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Lovableで作ったサイトを開発者に引き継ぐには?GitHub連携と準備のポイント

LovableでサイトやWebアプリを作ったあと、機能の追加や公開後の保守を開発者に依頼したくなることがあります。

公開サイトのURLだけでは、サイトを動かすプログラムや設定ファイル(ソースコード)、公開・運用の設定を十分に引き継げません。

一方、GitHubでコードを共有するだけでも、ログイン機能やデータベース(会員情報などを保存する仕組み)まで引き継ぎが完了するわけではありません。

修正したい箇所がまだ決まっていない場合は、「AIで作ったサイトのよくある失敗と確認方法」をご覧ください。

この記事では、Lovableのプロジェクトを開発者へ引き継ぐときに、コードと一緒に何を渡し、作業の分担をどう決めるかを説明します。

設定画面や利用条件は変わることがあるため、接続するときに公式ドキュメントも確認してください。

目次

まず決めたい「何を引き継ぐか」

どこまで依頼するかによって、渡す情報や必要な権限が変わります。

依頼する作業を、次の3つに分けて考えます。

  • コードの確認・改修:ソースコードを共有し、開発者が調査や修正を行う。
  • 現在の環境の運用:Lovableでの編集や公開を続けながら、必要な範囲で共同作業する。
  • 別の環境への移行:公開先やデータベースなどを別のサービスへ移す。

まずは「どの機能を、誰が、どこで運用するか」を相談しましょう。

Lovableで公開を続けながら開発者に修正してもらう方法もあります。画面の公開先だけを別のサービスへ移し、データ保存やログインなどの処理をLovableに残すこともできます。

サイト全体を別の環境へ移す場合は、コードに加えてデータや設定も移す必要があります。

Lovable公式:ホスティングと所有権

GitHub連携でコードを共有する

GitHubは、コードと変更履歴を保存し、複数人で作業するためのサービスです。その保存場所を「リポジトリ」と呼びます。

LovableをGitHubにつなぐと、プロジェクトのコードがリポジトリに保存されます。Lovableで行った変更がGitHubへ、GitHubで行った変更がLovableへ反映されます。

開発者はGitHubからコードを取得し、手元のPCで確認や修正ができます。

連携の概略は次のとおりです。

  1. 管理するGitHubアカウントを決める。 継続運用を考え、個人の退職や委託終了後も管理できるアカウントや組織を選びます。
  2. LovableとGitHubを接続する。 ワークスペースの管理者またはオーナーが、Workspace settings → Git → GitHub、または未接続のプロジェクト設定から接続を追加します。GitHub側でアプリの権限とアクセス対象を確認します。
  3. プロジェクトを接続する。 Project settings → Git → GitHubで接続先を選ぶと、新しいリポジトリが作られ、同期が始まります。公式資料では新規リポジトリは初期状態で非公開です。GitHub側でも公開設定を確認してください。
  4. 必要な人にアクセスを付与する。 所有者がGitHubの公開範囲と権限を確認し、開発者に必要な範囲だけ共有します。パスワードを渡すのではなく、個別アカウントでのアクセスを使いましょう。
  5. 同期状態を確認する。 LovableのGit設定で接続状態、同期状況、対象ブランチを確かめます。開発者にリポジトリのURLと、引き継ぐ時点のブランチや履歴を伝えます。

接続操作に必要な権限や、GitHub Appの対象リポジトリは事前に確認してください。

現在の公式資料では、Lovableは接続時に新規リポジトリを作成し、既存リポジトリへの直接接続には対応していません。

また、接続を解除した後に再接続すると別の新しいリポジトリが作られます。

解除や移管を急がず、運用担当者と手順を確認しましょう。

Lovable公式:GitHub連携

同期するブランチと変更の流れを決める

ブランチは、同じプロジェクトの変更を分けて進めるための仕組みです。

Lovableが同時に編集・同期するのは1つのブランチです。

初期設定ではリポジトリの既定ブランチ、通常はmainが対象です。

そのブランチへ開発者が変更を反映すると、Lovable側にも同期されます。

意図しない上書きや公開を避けるため、作業を始める前に次を決めておきます。

  • Lovableで編集するブランチはどれか。
  • 開発者はどこで作業し、誰が変更を確認して取り込むか。
  • どの変更をいつ公開するか。GitHubへの反映と本番公開の関係は、公開先や設定によって異なります。
  • 問題が起きたとき、誰がどの状態に戻すか。

LovableとGitHubの履歴が分岐した場合は、同期状態を確認し、開発者と履歴を調整してください。

公式資料によると、分岐時のLovableの変更はlovable-syncブランチに送られ、その後のGitHubからの同期でLovable側のブランチがGitHub側の内容に置き換わる場合があります。

