【2026年10月15日】Web&Techニュース|Androidの詐欺対策を強化、WhatsAppはアカウントなしで通話可能に

Googleは10月14日、Androidのメッセージや画面共有、通話転送に関する詐欺対策の強化を発表しました。同日、WhatsAppではアカウントがない人も通話に参加できる新機能が発表されています。
このほか、YouTube MusicのAI生成音楽ラベル、Microsoftと日本の警察庁が協力した国際的な詐欺対策、WordPressの編集機能更新を紹介します。
Android、メッセージ・画面共有・通話転送の詐欺対策を強化
Googleは10月14日、Androidで詐欺から利用者を守るための新しい保護機能を発表しました。不審なメッセージの検出に加え、画面共有や電話の転送設定を悪用する手口への対策も強化します。
主な変更点は次のとおりです。
- Google メッセージ: 知らない相手とのやり取りや不審なリンクを詳しく判定する「強化保護モード」を追加。利用者が有効にする設定で、対応端末ではGeminiを活用した検出も行います。
- 画面共有: ChromeやAndroidのアプリ内ブラウザで、ログイン情報の入力欄や支払い画面などを画面共有中に自動で隠す機能を追加。
- 通話転送: アプリによる不審な転送設定を防ぎ、電話の操作画面で転送用コードを入力しようとした場合にも警告する仕組みを導入。
新機能は一斉提供ではありません。Google メッセージの強化保護は今後数週間、画面共有時の保護はAndroid 15以降の端末へ10月中、通話転送の新対策は12月上旬からPixelなど一部端末への提供が予定されています。利用できる機能は機種や地域によって異なります。
公式情報:Google「New Android protections to help keep you safe from mobile scams」
WhatsApp、アカウントがない人も通話リンクから参加可能に
Metaは10月14日、WhatsAppの新機能「ゲスト通話」を発表しました。WhatsAppのアカウントを持っていない人でも、招待リンクから通話に参加できます。
アカウントを持つ主催者が通話リンクを作り、相手に送信します。招待された人はパソコンのブラウザでリンクを開き、名前を入力。主催者が参加を承認すると、通話に入れます。
1対1の通話にもグループ通話にも対応し、グループは最大32人まで参加できます。通話はエンドツーエンドで暗号化され、時間制限も設けられていません。ゲストにはほかの参加者の電話番号が表示されない仕組みです。
リンクを作成できるのは、WhatsAppアカウントを持つ主催者だけです。Google カレンダーやOutlookカレンダーから通話リンクを追加する連携機能も案内されましたが、こちらは2026年内の提供予定です。
公式情報:Meta「Now You Can Invite Anyone to a WhatsApp Call」
YouTube Music、AIで作られた楽曲にラベルを表示
YouTubeは10月14日、YouTube Musicで生成AIを主に使って制作された楽曲にラベルを表示する機能の展開を始めたと発表しました。
対象の楽曲では、再生画面にAIに関するラベルが表示されます。ラベルをタップすると、詳しい説明を確認できます。AIで曲や歌声を生成した楽曲などを想定した仕組みです。
ラベルの判定には、音楽関係のパートナーとの協力やYouTube独自の検出ツールを活用します。今後は通常のYouTubeアプリにも表示を広げる予定です。
10月14日から段階的な展開が始まった機能です。AIを一部の作業に使ったすべての楽曲が対象になるという発表ではありません。
公式情報:YouTube公式ブログ「YouTube Music adds new labels for AI music」
Microsoftと日本の警察庁、国際的な詐欺サービスの遮断に協力
Microsoftは10月14日、日本の警察庁などとの調査をきっかけに、国際的な詐欺を支える犯罪サービスの遮断を進めていると発表しました。
調査の出発点は、2025年に日本で確認された不審なメッセージによる詐欺でした。その背後には、金融機関や配送業者などを装う偽サイト、盗まれたアカウント、詐欺メッセージの作成に使う道具を売買する仕組みがあったといいます。
Microsoftが今回対策の対象として挙げたのは、次の3つです。
- YAM Store: 不正なアカウントなどを売買するサービス。
- CoGUI: 実在の企業や組織を装う偽サイトなどを作成できるサービス。
- Iron Man: 偽サイトや詐欺メッセージに利用できる大量のテンプレートを提供するサービス。
Microsoftと協力団体のHealth-ISACは、米国の裁判所の命令を受け、関連するドメインの差し押さえと転送を実施しました。Microsoftは、すでに関連アカウント2万件以上を停止し、なりすましや詐欺に使われた10万件以上のドメインを遮断したと説明しています。
今回発表されたのは、犯罪に使われる仕組みへの対策です。すべての詐欺行為が停止したという意味ではありません。
公式情報:Microsoft「Disrupting the service economy behind transnational cybercrime operations」
WordPress、Gutenberg 24.2で記事の編集メモを確認しやすく
WordPressの編集機能を開発するプロジェクトは10月14日、Gutenberg 24.2を公開しました。記事を編集しながら、共同作業用のメモを確認しやすくなっています。
今回の更新では、編集者が残す「ノート」を本文の横の余白に表示できるようになりました。従来は設定用のサイドバーとの同時表示が難しかったところを、本文や設定を見ながらメモを確認できる形に改良しています。
画像ギャラリーの並び替えや色の調整にも改善が加えられ、60件以上の不具合修正に加えてアクセシビリティと動作性能の改善も含まれます。
Gutenberg 24.2は編集機能を先行して利用できるGutenbergプラグインの更新です。WordPress本体の新バージョンが全サイトに配信されたという意味ではありません。
公式情報:Make WordPress Core「What’s new in Gutenberg 24.2?」
10月15日のWeb&Techニュースまとめ
- Android: 詐欺メッセージの検出、画面共有時の情報保護、通話転送の悪用防止を強化。機能ごとに提供時期と対象端末が異なります。
- WhatsApp: アカウントがない人も、パソコンのブラウザから招待リンクで通話に参加可能に。
- YouTube Music: 生成AIを主に使った楽曲にラベルを表示する機能を順次展開。
- Microsoft: 日本の警察庁との協力を通じ、世界的な詐欺を支えるサービスの遮断を進めています。
- WordPress: Gutenberg 24.2で編集者向けノートの表示や画像編集などを改善。
WhatsAppのゲスト通話は利用開始が案内されています。一方、Androidの保護機能やYouTube Musicのラベルは、段階的な提供や対応端末の条件があるため、利用できる時期に差があります。
Microsoftの発表は詐欺の仕組みを支えるサービスへの対策であり、WordPressの更新はGutenbergプラグインが対象です。それぞれ、今回の発表で何が変わったのかを区別して確認する必要があります。

