基本
小さな会社やお店で、AIを使うときの最低ラインを共有するためのひな形です。コードブロック内をコピーし、{ }の部分を自社に合わせて書き換えてから、社内の共有場所へ掲載してください。
# AI利用ルール
会社・お店の名前:{名称}
適用開始日:{YYYY-MM-DD}
最終確認日:{YYYY-MM-DD}
次回見直しの目安:{YYYY-MM-DD、または半年後などの時期}
管理責任者:{責任者名または役割}
## 目的
ChatGPTやClaudeなどのAIを仕事で使うときの最低ラインです。AIの回答は下書きや検討材料として扱い、事実確認と最終判断は人が行います。
## 1. 入力してよい情報・禁止情報
入力してよい情報は、公開範囲と権利関係を確認した次の情報です。
- 自社Webサイトなどで公開済みの商品・サービス情報
- 自社で作成し、AIでの利用を認めた文章ひな形・表記ルール
- 個人や取引先を特定できない架空の例
- 氏名や連絡先などを削除し、相手を特定できない形へ加工した情報
- 責任者がAIへの入力を認めた社内資料
次の情報は入力しません。ファイル、画像、音声、画面写真の中身も同じです。
- パスワード、認証コード、APIキーなど、サービスへ接続・ログインするための秘密情報
- クレジットカード番号、銀行口座のログイン情報
- 顧客の氏名、連絡先、注文番号、個人を特定できる利用・相談内容
- 従業員の個人情報、評価、未公開の人事情報
- 未公開の売上、原価、資金繰りなどの財務情報
- 秘密保持契約の対象情報、取引先から非公開として預かった情報
- 公開前の商品、企画、契約、発表内容
- 自社または取引先のルールで外部サービスへの入力が禁止されている情報
名前を消しても、会社名、日付、店舗、相談内容の組み合わせから相手が分かる場合があります。目的に不要な情報は削除し、判断に迷う場合は入力せず相談します。
## 2. 利用してよい業務
AIは、次の業務の下書き・整理・検討に利用できます。
- メール、案内文、ブログ、SNS投稿の下書き
- 公開済み情報や、入力を認めた資料の要約・整理
- 会議メモ、FAQ、マニュアル、手順書の整理
- アイデア出し、比較項目の整理、確認質問の洗い出し
- 個人を特定できないデータの分類・集計の補助
医療、法律、投資、税務など、専門家の判断が必要な内容をAIだけで決めません。採用、契約、返金、価格、顧客対応など、会社として判断が必要なことも、人が決めます。
## 3. 対外発信・送信前の人の確認
お客様、取引先、応募者、一般の方が見る文章は、公開・送信前に人が全文を確認します。
- 日付、価格、数量、固有名詞、対応範囲が元の資料と一致しているか
- 渡していない事実や実績が追加されていないか。効果の保証や大げさな表現がないか
- 宛先、公開範囲、添付ファイル、署名が正しいか
- 顧客情報、社外秘、社内メモ、「要確認」の文字が残っていないか
確認した人が内容に責任を持てない場合は、公開・送信せず、責任者へ相談します。
## 4. 出典と事実の確認
- AIが示した出典名やURLをそのまま信用せず、リンク先を開いて確認します
- 重要な数字、制度、料金、規約、操作方法は、公式サイトや元の資料で確認します
- 発信元、公開日・更新日、該当する記述を確認できない内容は、公開・送信しません
## 5. 共有リンクの扱い
- AIの会話を共有リンクにする前に、入力と回答を最初から最後まで確認します
- 顧客情報、社外秘、未公開情報を含む会話は、共有リンクにしません
- URLを知っている人が閲覧・転送できる可能性を考え、共有してよい内容だけで新しい会話や文書を作ります
- 不要になった共有リンクは削除します。ただし、相手が保存・複製した内容まで消せるとは限りません
## 6. アカウントの管理
- 仕事で使うAIのアカウントは、会社のメールアドレスで登録し、私用のアカウントとは分けます
- 複数人で1つのアカウントを共有する場合、ログイン情報は口頭やチャットの平文で送らず、安全な方法で共有します
- 誰がログインできるかを把握し、退職・異動があったときは、共有していたパスワードを変更します
- 二段階認証など、AIサービス側にセキュリティ設定があれば有効にします
- 共有パソコンやレジ端末では、AIのログイン状態を保存したままにしません
- 複数人がまとまって使う場合は、管理者がメンバーを追加・削除できるBusiness・Teamなどのプランも検討します
## 7. 困ったときの相談先
入力、公開、回答の正しさに迷ったら、作業を止めて次の相談先へ確認します。
相談先:{担当者名・役割}
連絡方法:{社内チャット/メール/口頭など}
誤って禁止情報を入力・共有した場合は、それ以上の操作を止め、可能なら会話や共有リンクを削除します。そのうえで、いつ、どのサービスで、どの種類の情報を扱ったかを相談先へ伝えます。報告時も、パスワードや秘密情報の実値を別の場所へ貼り直しません。
調整するときは、まず「入力してはいけない情報」「利用してよい業務」「アカウントの管理」「相談先」の4か所を自社に合わせます。契約や業界のルールがある場合は、このひな形よりそちらを優先し、責任者や必要な専門家へ確認してください。AIサービスの仕様変更や、利用人数・業務内容の変化があったときは、その都度見直します。変更がなくても、半年〜1年に一度は内容を確認し、「最終確認日」を書き換えてください。このひな形を掲載しただけで、安全性や法令への適合が保証されるものではありません。