ざっくり言うと
AIにファイルの編集を頼む前に、「戻せる状態」を1つ作っておきましょう。戻せると分かっていれば、AIの提案を気楽に試せます。逆に、戻せないまま大事なファイルを触らせると、小さなミスがそのまま大事故になります。
AIに作業を頼むこと自体を怖がる必要はありません。怖いのは、戻れない状態のまま任せることです。初心者が準備しやすい順は、フォルダのコピー、クラウドの履歴、別の場所への保存の3つです。
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正確には
戻せる状態の作り方は、大きく3つです。全部やる必要はありません。まずはどれか1つから始めてください。
作業前にフォルダごとコピーする
一番手軽なのは、作業するフォルダをまるごとコピーすることです。Windowsならフォルダを右クリックしてコピーし、同じ場所に貼り付けてください。Macなら右クリックの「複製」です。
コピーしたほうには「サイト修正前」「AI編集前」のように、中身が分かる名前を付けてください。日付も足しておくと、あとで迷いません。
AIに触らせるのは、コピーでも元のフォルダでもかまいません。大事なのは、必ず片方を手つかずで残すことです。フォルダの線引きはAIが触れる範囲を決めるで扱っています。リンクや設定の都合で元のフォルダのまま作業したいときは、先にコピー(保険)を取ってから頼みましょう。
クラウドのバージョン履歴を使う
OneDriveなど、履歴機能のあるクラウドに置いたファイルは、前の内容に戻せます。ファイルを右クリックして、履歴のメニューを開いてください。呼び名はサービスによって違い、「バージョン履歴」などと表示されます。
大事なのは、事故が起きる前に一度開いておくことです。日時の一覧が出て、どれを選べば戻るのかを目で見ておけば、いざというときに慌てません。
別の場所にもう1つ置く
社内の共有フォルダ、USBメモリ、外付けハードディスクなど、ふだん使う場所とは別のところにコピーを置いてください。手間はかかりますが、パソコン自体が壊れたときに助かるのはこの1つだけです。
| 方法 | 向いている場面 | 注意点 |
|---|---|---|
| フォルダをコピー | とにかくすぐ始めたいとき | どちらが新しい版か迷いやすい |
| クラウドの履歴 | 文書や画像を前の内容に戻したいとき | 戻し方を先に確かめておく |
| 別の場所へコピー | パソコンの故障や紛失に備えたいとき | 置いたきりだと中身が古くなる |
エンジニアはこうやって戻しています
プログラムを書く人たちは、Gitという仕組みで変更の履歴を残しています。
- 作業前の状態に名前を付けて記録しておける
- あとから「どこを、どう変えたか」を1行単位で見比べられる
Web制作を外注しているなら、相手はたいていこれを使っています。
名前と役割を知っておけば十分です。自分で覚える必要はありません。はじめのうちは、フォルダのコピーで足ります。
注意点
「クラウドに置いてあるから安心」は誤り
よくある勘違いが、「クラウドに置いてあるから安心」というものです。同期は、手元の変更をそのままクラウドへ写す仕組みにすぎません。公式サポートにも、OneDriveフォルダ内の追加・変更・削除がクラウドへ同期される、と書かれています。つまり、間違って消したファイルは、クラウドでも同じように消えます。同期はバックアップではありません。
AIに作業を頼む前の合言葉は「戻せる?」です。戻し方が分からないうちは、大量の編集も、削除も、本番サイトへの反映も許可しないでください。
やってみよう
変更したあとの見比べ方やテストのしかたは、変更前後を確認する習慣でくわしく説明しています。ここで用意するのは、その手前の保険です。元に戻せる状態を1つ作っておくだけで、安心して試せる範囲がぐっと広がります。