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テキストから動画生成(Text-to-Video)

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ざっくり言うと

テキストから動画生成(Text-to-Video)とは、ほしい映像の中身を文章で伝えると、AIが動画を作ってくれる技術です。文章から1枚の絵を作るのがテキストから画像生成(Text-to-Image)で、その動画版にあたります。

代表例は、OpenAIのSora 2やGoogle DeepMindのVeo 3.1です。ほかにRunwayのGen-4.5、xAIのGrok Imagine Video 1.5などもあります。

作れる動画の長さは、モデルや機能ごとに違います。

イメージ

例えるなら、注文を受けてから短い映像を1本だけ撮ってきてくれる、小さな撮影スタッフです。台本(プロンプト)を渡すと、そのカットを作って届けてくれます。

映画を丸ごと作ってもらう道具ではありません。素材になる短いショットを何本も用意してもらう使い方が、今のところは近いです。

正確には

Text-to-Videoは、文章で書いた指示(プロンプト)を読み取り、その内容に合う動画を作る技術をまとめて呼びます。動画の中身は、少しずつ違う絵を時間の順に並べたもの(フレーム列)です。

Text-to-Imageが作るのは、1枚の絵だけです。Text-to-Videoでは、そこに動きと時間のつじつまを合わせる仕事が加わります。そのぶん、技術的なハードルが一段上がります。

よく名前が挙がるモデル

サービス / モデル提供元位置づけ
Sora 2OpenAIテキストや画像をもとに動画を生成するOpenAIの動画生成モデル
Veo 3.1Google DeepMind映像と音声を生成できるGoogle DeepMindの動画生成モデル
Gen-4.5Runway動き・指示追従・映像品質を重視したRunwayの動画生成モデル
Grok Imagine Video 1.5xAIAPIとGrokのImagine機能で提供される動画生成モデル

Stability AIのStable Video Diffusionのように、文字ではなく画像を起点にするもの(Image-to-Video)もあります。受け付ける入力の形は、サービスごとに違います。「動画生成AI」という呼び名だけを見て、文章から作れると決めつけないでください。

各モデルの最新仕様、作れる秒数、解像度、利用条件、料金は更新がとても速いため、使う前に各社の公式ページで確かめてください。

GoogleとxAIの最近の発表から

2026年7月時点の発表を、時期と条件つきでまとめます。

  • Google(2026年7月16日)
    Google Vidsに、Gemini Omni Flashによる動画クリップの生成と、文章で既存の動画を編集する機能を追加しました。同じ時期に、顔と声を録画して自分のAIアバターを作る機能も発表されています。Google Vidsの対象プラン・年齢・言語・地域に条件があり、Veoモデル全般やGeminiアプリの全利用者への提供という意味ではありません。録画したデータは、Googleアカウントで別に管理されます。
  • xAI
    Grok Imagine Video 1.5をAPIで一般提供しています。GrokのWeb・iOS・Androidでは高速版が提供され、公式発表では高速版の例として6秒・720pの動画生成が示されています。

選べる長さや解像度は、使う経路とモデルごとに確認してください。

画像生成との一番の違いは、時間のつじつま

静止画なら、絵として成立しているかだけを見れば大丈夫です。動画では、次の3つも問われます。

  • フレームどうしのつながり
    1秒目と2秒目で、同じ犬が急に別の犬に変わらないか
  • 物理っぽさ
    物が自然に動くか(コップが空中で止まったり、足が逆に曲がったりしないか)
  • カメラワーク
    視点の移動がガクつかないか

絵が描けるだけでは足りません。短い映像をどう見せるかまで、AIが受け持つことになります。ここが、計算に時間もお金もかかる理由です。

静止画より時間もお金もかかります

理由は単純です。フレームの枚数のぶんだけ絵を描き、しかも全部のつじつまを合わせる必要があります。数秒の動画でも、内部では数十枚から数百枚の絵を、整合性を保ったまま作っているイメージです。

その結果、次のようなことが起きます。

  • 待ち時間は、生成する長さ・解像度・モデルによって変わります
  • 料金の数え方は、APIの秒数課金やクレジット制など、サービスごとに違います
  • 失敗して作り直したぶんも、利用量を消費することがあります

画像生成と同じ感覚で何度も作り直すと、クレジットがあっという間に減っていきます。

使う場面

個人事業主の活用例

いっぽうで、今のところ向いていない使い方もあります。

  • 自分や有名人など、特定の人物を主役にした長い動画。同じ顔を保つのが難しく、肖像権や規約の問題もあります。
  • 文字・ロゴ・商品名を正確に表示すること。動画生成AIは、文字を苦手とすることが多いです。
  • 複数のカットにまたがる長い物語。1回で作れる長さや、人物・物の一貫性には、モデルごとに限界があります。
  • 医療・法律・金融など、誤りがそのまま被害につながる解説動画。中身の正しさをAIが保証してくれるわけではありません。

実写の撮影を置き換えるというより、素材サイトのストック動画を自分で用意するイメージです。この距離感で使うと、今のところ扱いやすいです。

注意点

仕事で使うときの最低限

技術としておもしろいのは間違いありません。ただし、「作れる」と「公開していい」は別の話です

商用で使う前に、そのサービスの利用規約と、動画を出す先のプラットフォームの規約を、両方確かめるクセをつけてください。

関連用語

  • テキストから画像生成 — 文章から1枚の絵を作る技術です。動きが要らないなら、こちらで足りることも多いです。
  • プロンプト — 何をしてほしいかをAIへ伝える指示文です。動画生成では、ほしい映像を書いた文章がこれにあたります。
  • マルチモーダル — 文字・画像・音声・動画をまたいで扱えるAIの性質を指す言葉です。
  • 生成AI — 文章や画像、動画を新しく作り出すAIをまとめて呼ぶときの言葉です。

やってみよう

よくある質問

Q. テキストから動画生成(Text-to-Video)とは何ですか?
A. ほしい映像の中身を文章で伝えると、AIが動画を作ってくれる技術です。文章から1枚の絵を作るテキストから画像生成の、動画版にあたります。
Q. 画像を作るのと比べて、何が難しいのですか?
A. 動きと時間のつじつまを合わせる仕事が加わる点です。フレームどうしのつながり、物の動きの自然さ、カメラワークまでAIが受け持つため、静止画より時間もお金もかかります。
Q. 仕事ではどんな使い方が向いていますか?
A. 長い動画を丸ごと作るより、短い素材をたくさん用意する使い方です。SNS投稿の冒頭のつかみ、商品ページの背景動画、教材の挿絵動画などが向いています。
Q. できた動画は、そのまま仕事で公開していいですか?
A. 作れることと公開していいことは別の話です。商用利用の可否や権利の扱いはサービスごとに違い、投稿先によってはAIで作ったことの開示が必要な場合もあります。

公開: 更新: ✓ 公式情報と照合:

参考ソース

判断クイズ

「動画生成AIで作れます」と言われて、公開までの条件を確かめられますか?

3問です。答えるとその場で解説が出ます。全問終えたら、「回答を記録する」で学習の記録に残せます。

1. 取引先から「動画生成AIなら文章だけで作れるんですよね」と、あるサービス名を挙げて聞かれました
2. SNSのサムネイル用に動画生成で何度も作り直していて、クレジットの減りが早いです
3. できた動画に有名人によく似た人物が写っていて、「AIが作ったものだから問題ない」と言われました

全問に答えると、回答を記録できます。

残るのは「答えたかどうか」だけで、正解数は保存されません。この端末の中だけに残り、別の端末には引き継がれません。

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