【2026年10月26日】Web&Techニュース|佐川急便の情報流出調査、Meta「Muse」日本提供開始

佐川急便は10月23日、停止していた「お荷物問い合わせサービス」の一部を再開し、不正アクセスによって流出した可能性がある個人情報は最大約5,323万件と発表しました。対象となる情報の調査や重複の整理は、現在も続いています。
MetaはAIにメールや予定の管理などを任せられる「Muse」の日本提供を開始。GoogleはGeminiからノートを操作する機能とGoogle Vidsの動画編集機能を発表し、MicrosoftはWindows 11の試験版で通信速度を確認しやすくする更新を公開しました。
佐川急便、荷物問い合わせを一部再開。個人情報は最大約5,323万件が流出した可能性
佐川急便は10月23日、第三者による不正アクセスを受けて停止していた「インターネット貨物のお荷物問い合わせ」を再開しました。第三者専門機関とシステムを点検し、必要な安全対策を実施したうえでの再開です。
同日公表された第5報では、流出した可能性がある個人情報は、現時点で最大約5,323万件と説明されています。送り状などに含まれる情報の重複を一定程度整理した集計値ですが、なお相当数の重複が残っており、調査が続いています。
対象となる可能性がある情報は、主に次の3種類です。
- 2026年6月21日から9月30日までの送り状データに含まれる、依頼主・届け先の氏名、住所、電話番号
- 運賃契約を結ぶ顧客の氏名、住所、電話番号
- 「スマートクラブ」会員の氏名、住所、電話番号、メールアドレス、会員ID
最大約5,323万件は、実際に流出が確認された件数でも、対象となる人の実人数でもありません。クレジットカード情報とパスワードは対象に含まれないと説明されています。
再開されたのはインターネット貨物の問い合わせ機能です。問い合わせAPI、飛脚宅配便受付、受取先変更などは引き続き停止しており、すべてのサービスが復旧したわけではありません。
また、10月23日時点では、今回の事案に関連する個人情報の不正利用などの二次被害は確認されていないとしています。同社は佐川急便を装ったメール・SMS・電話に注意し、不審な連絡のURLを開いたり、個人情報を入力したりしないよう呼びかけています。
公式情報:佐川急便「お荷物問い合わせサービス」の再開および個人情報の流出に関する調査状況(第5報)
MetaのAIエージェント「Muse」が日本で提供開始。メールや予定の管理にも対応
Metaは10月23日、パーソナルAIエージェント「Muse(ミューズ)」の日本での提供を開始しました。iOS・Android向けアプリとWebサイト「muse.ai」から利用でき、多くの基本機能は無料です。追加機能を利用する人向けのサブスクリプションプランもあります。
Museは、質問への回答だけでなく、利用者に代わって作業を進めるAIです。たとえば、旅行の予定を立てたり、ブラウザで必要な情報を調べたり、フォームに入力したりできます。時間がかかる作業はアプリを閉じたあとも続けられます。
Gmail、Googleカレンダー、Instagramなどとの連携にも対応し、メールの管理や日程調整などに利用できます。一方、発表された国内サービスとの連携の中には、今後の拡大に向けて取り組んでいるものもあります。
Museは利用者ごとに分離されたクラウド上の環境で動き、AI自体がパスワードや支払い方法を確認できない設計とされています。メール送信や商品の購入などの重要な操作では、利用者本人の確認が必要です。
連携するサービスとアクセス権限は利用者が選べ、変更や接続解除も可能です。また、MetaのAIモデルの学習にMuseとのやり取りを使わせない設定も用意されています。
業務利用時の情報管理については、小規模事業者の生成AI利用ルールでも整理しています。
Geminiの会話から「Gemini Notebook」を操作可能に。資料の保存や検索に対応
Googleは10月23日、「Gemini Notebook」をGeminiアプリの接続アプリとして利用できるようにしたと発表しました。これにより、Geminiとの会話の中からノートの作成や資料の整理、保存した情報の検索ができます。
チャット欄に「@Gemini Notebook」と入力して呼び出す方法に加え、質問の内容に応じてGeminiが自動で接続アプリを使う仕組みも用意されています。
たとえば、新しいテーマのノートを作る、会話の内容を資料として追加する、保存済みの資料を一覧にする、資料に基づいて質問に答えてもらう、といった操作に対応します。
