ホームページ公開前チェック完全ガイド|公開してから困らないための確認項目

ホームページが完成すると、すぐに公開したくなりますよね。
ただ、公開ボタンを押す前に、少しだけ確認しておきたいことがあります。
見た目がきれいに整い、文章や画像も入っていれば、サイトはもう完成したように見えます。
それでも、リンク切れやフォームの送信ミス、スマートフォンでの表示崩れ、検索を妨げる設定が残っていることがあります。
とはいえ、細かな部分まで完璧にする必要はありません。
公開前チェックの役割は、公開してから困る問題を先に見つけておくことです。
探すのは、利用者が迷う問題、問い合わせを受け取れない問題、公開後に大きな修正が必要になる問題の3つです。
自作したサイトでも、AIで作ったサイトでも、制作会社から納品されたサイトでも、同じ考え方で確認できます。
最初から全部を見ようとせず、まずは「情報に間違いがない」「スマートフォンで読める」「問い合わせが届く」の3点を押さえれば十分です!
どの場合にも使える確認方法を、順番に見ていきましょう。
1. 公開前チェックが必要な理由

制作中は、同じ画面や文章を何度も見るので、だんだん目が慣れてしまいます。
見慣れてくると、初めて訪れる人には分かりにくい表現や、仮の画像、動かないリンクが残っていても、意外と気づけません。
公開前だけは、作る側の目線をいったん離れて、次の3つの視点で確認してみましょう。
- 利用者の視点:
初めて来た人に、誰向けのサイトか、何を依頼できるか、次にどこを押せばよいかが伝わるか - 運営者の視点:
会社情報、サービス内容、料金、受付条件、問い合わせ先が、いまの事業の内容と合っているか - 仕組みの視点:
表示、リンク、フォーム、検索設定、計測が、予定どおりに動くか
まず、確認するページを決める
最初に、公開するページを紙やメモへ一覧として書き出しましょう。
「トップページだけ見れば十分」で終わらせないことが、ここでのポイントです。
小規模なホームページなら、少なくとも次のページを確認対象に入れておきましょう。
- トップページ
- サービス・商品ページ
- 会社・運営者情報
- よくある質問
- 問い合わせページと送信完了ページ
- プライバシーポリシーなど、サイト内で案内する重要ページ
メニューに出ていないページも、実は要注意です。
管理画面やサイトマップにだけ残っている仮ページが、そのまま公開されていないかを見てください。
反対に、公開したいページが非公開のままになっていないかも確認しておきましょう。
問題は3段階に分けて整理する
見つけた問題をすべて同じ重さで扱うと、「結局、公開していいの?」と判断しにくくなります。
そこで、問題を次の3段階に分けて整理してみましょう。
- 公開前に直す:
誤った料金や連絡先、送信できないフォーム、主要な導線(目的のページまでの進み方)のリンク切れ、読めないほどの表示崩れ、重要ページの欠落など - 公開前に対応方針を決める:
補助的なページのリンク切れ、軽微な表示崩れ、意味は通じるものの分かりにくい表現など - 公開後の改善候補にする:
細かな余白や装飾、追加したい説明や事例など
記録するときは、次の情報もセットで残しておきましょう。
- 問題が起きたページのURL
- 確認した端末とブラウザ
- 問題が起きるまでの操作
- 本来どうなってほしいか
- 状況が分かるスクリーンショット
ここまで書き残しておけば、あとで修正する人が「どのページのどこが問題なのか」で迷わずに済みます。
公開前のテスト環境(確認用の環境)と、実際に公開する本番環境では、URLやフォーム、計測の動きが変わることもあります。
そのため、公開前に確認した項目も、公開直後に本番のURLでもう一度だけ見てみてください。
ここまでできれば、かなり安心です!
2. 内容と見た目を確認する

