生成AI(GenAI)
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ざっくり言うと
生成AI(GenAI / Generative AI)とは、文章・画像・音声・動画などを新しく作り出すタイプのAIをまとめた呼び名です。
これまでのAIの多くは、届いたメールが迷惑メールかどうかを見分けるように、仕分けや判定を仕事にしてきました。生成AIは、そこから一歩進んで、手元になかったものをその場で書いたり描いたりします。
文章を書くAI、絵を描くAI、ナレーションの声を作るAI、動画やプログラムのコードを作るAI。出てくるものも製品の形もばらばらですが、どれも生成AIの仲間です。
よくある勘違いは、生成AIをChatGPTのことだと思ってしまうことです。ChatGPTは代表例のひとつにすぎません。名前ではなく、何を作るAIなのかという目で見ると、全体像をつかみやすくなります。
イメージ
呼び方が何通りもあるのも、まぎらわしいところです。日本語では生成AI、英語ではGenerative AIと呼びます。その略がGenAI(ジェンエーアイ)です。
指しているものは、どれも同じです。ビジネス記事にいきなりGenAIと出てきたら、生成AIのことだと読み替えてください。
正確には
米国国立標準技術研究所(NIST)の用語集は、生成AIを次のように定義しています。入力データの構造や特徴をまねて、そこから派生する合成コンテンツを作るAIモデルの一群です。対象には画像、動画、音声、テキストなどが含まれます。
日本の『AI事業者ガイドライン』第1.2版も、生成AIを含むAIシステムを対象に、開発者・提供者・利用者それぞれの考え方を整理しています。
かたい言い回しですが、押さえどころは2つだけです。
- 生成AIは、学習で身につけたパターンをもとに出力を組み立てています。何もないところから魔法のように取り出しているわけではありません
- 出てくるのは、合成されたコンテンツです。検索のように、どこかにある文章をそのまま持ってくるのとは違います
仕分けが仕事のAIとは、どこが違うのか
識別AI
渡されたデータが何かを判定・分類する仕事です。迷惑メール判定や顔認証、画像の中身を見分けるといった場面で使われます。
生成AI
渡された指示から、新しいものを作り出す仕事です。文章生成や画像生成、コード生成、音声合成などが当てはまります。
このカードは、製品をどちらか一方へ永久に振り分けるためのものではありません。あくまで、モデルや機能が何を目的にしているかを理解するための整理です。生成モデルを分類に使ったり、識別モデルを生成システムの安全確認に使ったりすることもあります。
何を作るかで、呼び名が変わります
生成AIは、中身の仕組みでいくつかの系列に分かれます。代表的なものだけ押さえれば十分です。
| 系列 | 主な出力 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 言語モデル | テキスト・コードなど | 入力や出力に画像・音声を扱うモデルもある |
| 画像生成モデル | 画像 | 拡散モデルなど複数の方式がある |
| 音声生成モデル | 音声・音楽 | 音声合成、変換、音楽生成など用途が異なる |
| 動画生成モデル | 動画 | 文章・画像・動画を条件にする方式がある |
| マルチモーダルモデル | 複数種類の情報 | 対応する入力・出力はモデルごとに異なる |
LLM(大規模言語モデル)は、生成AIの一部であって同じ意味ではありません。文章を扱う生成AIの代表選手がLLMだ、という関係だけ覚えておいてください。
使う場面
どんな場面で出てくるのか
ニュースや打ち合わせで生成AIの話が出てくる場面は、だいたい次の3つに分かれます。
- 仕事の文章
メールの下書き、議事録の要約、報告書のたたき台、社内のよくある質問に答える仕組みなど - 制作・デザイン
イラストの案出し、サムネイルの生成、BGMの作成、動画の絵コンテなど - 学習・調べもの
分からない用語の解説、英文の言い換え、プログラムの誤りの説明など
どの場面でも変わらない強みは、候補やたたき台を早く形にできることです。一方で、出てきた内容を採用するかどうかの確認や、決めたことへの責任まで引き受けてくれるわけではありません。
はじめて使うなら、完成品を一発で作らせるより、下書きを作ってもらう頼み方が安全です。メールの初稿、議事録のたたき台、企画の候補、画像のラフのように、あとから自分で直せるものから始めると失敗しにくくなります。
注意点
関連用語
- AI(人工知能) — 生成AIを内側に含む、いちばん大きな呼び名
- LLM(大規模言語モデル) — 文章を扱う生成AIの代表選手
- マルチモーダル — テキスト・画像・音声などをまとめて扱う方式
- Transformer — 多くの言語モデルなどで使われるモデル構造
- ハルシネーション — 生成AIが事実と違うことを書いてしまう現象
やってみよう
よくある質問
- Q. 生成AIとは何ですか?
- A. 文章・画像・音声・動画などを新しく作り出すタイプのAIをまとめた呼び名です。学習で身につけたパターンをもとに出力を組み立て、手元になかったものをその場で作ります。
- Q. これまでのAIとは何が違うのですか?
- A. これまでのAIの多くは、届いたメールが迷惑メールかどうかを見分けるような仕分けや判定が仕事でした。生成AIは新しいものを作る側で、1つのシステムが両方の役割を持つこともあります。
- Q. 生成AIとLLMは同じものですか?
- A. 同じではありません。LLMは文章を扱う生成AIの代表選手で、生成AIにはほかに画像・音声・動画を作るモデルも含まれます。
- Q. はじめて使うなら、どんな頼み方が安全ですか?
- A. 完成品を一発で作らせるより、下書きを作ってもらう頼み方です。メールの初稿や議事録のたたき台のように、あとから自分で直せるものから始め、数字や固有名詞は自分で確かめてください。
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参考ソース
判断クイズ
そのサービスが生成AIかどうか、入力と出力から見分けられますか?
3問です。答えるとその場で解説が出ます。全問終えたら、「回答を記録する」で学習の記録に残せます。
全問に答えると、回答を記録できます。
残るのは「答えたかどうか」だけで、正解数は保存されません。この端末の中だけに残り、別の端末には引き継がれません。
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