ざっくり言うと

AIが「できました」と言ったら、そこからが人の出番です。公開や保存へ進む前に、変わったところを自分の目で見ましょう。見るのは、変わったファイルの一覧、変更前との違い、実際の画面の3つです。

AIに任せることと、確認を省くことは別です。むしろ任せるからこそ、作業後の検品が効いてきます。

この記事で扱うのは、作業が終わったあとの見方です。始める前の保険は消える事故を防ぐバックアップと履歴の基本で説明しています。作業前のコピーが手元にあると、ここから先の確認がぐっと楽になります。

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正確には

確認は、順番を決めておくと迷いません。細かいところから見ると、かえって全体を見落とします。

  1. 変わったファイルの一覧を見る
  2. 作業前のものと並べて、中身の違いを見る
  3. 実際の画面や印刷の見た目で確かめる
  4. いつもどおり使えるか、自分で触ってみる

大きいところから小さいところへ。この向きを守るだけで、見落としが減ります。この4つは、それぞれ分かることが違います。

見るもの分かること
変わったファイルの一覧どこまで手が入ったか
作業前との見比べ何が増えて、何が消えたか
実際の画面見る人の目にどう映るか
いつもの操作今までどおり使えるか

作業前のコピーと並べて見比べる

一番わかりやすいのは、作業前のコピーと作業後のフォルダを2つ並べて開く方法です。ウィンドウを左右に並べて、ファイルの名前と数をそろえて見てください。

並び順を「更新日時の新しい順」にすると、AIが触ったファイルが上に集まります。そこに身に覚えのない名前があれば、まずそのファイルを開きましょう。頼んでいない場所まで手が入っていないかは、ここで分かります。

文書なら、直した場所を残しておく

Wordのような文書ソフトには、直した場所が色分けで残る「変更履歴」という機能があります。使い方が分からなければ、お使いのソフトのヘルプで「変更履歴」と検索してください。

オンにしておくのは、直してもらう前だけです。AIがファイルを直接書き換えると印は残らないため、確認のしかたは次の2つに分かれます。

変更履歴が使えるとき

オンにしてから直してもらえば、書き足した文と消した文が色分けで表示されます。

確かめる場所:色がついた変更箇所

変更履歴が使えないとき

AIが直接書き換えた場合や、オンにし忘れていた場合です。元の文を別ファイルに残しておきます。

確かめる場所:2つを読み比べた言い回しや意味の違い

画面で見えるものは、画面で確かめる

ホームページやチラシは、文字の違いを追うだけでは足りません。ブラウザでページを開き、印刷するものは印刷の見た目で確かめてください。

スマートフォンでも開いてみましょう。パソコンでは整って見えても、幅の狭い画面で崩れることがあります。ボタンや問い合わせフォームがあるなら、1回押して動くところまで見ておくと安心です。

変わったファイルの一覧をAIに出させる

自分でフォルダを探し回らなくても、AI自身に並べてもらえます。

出てきた一覧は、あくまで手がかりです。知らない名前が混じっていないか、消えたものが多すぎないかは、自分の目で確かめてください。

エンジニアや制作会社に任せている場合

プログラムを扱う人たちは、Gitという履歴の仕組みで確認します。

  • git status:変わったファイルの一覧
  • git diff:変わった行の中身
  • テストやビルド:機械的に壊れていないか

制作を外注しているなら、その結果を見せてもらうよう頼めば十分です。呼び名を知っておくだけでよく、自分で覚える必要はありません。

注意点

AIの説明だけで終わらせない

実際の画面と中身まで確かめてください。AIは「この変更で問題ありません」と言うことがあります。確認するのは人の役目です。

見る順番は、事故になりやすいものからです。

  1. 削除と上書き
  2. 設定ファイルの変更
  3. お客さんに見えるページ
  4. いつもの操作が動くか
  5. 文章の意味や言い回し

全部を同じ重さで見ると疲れてしまいます。危ない変更を先に片づけてから、見た目や文章の細かいところへ進みましょう。

見比べていて不安になったら、AIに聞き直してください。

この変更で影響が出る場所、元に戻す方法、追加で確認したい画面を分けて説明してください。まだ公開や本番反映はしないでください。

この聞き方は、AIを急かすためのものではありません。どこで手を止めるかを、はっきりさせるためのものです。

やってみよう

AI作業の最後は「完了」ではなく「確認」です。確認まで含めて1つの仕事だと考えると、安心して任せられる範囲が広がります。