STORESとBASEを比較|料金だけで決めないネットショップの選び方

STORESとBASE、どちらが自分に合うか迷いますよね。
STORESとBASEは、どちらも月額0円からネットショップを始められます。
ただし、売れたときの手数料、売上金の振込条件、商品管理のしやすさ、実店舗とのつなぎ方は同じではありません。
月額の安さだけで選ぶと、使いたい決済方法や在庫の連携が足りないまま始めてしまいます。
その結果、毎日の作業がかえって増えることもあります。
この記事では、2026年7月18日時点の公式情報を基に、商品、運用、費用、デザイン、実店舗との連携という観点からSTORESとBASEを比較します。
1. 何をどこで売るかを整理する

比較の出発点は、どちらのサービスでショップを作るかではありません。
どの商品を、どこで売るのかを先に決めます。
物販だけをオンラインで売る場合と、実店舗の在庫やキャッシュレス決済も一緒に管理する場合とでは、必要な機能が変わるからです。
先に、次の五つを決めておきましょう。
- 物販、デジタル商品、予約商品、定期販売のどれを扱うか
- オンラインだけか、実店舗、催事、SNSなどでも売るか
- 店頭とオンラインの在庫を一つにまとめて管理するか
- 一人で運営するか、商品登録、発送、接客を複数人で分担するか
- 国内だけか、海外の購入者にも販売するか
BASEは、定期便、予約販売、デジタルコンテンツなどをBASE Apps(BASEの拡張機能をまとめた公式のストア)から追加できます。
STORESも、予約販売、定期便、デジタル商品などの販売機能を案内しています。
ただし、対応する条件は商品の種類と決済方法によって異なります。
機能の名前があるというだけで、自社の商品を売れると判断しないでください。
主力商品を一つ選び、どこで売るか、在庫をどう持つか、注文が入った後にどう届けるかを書き出しましょう。その流れを、アプリを追加しない標準機能だけで実現できるか確認してください。
STORESとBASEには、どちらも取り扱いを禁止している商品があります。
商品によっては、法令上の許認可や表示も別に必要になります。
仕入れや公開の前に、BASE利用規約とSTORESの取扱禁止商品を確認してください。
2. 初期設定と商品管理を比べる

開設時に入力する項目が少なくても、それだけでは安心できません。
商品の追加や在庫の更新に時間がかかると、運営を続けるほど負担が増えていきます。
数点の商品で試す場合と、すでにある商品台帳から一括で登録する場合を分けて比べましょう。
商品管理に関わる項目を並べると、次のようになります。
比較する項目 | STORES | BASE |
|---|---|---|
商品登録 | 管理画面から登録でき、CSV(商品情報をまとめて取り込むファイル)では物販商品を最大300点まで一括登録できる | 管理画面から登録でき、CSV商品管理Appを使えば一括登録・更新もできる |
商品コード | 品番やバーコードを含む管理機能は、有料プラン側で確認する | 商品コードAppで、独自コードやJAN/GTIN(商品を識別する共通の番号)を登録できる |
在庫と店舗 | STORES レジとの連携や、店頭在庫と合わせた運用を確認できる | Square連携など、Appsと外部サービスから方法を選ぶ |
複数人運用 | プランごとの従業員権限と、使える範囲を確認する | スタッフ権限管理Appで、招待した人に見せるメニューを設定できる |
機能追加 | フリーとスタンダードで使える機能の差を確認する | 料金プランによる機能差はなく、必要な機能をAppsで追加する |
STORESの一括登録の条件は、公式ヘルプで確認できます。
BASEの商品管理とスタッフ権限の条件は、BASE Appsで確認できます。
比較用に登録する商品は、画像が複数あり、サイズや色の種類があり、在庫数と送料の設定が異なるものを選びましょう。実際の販売に近い条件で試すほど、日々の作業の差が見えやすくなります。
記録するのは、商品数だけではありません。
月に何回変更するか、誰が変更するか、別の台帳へ書き写す必要があるかも合わせてメモしておきましょう。
3. 料金と手数料を売上別に試算する