同期先へのpush(変更したコードをGitHubへ送る操作)を行う前に、Lovableだけに残っている未同期の編集がないか確かめます。

GitHub上のlovable-syncの変更を開発者と確認し、通常のレビューを経て同期対象のブランチへ取り込みます。

競合や置き換えの可能性があるときは、状況を確認せずに操作を重ねないことが大切です。

コード以外に渡すものを整理する

GitHubにあるのは主にプロジェクトのコードです。

コード以外のデータや設定も引き継げるように、次の項目を一覧にして開発者と確認します。

  • サイトの目的と仕様:対象ユーザー、画面、機能、未完成の箇所、既知の不具合。
  • 公開・ドメイン:公開URL、ドメイン(サイトの専用アドレス)の管理先、DNS(ドメインの接続先を指定する設定)、公開先のサーバー、更新方法、費用の負担先。
  • データベース・保存ファイル:利用サービス、構造、データ、画像や添付ファイル、バックアップと復元方法。
  • ログインと権限:認証方式、利用者の種類、管理者権限、データにアクセスできる範囲。
  • 外部サービス:フォーム通知、メール、決済、分析ツールなどの接続先と管理者。
  • 運用情報:障害時の連絡先、保守の担当、更新の承認者、残っている課題。

例えばLovableのデータベースのバックアップ・エクスポートにはデータベースの構造とデータが含まれますが、ストレージ内のファイルは別です。

データベースのエクスポートには、利用者のアカウントやパスワードハッシュ(パスワードを変換して保存した値)も含まれます。

機密性の高い情報として、必要な人だけがアクセスできる場所に保管し、安全な方法で必要な範囲だけ共有しましょう。

移行が必要なら、データとファイルの両方について、取得方法と復元先を確認します。

Lovable公式:データベースのバックアップとエクスポート

引き継ぎ後にアカウントや資料がそろっているかを確認するときは、「ホームページの受け取りチェック」を参考にしてください。

公開中のサイトの修正は、ホームページ改善のページからご相談ください。サイトを確認し、対応できる範囲と料金を作業前にご案内します。

パスワードや秘密鍵はコードに書かない

引き継ぎのために、APIキーやパスワードをチャットや文書、GitHubのコードに貼り付けることは避けましょう。

必要なサービスの権限を個別に付与し、秘密情報は各サービスの安全な方法で設定します。

不要になったアクセスは、作業終了時に見直します。

環境変数は、プログラムへ設定値を渡すための仕組みです。Lovableの公式資料では、VITE_で始まる環境変数はブラウザに公開される値として扱われます。

秘密のAPIキーをここに入れてはいけません。

サーバー側の処理で使うAPIキーなどは、LovableのSecrets(秘密情報の保管機能)に設定します。

既に秘密情報をコードへ入れていた可能性がある場合は、開発者と公開範囲を確認し、必要に応じて発行元で無効化・再発行してください。

Lovable公式:Secretsと環境変数

外部へ移行する場合は、切り替える前に試す

GitHubにつないでも、サイトの公開先やデータ保存の仕組みまで自動で移るわけではありません。

移行する場合は、利用中の構成に応じて、データベース、保存ファイル、認証、外部連携、秘密情報などを個別に準備します。

Lovableに依存する機能は、移行先で再設定や代替が必要になることもあります。

また、プロジェクトの構成によって必要な公開先のサーバーは異なります。

公式資料では、TanStack Startを使う構成はサーバー側機能を実行できる環境が必要で、古いReact + Vite構成は静的ファイルのホスティングを利用する例が紹介されています。

どちらかを確認してから移行先を選びましょう。

新しい環境では、まず仮のURLで画面表示、ページの直接アクセス、ログイン・ログアウト、データの読み書き、ファイルのアップロードなどを検証します。

Googleなどの外部ログインを使う場合は、新しいURLを認証サービス側の許可済みリダイレクト先に設定し、実際にログインできるかも確認します。

本番のドメインを切り替える前に、戻す方法と担当者も決めておきましょう。

移行先で試す項目は、「Webサイトのリリース前テスト入門」を参考にしてください。

Lovable公式:外部へのデプロイとホスティング

まとめ

Lovableの引き継ぎでは、GitHub連携によって開発者とコードを共有できます。

ただし、コードの共有と、サイト全体の運用・移行は別の工程です。

まず担当範囲を決め、コード、データ、公開環境、外部サービス、権限を整理しましょう。

あわせて、誰がコードを修正し、誰が確認して公開するかを決めておきます。

※本記事は2026年11月3日に確認したLovableの公式ドキュメントをもとに作成しています。

機能や画面、利用条件は変更される場合があります。

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