ChatGPTに前提条件を伝える書き方
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ざっくり言うと
ChatGPTの答えがぼんやりするのは、たいてい前提が足りないせいです。
届ける相手は誰で、何に使い、どんな決まりを守るのか。この3つを先に書くだけで、返ってくる中身が変わります。
そして、毎回打ち直している前置きは、ChatGPTに預けておけば省けます。
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正確には
ChatGPTは、送られた文章(プロンプト)だけを手がかりに答えを組み立てます。書かれていないところは、「たぶんこういうことだろう」と見当をつけて埋めます。前提のない質問ほど無難な答えになるのは、そのためです。
OpenAIの公式ヘルプでも、やってほしいことをはっきりさせ、必要な背景や、希望する口調・書き方まで具体的に伝えるようすすめています。最初の答えを見てから、前提を足したり、頼みごとを小さく分けたりして詰めていくのが基本です。
6つ全部を毎回そろえる必要はありません。迷ったときは、届けたい相手・使いみち・守ってほしい決まりの3行を先に書いてから、頼みごとを続けてみてください。
役割プロンプトとの違い
先に肩書きを与える役割プロンプト(「ベテランの編集者として」)と混ざりやすいのですが、決めているものが違います。役割で決めるのは「誰として答えるか」。前提条件で決めるのは「どんな状況で、誰のために、何を守って作るか」です。2つを重ねると、指示はぐっと細かくなります。
やってみよう
前提のあるなしで、返ってくる文章はここまで変わります。お店の場面を2つ見てください。
例1:新メニューのInstagram投稿
Before(前提なし)
新メニューの紹介文を書いて。
→ どのお店にも当てはまる、当たり障りのない紹介文が返ってきます。
After(前提あり)
駅前で12席の定食屋をやっています。平日の昼に来る近所の会社員に向けて、新しく始めたから揚げ定食のInstagram投稿を書いてください。注文を受けてから揚げていることを伝えたいです。口調は気さくで押しつけがましくない感じ、120字以内、ハッシュタグは最後に3つでお願いします。
→ 届ける相手・料理・伝えたい一点・口調・字数・ハッシュタグの数まで決まっているので、そのまま貼れる文章に近い形で返ってきます。
例2:仕入れ先へ送るメール
Before(前提なし)
仕入れ先へのメールを書いて。
→ 何を頼むメールなのか伝わらないので、あいさつだけの当たり障りのない文面になります。
After(前提あり)
雑貨店を1人でやっています。3年おつきあいのある仕入れ先に、来月の発注数を半分に減らしてほしいとお願いするメールを書いてください。理由は、店の改装で売り場が狭くなるからです。再来月からは元の数に戻したいことも伝えたいです。丁寧だけれど堅すぎない書き方で、300字以内、件名もつけてください。
→ 相手との関係・お願いの中身・理由・この先の見通し・口調・字数まで渡しているので、下書きとして使える形で返ってきます。
前提は多ければよいわけではありません。目安は「これを書いたら答えが変わるかどうか」です。届ける相手、使いみち、字数や口調の決まり。このあたりが変わるなら書いてください。その日の雑談や、答えに関係のない事情まで詰め込む必要はありません。
毎回書く前提と、一度だけ書けばいい前提
ここまでの例文を見比べると、渡している前提が2種類あることに気づきます。
- そのたびに変わるもの
今日の目的、届ける相手、字数、締め切り - ほとんど変わらないもの
あなたの仕事、店の規模、いつもの口調、使いたくない言い回し
変わるほうは、そのつど書くしかありません。手間になっているのは、変わらないほうです。「駅前で12席の定食屋をやっています」「文章はやわらかい口調で、絵文字は使いません」。この前置きを、新しいチャットを開くたびに打ち直していませんか?