個人のGoogleアカウント、Google Workspace、Workspace Individualが対象で、公式案内では提供済みとされています。ただし、組織のアカウントでは管理者側のGemini・Gemini Notebookの利用設定によって利用可否が変わります。
Gemini自体の基本操作は、なのはAI教室のGemini学習ガイドでも確認できます。
公式情報:Google Workspace Updates「Gemini NotebookをGeminiアプリから操作」
Google Vids、動画の再生速度調整と音声トラックの切り離しに対応
Googleは10月23日、動画編集ツール「Google Vids」に2つの編集機能を追加すると発表しました。
1つ目は、動画クリップごとの再生速度の変更です。0.25倍まで遅くしたり、2倍まで速くしたりでき、操作説明をゆっくり見せる場面や、長い映像を短くまとめたい場面で調整できます。
2つ目は、映像から音声を切り離す機能です。これまでは動画に含まれる音声を消音する操作が中心でしたが、新機能では音声を独立したクリップとして取り出し、映像とは別に移動・切り詰め・削除できます。取り出した音声を別の場面にまたがって配置することも可能です。
両機能とも、Google Workspaceの利用者に加え、Workspace Individualと個人のGoogleアカウントも対象です。ただし、提供開始日は異なります。
- 再生速度の変更:10月16日から段階的に展開
- 音声トラックの切り離し:10月19日から段階的に展開
いずれも展開開始から機能が表示されるまで、最大15日ほどかかる場合があります。10月23日の発表時点で、全員の画面に表示済みという意味ではありません。
公式情報:再生速度の変更/音声トラックの切り離し
Windows 11の試験版、クイック設定で通信速度を測定できるように
Microsoftは10月23日、Windows 11のInsider Preview向けの新しいビルドを発表しました。その中で、インターネットの通信速度をWindowsの「クイック設定」から測定できる機能を案内しています。
クイック設定は、タスクバーのネットワークや音量などのアイコンから開く操作パネルです。今回の更新では、Wi-Fiなどの接続メニューやタスクバーのネットワークアイコンから速度測定を始め、ダウンロード速度、アップロード速度、通信の応答時間(ping)をその場で確認できます。
これまでInsider向けに導入されていた速度測定の仕組みを発展させ、測定結果を確認するためにブラウザへ移動する必要がなくなります。
同じ発表では、接続したAndroidスマートフォンの着信音設定やマナーモードなどを、Windowsのクイック設定から操作する機能も紹介されています。
これらはWindows Insiderの「Experimental」チャネルで案内された試験機能です。通常のWindows 11利用者へ一般提供が完了したという発表ではありません。
公式情報:Windows Insider Blog「2026年10月23日の新ビルド」
10月26日のWeb&Techニュースまとめ
- 佐川急便: 荷物問い合わせ機能の一部を再開。流出した可能性がある個人情報は最大約5,323万件で、実際の流出件数と対象人数は調査中です。
- Meta: AIエージェント「Muse」の日本提供を開始。Gmailやカレンダーなどと連携し、本人の確認を経て重要な操作を進めます。
- Google Gemini: 会話からGemini Notebookの作成・更新・資料検索ができるようになりました。
- Google Vids: クリップ単位の再生速度調整と、音声トラックの切り離しに対応。順次展開されています。
- Microsoft: Windows 11の試験版で、クイック設定から通信速度を測定する機能を発表しました。
佐川急便では荷物問い合わせが一部再開しましたが、受取先変更など停止中のサービスが残っています。利用できる機能は同社の案内で確認する必要があります。
MetaのMuseとGemini Notebookの接続機能は提供が始まっており、連携先や管理者設定によって利用できる範囲が異なります。
Google Vidsは段階提供中、Windowsの通信速度測定は試験版の機能です。発表された機能が、すべての利用者に同時に提供されるわけではありません。
