kasane / 2026 SEASONAL COLOUR COLLECTION

いろは、めぐる。

日本の色の名前を、ひと年ぶん借りました。
二月の梅重から十二月の蘇芳まで、6色でひとめぐりします。

6色を選びにいく

絹を二枚、

かさねると、

別の色が見えます。

平安の人は、絹を二枚かさねて色をつくりました。
表と裏のあいだに、どちらでもない色が出ます。

01 / CONCEPT

1色では
決めていません。

先に決めたのは、名前と、撮影の背景と、出す月でした。

襲の色目から名前を借りる

表に紅梅、裏に蘇芳。絹を二枚かさねると、どちらでもない色が浮かびます。その配色をまとめた帳面が平安から残っていて、6色ともそこから名前をもらいました。

生成りの上に、色を置く

撮影のセットは、染めていない紙と布だけで組みました。写真に色が入っていると、口紅の色がそちらへ引きずられます。色は、このページの中で、選ぶ人に置いてもらうことにしました。

ひと年を、6色でめぐる

二月・五月・七月・八月・十月・十二月。季節がいちばん動く月から1色ずつ選びました。順番に出していくため、6色が棚に同時に並ぶ日はありません。

02 / COLOUR

今日の気分は、何月の色ですか?

選んだ色は、このページ全体の紙と光にも移ります。読みながら何度でも変えてください。

五月

躑躅

つつじ / TSUTSUJI

リップスティック

しっとりしたセミマット。一度塗りでしっかり色が出ます。

この色でページ全体を見ています。

生成りの和紙の上に、乾いた枝と花びらと葉を一列に並べた俯瞰

03 / ORIGIN

この色には、
表と裏があります。

立夏から小満へ。街路樹の下がいちばん明るい季節。

咲ききった躑躅の、少し青みのあるピンクです。連休のころに撮った写真を並べて、いちばん記憶に近い一枚から色をひろいました。花の色をそのまま持ってくると強すぎるので、白を一段だけ混ぜています。

かさねる二枚
表 蘇芳 / 裏 萌黄
草木
躑躅
出す月
五月

04 / SWATCH

肌に乗せる前に、紙で見てください。

なぞるほど、色は濃くのります。色を変えてから重ねると、襲の色目と同じことがこの紙の上で起きます。

いま使っている色

躑躅

力を入れる必要はありません。ゆっくり動かすほど、色は濃くのります。

※ 画面で見る色と実物の色は、お使いの画面によって違って見えます。

05 / LIGHT

光が変わると、同じ色に見えません。

朝の窓辺と、売り場の灯りと、夜。3つで見比べてください。

北向きの窓から入る、色みのない昼光です。いちばん素のままの色が出ます。買う色を決めるなら、この光の下がいちばん近くなります。

※ 見えかたは照明とお使いの画面で変わります。

つや消しの金属のパレットに、ひとすじ引かれた白いバームの厚み

06 / TEXTURE

色ごとに、塗り心地を
変えていません。

蝋と植物油の比率は、6色とも同じにしました。色ごとに塗り心地が変わると、そろえて使えないからです。くちびるにうるおいを与えて、乾燥から保護します。

※ 感触の受け取りかたには個人差があります。

07 / CRAFT

色が決まらないと、
ほかは何も進みません。

顔料を練って、紙へ引いて、乾かして、翌朝の光でもう一度見る。その繰り返しです。

白木の作業台に並んだ乳鉢、ガラスの小皿、無地の試し紙、金属のスパチュラの俯瞰

顔料は、粒の大きさがそろうまで乳鉢でひきます。粗いと発色が濁り、細かすぎるとつやが消えます。6色のうち朽葉だけは、ひく工程を2回に分けることにしています。

色を決めるまでの試作
132
顔料をひく工程
9工程
1本に使う植物由来のオイル
5
ひと年に出す色
6

※ 数値は処方と製造工程についてのもので、仕上がりや使用感を示すものではありません。

08 / LINEUP

口紅とネイルと、6色そろえた箱です。

ケースは6色で共通です。色を足すたびに買い替えなくて済むように、中身だけ差し替えられます。

※ 品目・容量・価格はサンプルとして置いたもので、実在しません。いろは箱は6色すべての発売後にお届けします。

09 / NOTES

失敗から生まれた色が、1つあります。

決めた側が残したノートです。

生成りの和紙の上に、乾いた枝と花びらと葉を一列に並べた俯瞰

露草は、落ちる色だった

露草は昼には色が落ちるので、染料には使えないと昔から言われてきました。落ちる色を残しておきたくて、この1色だけネイルにしています。指の先なら、毎日塗り直せます。

つや消しの金属のパレットに引かれた、白いバームのひとすじ

朽葉は、失敗から出た

紅緋の試作で、顔料を焦がしたことがあります。捨てる前に紙へ引いてみたら、十月の落ち葉の色に近いものが出ました。それを追いかけて組み直したのが、朽葉という色です。

手漉きの和紙を斜めの光で照らし、繊維の凹凸が見えている

箱の紙は、最後に決めた

先に箱を決めると、色がそちらに合わせにいってしまいます。6色が出そろってから、6枚とも並べて負けない紙を探しました。結局のところ、いちばん白い、染めていない紙のまま落ち着いています。

10 / FAQ

よくある質問。

発売する月が色ごとに違うため、単品でまとめ買いはできません。6色そろえたい場合は、最後の色が出たあとに届く「いろは箱」をご予約ください。

今回は梅重と露草がネイル、残りの4色がリップです。同じ名前で両方をつくると、素材の違いで色が合わないことがあるため、1色につき1品目としています。

差し支えありません。処方をそろえてあるので、リップ4色はどの順に重ねても厚みが出にくくなっています。朽葉を下に、蘇芳を上に置く重ねかたが、このコレクションでいちばん深い色になります。

リップはふだんお使いのクレンジングで落とせます。ネイルは除光液が必要です。露草はマットの仕上がりで、拭き取るときに少し時間がかかります。

すべての方に肌トラブルが起きないわけではありません。お肌に異常が出たときは使用をやめて、皮膚科の医師へご相談ください。ご心配な場合は、腕の内側で試してからお使いください。