【2026年10月13日】Web&Techニュース|Google Meetが暗号化を強化、Geminiに「Skills」が登場

Googleは10月12日、Google Meetに将来の量子コンピューターによる解読を想定した暗号化を導入すると発表しました。Geminiでは10月13日から、よく使う指示を保存して再利用できる「Skills」の提供が順次始まります。
WordPressのイベント管理プラグインにはセキュリティ更新が公開されました。このほか、Metaの新しいAIモデルと、Appleが始めたインディーゲーム特集を紹介します。
Google Meet、将来の量子コンピューターに備えた暗号化を導入
Google Meetの通話で、量子コンピューターの進歩を見越した新しい暗号技術「耐量子暗号(PQC)」の導入が始まりました。Googleが10月12日に発表したものです。
現在、一般的な通信の暗号を実用的に解読できる量子コンピューターが存在するという話ではありません。ただ、通信内容を今のうちに保存しておき、将来の技術で解読しようとするリスクがあります。今回の変更は、そのような将来の脅威に備える対策です。
10月12日から、パソコンのWeb版と会議室用のGoogle Meet機器を対象に順次適用されます。展開には最大15日程度かかる場合があり、スマートフォンへの対応は今後の予定です。個人のGoogleアカウントを含む利用者が対象で、管理者も利用者も設定を変更する必要はありません。
Google Meetの操作方法は変わりません。通信を保護する仕組みが裏側で強化される更新です。
公式情報:Google Workspace Updates「Google Meet now uses post-quantum cryptography」
Gemini、指示を保存・再利用できる「Skills」を10月13日から順次提供
Googleの生成AI「Gemini」で、新機能「Skills(スキル)」の提供が10月13日から順次始まります。Skillsは、繰り返し使う指示や作業の進め方を登録しておき、必要なときに呼び出せる仕組みです。
たとえば「メールを自社の文体に整える」「文章を決まった形式で要約する」といった指示を、毎回最初から書き直さずに使えます。複数のSkillsを組み合わせることもできます。
Googleは9月30日の発表で、これまでカスタマイズしたAIを使う機能として提供してきた「Gems」を、将来的にSkillsへ移行する方針も示しました。ただし、Gemsが10月13日に使えなくなるわけではありません。
10月13日はGeminiアプリでの展開開始日です。全利用者への提供完了は11月中旬の予定で、アカウントによって表示時期が異なります。Google Workspace側とは現時点でSkillsが自動同期されません。
Geminiの基本的な使い方は、Gemini学習ガイドでも確認できます。
WordPress「Events Manager」、複数のセキュリティ問題を修正
WordPressでイベントの日程や予約を管理できるプラグイン「Events Manager」に、セキュリティ更新が公開されました。開発元は10月12日、無料版の7.4.8と有料追加機能「Events Manager Pro」の3.9.6を案内し、更新を推奨しています。
無料版では、不正な画面操作を誘導する問題、Webページに意図しないコードが入り込む問題、外部に情報が見えてしまう問題などを修正しました。Pro版でも、データベースへの不正な命令につながる問題などに対応しています。
イベント管理や予約フォームにこのプラグインを使っているサイトは、WordPressの管理画面でバージョンを確認してください。更新の前には、サイトとデータベースのバックアップを取ることが推奨されています。
これはWordPress全体の不具合ではなく、「Events Manager」を利用するサイトが対象です。なお、別の低優先度の問題については7.4.8も影響を受け、10月12日時点で修正版がないとの報告があるため、更新後も開発元の続報確認が必要です。
公式情報:Events Manager開発元「Another Security Update – 7.4.8 / 3.9.6」 / WordPress.orgのプラグイン情報 / Patchstackの別件の脆弱性情報
Meta、新AI「Muse Wonder」を発表。書類の理解からアプリ制作まで対応へ
Metaは10月12日、新しいAIモデル「Muse Wonder」と「Muse Wonder Full」を発表しました。保険請求の手続きを理解する、賃貸契約書を読み解く、動くアプリを作るといった複数の工程を伴う作業を想定しています。
Metaによると、新モデルには、過去の会話から必要な情報を参照する「Active Memory」と、作業が難しくなった場合に別の方法を試して進める「Active Focus」という仕組みが備わっています。
ただし、今回の発表は一般の人がMetaのアプリですぐ自由に使えるという意味ではありません。Muse Wonderは開発者向けのMeta Model APIとMuse Codeで提供され、Muse Wonder FullはMuse Codeの契約者向けです。一般向けのAIサービス「Muse」への導入は今後で、まず契約者から展開する方針です。
新モデルの発表と、一般向けサービスへの提供開始は別です。現時点では利用できるサービスと対象者が限られています。
公式情報:Meta「Introducing Muse Wonder and Muse Wonder Full」
Apple、人気インディーゲーム7作品を紹介する特集を開始
Appleは10月12日、独立系ゲーム開発者の作品を紹介する「App Store Indie Games Week」を開始しました。iPhoneとiPad向けの7作品を取り上げ、App Storeで1週間にわたり特集を展開します。
紹介されているのは、カンフーアクションの『Sifu』、カードを使って戦う『Vampire Crawlers』、猫になって街を探検する『Little Kitty, Big City』など。多くの作品はすでにダウンロードできます。
宇宙探索ゲーム『No Man’s Sky』もiPhoneとiPad向けに登場予定で、10月28日発売と案内されています。こちらは現時点では予約受付中です。
同じ特集の作品でも、すぐ遊べるものと発売前のものがあります。価格や対応端末などの条件は、各作品のApp Storeページで確認できます。
公式情報:Apple Newsroom「App Store Indie Games Week kicks off today」
10月13日のWeb&Techニュースまとめ
- Google Meet: 将来の量子コンピューターに備えた暗号化を順次導入。利用者側の設定変更は不要。
- Gemini: 指示を保存・再利用する「Skills」が10月13日から段階的に提供開始。Gemsも当面利用可能。
- WordPress: Events Managerの7.4.8とPro版3.9.6で複数のセキュリティ問題を修正。
- Meta: 新AI「Muse Wonder」シリーズを発表。開発者向け提供が先行し、一般向けは今後展開。
- Apple: インディーゲーム7作品を特集。『No Man’s Sky』は10月28日発売予定。
Google Meetは設定不要の更新ですが、Geminiの新機能はアカウントごとに提供時期が異なります。WordPressのEvents Managerを使用している場合は、更新状況の確認が必要です。
Metaの新モデルは利用対象が限定されています。一方、Appleの特集作品には現在ダウンロードできるものと予約受付中のものがあり、提供状況に違いがあります。

