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生成AIで何ができる?(全体像)

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ざっくり言うと

まずは、説明のために作った架空の家計データを見てください。支出が5件だけの、小さな表です。

日付,費目,金額
2026-06-02,食費,4200
2026-06-05,日用品,1800
2026-06-12,食費,3600
2026-06-18,交通費,2400
2026-06-25,日用品,1200

これをAIへ渡すと、食費7,800円、日用品3,000円、交通費2,400円という集計が返ってきました。合計は13,200円で、元の5件を足した数と同じです。棒グラフと、「翌月は食費の内訳を分けて記録する」という見直し候補も付いてきました。しかも、ここまでが1回の依頼でそろいます!

イメージ

5行の家計表から、1か月の姿が見える

食費は4,200円と3,600円で7,800円。日用品は1,800円と1,200円で3,000円。どちらも自分の手で足して確かめられます。ここへ交通費2,400円を足した全体が、13,200円です。

費目計算合計
食費4,200円 + 3,600円7,800円
日用品1,800円 + 1,200円3,000円
交通費2,400円2,400円
全体7,800円 + 3,000円 + 2,400円13,200円

棒グラフも頼むと、数字の大小を目で比べられます。四角1つを600円と決めれば、食費は13個、日用品は5個、交通費は4個です。表とグラフが同じ合計を指しているので、計算違いにも気づけます。

食費  █████████████ 7,800円
日用品 █████         3,000円
交通費 ████          2,400円

生成AIにできるのは、計算だけではありません。「食費が全体の約59%で最も大きい」のように、人に伝わる言い方も作ってくれます。ただし、この5件だけでは食費が高すぎるとは言えません。削減額まで勝手に決めさせないでください

正確には

数字から、次に試すことを言葉にする

この5件から無理なく言えるのは、翌月の食費を「食材」と「外食」に分けて記録する、という見直しです。食費が最大だと分かっても、何に使ったかは元の表にありません。ですからAIには、分かることと分からないことを分けた振り返り文を頼みましょう。内訳を増やすのは、そのあとで十分です。

文章づくりは、家計以外でも同じです。

  • お店のメモから、読みやすい張り紙を作る
  • 長い会議録から、欠席した人向けの報告を作る
  • 難しい説明を、子ども向けに言い換える

材料はばらばらでも、頼み方は変わりません。材料、読む人、最後に欲しい形。この3つを伝えると、返ってくる文章が実用品に近づきます。

2026年7月時点のChatGPT公式機能案内にも、文章の作成、書き直し、要約、翻訳が基本機能として挙げられています。会話の画面は入口にすぎません。受け取るものは、振り返り文、メールの下書き、質問集など、次の行動にそのまま使える形にできます。

写真を見せる使い方と、絵を作ってもらう使い方

言葉だけでは伝えにくいときは、画像を渡せます。レシートの写真を見せて、日付、品名、金額を表へ写すよう頼めるわけです。ただし、印字が薄いところや折れたところは読み違えることがあります。原本のレシートと数字を、1行ずつ照らし合わせてください。

反対に、言葉から新しい画像を作ってもらうこともできます。「家計ノートの表紙に使う、硬貨と鉛筆の小さな挿絵。文字は入れない」と伝えれば、用途に合う候補が返ります。同じ画像の機能でも、レシートを読むときは画像が入力、挿絵を作るときは画像が出力ですよね

同じChatGPT公式機能案内には、声で話しかけて音声で返答を受けるVoice Modeも載っています。ただし、画像を読めるからといって、動画も作れるとは限りません。扱える形式や長さは、製品やプラン、設定で変わります。材料を用意する前に、使っている画面で確かめてください。

表が増えたら、ファイルごと渡してしまう

数十行、数百行にもなると、貼り付けるだけでひと苦労です。ExcelファイルやCSVファイルをそのまま渡せる製品もあります。ただし、対応する形式や容量は製品、プラン、設定によって違います。CSVとは、表の各項目をカンマで区切って保存する、よくあるファイル形式のことです。「費目別に合計して、金額の大きい順に並べて」と頼めば、元の行をまとめた表が返ります。

2026年7月時点のChatGPTのデータ分析公式案内では、ExcelやCSVを渡して表やグラフを作れると説明されています。作業によっては、AIがPythonというプログラムをその場で書いて実行します。コードの案を見せて終わりではありません。計算道具として動かした結果まで返ってきます。

返事には、費目別の合計だけでなく、使った列、計算方法、対象にした期間も添えてもらいましょう。表に空欄があるなら、ゼロとして扱ったのか、集計から外したのかも聞いてください。コードが動いても、列や期間の指定を間違えれば、整ったグラフと誤った結論が一緒に返ってきます。

ファイル分析は、数字だけの話ではありません。

  • PDFの説明書から、必要な操作を探す
  • 複数の見積書から、同じ項目を並べる
  • 長い記録から、日付を抜き出す

回答にページ番号や該当箇所を添えてもらえば、自分で元のファイルへ戻って確かめられます。

今週出たばかりの情報は、Web検索で足す

生成AIがあらかじめ学んだ知識には、今週変わった助成制度も、今日出た運休情報も入っていません。Web検索を備えた製品なら、その場で公開ページを見に行けます。知りたい条件を入力すると、必要な部分を整理した説明と参照先が返ります。