難しい設定は、ひとまず後回しにしても問題ありません。
まずは、専門知識がなくても判断しやすい「内容」と「見た目」から始めると進めやすくなります。
文章を一文ずつ読み込むより、「初めて来た人が必要な情報を見つけられるか」という目線でページをたどると、問題に気づきやすくなります。
会社・サービスの情報は正しいか
ここで見るのは、書いてある内容が事実と合っているかどうかだけです。
次の情報が、いまの事業の内容と合っているかを見てみましょう⇩
- 会社名、屋号、ブランド名の表記
- サービスや商品の名称、内容、対象者
- 料金、税込・税別の表記、追加料金
- 営業時間、対応地域、納期、受付条件
- 住所、電話番号、メールアドレス
- 問い合わせ後の流れ
同じ情報でも、ヘッダー、フッター、本文、画像の中で表記がずれていることがあります。
気になった項目は、それぞれの場所を見比べてみてください。
とくに料金や営業時間は、「変更したはずなのに、一部のページだけ古いまま」が起こりやすい情報です。
「仮テキスト」「準備中」「画像が入ります」といった制作メモも、うっかり残りがちです。
見本用の人物名や住所、使わなくなったボタンも、一緒に探してみてください。
公開しないつもりのページが、URLを知っていれば誰でも見られる状態になっていないかも、忘れずに確認してください。
信頼を判断する情報が見つかるか
利用者が見ているのは、サービスの内容だけではありません。
「誰が運営しているの?」「困ったときに連絡できる?」という安心材料も探しています。
次の情報がサイトのどこかに書かれているか、確認してみましょう。
- 会社名や屋号、運営者の情報
- 電話、メール、問い合わせフォームなどの連絡方法
- サービスの対象範囲や注意事項
- 個人情報を受け取る場合のプライバシーポリシー
トップページやサービスページから、これらの情報へ迷わず移動できるかも、実際にたどって確かめてみましょう。
なお、どんな表示が必要かは、事業の内容や販売方法によって変わります。
どこまで表示するべきかを、すべて自分だけで判断しなくて大丈夫です。
法的な判断が必要な内容は、専門家や該当する公的機関の情報で確認してください。
サイトで使っている写真やイラスト、ロゴ、文章の権利も、あわせて確認しておきましょう。
自分で作ったものか、公開してよい権利や許可があるものかを、一つずつ確かめてください。
無料素材でも、利用条件や、作者名・配布元などのクレジット表記が必要かどうかは素材ごとに異なります。
「無料なら何にでも使える」とは限りません。
使う前に、素材を配布しているページで利用条件を確認してください。
スマートフォンとパソコンの両方で読めるか
管理画面のプレビューだけで終わらせず、できれば実際のスマートフォンとパソコンで見比べてみましょう。
- 文字が小さすぎず、行間が詰まりすぎていないか
- 文章や画像が画面の外へはみ出していないか
- 画像がぼやけたり、不自然に切れたりしていないか
- 見出し、本文、ボタンの区別が分かりやすいか
- ボタンやメニューを無理なく押せるか
- 重要な情報が大きな画像や装飾に埋もれていないか
- 色だけに頼らず、リンクやエラーの意味が分かるか
パソコンでは、ブラウザの窓を少しずつ狭めて、表示の変化も見ておくと安心です。
横スクロールが出る、文字や画像が重なる、文章が途中で切れるといった崩れが起きないかを確認しましょう。
すべてのページを同じ細かさで見る必要はありません。
まずは、文章量が多いページや料金表、問い合わせフォームなど、崩れやすいところから確認してみてください!
確認する項目をもう少し細かく一覧で押さえたいときは、「ホームページ公開前チェックリスト」も使ってみてください。
3. リンク・フォーム・操作を確認する

