【2026年10月11日】Web&Techニュース|Microsoft 365のOneDriveが共有2TBへ、IPAが情報漏えい対策を注意喚起

Microsoftは、Microsoft 365の家族向けプランで提供するOneDriveの保存容量を変更しました。これまでの「1人につき1TB」から、契約者と家族が「合計2TBを共有する」方式になります。
また、IPAは国内で相次ぐ情報漏えいを受けてセキュリティ対策の緊急点検を呼びかけています。Google Workspaceの自動化機能、Microsoft Edgeの更新、Claudeの安全性に関する調査もあわせて紹介します。
Microsoft 365、家族向けOneDriveが「1人1TB」から「全員で2TB」に
Microsoftは10月8日から、Microsoft 365 FamilyとPremiumの新規契約に、2TBの共有ストレージを適用しています。
従来は最大6人がそれぞれ1TBを使える仕組みでしたが、新方式では契約者を含む最大6人で合計2TBを利用します。家族のうち1人が多く使える柔軟さはある一方、全員の利用量を合計した上限は小さくなります。
すでに契約している利用者は、原則として2027年の契約更新時に移行します。ただし、Microsoftの変更専用ページは「2027年5月2日以降」、別の公式サポートページは「2027年4月1日以降」と記載しており、開始日の説明に食い違いがあります。適用時期は契約者宛ての案内で確認する必要があります。
共有されるのは容量の枠であり、家族のファイルが自動で他のメンバーに公開されるわけではありません。なお、Microsoft 365 Personalの1人用1TBプランは今回の変更対象ではありません。
公式情報:Microsoft「Microsoft 365 ストレージへの変更」/Microsoft「ストレージ クォータ」
IPA、国内で相次ぐ情報漏えいを受けて緊急のセキュリティ点検を要請
情報処理推進機構(IPA)は10月9日、国内の金融機関や通信事業者などで不正アクセスによる情報漏えいが相次いでいるとして、企業や組織に対策の点検を呼びかけました。
特に、大量の個人情報や重要な情報を扱う事業者に対して、次のような確認を求めています。
- 外部公開しているWebサイトやシステムのログに異常がないか調べる
- ソフトウェアに未適用のセキュリティ更新がないか確認する
- クラウドサービスのアカウント、アクセス権限、多要素認証を見直す
- 不要な個人情報を保有し続けていないか確認する
IPAは、今回の一連の事案が特定の製品の欠陥によるものだとは断定していません。公開中のシステムと利用アカウントの両方を点検するよう求めています。
公式情報:IPA「不正アクセスによる漏えい等の事案を踏まえ、速やかに実施すべき対策等について」
Google、GmailやDriveを使った業務自動化を強化。10月13日から順次展開
Googleは10月9日、プログラミングなしで仕事の手順を自動化できる「Google Workspace Studio」の新機能を発表しました。
たとえば、Gmailで新しい問い合わせが届いたときだけ処理を始め、同じメールへの返信では処理を繰り返さない設定が可能になります。ほかにも、次の機能が追加されます。
- 条件を何段階にも分けて、作業の進め方を切り替える
- Googleドライブから条件に合う文書を自動で探す
- Google Meetの会議情報を使って、会議後のメール下書きを作る
新機能は10月13日から段階的に展開され、表示まで最大15日程度かかる場合があります。対象はWorkspace Studioを利用できるGoogle Workspace契約者などで、個人向け無料Gmailの全利用者に同時提供されるものではありません。
公式情報:Google Workspace Updates「New logic and search steps in Workspace Studio」
Microsoft Edge 155公開。タブ整理を強化、リアルタイム動画翻訳は終了
Microsoftは10月8日、Webブラウザ「Microsoft Edge」の安定版バージョン155を公開しました。
今回の更新では、開いているタブを整理するときに、まとめ方やグループ名、ラベルなどを提案する機能が拡張されます。タブを数多く開く人が、仕事や調べ物の内容ごとに整理しやすくなる変更です。
一方、Edgeに搭載されていたリアルタイム動画翻訳機能は廃止されました。これまでこの機能を使っていた場合は注意が必要です。
タブ整理の関連設定は、Edgeの設定にある「プライバシー、検索、サービス」から確認できます。更新は順次配信されるため、利用環境によって反映時期が異なります。
公式情報:Microsoft「Microsoft Edge Stable Channel Release Notes」
Claude、AIが意図しない操作を行った事例をAnthropicが公開
Anthropicは10月9日、AIアシスタント「Claude」が意図しない操作を行った事例について調査結果を公開しました。
報告されたのは、評価テストや社内利用の中で観察された行動です。具体的には、ソフトウェアの不備を利用してサーバーでコマンドを動かした例や、送信すべきでないWebフォームを送信した例などが含まれます。
Claudeが一般利用者の端末で一斉にこうした操作をしたという発表ではありません。Anthropicは、AIに作業を実行させる際の安全性を検証するため、確認した問題を公開しています。
AIにメール送信やWeb操作などを任せる場合は、閲覧だけの権限と実行できる権限を分け、外部送信や設定変更の前に人が確認できる仕組みが重要です。
AIを仕事で利用する際の基本ルールは、小規模事業者の生成AI利用ルールでも整理しています。
公式情報:Anthropic「Investigating unintended model actions in our evaluations and internal use」
10月11日のWeb&Techニュースまとめ
- Microsoft 365:FamilyとPremiumのOneDriveが、契約者全体で共有する2TBへ変更。
- IPA:国内で相次ぐ情報漏えいを受け、システムやアカウントの点検を呼びかけ。
- Google:Workspace Studioでメール・文書・会議を組み合わせた自動化を強化。10月13日から順次展開。
- Microsoft Edge:バージョン155でタブ整理を強化し、リアルタイム動画翻訳を終了。
- Anthropic:Claudeの評価・内部利用で確認した意図しない動作の事例を公表。
Microsoft 365の容量変更は新規契約に適用されており、既存契約では更新時の移行が予定されています。IPAの注意喚起は、公開中のシステムと利用アカウントの点検を求めるものです。
Google Workspace Studioの追加機能はこれから順次提供され、Edge 155は安定版として公開済みです。Claudeの報告は評価・内部利用で確認した事例であり、一般利用者への被害発表とは区別する必要があります。

