【2026年10月16日】Web&Techニュース|Chromeの安全更新、Windows 11とGoogle検索にも新たな動き

Googleは10月15日、パソコン向けChromeで10件のセキュリティ問題を修正したと発表しました。同日、MicrosoftはWindows 11の動作改善や新しい検索機能を紹介。Google検索でも、AIの回答から元のWebサイトへ移動しやすくする変更が発表されています。
このほか、ChatGPTの音声機能と、Figmaで動く試作品を制作できる新機能を紹介します。
Chrome、重大な脆弱性を含む10件のセキュリティ問題を修正
Googleは10月15日、パソコン向けChromeの安定版を更新し、10件のセキュリティ問題を修正したと発表しました。修正対象には、深刻度が最も高い「Critical」に分類された問題も含まれます。
今回の修正版は、WindowsとMac向けが「155.0.8059.84/.85」、Linux向けが「155.0.8059.84」です。危険な不具合があったのは、Webページを先読みする機能や、画面表示・プログラム処理に関わる部分などです。
Chromeの更新は通常、自動的に行われます。ただし、長時間ブラウザを開いたままにしている場合は、更新が保留されていることがあります。
更新状況は、Chrome右上の「︙」→「ヘルプ」→「Google Chromeについて」で確認できます。更新後に「再起動」が表示された場合は、Chromeを再起動すると適用されます。
修正版は今後数日から数週間かけて順次配信されます。すべての端末で10月15日から同じバージョンを利用できるわけではありません。
公式情報:Google「Stable Channel Update for Desktop」 / Google Chromeヘルプ「Google Chromeを更新する」
Windows 11、動作の応答性やタスクバー検索を改善
Microsoftは10月15日、Windows 11の動作速度や使いやすさに関する改善を発表しました。
Microsoftの測定条件では、スタートメニューやエクスプローラー、検索などの操作について、応答性が最大20%改善したとしています。実際の改善幅はパソコンの性能や設定、利用状況によって変わります。
メモリの使い方も見直し、特にメモリ8GBのパソコンでは、作業中のデータを最大2GB多くメモリ内に保持できるようにしたと説明しています。
また、タスクバーの検索から、そのままWindowsの設定を変更できる新しい機能も発表されました。たとえば「ダークモード」などの設定を検索し、設定アプリの別画面へ移動せず操作できます。
新しい検索画面は、10月15日時点ではWindows Insider向けです。一般ユーザーには2026年後半に順次提供する予定で、すべてのWindows 11に実装済みではありません。
公式情報:Microsoft「What’s new in Windows 11: Everyday experiences, reimagined」
Google検索、AIの回答からWebサイトへ移動しやすく
Googleは10月15日、Google検索の「AIモード」と「AIによる概要」で、参照元のWebサイトを見つけやすくする変更を発表しました。
AIがまとめた回答の文章中に埋め込まれるリンクを増やし、回答の上の方にもリンクを表示する改善を進めています。AIの説明を読んだあと、関連する元の記事やWebページを直接開きやすくするための変更です。
さらに、次のような取り組みも発表されました。
- 公式サイトへのリンク: 特定の操作に必要な公式ページを、AI回答の上部にまとめて示す表示をテスト。
- ニュース記事: 時事的な記事をカード状に並べる表示を、より多くの地域と言語へ順次拡大。
- 関連情報: 一部のAI回答の末尾に、画像付きの関連記事リンクを目立つ形で表示。
公式サイトへの専用リンク表示などはテスト段階です。今回の発表は、すべての検索結果で同じ表示になることや、個々のサイトへのアクセス増加を保証するものではありません。
通常の検索とAIによる回答の違いは、「SEO・AEO・GEO・LLMOの違いとは?」でも解説しています。
公式情報:Google「More ways to connect with the web from Search」
ChatGPTの音声機能を更新、日本語向けの新しい声も追加
OpenAIは10月15日、ChatGPTの音声会話に新しいモデル「GPT-Live-1.1」と、小型版の「GPT-Live-1.1 Quip」を順次導入すると発表しました。
複数の言語で、より自然なアクセントの音声に対応します。また、ChatGPTが情報を検索しているとき、その状況を短い言葉で伝える表現も増えます。
新しい声は日本語のほか、フランス語、ドイツ語、ヒンディー語、韓国語、メキシコ向けスペイン語などにも用意されています。
利用可能な音声は「設定」→「音声(Voice)」から選択できます。
新モデルと音声は順次展開中です。表示される音声の種類は、利用地域やアカウントによって異なります。
ChatGPTの基本操作を知りたい場合は、ChatGPTの学習ガイドから確認できます。
公式情報:OpenAI「Release notes」 / ChatGPTリリースノート
Figma、デザイン画面で動く試作品を作れる機能を拡大
Figmaは10月15日、デザインとプログラムを同じ画面で扱える新機能群を発表しました。
中心となるのが、デザインを実際に操作できる試作品に変えられる「Code layers」です。既存のデザインから作るほか、GitHubのコードを取り込んだり、WebサイトをFigmaのChrome拡張機能で読み込んだりする方法にも対応しています。
Code layersは、今回「オープンベータ」として提供範囲を広げています。すべてのプランを対象に順次展開されるため、アカウントによって使い始められる時期が異なります。
同時に、仕様書をデザインと一緒に管理できる「Figma Specs」も発表されました。文章や技術上の決定事項を整理し、デザイン制作やコード生成に引き継ぐための機能です。
Figma Specsは有料プラン向けのオープンベータです。Code layersでは、有料プランに限り2026年11月4日までコード生成・編集のAIクレジットが無料扱いとなりますが、関連するほかのAI作業まで無料になるわけではありません。
公式情報:Figma「Build by design: New workflows for new ways of building」 / Figma公式ヘルプ「Code layers in Figma Design」
10月16日のWeb&Techニュースまとめ
- Chrome: 重大な問題を含む10件の脆弱性を修正。更新状況はChromeの設定画面から確認できます。
- Windows 11: 動作の応答性を改善し、検索画面から設定を変更する新機能も発表。新しい検索画面はInsider向けです。
- Google検索: AI回答中のリンクやニュース記事の表示を改善。公式サイト向けの専用表示などはテスト中です。
- ChatGPT: 音声会話モデルを更新し、日本語向けを含む新しい声を順次追加します。
- Figma: 動く試作品を作るCode layersのオープンベータを開始。Specsも有料プラン向けに展開します。
Chromeの更新はセキュリティ対策に関わるため、利用中のバージョンを確認できます。Windows 11の新しい検索画面やFigmaのCode layersは、現時点では提供対象や展開時期に違いがあります。
Google検索の変更も、一部はテスト段階です。ChatGPTの新しい音声とあわせて、各サービスで利用できる機能は順次拡大していく予定です。