見た目がきれいでも、利用者が目的の場所へ進めなければ、ホームページの役割を果たせません。
これでは、せっかく作ったサイトがもったいないですよね。
ここではいったん運営者の目線を離れて、初めて訪れた人になりきってサイトを操作してみましょう。
利用者になりきって、最初から最後までたどる
たとえば問い合わせが目的のサイトなら、次の流れを実際にたどってみましょう。
- トップページを開く
- サービス内容を読む
- 料金や対応範囲を確認する
- 問い合わせボタンを押す
- フォームへ入力して送信する
- 完了画面と案内メールを確認する
フォーム以外に、次の操作も試しておくと安心です。
- サイト内の移動:
ロゴからトップページへ戻れるか、メニューが開閉できるか、ページ内リンクが正しい位置へ移動するか - 電話・メールのリンク:
スマートフォンで押したときに、意図したアプリが開くか - 外部サイトへのリンク:
リンク先が現在も存在し、別のページへ変わっていないか
外部サイトへのリンクは、ページが開いたことを確かめただけで終わりにしないでください。
開いた先が古い料金表や、終了したサービスの案内になっていないかまで見てください。
問い合わせフォームは実際に送信して確認する
フォームは、画面に表示されていれば問題ないと思いがちですよね。
でも、それだけでは正常に動いているか分かりません。
名前や本文に「テスト送信」と入れて、自分で実際に送信してみましょう。
見るポイントはこちらです⇩
- 必須項目と任意項目が見分けられるか
- 入力欄の目的や入力例が分かるか
- 未入力や形式違いのとき、直し方が分かるエラーが出るか
- 入力した内容を確認して送信できるか
- 送信後に完了画面または完了メッセージが表示されるか
- 自動返信を設定している場合、利用者へ正しく届くか
- 運営者側の正しい宛先へ通知が届くか
- 返信時期や次の流れが案内されているか
入力欄の目的が分かるラベル、必要な指示、理解しやすいエラー通知が大切だという考え方は、W3Cのフォームに関する案内でも示されています。
フォームは「表示された」だけで終わりません。実際に送信し、完了画面、自動返信、運営者側の通知まで届くかを確かめましょう。
フォームで大事なのは、見た目だけではありません。
利用者が入力中に迷わず、間違えたときに自分で直せる状態が理想です。
入力欄の見出し(ラベル)は、画面に表示するだけでなく、コード上でも入力欄と関連付けておく必要があります。
とはいえ、コードまで自分で開いて確認する必要はありません。
制作者へ「フォームのラベルが入力欄と正しく関連付けられているか」を確認してみましょう。
問い合わせの通知先を複数登録している場合は、担当者全員に届いているかも確認しましょう。
迷惑メールフォルダへの振り分けや、送信元アドレスの設定ミスは、通知を見落とす原因になりがちです。
※テストが終わったら、管理画面やメールに残ったテスト送信のデータを削除しておいてください。
テストのやり方をもう少し詳しく知りたいときは、「Webサイトのリリース前テスト入門」も読んでみてください。
4. 検索と基本設定を確認する

検索の設定は、画面を見ただけでは気づきにくいところです。
少し難しそうに見えるかもしれません。
でも、公開前に見ておきたいのは次の2点だけです。
- 検索エンジンが公開ページを見に来られる状態になっているか
- 検索結果への表示を妨げる設定が残っていないか
ページタイトルを確認する
まずは、各ページに内容が分かる具体的なページタイトルが付いているか確認しましょう。
「ホーム」「ページ1」のような名前のままだったり、全ページが同じタイトルになっていたりしませんか?
ページタイトルは、ブラウザのタブや検索結果のタイトル候補として使われる情報です。
Googleも、各ページに内容が分かる簡潔なタイトルを付けるよう案内しています。
同じ定型文の繰り返しや、不自然なキーワードの詰め込みは避けましょう。
ページタイトルの詳しい考え方は、Google検索におけるタイトルリンクの公式資料でも確認できます。
ページタイトルと、画面内のいちばん大きな見出しが、どちらもそのページの内容と合っていることも大切です。
この2つの言葉が完全に同じである必要はありません。
読んだ人が「別のページへ来てしまった」と感じるほどずれていなければ問題ありません。
検索を止める設定が残っていないか
制作中のサイトでは、検索結果に載せないよう検索エンジンへ伝える noindex が設定されていることがあります。
検索で見つけてほしいページに noindex が残ったままだと、公開後も検索結果への掲載を妨げてしまいます。
こうした検索向けの設定にどんな種類があるかは、Googleのrobotsメタタグに関する公式資料で確認できます。
設定の場所が分からないときは、自分でコードを消す必要はありません。
制作担当者へ「公開するページに検索除外設定が残っていないか」を確認してみましょう。
ただし、すべてのページをまとめて公開設定に変えてしまうのは避けてください。
会員向けページ、送信完了ページ、管理用ページなど、検索結果へ出さない方がよいページもあるためです。
URL・サイトマップ・計測も確認する
最後に、URL・サイトマップ・計測について、次の項目を見ていきましょう。
- 正式なURLが
https://で開き、警告が表示されないか wwwの有無や末尾の違いで、同じページが複数のURLに分かれていないか- リニューアルでURLを変えた場合、リダイレクト(古いURLから新しいURLへ自動転送する設定)によって主要ページへ移動できるか
- 公開したいページがサイトマップに含まれているか
- Google Search Consoleの管理権限があるか
- アクセス解析(訪問数や閲覧ページなどを確認する仕組み)が予定したアカウントで計測されるか
サイトマップは、検索エンジンへ重要なURLを伝えるためのファイルです。
検索エンジンの動きは、言葉が似ている次の2つを分けて考えると分かりやすくなります。
- クロール:
検索エンジンがページを見に来ること - インデックス登録:
検索結果の候補としてページ情報を保存すること
ただし、サイトマップを送信しても、クロールやインデックス登録が必ず行われるわけではありません。
サイトマップの作り方と送信の手順は、Googleのサイトマップ公式資料で説明されています。
とはいえ、作り方まで自分で覚える必要はありません。
制作担当者へ「公開したページがサイトマップに入っているか」を確認してみましょう。
サイトの公開後は、Google Search Console(Google検索でのサイトの状態を確認するツール)のURL検査も使えます。
URL検査を使うと、Googleがそのページへアクセスできるか、検出できる範囲でインデックス登録を妨げる問題がないかを確認できます。
インデックス登録をリクエストすることもできます。
※ただし、リクエストしても検索結果への掲載が保証されるわけではありません。
URL検査の詳しい見方は、Search ConsoleのURL検査ツール公式ヘルプで確認できます。
公開後は、まずトップページや主なサービスページなど、大事な1ページからURL検査を試してみてください!
サイトが検索結果に出ないときに確認する順番は、「ホームページがGoogle検索に出ないのはなぜ?」で詳しく説明しています。
5. 自分で見る範囲と診断へ任せる範囲