ChatGPTには、変わらない前提を預けておく置き場所が2つあります。
自分で決めた前提はCustom Instructionsへ
Custom Instructions(カスタム指示)は、自分で書いて登録しておく固定の前提です。「駅前で12席の定食屋をやっています」「箇条書き多め、絵文字なし」のように、いつも同じ内容を一度だけ書いておきます。次からは前置きを省いて、その日の頼みごとだけ打てば済みます。
置き場所は Settings(設定)の Personalization にある Custom Instructions です。スマホアプリでは Settings → Customize ChatGPT という名前になっています。
何を渡しているかを自分で決めておきたい人には、こちらが向いています。書き直したくなったら、登録した文章を編集するだけです。
会話から拾ってもらうならMemory
もうひとつがMemory(メモリ)です。こちらは自分で書き写すのではなく、ChatGPTが会話の中から役に立ちそうな前提を拾って覚えていきます。使いながら細かい好みが増えていく人と、相性のよい仕組みです。
いま何を覚えているかは、画面から確かめられます。
- 画面左下のアカウント名から
Settings(設定)を開きます MemoryまたはPersonalizationの周辺を選びますManage memoriesやMemory summaryを開くと、覚えている内容の一部を確認できます
古い記憶や的外れな記憶は、1件ずつ削除できます。会話の途中で「さっきの○○は忘れて」と伝えても消せます。英語名や置き場所は更新で変わるので、日本語表示のときは「設定 > メモリ」のような表示を探してください。
覚えさせたくない話は一時チャットへ
お客さんの名前や仕入れ値のように、記録に残したくない話もあります。そのときは、新しいチャットの画面で Temporary Chat(一時チャット) を選んでください。この会話ではこれまでのMemoryが参照されず、新しく覚えられることもありません。
Memory全体を止めなくても、この会話だけを切り離せます。
前提を預けても、毎回書く分がゼロになるわけではありません。今日の目的と届ける相手は、やはりそのつど伝えてください。それでも「駅前で12席の定食屋をやっていて……」から書き始める手間が消えるだけで、ChatGPTに頼みごとを打つまでのハードルはぐっと下がります。
まずは今日、いちばんよく打ち直している前置きを1つだけ選んで、Custom Instructionsに書いてみてください。明日からは、その1行を打たずに本題へ入れます!
よくある質問
- Q. ChatGPTに前提を伝えるとき、どこまで書けば十分ですか?
- A. 目安は「これを書いたら答えが変わるかどうか」です。届ける相手、使いみち、字数や口調の決まりが変わるなら書きます。関係のない事情まで詰め込む必要はありません。
- Q. ChatGPTで毎回同じ前置きを打ち直さずに済みますか?
- A. ほとんど変わらない前提は、Custom Instructionsに登録しておけます。置き場所はSettingsのPersonalizationの中で、スマホアプリではCustomize ChatGPTという名前です。
- Q. Custom InstructionsとMemoryの違いは?
- A. Custom Instructionsは、自分で書いて登録しておく固定の前提です。Memoryは、ChatGPTが会話の中から役に立ちそうな前提を拾って覚えていく仕組みです。
- Q. ChatGPTに覚えさせたくない話は、どうすればいいですか?
- A. 新しいチャットの画面でTemporary Chat(一時チャット)を選びます。この会話ではこれまでのMemoryが参照されず、新しく覚えられることもありません。
公開: 更新: ✓ 公式情報と照合:
参考ソース
- OpenAI Help Center - Prompt engineering best practices for ChatGPT(公式情報)
- OpenAI Help Center - How do I create a good prompt for an AI model?(公式情報)
- OpenAI Help Center - Does ChatGPT tell the truth?(公式情報)
- OpenAI公式 - ChatGPT(公式情報)
- OpenAI Help Center - What is Memory?(公式情報)
- OpenAI Help Center - Memory FAQ(公式情報)
- OpenAI Help Center - Memory FAQ (Business Version)(公式情報)
- OpenAI Help Center - ChatGPT Custom Instructions(公式情報)
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