2026年7月時点のChatGPT Search公式案内でも、Web上の新しい情報を調べ、関連する情報源へのリンクを付けて答えられると説明されています。たとえば「自治体の公式ページを優先して、子育て支援制度の対象者と申請期限をまとめて」と頼んでみましょう。そのうえで、返ってきたリンクを開き、条件を自分の目で確かめてください。

検索と生成を組み合わせる手順は、AIと検索エンジンの違いでくわしく扱いました。ここで覚えたいのは、受け取るものの形です。指定した条件どおりに整理されていて、自分で元ページへ戻れる。そんな調査メモが成果物になります。

注意点

つないだサービスから読み、許可すれば書き込める

外部ツール連携とは、AIをクラウドの保存場所や仕事用のサービスへつなぐ機能です。毎回ファイルを手でダウンロードして渡す手間が減ります。つないだGoogle Driveから家計ファイルを探して要点をまとめてもらうなら、渡すのはファイル名と、接続時に許した範囲です。返ってくるのは、見つかった資料とその要約になります。

2026年7月時点のClaudeのConnectors公式案内には、Google Drive内のファイル検索と、仕事用チャットのSlackでの送信が例として載っています。課題管理サービスLinearでの課題作成もできます。読むだけの接続も、書き込む接続も、元のサービスで本人に許された範囲を引き継ぐ形です。

ここで分けて考えたいのは、次の2つです。

  • 「家計の振り返り文を作って」と頼んで、文案を受け取る
  • 「家族のチャットへ送って」と頼んで、外部の状態を変える

はじめは読むだけに絞ってください。書き込みは、相手と内容を確かめてから実行すると安心です。

やってみよう

5行を貼って、翌月の家計メモを作る

冒頭の5行を使って、計算から見直し候補までを一度に頼んでみましょう。次の依頼文なら、表計算ファイルを用意しなくても試せます。コピーして貼るだけです!自分の家計へ置き換えるときは、氏名、口座番号、カード番号を入れないでください。

次のCSV形式の家計データを分析してください。

日付,費目,金額
2026-06-02,食費,4200
2026-06-05,日用品,1800
2026-06-12,食費,3600
2026-06-18,交通費,2400
2026-06-25,日用品,1200

次の順で答えてください。
1. 費目別の計算式と合計
2. 全体の合計
3. 1個を600円とした文字の棒グラフ
4. このデータだけから言えること
5. 翌月に追加すると役立つ記録項目を1つ

使いすぎとは断定せず、データにない収入や目標額は補わないでください。

正しく計算できていれば、費目別の合計は食費7,800円、日用品3,000円、交通費2,400円、全体13,200円です。棒は13個、5個、4個になります。見直し候補は「食費を食材と外食に分けて記録する」あたりでしょう。数字が違ったときは、返ってきた表の行を冒頭の5行と突き合わせてください。

締めに

翌月は、食費の内訳が1つ増える

この演習でできあがるのは、節約を命じる診断ではありません。翌月から食費を2つに分けて、今月は分からなかった内訳を家族で話すための、家計メモです。生成AIの値打ちは、5行の数字を派手に見せるところにはありません。確かめられる計算を、次の小さな行動へ変えられるところにあります。

よくある質問

Q. 文章の下書きを頼むとき、何を伝えると使える形で返ってきますか?
A. 材料、読む人、最後に欲しい形の3つです。この3つをそろえると、振り返り文やメールの下書きが、次の行動にそのまま使える形で返ってきます。
Q. レシートの写真を渡して、日付や金額を表に写してもらえますか?
A. 頼めます。ただし印字が薄いところや折れたところは読み違えることがあるので、原本のレシートと1行ずつ照らし合わせてください。
Q. ExcelやCSVを渡して出てきた集計は、そのまま使ってよいですか?
A. 使った列、計算方法、対象にした期間も一緒に出してもらい、元の表と突き合わせてください。列や期間の指定を間違えると、整ったグラフと誤った結論が一緒に返ってきます。
Q. AIをクラウドの保存場所や仕事用のサービスにつなぐときは、何に気をつけますか?
A. 何を読めて何を書き換えられるかを先に確かめ、その作業に必要な範囲だけを許可します。はじめは読むだけに絞り、送信や予約を実行する前に相手と内容を見直してください。

公開: 更新: ✓ 公式情報と照合:

参考ソース

判断クイズ

AIに頼む前に、何を渡して何が返るのかを決められますか?

3問です。答えるとその場で解説が出ます。全問終えたら、「回答を記録する」で学習の記録に残せます。

1. 5行の家計データをAIへ渡します。頼み方として向いているのは?
2. 家計ファイルを渡したら、整ったグラフと費目別の合計が返ってきました。採用する前に確かめることは?
3. 家計ファイルを置いているクラウドの保存場所へ、AIをつなぎます。はじめに許可する範囲は?

全問に答えると、回答を記録できます。

残るのは「答えたかどうか」だけで、正解数は保存されません。この端末の中だけに残り、別の端末には引き継がれません。

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