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【2026年11月8日】Web&Techニュース|Cursorの音声対話、Vercelの運用機能が更新

AIを使う開発ツールCursorは11月6日、エージェントと声でやり取りする機能を発表しました。同日にはGitHubのSlack・Teams連携が正式提供となり、Vercelの処理追跡やプロジェクト管理にも更新がありました。11月5日発表のibisOffice Linux版を含め、仕事で使う前に確認したい5件をまとめます。

目次

Cursorに音声対話が追加、コード修正中も進捗を聞ける

Cursorの「Voice chat」は、話しかけるとエージェントが音声で応答する機能です。修正を頼むと、コーディング担当のエージェントへ作業を渡します。コードの修正が進んでいる間も会話を続け、変更内容や進捗を尋ねられます。

利用できるのはAgents Window、開発用エディター(IDE)、Web版、iOSアプリです。利用にはCursorアカウントへのサインインとマイクの使用許可が必要です。APIキーで認証したセッションからは開始できません。

開始するには、エージェントが待機中で入力欄が空のときに現れる、波形の「Start voice chat」ボタンを押します。IDEでは1件以上のメッセージがあるチャットを開く必要があります。隣のマイクボタンは、話した内容を入力欄の文字に変える音声入力です。こちらは文字起こしの内容を確認してから送信できます。

音声対話には1日ごとの利用上限があり、上限に達すると次に利用できる時期が表示されます。音声処理にはGrok Voiceを使い、CursorはPrivacy Modeを有効にした音声対話ではデータを保持しないと説明しています。業務の情報を話す前に、社内の利用方針とプライバシー設定を確認してください。

公式情報:Cursorの音声対話発表(英語) / 利用条件と操作説明(英語)

Slack・Teamsの「@GitHub」が正式提供、会話から修正案を作成

GitHubは11月6日、SlackとMicrosoft Teamsで使う「@GitHub」の正式提供を発表しました。会話の中で不具合の調査、不具合や作業を記録するIssueの作成、コード修正を依頼できます。修正内容は、レビューして取り込むための提案であるプルリクエストにまとめられます。

Teamsでは、会話の横に開くCanvasで実装計画やコードの変更、プレビューを確認できます。メッセージから対象リポジトリを識別する導線や、後続の質問への応答も改善されました。リポジトリは、コードを保管・管理する単位です。

導入時には管理者の設定も確認が必要です。Slackでは、ワークスペースの設定に応じてアプリの導入承認が必要になります。Teamsでは、Microsoft 365側でアプリと会話情報の利用を許可します。GitHub側では、クラウドで作業するcloud agentと実行環境のcloud sandboxesを対象組織で有効にし、利用者へCopilotライセンスを割り当てるよう案内されています。

Teamsで「@GitHub」を呼ぶと、スレッド全体が作業の文脈として使われます。コード変更の承認や取り込みには、リポジトリの権限と既存の承認ルールが適用されます。業務で使う際は、会話に含めてよい情報と、変更を確認・承認する担当者を決めておきましょう。

公式情報:GitHubの正式提供発表(英語) / Slack向けの導入条件(英語) / Teams向けの導入条件(英語)

Vercel Tracingが正式提供、遅い処理をまとめて検索

Vercelは11月6日、Webアプリの処理を追跡する「Vercel Tracing」を全プランで正式提供しました。トレースは、一つのリクエストが通った処理の記録です。処理ごとの所要時間やエラーを調べるために使います。

新しいTraces画面では、プロジェクトやチームの記録を一覧にし、処理名や所要時間で絞り込めます。コマンドで操作するVercel CLIからも、画面と同じ検索条件を使えます。記録の保持期間は次のとおりです。

プラントレースの保持期間
Hobby3日
Pro・Enterprise14日

Next.js 16.5以降を使い、Node.jsの関数を一つ以上含む新規プロジェクトでは、最初のビルド成功後に自動記録が有効になります。この対象プロジェクトには、全環境のリクエストを100%記録するルールが追加されます。自動記録を止めるには、「Settings → Tracing」でサンプリングルールをすべて削除します。

料金はベータ版から据え置きと発表されています。新しいプロジェクトを作る際は、自動記録の対象条件と、契約プランの料金・記録量を併せて確認してください。

公式情報:Vercel Tracingの正式提供と自動記録の条件(英語)

Vercelの新規プロジェクトに削除期限、期限後は自動削除

Vercelは11月6日、CLIで新規プロジェクトを作る際に、有効期限を設定できる機能を発表しました。利用期間が決まった試作品やデモを、終了後に手作業で片づける負担を減らす機能です。

期限を迎えたプロジェクトは自動削除されます。継続して使うサイトや、確認中の成果物には削除期限を設定しないでください。

対象はVercel CLI v65.12.0以降です。新規プロジェクトを作成する際に、削除期限の指定オプション --delete-project-after を使います。選べる期間は1時間、1日、1週間、2週間、30日で、CLIには実際の削除予定日時が表示されます。

既存プロジェクトへのデプロイで同じオプションを付けても、期限は変わらず、警告が表示されます。設定済みの期限を外して残す場合は、期限を迎える前に、期限解除用の project keep サブコマンドで対象プロジェクトを指定します。コマンド全体の書式は、以下の公式操作説明で確認できます。

公式情報:Vercel CLIのプロジェクト有効期限と操作説明(英語)

ibisOfficeにLinux版、マクロ実行や旧形式には制限

アイビスは11月5日、無料のオープンソース・オフィスソフト「ibisOffice」のLinux版を発表しました。Wordの .docx、Excelの .xlsx、PowerPointの .pptx を閲覧・編集・保存できます。10月に公開したWindows・macOS・Web版に、Linux向けのデスクトップ版が加わりました。

配布形式はAppImageとFlatpakの2種類です。AppImage版は64ビットのx86_64 CPUとglibc 2.31以降が対象で、Flatpak版はx86_64とaarch64に対応します。画面は日本語と英語に対応しています。ライセンスはAGPL-3.0と商用ライセンスのデュアル方式です。

既存の業務ファイルを使う場合は、形式とマクロの有無を確認してください。マクロ付きの .docm・.xlsm・.pptm は、マクロを保持したまま開いて保存できます。マクロの実行には対応していません。旧形式の .xls・.ppt は簡易対応、.doc は今後の対応予定です。

導入を検討する際は原本を残し、複製した文書でレイアウトや計算結果、再保存後の内容を確認するとよいでしょう。取引先と受け渡す資料は、実際に使うファイルで互換性を確かめてください。

公式情報:アイビスによるLinux版の発表・製品仕様

11月8日のWeb&Techニュースまとめ

  • Cursorは、作業中のエージェントと音声でやり取りする機能を追加しました。
  • Slack・Teamsの「@GitHub」が正式提供となり、会話からコードの修正案を作成できます。
  • Vercel Tracingは検索と保持期間を拡充し、対象の新規プロジェクトでは自動記録が始まります。
  • Vercel CLIでは新規プロジェクトに期限を設定でき、期限後は自動削除されます。
  • ibisOffice Linux版は主要なOffice形式に対応し、マクロ実行や旧形式には制限があります。

Vercelで新規プロジェクトを作る人は、自動記録の設定と削除期限を先に確認してください。音声対話やチャット連携では共有してよい情報の範囲を決め、ibisOfficeは原本を残したファイルで試すところから始められます。

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