危険な操作を見分ける超入門
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ざっくり言うと
AIが出してくる英語の命令文は、無理に読めなくて大丈夫です。実行する前に「この命令は何をするのか、日本語で説明して」と聞けば済みます。確かめるのは、消えるのか、書き換わるのか、外へ送られるのか、パソコンに何か入るのか。この4つだけです。
AIに作業を任せていると、rm -rf 古いチラシ のような短い英語が画面に出てきます。意味が分からないと、進めてよいのか迷いますよね。
でも、単語を覚える必要はありません。命令文は、やっていることの方向で4つに分けられます。消す、書き換える、外へ送る、入れる。この4つです。
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正確には
Claude CodeやCodexのようなAI作業ツールは、画面の裏でパソコンへ命令文を渡して実行します。こうしたAIはAIエージェント(目標を伝えると、道具を使って最後まで進めてくれるAI)と呼ばれます。
AIが出す命令の多くは、テストの実行や表示の確認といった安全なものです。ただし同じ仕組みで、ファイルの削除もネットへの送信もできてしまいます。だから、実行前の一言が効きます。
命令文は4つの方向で見る
- 消す系
ファイルやフォルダがなくなる - 書き換える系
中身が別のものに変わる。前の状態へ巻き戻すものも含む - 外へ送る系
ネットの向こうへデータが出ていく - 入れる系
パソコンに新しいプログラムが追加される(インストール)
中身を見るだけ、数えるだけの命令なら、失敗してもファイルはそのままです。気をつけるのは、この4つのどれかに当てはまるときです。
まず日本語に訳してもらう
そのまま貼って使える聞き方は、次のとおりです。
このコマンドはまだ実行しないでください。何をする命令か、日本語で説明してください。消えるファイル、書き換わるファイル、外へ送られるもの、パソコンに追加されるものを、それぞれ挙げてください。
急いでいるときは、1行でも十分です。
これを実行すると、何が消えますか?
「何も消えません。確認するだけです」と返ってくれば、そのまま進めて構いません。「古いチラシのフォルダが消えます」と返ってきたら、そこから考えます。
見かけたら一度止まる単語
全部を覚える必要はありません。次の5つだけ、合図として頭に入れておくと役に立ちます。
- delete、remove
消す - reset
前の状態へ戻す。作業中の変更が消えることがある - install
パソコンに何かを入れる - send、upload
外へ送る - force、all
範囲が広がる合図。ほかの単語と組み合わさると影響が大きい
これ以外の単語が出てきても、慌てなくて大丈夫です。分からない言葉が1つでも残るなら、そこで止まって聞けば済みます。
エンジニア向けの補足
コマンドを触ったことがある方のために、代表的なものを4つの方向で並べておきます。見覚えがなければ、ここは読み飛ばして構いません。
| 方向 | 代表的なコマンド |
|---|---|
| 消す系 | rm, del, Remove-Item, rm -rf, git clean -fd |
| 書き換える系 | mv, Rename-Item, git reset --hard, chmod, icacls |
| 外へ送る系 | curl, wget, Invoke-WebRequest |
| 入れる系 | npm install, pip install |
黒い画面(ターミナル)を自分で開いて作業するなら、使っている画面もAIに伝えてください。Windowsでは、PowerShell、コマンドプロンプト、Git Bashで書き方が違うためです。
私はWindowsのPowerShellを使っています。この環境で動く形で説明してください。
この一言があるだけで、環境に合わない命令文がぐっと減ります。
注意点
同じ消す系でも、あとから取り返せるかどうかには差があります。
承認画面が出たら見るところ
ここまでは、命令文そのものを日本語にして判断する方法をお伝えしました。承認画面のどこを見て許可を決めるかは、承認ボタンを押す前に見るべき操作にまとめています。あわせて読むと、ボタンの前で迷う時間が短くなります。
やってみよう
命令文は怖いものではありません。訳してもらう習慣さえあれば、AIとの作業は落ち着いて進められます。
よくある質問
- Q. AIが出してきた英語の命令文が読めません。どうすればいいですか?
- A. 無理に読まなくて大丈夫です。「まだ実行しないでください。何をする命令か日本語で説明してください」と頼みます。消える・書き換わる・外へ送られる・パソコンに入るの4つを挙げてもらえば判断できます。
- Q. 命令文の中に、見かけたら一度止まるべき言葉はありますか?
- A. delete と remove は消す、reset は前の状態へ戻す、install は何かを入れる、send と upload は外へ送る合図です。force や all は範囲が広がる合図なので、分からない言葉が残るうちは実行せず、日本語で説明してもらってください。
- Q. AIが rm -rf や git reset --hard を出してきたら、実行していいですか?
- A. 意味が分からないうちは実行しないでください。前者はフォルダごとまとめて消し、後者は作業中の変更を巻き戻します。必要だと言われても、なぜ必要か、何が消えるかを先に聞きます。
- Q. 説明してもらっても、専門用語だらけで分からないときは?
- A. 遠慮なく言い直してもらってください。「パソコンが苦手な人にも分かる言葉で、もう一度お願いします」で十分です。それでも不安なら、確認だけで済む方法はないかと聞きましょう。
公開: 更新: ✓ 公式情報と照合:
参考ソース
- OpenAI Codex - Agent approvals & security(公式情報)
- Anthropic - Claude Code Security(公式情報)
- Git - Pro Git Book(公式情報)
- Git - git-reset Documentation(公式情報)
- Git - git-clean Documentation(公式情報)
- curl - Command line tool and library for transferring data with URLs(公式情報)
- Microsoft Learn - Remove-Item(公式情報)
- Microsoft Learn - Invoke-WebRequest(公式情報)
判断クイズ
AIが出した英語の命令文を、実行してよいか見分けられますか?
3問です。答えるとその場で解説が出ます。全問終えたら、「回答を記録する」で学習の記録に残せます。
全問に答えると、回答を記録できます。
残るのは「答えたかどうか」だけで、正解数は保存されません。この端末の中だけに残り、別の端末には引き継がれません。
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