公開前チェックは、すべてを一人で抱える必要はありません。
内容をよく知る運営者、技術を確認できる制作者、初めてサイトを見る第三者では、それぞれ見つけやすい問題が違います。
確認する内容ごとに、誰が見ると気づきやすいかを整理しました⇩
確認する内容 | 気づきやすい人 |
|---|---|
会社情報、サービス内容、料金、問い合わせ先 | 運営者 |
読みやすさ、画像、スマートフォン表示、主要な操作 | 運営者と第三者 |
フォームの送信先、公開設定、URL、リダイレクト、計測 | 制作者・管理担当者 |
読者の迷い、説明不足、問い合わせまでの分かりやすさ | 初めて見る第三者 |
法務、決済、安全性など専門判断が必要な内容 | 該当分野の専門家 |
おすすめの確認順はこちらです⇩
- 運営者が、会社情報やサービス内容を見る
- 制作者や管理担当者が、技術設定を確認する
- サイトを詳しく知らない人が、主要な流れを試す
この順番で見ていくと、確認する目線がかたよりにくくなります。
「どこまで自分で見ればいいの?」と迷ったら、まずは誤字、古い情報、画像、表示、主要なリンクから始めれば十分です!
一方で、検索設定、リダイレクト、計測、フォームの内部処理は、画面を見ただけでは問題があるかどうか判断できない場合があります。
分からない項目は、いったん「未確認」として残します。無理に「問題なし」にせず、制作者や詳しい人へ確認しましょう。
「自分だけで判断するのは少し不安」と感じたら、サイト診断や第三者確認を使う方法もあります。
ただし、自動診断、人によるレビュー、法務確認、セキュリティ診断では、見てもらえる範囲がそれぞれ異なります。
申し込む前に、対象ページ、確認項目、受け取れる成果物、人による確認や修正作業が含まれるかを聞いておきましょう。
どんな診断があり、どう選べばよいかは、「サイト診断で何がわかる?」で整理しています。
まとめ

最後に、ここまでのポイントをまとめます。
公開前に迷ったときは、次のリストだけでも確認してみてください。
- 会社情報、サービス内容、料金、連絡先が正しく、仮の文章や画像が残っていない
- スマートフォンとパソコンで主要ページを読んで操作できる
- メニュー、主要リンク、電話・メール、問い合わせフォームを実際に操作できる
- 公開対象ページに、意図しない検索除外設定が残っていない
- 公開直後に、正式URL、フォーム、計測、検索公開設定を本番環境でもう一度確認する予定にしている
- 判断できない項目を「未確認」として整理し、確認する担当者を決めている
チェック項目が多いと、「まだ公開できないかも」と不安になりますよね。
でも、公開前チェックは、サイトの公開を止めるための作業ではありません。
安心して「公開する」ための最終確認です。
まずはトップページから問い合わせ完了まで、一つの流れを実際に試してみましょう!
関連記事