STORESとBASEは、どちらも月額0円から始められます。
ただし同じ売上でも、注文件数と使う決済方法によって費用は変わります。
STORES公式ヘルプによると、有料プランの新規受付は2026年3月24日からスタンダードプランへ移っています。
これから契約する場合は、旧ベーシックプランの料金を比較に使わないよう案内されています。
2026年7月18日時点の公式表示を整理すると、主な費用は次のとおりです。
プラン | 月額 | 主なネットショップ決済手数料 | 一部決済の手数料 |
|---|---|---|---|
STORES フリー | 0円 | 5.5% | PayPal、あと払い、atone、楽天Pay、PayPay残高、Amazon Payは6.5% |
STORES スタンダード | 年間契約で3,300円/月(税込)、月額契約は3,960円/月(税込) | 3.6% | 上の行と同じ決済方法は4.6% |
BASE スタンダード | 0円 | 決済3.6%+40円/注文、サービス利用料3% | PayPay、Amazon Pay、PayPalは決済へ1%相当を加算 |
BASE グロース | 年払いは1か月当たり16,580円(税込)、月払い19,980円(税込) | 決済2.9%、サービス利用料0円 | PayPay、Amazon Pay、PayPalは決済へ1%相当を加算 |
最新の料金は、STORES料金ページとBASE料金ページで確認できます。
なお、STORESとBASEの決済手数料は、どちらも送料を含めた一注文の金額に対してかかります。
BASEのPAY IDアプリ経由の注文は手数料の体系が別になるため、これから示す試算からは除いています。
例えば、送料を含めて一件5,000円の注文が月100件あり、すべて表の主な決済だったとします。
この場合、一か月にかかる費用はBASEスタンダードが約37,000円、STORESフリーが約27,500円、STORESスタンダードは年間契約の月額を含めて約21,300円になります。
ここへ通常の振込を一回加えると、BASEは250円、STORESは275円かかります。
さらにBASEでは、振込を申請する金額が2万円未満だと事務手数料500円がかかります。
STORESでは、入金額が1万円未満でも振り込む設定にしていると事務手数料275円がかかります。
STORESの振込条件は、売上振込の公式ヘルプで確認できます。
BASEの振込条件は、公式ヘルプで確認できます。
この試算には、税、端数処理、返金、追加機能、キャンペーン、決済方法の構成比が含まれていません。
実際の平均注文単価と注文件数を入れて、十二か月分で作り直してください。
料金体系は変更されることがあります。契約する直前とショップを公開する直前に、両社の公式料金ページ、規約、決済ごとの手数料、振込条件をもう一度確認してください。
4. デザイン・集客・実店舗連携を比べる

デザインの自由度は、見た目をどれだけ変えられるかだけで判断しないようにしましょう。
公開した後に、担当者が自分で更新を続けられる範囲かどうかまで見ます。
STORESは、無料で使える48種類のテンプレートを案内しています。
独自ドメインやロゴの非表示といった一部の機能は、スタンダードプラン側で提供されています。
BASEは、無料と有料のテーマ、HTML編集(ページの中身を直接書き換える機能)、独自ドメインなどをAppsやテーマから選べます。
ただし、対応する条件はテーマやAppごとに異なるため、一つずつ確認が必要です。
集客の機能は、クーポン、メール配信、SNS連携があるかどうかだけで比べないようにしましょう。
購入者がどの売り場から来て、どの在庫から買ったのかを後から追えるかも確認します。
実店舗がある場合は、STORESスタンダードに何が含まれるかを確認しましょう。
ネットショップに加えて、キャッシュレス決済、POSレジ(店頭のレジと売上を管理する仕組み)、予約など複数のSTORESサービスが含まれます。
同じ事業者や店舗でどこまで使えるかは、公式料金ページで確認してください。
BASEでも、Square連携Appなどを使って実店舗の在庫とつなげられます。
すでに使っているレジや決済をそのまま残して接続できるかどうかが、判断材料になります。
実店舗がある事業は、ネットショップ単体の料金だけで比べないでください。店頭決済、POS、在庫、顧客情報を二回入力せずに運用できるかどうかで比較しましょう。
実店舗がない場合は、付いてくる周辺サービスの多さを評価に入れないようにしましょう。
商品ページ、決済、配送、入金、集客のうち、自社に必要な機能だけを比べます。
5. 迷ったら運用テストで決める

料金と機能の表で候補を絞ったら、同じ条件で両方の管理画面を試してみましょう。
担当者が実際に操作すると、説明を読むだけでは分からない差が見えてきます。
入力する回数、確認画面の多さ、権限の設定、別の台帳への転記作業などです。
テストでは、次の七つの作業にかかった時間と、迷った点を記録してください。
- 画像、説明、種類、在庫が異なる三商品を登録する
- 地域または商品ごとの送料を設定する
- スマートフォンで商品ページからカートまで迷わず進めるか確認する
- 注文通知から在庫確保、発送完了までの手順を追う
- キャンセル、返金、返品が起きたときに誰が対応するかを決める
- 売上、手数料、入金予定を会計用に取り出せるか確認する
- 別の担当者へ必要な範囲だけ権限を渡せるか確認する
評価するときは、一度しか行わない初期設定より、商品追加、在庫変更、発送のように何度も繰り返す作業を重く見ましょう。
二週間ほどの試用期間を決めて、作業にかかった時間、追加でかかった費用、対応できなかった要件を同じ表へ記録しましょう。そこまでそろえば、料金以外の差も自分たちで判断できます。
まとめ

STORESとBASEを比較するときの要点を振り返ります。
- 物販、デジタル商品、予約などの商品の種類と、オンラインか実店舗かの販売場所を先に決める
- 両方のサービスへ同じ商品を登録し、在庫変更、受注、発送、返金まで試す
- 月額だけでなく、注文件数、決済方法、振込、追加機能を含めて十二か月分を計算する
- 実店舗がある場合は、POS、決済、在庫、顧客情報を二重に入力していないか確認する
- 料金と仕様は、契約する直前とショップを公開する直前に公式情報で確認し直す
この五つを同じ比較表へ書き込めば、自社には不要な機能を評価へ混ぜずに済みます。
オンライン中心の販売なら、必要な販売機能と総費用を基準に選びましょう。実店舗もあるなら、在庫、決済、POSを含めた運用全体を基準にしてください。
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