドバーで時系列にバラけず、プロジェクトの下にまとまります
  • ファイル
    参考にしたい資料(PDF・テキスト・スプレッドシートなど)を、プロジェクトにアップロードしておけます
  • カスタム指示(Project instructions)
    そのプロジェクトの中だけで効く前提・トーン・ルール

プロジェクトのカスタム指示は、アカウント全体の指示より強い

公式ヘルプには、プロジェクト内に書いたカスタム指示は、そのプロジェクトの中だけに適用され、アカウント全体のカスタム指示を上書きすると書かれています。プロジェクト内のカスタム指示は、アカウント全体のカスタム指示より優先されます

たとえばアカウント全体に「私はフリーランスのデザイナーです」と書いていても、「A社案件」プロジェクトの中では「A社向けは丁寧めの敬語で」が優先されます。案件ごとに口調を切り替えたいときに、ちょうど合う仕組みです。

プロジェクトの中だけで文脈を閉じるProject-only memory

公式ヘルプでは、ProjectsのMemoryは、そのプロジェクト内の会話・ファイル・指示に集中させるための仕組みと説明されています。Project-only memory(プロジェクト限定メモリ)を選ぶと、境界がはっきりします。

  • ChatGPTが文脈として使うのは、そのプロジェクト内のチャットだけになります
  • プロジェクトの外で保存しているメモリは読み込みません
  • このプロジェクトで話したことは、プロジェクト外の今後のチャットには持ち出されません

2026年7月27日に確認した公式ヘルプでは、Project-only memoryは新しいプロジェクトを作るときに選ぶものと案内されています。共有プロジェクトのほうは、文脈の境界をはっきり保つため、共有した時点でProject-only memoryに設定されます。

「ふだんの好みや別案件のメモを混ぜたくない」ときに、参照する文脈を分ける機能だと考えてください。アクセス権や学習への利用、保持期間まで分けるセキュリティの仕組みではありません。

Project-only memoryを選ばなかったプロジェクトは、完全に閉じた箱とは限りません。公式ヘルプによると、Enterprise以外の環境(Businessを含む)では、設定しだいで境界を越えることがあります。プロジェクト内のチャットがプロジェクト外の会話やメモリを参照したり、逆にプロジェクト外から参照されたりする場合です。

使えるプランとファイルの上限

2026年7月27日に確認した公式ヘルプでは、Projectsはログインしていれば無料でも有料でも使えて、作れる数に上限はありません。1つのプロジェクトに入れられるファイルの数は、プランで変わります。

プラン1プロジェクトのファイル上限
Free5
Go / Plus25
Edu / Pro / Business / Enterprise40

一度に追加できるのは10ファイルまでです。共有は、Free / Go / Plus / Proを含む各プランで使えると案内されています。

ただし実際に使えるツールや共有できる範囲は、契約プラン・ワークスペース設定・管理者設定でも変わります。アップデートも多い機能なので、説明と画面が合わないときは、記事の最後の「参考ソース」の公式ヘルプで確かめてください。

パソコンのアプリからもプロジェクトを開けます

2026年7月16日のデスクトップアプリ更新で、macOSとWindowsでも既存のProjectsを開けるようになりました。プロジェクトの文脈を使ったまま、ChatまたはWorkを始められます。

クラウドで実行するWorkの会話は、Web・モバイル・デスクトップの間で同期します。ただし、ローカルの会話やローカルのファイルまで自動でクラウドへ移るわけではありません。なお、Workは対象のプラン・ワークスペースへ段階的に提供中です。

「同じチャット内で覚えている」「Memory」「Projects」の違い

この3つは混同しやすいので、分けて見てみましょう。

注意点

見られたら困る情報は入れない

やってみよう

プロジェクトの中でチャットを使い分ける

1つのプロジェクトの中に、目的別のチャットを何本か立てておくと使いやすくなります。

  • チャット1:提案書のドラフトを作るチャット
  • チャット2:見積もりの根拠を整理するチャット
  • チャット3:想定質問への回答を考えるチャット

どれも同じ「A社向け提案書」プロジェクトの中にあるので、カスタム指示と添付ファイルはすべてのチャットに効きます。「A社の前提を毎回最初に書く」手間が消えることが、プロジェクトでいちばん効いてくるところです

そのまま真似できる分け方3つ

  • クライアント別
    「A社案件」「B社案件」をプロジェクトで分けます。トーンや略称の好みも、プロジェクトごとに覚えさせられます
  • 連載・継続もの
    「ブログ連載 第◯回」プロジェクトに、過去回の本文と用語集をファイルで入れておきます。新しい回を書くときも前提が引き継がれます
  • 学習・調べものをためる場所
    「○○について勉強する」プロジェクトに、調べた論点や参考PDFをためていきます。あとから「あれ、なんだっけ」と聞きやすくなります

締めに

Projectsを使うと、案件ごとにチャットがまとまり、毎回同じ前提を書かずに済みます。クライアントごとにプロジェクトを切る使い方が、いちばん効きやすいはずです。

まずは、いま動いている案件を1つ選んでください。プロジェクトを作って、カスタム指示を1行、関連PDFを1〜2枚入れてみるだけで十分です。「毎回同じ前提を書く手間」が消える感覚を一度味わうと、ふつうのチャットには戻りにくくなります。

案件ごとにチャットを分ける考え方は、ChatGPTの「新しいチャット」と「続きのチャット」の使い分けにまとめています。

よくある質問

Q. ChatGPTのプロジェクト機能は、どんなときに使うと便利ですか?
A. 案件ごとにチャットが散らばるときです。クライアント別に分けておくと、関連するチャットと資料と口調の指示が1か所にまとまり、毎回同じ前提を書かずに済みます。
Q. ChatGPTのプロジェクト機能は無料プランでも使えますか?
A. 使えます。ログインしていれば無料でも有料でも使えて、作れるプロジェクトの数にも上限はありません。ただし1つのプロジェクトに入れられるファイルの数は、プランで変わります。
Q. プロジェクトのカスタム指示は、アカウント全体の指示より優先されますか?
A. 優先されます。公式ヘルプには、プロジェクト内に書いた指示はそのプロジェクトの中だけに効き、アカウント全体のカスタム指示を上書きすると書かれています。
Q. ChatGPTのプロジェクトは、ほかの会話と中身が混ざりませんか?
A. 新しく作るときにProject-only memoryを選ぶと、参照する文脈がそのプロジェクトの中に閉じます。選ばなかった場合は、設定しだいでプロジェクト外の会話やメモリを参照することがあります。

公開: 更新: ✓ 公式情報と照合:

参考ソース

この教科書は無料で全文公開しています。仕事で使えるところまで進みたい方は、実習と資料がそろった生徒プランをどうぞ。

生徒プランを見る(14日間無料)

あわせて読みたい